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2章 雛本 真璃
ごめんなさい
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「倒れた時、此花さんはどのような様子でしたか?」
「……急に取り乱したように、何かを呟いてました。最後には、ごめんなさい、と……」
「ごめんなさい、ですか……」
看護師と先生が駆け付けて此花さんを図書室から運んで行った後、病室に戻った私のもとに彼女の主治医が訪ねてきた。
先生はベッドの横の椅子に腰かけ、此花さんが倒れた時の状況を私に細かく質問してくる。
「話をしていた時に倒れたと聞きましたが、何の話をしていたか、うかがってもよろしいですか?」
「……一ヶ月ほど前にあった、高速道路での事故について話してました」
「……なるほど」
先生は悩ましげな声を上げて、質問を続けた。
「ごめんなさいという言葉の他に、何か聞き取れた言葉はありましたか?」
「……いえ、呟きは小さすぎて聞こえませんでした。ただ、何かを嫌がっているような……」
「嫌がっている?」
「はい。『やだ』って、言ってましたから……」
そこまで聞くと、先生は何かを思案するように右手で顎を押さえ始める。
そんな先生に、次は私から質問を投げかけた。
「此花さんは、大丈夫なんですか?」
「現状ではなんとも……。此花さんは頭部に外傷はありませんし、脳も何度か検査しましたが問題はありませんでした。外的要因ではないとすると、倒れた原因は恐らく——」
先生が言いかけたところで、病室の扉がノックされる音がする。
私の代わりに先生が「どうぞ」と声をかけると、扉が開けられ、そこには私のお父さんと同じくらいの歳の男性が立っていた。頭には包帯が巻かれている。
「此花さんのお父さんです」
見覚えの無いその人に困惑していると、先生がそう教えてくれた。。
「こんにちは。雛本真璃ちゃん、だね。私は美桜の父親の和幸と言います。いつも娘がお世話になっているみたいだね」
「いえ……」
答えると、和幸さんは室内に入ってきて、先生と話し始める。
「少し真璃ちゃんとお話ししたいんですが、大丈夫ですか?」
「ええ。こちらの聞きたいことは聞き終えました。どうぞ」
先生は和幸さんに座っていた椅子をあけ渡すと、「では」と言い残して病室を出ていく。
和幸さんはこちらに向き直り、口を開いた。
「今日は娘が驚かせてしまったみたいで、申し訳ない」
「いえ、そんなことは……」
謝られるとは思ってなかったため、私は慌てて否定する。
和幸さんはそんな私を見て、言う。
「今、先生にも話したばかりだと思うんだけど、もう一度私に話してくれないかな。美桜がどんな様子だったのか」
「わかりました」
私は、先生に教えたことと同じことを話し始めた。和幸さんは黙って聞いている。
全て伝え終わると、和幸さんは難しい顔をした。
「……そうか。やっぱり」
「やっぱり、とは」
尋ねた私に、和幸さんは何かを迷うように目を伏せたが、数秒の後、顔を上げる。
「……君の予想通り、美桜は一ヶ月前に例の高速道路の事故に巻き込まれて、大怪我をしたんだ」
私の考えたことは間違っていなかった。
しかし、此花さんはその事を覚えていない。
「あの日は、私と妻と美桜の家族三人で温泉街に行こうとしていてね。あのトンネルに差し掛かった時に……」
「……そうですか……。……でも、無事だったのは不幸中の幸い、でしょうか」
和幸さんは黙り込んでいる。その顔はひどく歪んでいた。
そして意を決したように、和幸さんは沈黙を破る。
「私と、美桜は、無事だった……。……しかし……っ」
言葉は途切れたが、その表情と合わせて見れば、その後に続く言葉を理解するには十分だった。
私は此花さんの言葉を思い出す。
————お母さんも……、全然会いに来てくれないし……————
……そういう事だったのか。
かける言葉が見つからない私に、和幸さんは語りかける。
「……見ての通り、私は頭を打ってしまって、気を失ってしまったんだ。周りにいた動ける人達が協力して私と美桜を助け出してくれたらしいんだが……。妻は、その時にはもう……、駄目だったらしい……」
「そう、……だったんですね」
涙が滲む目を押さえながら、和幸さんはさらに続けた。
「不甲斐ないな、私は……。大事な時に気を失っていたなんて……。家族を助けるどころか……。妻の最期すら……、見届けることが出来なかった」
頬に涙を伝わせる和幸さんを前に、今度こそ私は押し黙るしかなかった。この人にかける言葉をどれだけ探しても、今の私は持ち合わせていない。
しばらくの室内を重い沈黙が支配したが、落ち着きを取り戻し始めた和幸さんが、再び口を開いた。
「……頭を打ったといっても私はそこまでの大怪我ではなかったから、隣県の病院ですぐ目を覚ましたんだが、美桜はなかなか目を覚まさなくてね。私も通いやすいここに移してもらったんだ」
そういえば一週間ほど意識不明だったと本人も言っていたか。
「そして、数日して目を覚ました美桜は、事故に関することを一切忘れていた」
ひたすら閉口して聞いていた私だったが、そこで少し疑問に思う。
事故の時、此花さんは何故意識を失ったのか。
確か彼女は頭部に外傷は無いと言っていた。和幸さんのように頭を打ったわけでは無さそうだし。……ならば、体の傷からの出血などでショック症状が出たのか。
「私は、事故のことと妻のことを美桜に教えるのが怖くて、逃げてしまったんだ。事故についても、妻の死についても、嘘をついてしまった……。先生にも、しばらく隠してほしいと……」
「……そうでしたか」
よく考えれば、意味も無く事故のことを隠すわけがない。何かしらの事情があるから隠されていると、簡単に予想は出来たはずなのに。
「でも、私が教えてしまいました。……すみません」
私は自分の軽率な行動を、詫びるよう頭を下げた。
「いや、むしろ謝るのは私の方だ。それは本来私がしなければならない事だったから……」
言い終わった和幸さんは一息つく。
……今回此花さんが突然倒れたのは、忘れていた事故の記憶を、私が呼び起こしてしまったから……?
外傷も無く、脳にも異常は無い状態で、意識が混濁したり記憶が混乱する事などあるのだろうか。
————外的要因ではないとすると、倒れた原因は恐らく————
精神的要因。
先生の言葉の続きは、恐らくこれだ。
多分、和幸さんもそれには気付いているのだろう。
だからこそ「やっぱり」という言葉が出たのだと思う。
一息ついた和幸さんが、伏せがちだった目を私に合わせてくる。
「私がお見舞いに来た時は、美桜はいつも真璃ちゃんの事を話していたよ。綺麗な子に絵を教えてもらってるって」
……私なんて、いつも冷たく当たってただろうに。
「ちょっと怖いけど、優しいって」
…………私のどこに優しさなんて感じたんだ、あの子は。
「……真璃ちゃん。今日は話してくれてありがとう。美桜も今は気が動転して寝ているが、目が覚めたらまた仲良くしてくれると嬉しい」
「……はい」
その言葉は、自分でも驚くほど自然に口から出た。
自分の事ながら、仲良くするつもりなど無いと散々言ってきた私の口から出た物とは思えるものではなかった——。
◆ ◆ ◆ ◆
夕食後。それだけ時間がたっても此花さんは目を覚まさず、私は一人病室のベッドに背中を預けて思案していた。
此花さんが目を覚ましたら、私が声をかけるべきなのか。かけるとして、なんて声をかけようか。
ふっと視線を動かすと、病室の端に紙袋に入ったスケッチブックが見えた。
————雛本さんの絵、見てみたいです————
————もっと雛本さんの絵を見せてください————
そして彼女のそんな言葉たちを思い出す。
私はベッドから降りると、紙袋からスケッチブックを引っ張り出す。
……彼女がそこまで望むなら。一度くらい、描いてみてもいいかもしれない。
「……急に取り乱したように、何かを呟いてました。最後には、ごめんなさい、と……」
「ごめんなさい、ですか……」
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先生はベッドの横の椅子に腰かけ、此花さんが倒れた時の状況を私に細かく質問してくる。
「話をしていた時に倒れたと聞きましたが、何の話をしていたか、うかがってもよろしいですか?」
「……一ヶ月ほど前にあった、高速道路での事故について話してました」
「……なるほど」
先生は悩ましげな声を上げて、質問を続けた。
「ごめんなさいという言葉の他に、何か聞き取れた言葉はありましたか?」
「……いえ、呟きは小さすぎて聞こえませんでした。ただ、何かを嫌がっているような……」
「嫌がっている?」
「はい。『やだ』って、言ってましたから……」
そこまで聞くと、先生は何かを思案するように右手で顎を押さえ始める。
そんな先生に、次は私から質問を投げかけた。
「此花さんは、大丈夫なんですか?」
「現状ではなんとも……。此花さんは頭部に外傷はありませんし、脳も何度か検査しましたが問題はありませんでした。外的要因ではないとすると、倒れた原因は恐らく——」
先生が言いかけたところで、病室の扉がノックされる音がする。
私の代わりに先生が「どうぞ」と声をかけると、扉が開けられ、そこには私のお父さんと同じくらいの歳の男性が立っていた。頭には包帯が巻かれている。
「此花さんのお父さんです」
見覚えの無いその人に困惑していると、先生がそう教えてくれた。。
「こんにちは。雛本真璃ちゃん、だね。私は美桜の父親の和幸と言います。いつも娘がお世話になっているみたいだね」
「いえ……」
答えると、和幸さんは室内に入ってきて、先生と話し始める。
「少し真璃ちゃんとお話ししたいんですが、大丈夫ですか?」
「ええ。こちらの聞きたいことは聞き終えました。どうぞ」
先生は和幸さんに座っていた椅子をあけ渡すと、「では」と言い残して病室を出ていく。
和幸さんはこちらに向き直り、口を開いた。
「今日は娘が驚かせてしまったみたいで、申し訳ない」
「いえ、そんなことは……」
謝られるとは思ってなかったため、私は慌てて否定する。
和幸さんはそんな私を見て、言う。
「今、先生にも話したばかりだと思うんだけど、もう一度私に話してくれないかな。美桜がどんな様子だったのか」
「わかりました」
私は、先生に教えたことと同じことを話し始めた。和幸さんは黙って聞いている。
全て伝え終わると、和幸さんは難しい顔をした。
「……そうか。やっぱり」
「やっぱり、とは」
尋ねた私に、和幸さんは何かを迷うように目を伏せたが、数秒の後、顔を上げる。
「……君の予想通り、美桜は一ヶ月前に例の高速道路の事故に巻き込まれて、大怪我をしたんだ」
私の考えたことは間違っていなかった。
しかし、此花さんはその事を覚えていない。
「あの日は、私と妻と美桜の家族三人で温泉街に行こうとしていてね。あのトンネルに差し掛かった時に……」
「……そうですか……。……でも、無事だったのは不幸中の幸い、でしょうか」
和幸さんは黙り込んでいる。その顔はひどく歪んでいた。
そして意を決したように、和幸さんは沈黙を破る。
「私と、美桜は、無事だった……。……しかし……っ」
言葉は途切れたが、その表情と合わせて見れば、その後に続く言葉を理解するには十分だった。
私は此花さんの言葉を思い出す。
————お母さんも……、全然会いに来てくれないし……————
……そういう事だったのか。
かける言葉が見つからない私に、和幸さんは語りかける。
「……見ての通り、私は頭を打ってしまって、気を失ってしまったんだ。周りにいた動ける人達が協力して私と美桜を助け出してくれたらしいんだが……。妻は、その時にはもう……、駄目だったらしい……」
「そう、……だったんですね」
涙が滲む目を押さえながら、和幸さんはさらに続けた。
「不甲斐ないな、私は……。大事な時に気を失っていたなんて……。家族を助けるどころか……。妻の最期すら……、見届けることが出来なかった」
頬に涙を伝わせる和幸さんを前に、今度こそ私は押し黙るしかなかった。この人にかける言葉をどれだけ探しても、今の私は持ち合わせていない。
しばらくの室内を重い沈黙が支配したが、落ち着きを取り戻し始めた和幸さんが、再び口を開いた。
「……頭を打ったといっても私はそこまでの大怪我ではなかったから、隣県の病院ですぐ目を覚ましたんだが、美桜はなかなか目を覚まさなくてね。私も通いやすいここに移してもらったんだ」
そういえば一週間ほど意識不明だったと本人も言っていたか。
「そして、数日して目を覚ました美桜は、事故に関することを一切忘れていた」
ひたすら閉口して聞いていた私だったが、そこで少し疑問に思う。
事故の時、此花さんは何故意識を失ったのか。
確か彼女は頭部に外傷は無いと言っていた。和幸さんのように頭を打ったわけでは無さそうだし。……ならば、体の傷からの出血などでショック症状が出たのか。
「私は、事故のことと妻のことを美桜に教えるのが怖くて、逃げてしまったんだ。事故についても、妻の死についても、嘘をついてしまった……。先生にも、しばらく隠してほしいと……」
「……そうでしたか」
よく考えれば、意味も無く事故のことを隠すわけがない。何かしらの事情があるから隠されていると、簡単に予想は出来たはずなのに。
「でも、私が教えてしまいました。……すみません」
私は自分の軽率な行動を、詫びるよう頭を下げた。
「いや、むしろ謝るのは私の方だ。それは本来私がしなければならない事だったから……」
言い終わった和幸さんは一息つく。
……今回此花さんが突然倒れたのは、忘れていた事故の記憶を、私が呼び起こしてしまったから……?
外傷も無く、脳にも異常は無い状態で、意識が混濁したり記憶が混乱する事などあるのだろうか。
————外的要因ではないとすると、倒れた原因は恐らく————
精神的要因。
先生の言葉の続きは、恐らくこれだ。
多分、和幸さんもそれには気付いているのだろう。
だからこそ「やっぱり」という言葉が出たのだと思う。
一息ついた和幸さんが、伏せがちだった目を私に合わせてくる。
「私がお見舞いに来た時は、美桜はいつも真璃ちゃんの事を話していたよ。綺麗な子に絵を教えてもらってるって」
……私なんて、いつも冷たく当たってただろうに。
「ちょっと怖いけど、優しいって」
…………私のどこに優しさなんて感じたんだ、あの子は。
「……真璃ちゃん。今日は話してくれてありがとう。美桜も今は気が動転して寝ているが、目が覚めたらまた仲良くしてくれると嬉しい」
「……はい」
その言葉は、自分でも驚くほど自然に口から出た。
自分の事ながら、仲良くするつもりなど無いと散々言ってきた私の口から出た物とは思えるものではなかった——。
◆ ◆ ◆ ◆
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ふっと視線を動かすと、病室の端に紙袋に入ったスケッチブックが見えた。
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