26 / 52
天使の歌声
しおりを挟む
本日の授業もすべて終わり、帰宅部の俺はアリスと一緒に放課後の校内を下校していた。
「なあアリス。
今日時間があるなら、うちに寄ってかねぇか?
妹や弟たちが、そろそろまたお前を連れてこいってうるさいんだよ」
「はい。
ではお邪魔します。
わたしもみなさんにお会いしたいので」
「おう!
あいつらも喜ぶわ」
雑談を交わしながら、下校する生徒たちに紛れて帰路を歩く。
いま正門を通り過ぎた。
そしてちょうど学外へと足を踏み出したときに、背後から声をかけられた。
「待ってー!
はぁ、はぁ」
遠くからの声に振り返ると、駆け寄ってくる人影が見えた。
すらりとしたモデル体型の美人。
軽くウェーブのかかった黒髪を揺らしながら走ってくるのは、雪野みなみ先輩だ。
「ふぃー。
やっと追いついた!
遠目にふたりが帰っていくのが見えたから、急いで追いかけてきたのよぉ。
……っえい!」
先輩は駆け寄ってくるなり、アリスに飛びついた。
身体を密着させて、頬をすりすりし始める。
「んー!
アリスちゃんは今日も可愛いわねぇ!
みなみお姉さん、もうメロメロよぉ」
いきなり抱きつかれて揉みくちゃにされたアリスは、いつもながらの無表情だ。
だが俺にはわかる。
いまほんのわずかに顔をしかめた。
これはアリス的にはちょっと迷惑だと思っているときの表情だ。
「よう、みなみ先輩。
って、とりあえずアリスから離れろ」
アリスから先輩を、ていっと引き剥がす。
するとアリスはすかさず動き、そそくさと俺の背後に隠れてしまった。
「あっ⁉︎
なにするのよ大輔くん。
ああ……。
あたしのエンジェル天使ちゃんが……」
「……わたしは天使ではありません。
人間です。
こんにちは、雪野先輩」
背中に隠れたアリスが、ひょこりと顔だけだしてお辞儀をした。
隠れながらもこうしてちゃんと挨拶するあたり、アリスは律儀な性格をしていると思う。
「それで先輩。
いま追いかけてきたつってたけど、なんの用だ?」
「あ、それなんだけどね!
ねぇねぇ、あなたたちぃ。
このあと時間ある?」
「いや、今日は俺ん家にアリスを招いて――」
「もちろんあるでしょ?
あるわよね。
じゃあちょっとこれから遊びにいきましょうよ!」
みなみ先輩は、俺の話なんて聞いちゃいない。
楽しそうにあーだこーだと呟きながら、遊びの計画を立てている。
こうして結局、強引に押し切られた俺たちは、繁華街までくりだして先輩と遊んで帰ることになった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
カラオケ店にやってきた。
ちょうどいま、みなみ先輩がマイクを握りしめて歌っている。
ここに来たのは、先輩の希望だ。
なんでも彼女は歌うことが好きらしい。
防音された狭いカラオケルームに入るなり、みなみ先輩は手慣れた様子でリモコンのパネルにタッチして、立て続けに曲を入れた。
「~~~~♪」
ノリノリな歌声に耳を傾ける。
ぶっちゃけうまい。
みなみ先輩の選曲は最新のヒットチャートに載るようなポップスから、洋楽、アニメソングまで様々だ。
ときに軽やかで朗らかに。
ときにしっとり控えめに。
ひと通りの歌を披露した彼女は、ようやく満足げに息をついて、マイクを置いた。
◇
「いやぁ、歌った歌ったぁ!
大輔くん。
あたしの歌どうだった?」
「……いや、びっくりしたっすよ。
先輩めっちゃうまいな!
これ、歌手になれるんじゃねぇか?」
「んふふー♡
それはちょっと褒め過ぎよぉ。
でも、ありがとっ」
しかし本当うまかった。
ソファに座ってじっと聴いていたアリスも、無表情ながら心なしか驚いているように思える。
「うっし!
じゃあ次は俺の番な」
曲を入れ、イントロが流れるのと同時にマイクを持って立ち上がる。
選んだ曲は『がまん坂』。
じいちゃんが好んで聴いている演歌で、とある人気時代劇の主題歌にもなった歌だ。
「大輔くん。
がんばってください」
アリスが真剣な表情で応援してくる。
とはいえカラオケで1曲披露するくらい、がんばるもなにもないのだが、俺は素直にアリスに頷いてから歌い出した。
◇
「ふぅ……」
魂をこめて熱唱した。
小さく息をはいてから、マイクをテーブルにコトンと置く。
……やはり演歌はいい。
このわずか数分の曲のなかに、男子たるものの生き様がぎゅっと濃縮されて詰まっている気がする。
「大輔くぅん。
君ってけっこう、歌うまかったのねぇ。
ばっちりコブシが効いてわよ!
ね、アリスちゃん」
「はい。
力強い歌声で、素敵です。
うっとりしました」
「まぁ選曲は、現役高校生にしてはちょっとアレだったけどね。
あははっ」
感想を述べあう彼女たちの間に戻り、ソファに座ってからアリスの手元のリモコンを覗きこむ。
「次はアリスの番だぞ。
歌う曲はもう決まったか?」
「それが、まだ決まっていません」
「歌うのが嫌って訳じゃないのよね?」
「はい。
歌ったことはありませんが、特に嫌ではないです。
ただなにを歌えばいいのかわかりません」
アリスが操作パネルをポチポチと押している。
「……あと、操作方法もわかりません」
「おう。
んじゃ、俺と一緒に選ぶとしようか。
このリモコンは、例えばここをこうしてだなぁ」
履歴画面を開いて画面を上下にスライドさせる。
「あっ。
いまの曲……」
「ん?
なんか気になる曲があったか?」
「はい。
これです」
アリスが指差した曲の題名は『カントリーロード』だった。
もとは望郷の念を歌ったアメリカのカントリーミュージックで、たくさんのミュージシャンにカバーされてきた名曲中の名曲である。
「これにします。
えっと、ここにタッチすればいいのですか?」
「そうだぞ。
ほら、マイク」
「ありがとうございます」
イントロが流れだす。
アリスは背筋を伸ばして立ち上がり、両手でマイクを握った。
◇
「~~~~♪」
澄んだ歌声が響き渡る。
「お、おい、アリス⁉︎」
俺はすぐさま彼女の美しい声に引き込まれた。
「え⁉︎
ちょ、ちょっと、アリスちゃん?」
「~~~~♪」
ノスタルジックなメロディに、アリスの透明感のある優しい歌声が重なる。
「な、なにこれ。
う、うま過ぎないかしら……」
胸にすぅっと歌声が染み込んでくるような、不思議な感覚。
柔らかな歌声が室内に満ちていく。
やがてみなみ先輩も口を閉じ、俺と一緒に彼女の綺麗な歌声に耳を傾けはじめた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
カラオケルームを出た。
先輩とはさっき駅で別れた。
いま俺とアリスは、当初の予定通り俺ん家へと向かっている最中だ。
「なぁ、アリス。
カラオケはどうだった?」
「楽しかったです。
ああして歌うのって、気持ちがよいものなのですね」
「そっか。
しかしなんだ。
お前って、歌うまかったんだなぁ。
みなみ先輩なんて『天使の歌声だ!』って、うるさかったじゃねえか。
あはは」
「そうなのでしょうか。
自分ではよくわかりません」
あれからアリスは、何曲も連続で先輩に歌を歌わされていた。
まったく、仕方のない先輩だ。
まぉ耳が幸せだからって、止めずに一緒に聴いていた俺も同罪ではあるのだが。
「あ、そうだ。
うちのやつらにも、アリスの歌を聴かせてやってくれよ」
「それは構いません。
ですが伴奏なしだと少し恥ずかしいです」
「ふむ。
それもそうか。
じゃあ今度、みんなでまたカラオケに行こうぜ!
そこで聴かせてやってくれ」
アリスが無言でこくりと頷く。
俺たちはそれからもあーだこーだと盛り上がりながら、肩を並べて家路を歩いた。
「なあアリス。
今日時間があるなら、うちに寄ってかねぇか?
妹や弟たちが、そろそろまたお前を連れてこいってうるさいんだよ」
「はい。
ではお邪魔します。
わたしもみなさんにお会いしたいので」
「おう!
あいつらも喜ぶわ」
雑談を交わしながら、下校する生徒たちに紛れて帰路を歩く。
いま正門を通り過ぎた。
そしてちょうど学外へと足を踏み出したときに、背後から声をかけられた。
「待ってー!
はぁ、はぁ」
遠くからの声に振り返ると、駆け寄ってくる人影が見えた。
すらりとしたモデル体型の美人。
軽くウェーブのかかった黒髪を揺らしながら走ってくるのは、雪野みなみ先輩だ。
「ふぃー。
やっと追いついた!
遠目にふたりが帰っていくのが見えたから、急いで追いかけてきたのよぉ。
……っえい!」
先輩は駆け寄ってくるなり、アリスに飛びついた。
身体を密着させて、頬をすりすりし始める。
「んー!
アリスちゃんは今日も可愛いわねぇ!
みなみお姉さん、もうメロメロよぉ」
いきなり抱きつかれて揉みくちゃにされたアリスは、いつもながらの無表情だ。
だが俺にはわかる。
いまほんのわずかに顔をしかめた。
これはアリス的にはちょっと迷惑だと思っているときの表情だ。
「よう、みなみ先輩。
って、とりあえずアリスから離れろ」
アリスから先輩を、ていっと引き剥がす。
するとアリスはすかさず動き、そそくさと俺の背後に隠れてしまった。
「あっ⁉︎
なにするのよ大輔くん。
ああ……。
あたしのエンジェル天使ちゃんが……」
「……わたしは天使ではありません。
人間です。
こんにちは、雪野先輩」
背中に隠れたアリスが、ひょこりと顔だけだしてお辞儀をした。
隠れながらもこうしてちゃんと挨拶するあたり、アリスは律儀な性格をしていると思う。
「それで先輩。
いま追いかけてきたつってたけど、なんの用だ?」
「あ、それなんだけどね!
ねぇねぇ、あなたたちぃ。
このあと時間ある?」
「いや、今日は俺ん家にアリスを招いて――」
「もちろんあるでしょ?
あるわよね。
じゃあちょっとこれから遊びにいきましょうよ!」
みなみ先輩は、俺の話なんて聞いちゃいない。
楽しそうにあーだこーだと呟きながら、遊びの計画を立てている。
こうして結局、強引に押し切られた俺たちは、繁華街までくりだして先輩と遊んで帰ることになった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
カラオケ店にやってきた。
ちょうどいま、みなみ先輩がマイクを握りしめて歌っている。
ここに来たのは、先輩の希望だ。
なんでも彼女は歌うことが好きらしい。
防音された狭いカラオケルームに入るなり、みなみ先輩は手慣れた様子でリモコンのパネルにタッチして、立て続けに曲を入れた。
「~~~~♪」
ノリノリな歌声に耳を傾ける。
ぶっちゃけうまい。
みなみ先輩の選曲は最新のヒットチャートに載るようなポップスから、洋楽、アニメソングまで様々だ。
ときに軽やかで朗らかに。
ときにしっとり控えめに。
ひと通りの歌を披露した彼女は、ようやく満足げに息をついて、マイクを置いた。
◇
「いやぁ、歌った歌ったぁ!
大輔くん。
あたしの歌どうだった?」
「……いや、びっくりしたっすよ。
先輩めっちゃうまいな!
これ、歌手になれるんじゃねぇか?」
「んふふー♡
それはちょっと褒め過ぎよぉ。
でも、ありがとっ」
しかし本当うまかった。
ソファに座ってじっと聴いていたアリスも、無表情ながら心なしか驚いているように思える。
「うっし!
じゃあ次は俺の番な」
曲を入れ、イントロが流れるのと同時にマイクを持って立ち上がる。
選んだ曲は『がまん坂』。
じいちゃんが好んで聴いている演歌で、とある人気時代劇の主題歌にもなった歌だ。
「大輔くん。
がんばってください」
アリスが真剣な表情で応援してくる。
とはいえカラオケで1曲披露するくらい、がんばるもなにもないのだが、俺は素直にアリスに頷いてから歌い出した。
◇
「ふぅ……」
魂をこめて熱唱した。
小さく息をはいてから、マイクをテーブルにコトンと置く。
……やはり演歌はいい。
このわずか数分の曲のなかに、男子たるものの生き様がぎゅっと濃縮されて詰まっている気がする。
「大輔くぅん。
君ってけっこう、歌うまかったのねぇ。
ばっちりコブシが効いてわよ!
ね、アリスちゃん」
「はい。
力強い歌声で、素敵です。
うっとりしました」
「まぁ選曲は、現役高校生にしてはちょっとアレだったけどね。
あははっ」
感想を述べあう彼女たちの間に戻り、ソファに座ってからアリスの手元のリモコンを覗きこむ。
「次はアリスの番だぞ。
歌う曲はもう決まったか?」
「それが、まだ決まっていません」
「歌うのが嫌って訳じゃないのよね?」
「はい。
歌ったことはありませんが、特に嫌ではないです。
ただなにを歌えばいいのかわかりません」
アリスが操作パネルをポチポチと押している。
「……あと、操作方法もわかりません」
「おう。
んじゃ、俺と一緒に選ぶとしようか。
このリモコンは、例えばここをこうしてだなぁ」
履歴画面を開いて画面を上下にスライドさせる。
「あっ。
いまの曲……」
「ん?
なんか気になる曲があったか?」
「はい。
これです」
アリスが指差した曲の題名は『カントリーロード』だった。
もとは望郷の念を歌ったアメリカのカントリーミュージックで、たくさんのミュージシャンにカバーされてきた名曲中の名曲である。
「これにします。
えっと、ここにタッチすればいいのですか?」
「そうだぞ。
ほら、マイク」
「ありがとうございます」
イントロが流れだす。
アリスは背筋を伸ばして立ち上がり、両手でマイクを握った。
◇
「~~~~♪」
澄んだ歌声が響き渡る。
「お、おい、アリス⁉︎」
俺はすぐさま彼女の美しい声に引き込まれた。
「え⁉︎
ちょ、ちょっと、アリスちゃん?」
「~~~~♪」
ノスタルジックなメロディに、アリスの透明感のある優しい歌声が重なる。
「な、なにこれ。
う、うま過ぎないかしら……」
胸にすぅっと歌声が染み込んでくるような、不思議な感覚。
柔らかな歌声が室内に満ちていく。
やがてみなみ先輩も口を閉じ、俺と一緒に彼女の綺麗な歌声に耳を傾けはじめた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
カラオケルームを出た。
先輩とはさっき駅で別れた。
いま俺とアリスは、当初の予定通り俺ん家へと向かっている最中だ。
「なぁ、アリス。
カラオケはどうだった?」
「楽しかったです。
ああして歌うのって、気持ちがよいものなのですね」
「そっか。
しかしなんだ。
お前って、歌うまかったんだなぁ。
みなみ先輩なんて『天使の歌声だ!』って、うるさかったじゃねえか。
あはは」
「そうなのでしょうか。
自分ではよくわかりません」
あれからアリスは、何曲も連続で先輩に歌を歌わされていた。
まったく、仕方のない先輩だ。
まぉ耳が幸せだからって、止めずに一緒に聴いていた俺も同罪ではあるのだが。
「あ、そうだ。
うちのやつらにも、アリスの歌を聴かせてやってくれよ」
「それは構いません。
ですが伴奏なしだと少し恥ずかしいです」
「ふむ。
それもそうか。
じゃあ今度、みんなでまたカラオケに行こうぜ!
そこで聴かせてやってくれ」
アリスが無言でこくりと頷く。
俺たちはそれからもあーだこーだと盛り上がりながら、肩を並べて家路を歩いた。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる