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3 魔法学校の聖人候補
479 新しい皮革流通
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479
「おかげさまで、全員無事に工房に戻ってきてくれました。すべてはお二人のご尽力のおかげです」
〝鞍揃え〟からしばらくして、お祝い騒ぎも落ち着いたところで、私とエルさんは現状を聞きに〝チェンチェン工房〟を訪れた。表の看板を見たエルさんは、工房に入るなり、プーアさんにこう聞いた。
「あんた、やっぱり〝プーア工房〟にはしないんだね。いいのかい?」
工房主が変われば、その名に変えてしまうことも多く、代替わりした今は工房名を工房主のプーアさんの名前にするのが普通なのだが、プーアさんは偉大な先代の名を残すことに決めたそうだ。
「〝チェンチェン工房〟は、この名でずっと続けていってほしいと思ってます。この名前が最高の革製品の意味になるまで、俺も頑張りますよ!」
「じゃぁ、親方の名前を継いだらいいじゃないですか」
私は、同じ名前を当主となったものが代々継いで行く伝統工芸などの工房があるという話をプーアさんにしてみた。彼はこの話を大変気に入ってくれ、いつの日か自分がその名を継ぎたいと決意を新たにしてくれたようだ。
「名前に恥じないよう精進して、俺、〝2代目チェンチェン親方〟を継げる職人になります!」
すっかり明るく堂々とした工房主となったプーアさん。彼の明るさの理由は、ザイザロンガに契約書で縛り付けられていた職人たちを、すべて取り返せたことにあるようだ。
(ずっと、彼らが騙されてザイザロンガに連れていかれたことを自分の責任だ、自分の甘さが招いたことだって責めてたものね……)
「〝鞍揃え〟の後なんですが、数日と経たないうちにパレスの帝国軍参謀本部というところから使者が来たんですよ。それで〝疾風の鞍〟の技術に関して3年間の独占契約と軍用の鞍の製作を持ちかけられました。それに軍部の鞍を作る特別な工房を新たに作るので、そこで〝疾風の鞍〟を作る権利もって話で……」
「ちゃんと交渉したんだろうね」
工房のお弟子さんが出してくれたお茶を飲みながら、ギロッとプーアさんを睨んでみせたエルさんだったが、プーアさんはそれにたじろぎつつも、笑っている。
「メイロードさまに、遅かれ早かれ軍部から交渉人が来るはずだから、どうしたいのか考えておくように、と教えていただいておりましたので、なんとか臆せずこちらの要望を伝えられました。増産するためにはザイザロンガ工房に縛り付けられている職人たちが必要だと話しましたら、その場でその費用を出してくれたばかりか、破格の契約金もいただけましたので、メイロードさまへのお支払いもすぐにさせていただけます」
プーアさん、私への支払いが済んでいないことをかなり気にしていたらしい。総額にするとなかなかの高額のなるので、あるとき払いの催促なしでいいって言ってあったのだけど、実直なプーアさん、是が非でも一刻も早い支払いをしなければ、と思っていたそうだ。
「おかげで、交渉の時にはかなり気迫のある態度で臨めました。あちらも、〝疾風の鞍〟に関する技術の流出をさせないと俺が確約したことで、とてもこちらに有利な条件を出してくれたんですよ。金額より交渉の成立と納期の確定が重要だったようで、言い値で払ってくれました。軍部は気前がいいですねぇ」
そのかわり、工房の従業員は全員〝疾風の鞍〟に関する魔法契約をさせられることになったそうだ。
「ただし、私だけはおふたりを除くという、特例をつけましたがね。それだけは譲れませんでしたので……」
「えっ! じゃ、魔法契約書には私たちの名前が入っているの?」
「はい、〝エルリベット・バレリオ、メイロード・マリス、この両名は本件の功労者であり協力者であるため守秘義務契約から除外する〟と、当然です!」
得意げなプーアさんを見ながら、私は顔が引きつっていた。
(あちゃー、これドール参謀に私が関わっていること絶対バレたよね。とはいえ、具体的な証拠はなにもないわけだし、まぁ、多分なにも言ってはこないだろうけど、今度会った時に色々聞かれそうだなぁ)
「メイロードさま、どうかなさいましたか?」
ドール参謀ににこやかに追求されることを想像して、ちょっと困ったような顔で笑った私を見て、プーアさんがキョトンとしている。
「いえ、なんでもないですよー、は、ははは」
思わぬ展開に驚きはしたが、プーアさんに一切悪気はないのだから仕方ない。私も口止めまではしていなかったし。ドール参謀も今更私がちょろっと地元産業に貢献したぐらいで、ガタガタは言わないはず、と思っておこう。
「それより、ロンガロンガ商店が閉店したそうですが、今後の皮革取引はどうなるんですか?」
「ああ、それなんですが……」
プーアさんの説明によると、冒険者ギルドと商人ギルドの共同出資で皮革製品の卸売協同組合ができるそうだ。そこが元締めとなって、流通の健全化を図り、再びロンガロンガ商店のような不届き者が出ないよう監視も担うという。
「メイロードさまご発案の、魔法学校にいらっしゃる方向けの出張買い取りも始めまして、順調に品物が増えているようです」
これは私の考えた素材の新しい集め方。セルツを取り囲む広大な山々には多種多様な動物や魔物がいる。冬の合宿時に精査したので、その豊富さは確認済みだ。レア素材となる魔物も色々といるのだが、これをあまり危険なく狩れるとなると、魔法使いもしくは魔法使いのいるパーティーしかない。とはいえ、一人前の魔法使いは狩りより実入りのいい仕事があるため、あまり熱心に狩猟はしてくれないのが現状だった。
では、学生たちはというと、どうも合宿の時ぐらいしか狩りをしていないようだった。あまり街へ出ない彼らは売り方も値段もよく知らず、価値もわかってはいなかったからだ。
だが、貴族以外の学生たちは、決して裕福ではない子も多く、本当は稼げるのであればアルバイトはしたい気持ちを持っていた。そこで魔法の修練にもなる、うってつけのバイトとして、学校周辺の山々での狩りを勧めた。買取金額については、〝広報クラブ〟にタイアップを持ちかけ〝校内狩猟品買取カウンター〟に関する取材記事を載せて仕組みを明確にし、さらに標準買取価格を事前に学生たちにわかるよう大きく張り出した。この可視化は効果絶大だった。
学校側は個人的な魔法修練としての狩りを推奨する態度を元からもっていたので、学校側にデメリットのないことを軽く説明しただけで、買い取りカウンター設置はすぐ許可された。セルツの町までいかなくともすぐ現金化でき、お手軽になったせいか、たくさんのいいレア素材が持ち込まれているようだ。
さすがに一年生にはそんな余裕はあまりないが、上級生がかなりハマっているようで、なかには家に逆仕送りできるほど稼いでいる人たちも出てきているそうだ。トルルも二年生になって余裕ができたら絶対頑張って稼ぐと息巻いていた。
(セルツの町にも学生たちにもお互いにとって利がある、いい関係だよね)
最近では、結構稼げると知った学校職員もこっそり買い取りカウンターへ足を運んでいるらしい。
(まぁ、商売繁盛でいいんだけどね。職員さんお給料安いのかしら? ねぇ、チェット・モートさん?)
「おかげさまで、全員無事に工房に戻ってきてくれました。すべてはお二人のご尽力のおかげです」
〝鞍揃え〟からしばらくして、お祝い騒ぎも落ち着いたところで、私とエルさんは現状を聞きに〝チェンチェン工房〟を訪れた。表の看板を見たエルさんは、工房に入るなり、プーアさんにこう聞いた。
「あんた、やっぱり〝プーア工房〟にはしないんだね。いいのかい?」
工房主が変われば、その名に変えてしまうことも多く、代替わりした今は工房名を工房主のプーアさんの名前にするのが普通なのだが、プーアさんは偉大な先代の名を残すことに決めたそうだ。
「〝チェンチェン工房〟は、この名でずっと続けていってほしいと思ってます。この名前が最高の革製品の意味になるまで、俺も頑張りますよ!」
「じゃぁ、親方の名前を継いだらいいじゃないですか」
私は、同じ名前を当主となったものが代々継いで行く伝統工芸などの工房があるという話をプーアさんにしてみた。彼はこの話を大変気に入ってくれ、いつの日か自分がその名を継ぎたいと決意を新たにしてくれたようだ。
「名前に恥じないよう精進して、俺、〝2代目チェンチェン親方〟を継げる職人になります!」
すっかり明るく堂々とした工房主となったプーアさん。彼の明るさの理由は、ザイザロンガに契約書で縛り付けられていた職人たちを、すべて取り返せたことにあるようだ。
(ずっと、彼らが騙されてザイザロンガに連れていかれたことを自分の責任だ、自分の甘さが招いたことだって責めてたものね……)
「〝鞍揃え〟の後なんですが、数日と経たないうちにパレスの帝国軍参謀本部というところから使者が来たんですよ。それで〝疾風の鞍〟の技術に関して3年間の独占契約と軍用の鞍の製作を持ちかけられました。それに軍部の鞍を作る特別な工房を新たに作るので、そこで〝疾風の鞍〟を作る権利もって話で……」
「ちゃんと交渉したんだろうね」
工房のお弟子さんが出してくれたお茶を飲みながら、ギロッとプーアさんを睨んでみせたエルさんだったが、プーアさんはそれにたじろぎつつも、笑っている。
「メイロードさまに、遅かれ早かれ軍部から交渉人が来るはずだから、どうしたいのか考えておくように、と教えていただいておりましたので、なんとか臆せずこちらの要望を伝えられました。増産するためにはザイザロンガ工房に縛り付けられている職人たちが必要だと話しましたら、その場でその費用を出してくれたばかりか、破格の契約金もいただけましたので、メイロードさまへのお支払いもすぐにさせていただけます」
プーアさん、私への支払いが済んでいないことをかなり気にしていたらしい。総額にするとなかなかの高額のなるので、あるとき払いの催促なしでいいって言ってあったのだけど、実直なプーアさん、是が非でも一刻も早い支払いをしなければ、と思っていたそうだ。
「おかげで、交渉の時にはかなり気迫のある態度で臨めました。あちらも、〝疾風の鞍〟に関する技術の流出をさせないと俺が確約したことで、とてもこちらに有利な条件を出してくれたんですよ。金額より交渉の成立と納期の確定が重要だったようで、言い値で払ってくれました。軍部は気前がいいですねぇ」
そのかわり、工房の従業員は全員〝疾風の鞍〟に関する魔法契約をさせられることになったそうだ。
「ただし、私だけはおふたりを除くという、特例をつけましたがね。それだけは譲れませんでしたので……」
「えっ! じゃ、魔法契約書には私たちの名前が入っているの?」
「はい、〝エルリベット・バレリオ、メイロード・マリス、この両名は本件の功労者であり協力者であるため守秘義務契約から除外する〟と、当然です!」
得意げなプーアさんを見ながら、私は顔が引きつっていた。
(あちゃー、これドール参謀に私が関わっていること絶対バレたよね。とはいえ、具体的な証拠はなにもないわけだし、まぁ、多分なにも言ってはこないだろうけど、今度会った時に色々聞かれそうだなぁ)
「メイロードさま、どうかなさいましたか?」
ドール参謀ににこやかに追求されることを想像して、ちょっと困ったような顔で笑った私を見て、プーアさんがキョトンとしている。
「いえ、なんでもないですよー、は、ははは」
思わぬ展開に驚きはしたが、プーアさんに一切悪気はないのだから仕方ない。私も口止めまではしていなかったし。ドール参謀も今更私がちょろっと地元産業に貢献したぐらいで、ガタガタは言わないはず、と思っておこう。
「それより、ロンガロンガ商店が閉店したそうですが、今後の皮革取引はどうなるんですか?」
「ああ、それなんですが……」
プーアさんの説明によると、冒険者ギルドと商人ギルドの共同出資で皮革製品の卸売協同組合ができるそうだ。そこが元締めとなって、流通の健全化を図り、再びロンガロンガ商店のような不届き者が出ないよう監視も担うという。
「メイロードさまご発案の、魔法学校にいらっしゃる方向けの出張買い取りも始めまして、順調に品物が増えているようです」
これは私の考えた素材の新しい集め方。セルツを取り囲む広大な山々には多種多様な動物や魔物がいる。冬の合宿時に精査したので、その豊富さは確認済みだ。レア素材となる魔物も色々といるのだが、これをあまり危険なく狩れるとなると、魔法使いもしくは魔法使いのいるパーティーしかない。とはいえ、一人前の魔法使いは狩りより実入りのいい仕事があるため、あまり熱心に狩猟はしてくれないのが現状だった。
では、学生たちはというと、どうも合宿の時ぐらいしか狩りをしていないようだった。あまり街へ出ない彼らは売り方も値段もよく知らず、価値もわかってはいなかったからだ。
だが、貴族以外の学生たちは、決して裕福ではない子も多く、本当は稼げるのであればアルバイトはしたい気持ちを持っていた。そこで魔法の修練にもなる、うってつけのバイトとして、学校周辺の山々での狩りを勧めた。買取金額については、〝広報クラブ〟にタイアップを持ちかけ〝校内狩猟品買取カウンター〟に関する取材記事を載せて仕組みを明確にし、さらに標準買取価格を事前に学生たちにわかるよう大きく張り出した。この可視化は効果絶大だった。
学校側は個人的な魔法修練としての狩りを推奨する態度を元からもっていたので、学校側にデメリットのないことを軽く説明しただけで、買い取りカウンター設置はすぐ許可された。セルツの町までいかなくともすぐ現金化でき、お手軽になったせいか、たくさんのいいレア素材が持ち込まれているようだ。
さすがに一年生にはそんな余裕はあまりないが、上級生がかなりハマっているようで、なかには家に逆仕送りできるほど稼いでいる人たちも出てきているそうだ。トルルも二年生になって余裕ができたら絶対頑張って稼ぐと息巻いていた。
(セルツの町にも学生たちにもお互いにとって利がある、いい関係だよね)
最近では、結構稼げると知った学校職員もこっそり買い取りカウンターへ足を運んでいるらしい。
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