24 / 114
幕間
交渉
しおりを挟む
「それでは駄メル……じゃなくメリエール様」
「ちょっと駄メルって何よ!メリエールでもないし、アルメエルって言ってるでしょうがぁ~」
「めんどうだな。じゃメル様でいっか。まずは何個か聞きたい事があるんだけど?」
「あのトラちゃんが書いていた異世界行ったらどうするリストですね?」
「その事をまずは聞きたい。何故それをしっている?」
「そりゃ誰を連れて行くかリサーチしないといけないじゃないですかぁ。
ある程度絞った中にトラちゃんがいたので、この1週間をずーっと見てましたよ。朝おきてダラダラしながら本読んだり、転生リストメモしたり、夜はアニメと違うビデオであんな事を……」
「やめろおぉぉぉ……」
思わず女神の口を思い切り押さえてしまった。全部見られていたのかよ……
女神がバタバタしている。
「殺す気ですか?」
ゼイゼイと肩で息をしながら、女神が涙目で叫ぶ。
「すまん!見られたと思ったら……」
「女神殺したら、地獄決定ですよ!」
「女神って死ぬの?永遠に生きるイメージなんだけど、へぇ普通に死ぬんだ?」
「この体は、仮の姿だから死ぬことは無いけど、苦しいのはそのまま伝わるから、本当に死ぬかと思ったわ!」
「仮の姿なんだ……」
「えぇ、トラちゃんの好きなビデオの女性たちの最大公約数で作った体ですよ~
所謂、理想の女性ってやつですね?ムラムラきませんか?」
俺はすかさずアイアンクローでこめかみを挟む。
「いた~い、やめてぇぇ
少しは女神を敬うって気持ちは無いの?」
「どこを敬えと? もっと敬えられる行動しろよ!
まぁ良い、とりあえず聞きたい事がたくさんあるんたが?」
とりあえずアイアンクローを外し女神に質問をする。
「まずは、その行く世界の概要が知りたい。文明のレベルや、魔法の有無、その他なんでも構わない。
「仕方ないですねぇ~ トラちゃんに行ってもらう世界は、レストイという世界にあるトリアムという国に行ってもらいます。文明のレベルからすると初期のヨーロッパといったところでしょうか?剣が中心の世界で魔法はありますが、レベルは種火を付けたり、飲水を出したり程度で攻撃や防御に使う魔法を使える者がいません。なんとか私の神託を受ける事ができる神官がいたので、トラちゃんを送り込むことを神託として告げています。今頃召喚の義を行う準備をしていると思いますよ」
「俺はその世界で魔王を倒せと言われたが、どうやって倒せば良いんだ?今のままでは勝てる気が全くしないのだが……」
「まずやってもらいたいことは、魔王の討伐が一番ですが、ついでにレストイ全体の文明レベルと魔法レベルをあげて欲しいのよ……その為にトラちゃんには大盤振る舞いで魔法属性とスキルをあげちゃいます」
「ジャジャーン!異世界転生3点セット~」
声色がド◯えもんなんだが……
「まずは異世界言語理解スキル、名前の通りに異世界での読み書きが可能になります。次にアイテムボックス、まぁベタなスキルですが、なんと容量無制限でボックスを分けて保管できます。しかもボックスは時間停止から、時間加速まで自由に変える事が出来ますが、過去へ戻る事はできませんので、古いものを新しくしたりは出来ませんよ。最後に魔眼スキルでなんでも見通す事が可能です。レベルによって見える範囲は変わってきます。将来はアルちゃんのハイパーボディの詳細まで見えるようになるかもよ~ いや~ん エッチ!!」
最後の一言を完全にスルーして質問をする。
「攻撃とかのスキルは無いのか?」
「いやそこは突っ込むところでしょ?渾身のギャグに突っ込まれないなんて……」
「もう突っ込み疲れた……」
「まぁいいわ、攻撃とかは全属性を持っているから、基本なんでも出来るわよ。魔法は基本的に想像力の世界だから、向こうで何が出来るかは確認してちょうだい。魔力もほぼ無尽蔵だし、困ることはないと思うわ。向こうの世界の住人は魔力があっても想像力が乏しいから、大きな魔法を使う事ができないの。レストイは年中温暖な気候なので、水が氷るということが理解できないのよ。だからトラちゃんが色々魔法を見せたり、科学的な事象を説明して理解して貰えれば向こうでの魔法のレベルも上がると思うのよ」
「最後に、俺は魔王を討伐したら、日本へ戻れるのか?」
「戻れるわよ……体は新しい体に変わってしまうけど」
「元の体には戻れないのか……」
「う……うぅ 元にはもどれないけど、限りなく近い顔には出来ると思いますから、写真とか部屋にあったら見せてもらってもいい?向こうへ行っている間もあの部屋はそのまま使えるようにしてくから」
「それはお願いしたいが、写真とか無いぞ。それと、色々さわるなよ」
「大丈夫ですよ。トラちゃん秘蔵コレクションとか、パソコンのマル秘フォルダの中身とか見ませんから。イタタタッ! アイアンクローはやめてぇぇ」
「絶対に触るなよ?」
「大丈夫ですよ。わかってます。絶対にするなって言うのは、あの有名なお約束ってやつですね」
「違うわ!」
「冗談ですよ。とりあえず具象化してトラちゃんの妹って事で契約等は延長しておきます。あとは戻って来るときのボーナスでこちらでも魔法を使えるようにしてあげます。少し制限で大規模魔法は使えないようになりますが、基本魔法は使えますよ。向こうから戻ってくる時に、アイテムボックスに入れたものはこちらでも取り出せます。金銀財宝持って帰ってくれば大金持ちですね。ではそろそろ時間のようですね。無事に帰って来る事をあの部屋で待ってますね。いってらっしゃいませ~」
「いや、まだ聞くこと沢山あるんだよ~」
意識が遠のいていく。
ふと気づくと、ピンクの部屋ではない、石畳の部屋にいた。周りには数人の人の気配がする。
「ようこそ、賢者様、トリアムへようこそいらっしゃいました。」
深々と頭を下げる真っ白なドレスを着た聖女カテリーナが挨拶をしてきた。
この日から俺はレストイで駄メルのお願いを聞いて3年半の年月を過ごした。
「ちょっと駄メルって何よ!メリエールでもないし、アルメエルって言ってるでしょうがぁ~」
「めんどうだな。じゃメル様でいっか。まずは何個か聞きたい事があるんだけど?」
「あのトラちゃんが書いていた異世界行ったらどうするリストですね?」
「その事をまずは聞きたい。何故それをしっている?」
「そりゃ誰を連れて行くかリサーチしないといけないじゃないですかぁ。
ある程度絞った中にトラちゃんがいたので、この1週間をずーっと見てましたよ。朝おきてダラダラしながら本読んだり、転生リストメモしたり、夜はアニメと違うビデオであんな事を……」
「やめろおぉぉぉ……」
思わず女神の口を思い切り押さえてしまった。全部見られていたのかよ……
女神がバタバタしている。
「殺す気ですか?」
ゼイゼイと肩で息をしながら、女神が涙目で叫ぶ。
「すまん!見られたと思ったら……」
「女神殺したら、地獄決定ですよ!」
「女神って死ぬの?永遠に生きるイメージなんだけど、へぇ普通に死ぬんだ?」
「この体は、仮の姿だから死ぬことは無いけど、苦しいのはそのまま伝わるから、本当に死ぬかと思ったわ!」
「仮の姿なんだ……」
「えぇ、トラちゃんの好きなビデオの女性たちの最大公約数で作った体ですよ~
所謂、理想の女性ってやつですね?ムラムラきませんか?」
俺はすかさずアイアンクローでこめかみを挟む。
「いた~い、やめてぇぇ
少しは女神を敬うって気持ちは無いの?」
「どこを敬えと? もっと敬えられる行動しろよ!
まぁ良い、とりあえず聞きたい事がたくさんあるんたが?」
とりあえずアイアンクローを外し女神に質問をする。
「まずは、その行く世界の概要が知りたい。文明のレベルや、魔法の有無、その他なんでも構わない。
「仕方ないですねぇ~ トラちゃんに行ってもらう世界は、レストイという世界にあるトリアムという国に行ってもらいます。文明のレベルからすると初期のヨーロッパといったところでしょうか?剣が中心の世界で魔法はありますが、レベルは種火を付けたり、飲水を出したり程度で攻撃や防御に使う魔法を使える者がいません。なんとか私の神託を受ける事ができる神官がいたので、トラちゃんを送り込むことを神託として告げています。今頃召喚の義を行う準備をしていると思いますよ」
「俺はその世界で魔王を倒せと言われたが、どうやって倒せば良いんだ?今のままでは勝てる気が全くしないのだが……」
「まずやってもらいたいことは、魔王の討伐が一番ですが、ついでにレストイ全体の文明レベルと魔法レベルをあげて欲しいのよ……その為にトラちゃんには大盤振る舞いで魔法属性とスキルをあげちゃいます」
「ジャジャーン!異世界転生3点セット~」
声色がド◯えもんなんだが……
「まずは異世界言語理解スキル、名前の通りに異世界での読み書きが可能になります。次にアイテムボックス、まぁベタなスキルですが、なんと容量無制限でボックスを分けて保管できます。しかもボックスは時間停止から、時間加速まで自由に変える事が出来ますが、過去へ戻る事はできませんので、古いものを新しくしたりは出来ませんよ。最後に魔眼スキルでなんでも見通す事が可能です。レベルによって見える範囲は変わってきます。将来はアルちゃんのハイパーボディの詳細まで見えるようになるかもよ~ いや~ん エッチ!!」
最後の一言を完全にスルーして質問をする。
「攻撃とかのスキルは無いのか?」
「いやそこは突っ込むところでしょ?渾身のギャグに突っ込まれないなんて……」
「もう突っ込み疲れた……」
「まぁいいわ、攻撃とかは全属性を持っているから、基本なんでも出来るわよ。魔法は基本的に想像力の世界だから、向こうで何が出来るかは確認してちょうだい。魔力もほぼ無尽蔵だし、困ることはないと思うわ。向こうの世界の住人は魔力があっても想像力が乏しいから、大きな魔法を使う事ができないの。レストイは年中温暖な気候なので、水が氷るということが理解できないのよ。だからトラちゃんが色々魔法を見せたり、科学的な事象を説明して理解して貰えれば向こうでの魔法のレベルも上がると思うのよ」
「最後に、俺は魔王を討伐したら、日本へ戻れるのか?」
「戻れるわよ……体は新しい体に変わってしまうけど」
「元の体には戻れないのか……」
「う……うぅ 元にはもどれないけど、限りなく近い顔には出来ると思いますから、写真とか部屋にあったら見せてもらってもいい?向こうへ行っている間もあの部屋はそのまま使えるようにしてくから」
「それはお願いしたいが、写真とか無いぞ。それと、色々さわるなよ」
「大丈夫ですよ。トラちゃん秘蔵コレクションとか、パソコンのマル秘フォルダの中身とか見ませんから。イタタタッ! アイアンクローはやめてぇぇ」
「絶対に触るなよ?」
「大丈夫ですよ。わかってます。絶対にするなって言うのは、あの有名なお約束ってやつですね」
「違うわ!」
「冗談ですよ。とりあえず具象化してトラちゃんの妹って事で契約等は延長しておきます。あとは戻って来るときのボーナスでこちらでも魔法を使えるようにしてあげます。少し制限で大規模魔法は使えないようになりますが、基本魔法は使えますよ。向こうから戻ってくる時に、アイテムボックスに入れたものはこちらでも取り出せます。金銀財宝持って帰ってくれば大金持ちですね。ではそろそろ時間のようですね。無事に帰って来る事をあの部屋で待ってますね。いってらっしゃいませ~」
「いや、まだ聞くこと沢山あるんだよ~」
意識が遠のいていく。
ふと気づくと、ピンクの部屋ではない、石畳の部屋にいた。周りには数人の人の気配がする。
「ようこそ、賢者様、トリアムへようこそいらっしゃいました。」
深々と頭を下げる真っ白なドレスを着た聖女カテリーナが挨拶をしてきた。
この日から俺はレストイで駄メルのお願いを聞いて3年半の年月を過ごした。
0
あなたにおすすめの小説
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる