女神にさらわれ異世界で魔王を倒した大賢者!魔法も使える勝ち組人生予定で現代に戻ってみたら駄女神のミスで何故か猫の体にされちゃったにゃ

ぽてたん

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交渉

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「それでは駄メル……じゃなくメリエール様」

「ちょっと駄メルって何よ!メリエールでもないし、アルメエルって言ってるでしょうがぁ~」

「めんどうだな。じゃメル様でいっか。まずは何個か聞きたい事があるんだけど?」

「あのトラちゃんが書いていた異世界行ったらどうするリストですね?」

「その事をまずは聞きたい。何故それをしっている?」

「そりゃ誰を連れて行くかリサーチしないといけないじゃないですかぁ。
 ある程度絞った中にトラちゃんがいたので、この1週間をずーっと見てましたよ。朝おきてダラダラしながら本読んだり、転生リストメモしたり、夜はアニメと違うビデオであんな事を……」

「やめろおぉぉぉ……」
 思わず女神の口を思い切り押さえてしまった。全部見られていたのかよ……
 女神がバタバタしている。

「殺す気ですか?」
 ゼイゼイと肩で息をしながら、女神が涙目で叫ぶ。

「すまん!見られたと思ったら……」
「女神殺したら、地獄決定ですよ!」

「女神って死ぬの?永遠に生きるイメージなんだけど、へぇ普通に死ぬんだ?」

「この体は、仮の姿だから死ぬことは無いけど、苦しいのはそのまま伝わるから、本当に死ぬかと思ったわ!」

「仮の姿なんだ……」

「えぇ、トラちゃんの好きなビデオの女性たちの最大公約数で作った体ですよ~
 所謂、理想の女性ってやつですね?ムラムラきませんか?」

 俺はすかさずアイアンクローでこめかみを挟む。

「いた~い、やめてぇぇ
 少しは女神を敬うって気持ちは無いの?」

「どこを敬えと? もっと敬えられる行動しろよ!
 まぁ良い、とりあえず聞きたい事がたくさんあるんたが?」

 とりあえずアイアンクローを外し女神に質問をする。

「まずは、その行く世界の概要が知りたい。文明のレベルや、魔法の有無、その他なんでも構わない。

「仕方ないですねぇ~ トラちゃんに行ってもらう世界は、レストイという世界にあるトリアムという国に行ってもらいます。文明のレベルからすると初期のヨーロッパといったところでしょうか?剣が中心の世界で魔法はありますが、レベルは種火を付けたり、飲水を出したり程度で攻撃や防御に使う魔法を使える者がいません。なんとか私の神託を受ける事ができる神官がいたので、トラちゃんを送り込むことを神託として告げています。今頃召喚の義を行う準備をしていると思いますよ」

「俺はその世界で魔王を倒せと言われたが、どうやって倒せば良いんだ?今のままでは勝てる気が全くしないのだが……」

「まずやってもらいたいことは、魔王の討伐が一番ですが、ついでにレストイ全体の文明レベルと魔法レベルをあげて欲しいのよ……その為にトラちゃんには大盤振る舞いで魔法属性とスキルをあげちゃいます」

「ジャジャーン!異世界転生3点セット~」
 声色がド◯えもんなんだが……

「まずは異世界言語理解スキル、名前の通りに異世界での読み書きが可能になります。次にアイテムボックス、まぁベタなスキルですが、なんと容量無制限でボックスを分けて保管できます。しかもボックスは時間停止から、時間加速まで自由に変える事が出来ますが、過去へ戻る事はできませんので、古いものを新しくしたりは出来ませんよ。最後に魔眼スキルでなんでも見通す事が可能です。レベルによって見える範囲は変わってきます。将来はアルちゃんのハイパーボディの詳細まで見えるようになるかもよ~ いや~ん エッチ!!」

 最後の一言を完全にスルーして質問をする。

「攻撃とかのスキルは無いのか?」

「いやそこは突っ込むところでしょ?渾身のギャグに突っ込まれないなんて……」

「もう突っ込み疲れた……」

「まぁいいわ、攻撃とかは全属性を持っているから、基本なんでも出来るわよ。魔法は基本的に想像力の世界だから、向こうで何が出来るかは確認してちょうだい。魔力もほぼ無尽蔵だし、困ることはないと思うわ。向こうの世界の住人は魔力があっても想像力が乏しいから、大きな魔法を使う事ができないの。レストイは年中温暖な気候なので、水が氷るということが理解できないのよ。だからトラちゃんが色々魔法を見せたり、科学的な事象を説明して理解して貰えれば向こうでの魔法のレベルも上がると思うのよ」

「最後に、俺は魔王を討伐したら、日本へ戻れるのか?」

「戻れるわよ……体は新しい体に変わってしまうけど」

「元の体には戻れないのか……」

「う……うぅ 元にはもどれないけど、限りなく近い顔には出来ると思いますから、写真とか部屋にあったら見せてもらってもいい?向こうへ行っている間もあの部屋はそのまま使えるようにしてくから」

「それはお願いしたいが、写真とか無いぞ。それと、色々さわるなよ」

「大丈夫ですよ。トラちゃん秘蔵コレクションとか、パソコンのマル秘フォルダの中身とか見ませんから。イタタタッ! アイアンクローはやめてぇぇ」

「絶対に触るなよ?」

「大丈夫ですよ。わかってます。絶対にするなって言うのは、あの有名なお約束ってやつですね」

「違うわ!」

「冗談ですよ。とりあえず具象化してトラちゃんの妹って事で契約等は延長しておきます。あとは戻って来るときのボーナスでこちらでも魔法を使えるようにしてあげます。少し制限で大規模魔法は使えないようになりますが、基本魔法は使えますよ。向こうから戻ってくる時に、アイテムボックスに入れたものはこちらでも取り出せます。金銀財宝持って帰ってくれば大金持ちですね。ではそろそろ時間のようですね。無事に帰って来る事をあの部屋で待ってますね。いってらっしゃいませ~」

「いや、まだ聞くこと沢山あるんだよ~」

 意識が遠のいていく。

 ふと気づくと、ピンクの部屋ではない、石畳の部屋にいた。周りには数人の人の気配がする。

「ようこそ、賢者様、トリアムへようこそいらっしゃいました。」

 深々と頭を下げる真っ白なドレスを着た聖女カテリーナが挨拶をしてきた。

 この日から俺はレストイで駄メルのお願いを聞いて3年半の年月を過ごした。

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