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第24話 残ったのは
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ようやくオーランドがいなくなり、平穏が戻った。
ミューズもマオも教室に戻って、この平和を噛みしめる。
「もう変な輩はいりません、しばらくゆっくりしたいです」
「本当にそうね、もうご遠慮願いたいわ」
裏でどんなやり取りをしたのかは、ミューズは知らない。
でもティタンに告げられた言葉でもう解決したのだと思った。
「もうあいつはミューズの前には現れない。向こうの国王と兄上が約束をしたそうだ」
その代わりにあのやり取りは周囲に言わないようにとの約束だそうだ。
ミューズ達が言わなくても目撃者は大勢いる。
誰かに話すつもりなどなかったので、特に損もない。
「でもセシル様もセラフィムに戻られたのよね、寂しいわ」
オーランドの部下として付き従ってはいたが、彼はミューズ達を庇いオーランドを諌めていた。
盲目に従うわけではなく、時には間違った主を止めようとする気概のあるものだったのに。
何より薬草などの話が出来た事は楽しかった。
「僕ならここにいますよ」
「きゃあ!」
急に声を掛けられ、ミューズはビックリする。
「すみません。何だか出戻りが恥ずかしくて、こっそり隠れてました。でも心配かけてるようだったので、出てきてしまいました」
照れ臭そうに笑うセシルに安心した。
「良かったです、セシル様。でもセラフィム国に戻らなくて大丈夫なのですか?」
オーランドは確かに国に帰ったはずだ。
そうなれば部下のセシルもついていかねばならないはずなのに。
「それがですね、国からも実家のボルドー家からも見捨てられました。僕はアドガルムに売られたんです」
「えっ?!」
驚きの事実であった。
「エリック様がオーランド様に対してご立腹され、直談判したそうです。その際に慰謝料として金貨千枚か僕かを要求したらしく、セラフィム国は僕をアドガルムに渡すと約束したみたいです」
「金貨千枚……」
少なくない金額だが、王家の資産からなら払える額だ。
「驚いたしショックでしたが、エリック様は僕に言ってくれました。『君は金貨千枚よりも価値ある人間だ、セラフィム国の王族は愚かだな』って。必要としてるって言われて、とても嬉しかったです」
セシルは明るく言った。
「この国での籍がなかったのですが、アドガルム王がすぐに養子縁組を整えて下さいました。王宮医師のシュナイ先生の養子として卒業後は働かせてもらう予定です」
「素敵だわ! シュナイ先生はとても素晴らしい腕前を持つ人だし、薬学も詳しいの。きっと貴方ならいい後継者になれるわ」
何ていい事だろうか。
「僕としても我儘王子に付き合うよりは大好きな薬草に関わる仕事が出来るし、僕を必要としてくれてる場所で働きたかったから嬉しいです。シュナイ先生はちょっと無愛想だけど優しいですね」
セシルはニコニコと笑顔だ。
最初にあった頃と何だか雰囲気が違う。
本来の彼はこういう人なのだろうか。
「なので、またこちらでお願いします。ここでしっかり力をつけて、シュナイ先生の力になれるように頑張りたいと思います」
ミューズにとってもアドガルムにとっても良い結果となった。
ミューズもマオも教室に戻って、この平和を噛みしめる。
「もう変な輩はいりません、しばらくゆっくりしたいです」
「本当にそうね、もうご遠慮願いたいわ」
裏でどんなやり取りをしたのかは、ミューズは知らない。
でもティタンに告げられた言葉でもう解決したのだと思った。
「もうあいつはミューズの前には現れない。向こうの国王と兄上が約束をしたそうだ」
その代わりにあのやり取りは周囲に言わないようにとの約束だそうだ。
ミューズ達が言わなくても目撃者は大勢いる。
誰かに話すつもりなどなかったので、特に損もない。
「でもセシル様もセラフィムに戻られたのよね、寂しいわ」
オーランドの部下として付き従ってはいたが、彼はミューズ達を庇いオーランドを諌めていた。
盲目に従うわけではなく、時には間違った主を止めようとする気概のあるものだったのに。
何より薬草などの話が出来た事は楽しかった。
「僕ならここにいますよ」
「きゃあ!」
急に声を掛けられ、ミューズはビックリする。
「すみません。何だか出戻りが恥ずかしくて、こっそり隠れてました。でも心配かけてるようだったので、出てきてしまいました」
照れ臭そうに笑うセシルに安心した。
「良かったです、セシル様。でもセラフィム国に戻らなくて大丈夫なのですか?」
オーランドは確かに国に帰ったはずだ。
そうなれば部下のセシルもついていかねばならないはずなのに。
「それがですね、国からも実家のボルドー家からも見捨てられました。僕はアドガルムに売られたんです」
「えっ?!」
驚きの事実であった。
「エリック様がオーランド様に対してご立腹され、直談判したそうです。その際に慰謝料として金貨千枚か僕かを要求したらしく、セラフィム国は僕をアドガルムに渡すと約束したみたいです」
「金貨千枚……」
少なくない金額だが、王家の資産からなら払える額だ。
「驚いたしショックでしたが、エリック様は僕に言ってくれました。『君は金貨千枚よりも価値ある人間だ、セラフィム国の王族は愚かだな』って。必要としてるって言われて、とても嬉しかったです」
セシルは明るく言った。
「この国での籍がなかったのですが、アドガルム王がすぐに養子縁組を整えて下さいました。王宮医師のシュナイ先生の養子として卒業後は働かせてもらう予定です」
「素敵だわ! シュナイ先生はとても素晴らしい腕前を持つ人だし、薬学も詳しいの。きっと貴方ならいい後継者になれるわ」
何ていい事だろうか。
「僕としても我儘王子に付き合うよりは大好きな薬草に関わる仕事が出来るし、僕を必要としてくれてる場所で働きたかったから嬉しいです。シュナイ先生はちょっと無愛想だけど優しいですね」
セシルはニコニコと笑顔だ。
最初にあった頃と何だか雰囲気が違う。
本来の彼はこういう人なのだろうか。
「なので、またこちらでお願いします。ここでしっかり力をつけて、シュナイ先生の力になれるように頑張りたいと思います」
ミューズにとってもアドガルムにとっても良い結果となった。
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