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本編
☆【最終話】初夜を迎えて(前)☆③
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塔から出て正式に伴侶になることを決めても今日まで、そこだけは触ることを拒否してきた。
数日おきにお互いのチンコを合わせて同時に擦り上げる兜合わせや、ルシアンが俺のモノを咥えて搾り取る行為はしていたけれど、ルシアンが執着していたアナルには懇願されても触れることを許さなかった。
そこで感じている自分を認めきれなくて恥ずかしくて、いくら頼まれても跳ねのけていたんだ。
しかし婚姻の儀を終えた今、正式な伴侶になった俺たちは、今夜初めての交合を迎えることになる。
男同士の行為はソコを使うということは分かっているし、儀式で祝福の水を飲んだ俺は子供を宿すことの出来る体になった。
まだその実感は湧かないけれど、俺がルシアンのモノを受け入れることは間違いないし、今日に向けて覚悟も決めてきた。
散々長い間我慢させてしまったんだから、今日はルシアンの好きなように満足行くまで俺は体を許そうと思う。
お互いのモノを擦り合わせている時も、俺のモノを咥えている時も幸せそうにしていたルシアンだけど、ずっと来る今日のことを待ち望んでいるようだった。
塔に籠る前に体を好き勝手されていた時に、憑りつかれた様に夢中になって俺のアナルを舐めたり指を入れたりしていて、うわごとの様にいつかここに自分のモノを入れたいとか、婚姻の儀が済んで正式な伴侶になるまでは我慢しなければとか言っていたから、心待ちにしていたことだろう。
あの時は一方的に蹂躙されて腹が立っていたから、絶対にそうはさせるもんかと思っていたけど、心が結ばれた今は怖さ半分期待半分といったところで、ソコを触られることに羞恥はあるけど拒絶感はない。
口内を探っていたルシアンの舌が奥で縮こまっている俺の舌に触れると舌先を擽るように動いた。
「ふぅっ、んんぅっ……んちゅっ……」
二人の混じり合った唾液が口内で溢れそうになると、ルシアンはそれを吸い上げてゴクリと音を立てて飲み込んだ。
うっとりした表情で、唇に付いた唾液もぺろりと舐めとる。
お互い息を少し荒くして興奮を滲ませると、再び唇を合わせて貪り合った。
ルシアンは俺の舌を誘うように舌でなぞるように擦り付けてきて、それに倣うように俺も勇気を出すと舌を絡ませてみる。
途端に甘く痺れて多幸感に包まれて、夢中になりながら舌を絡ませ合った。
俺は舌を軽く吸い上げたり、甘噛みされるたびに甘い吐息を漏らしてしまう。
「んぅっ……」
「んちゅっ……。ケイ、どうか我慢なさらずに、愛らしい声をお聞かせください……」
男の喘ぎ声なんて気色悪いだけだと思うのに、ルシアンは聞きたいというし、漏れ出る声を抑えるのも大変だからアンアンいうのは恥ずかしいけれど、出てしまう分に関しては開き直ろうかと思い直した。
それでも可愛いとかもっと聞かせてとか言われると恥ずかしいし反発してしまって、結局我慢してしまうんだけど……。
「あっ……んぅっ、あぁんぅっ……」
「はぁっ……何て可愛らしい声なのでしょう……」
「か、かわいくなんて、ないだろっ!」
そんなやり取りをしつつも、ルシアンの幸せそうな顔を見ると満更でもないと思ってしまう俺は、十分ルシアンに夢中だと思う。
ルシアンの低い声もいつも以上に艶を含んでいて、そんな声で囁かれて下腹が疼いてしまうことはもう否定のしようがない。
「んむっ……ちゅっ……ふぁっ……、ル、ルシーっ……」
「ふうっ……ケイは可愛らしいですねっ。んぅっ……わたしは、私は、本当に、幸せ者です……」
口内を貪りながらルシアンは俺の体に手を這わせると、腕や背中を撫でさすった。
隣り合ってベッドに腰掛けた状態でキスをしているから撫でる手は後ろ側を這っていて、背中を撫でている手が段々と後ろの穴の方に降りてきた……。
後ろに意識を移すと、そこで食い込んだTバックのことを思い出して、慌てて離れようとした。
しかしルシアンにがっしりと抱き込まれて、より深くなった口付けに正常な思考を奪われた俺は、ルシアンの成すがままに身を委ねるしかなかった。
ワンピースの上からサワサワと撫でていた手が、布越しに下着を身に着けていないようなお尻の感触に気付いたようで、一瞬動きを止めたけれど、いやらしくやわやわと揉みしだき始めた。
もう片方の手でワンピースを捲りあげると、慎重な手つきで俺のお尻に触れる。
直に感じるルシアンの手は温かくて、俺よりも少し大きな硬い男の手だった。
数日おきにお互いのチンコを合わせて同時に擦り上げる兜合わせや、ルシアンが俺のモノを咥えて搾り取る行為はしていたけれど、ルシアンが執着していたアナルには懇願されても触れることを許さなかった。
そこで感じている自分を認めきれなくて恥ずかしくて、いくら頼まれても跳ねのけていたんだ。
しかし婚姻の儀を終えた今、正式な伴侶になった俺たちは、今夜初めての交合を迎えることになる。
男同士の行為はソコを使うということは分かっているし、儀式で祝福の水を飲んだ俺は子供を宿すことの出来る体になった。
まだその実感は湧かないけれど、俺がルシアンのモノを受け入れることは間違いないし、今日に向けて覚悟も決めてきた。
散々長い間我慢させてしまったんだから、今日はルシアンの好きなように満足行くまで俺は体を許そうと思う。
お互いのモノを擦り合わせている時も、俺のモノを咥えている時も幸せそうにしていたルシアンだけど、ずっと来る今日のことを待ち望んでいるようだった。
塔に籠る前に体を好き勝手されていた時に、憑りつかれた様に夢中になって俺のアナルを舐めたり指を入れたりしていて、うわごとの様にいつかここに自分のモノを入れたいとか、婚姻の儀が済んで正式な伴侶になるまでは我慢しなければとか言っていたから、心待ちにしていたことだろう。
あの時は一方的に蹂躙されて腹が立っていたから、絶対にそうはさせるもんかと思っていたけど、心が結ばれた今は怖さ半分期待半分といったところで、ソコを触られることに羞恥はあるけど拒絶感はない。
口内を探っていたルシアンの舌が奥で縮こまっている俺の舌に触れると舌先を擽るように動いた。
「ふぅっ、んんぅっ……んちゅっ……」
二人の混じり合った唾液が口内で溢れそうになると、ルシアンはそれを吸い上げてゴクリと音を立てて飲み込んだ。
うっとりした表情で、唇に付いた唾液もぺろりと舐めとる。
お互い息を少し荒くして興奮を滲ませると、再び唇を合わせて貪り合った。
ルシアンは俺の舌を誘うように舌でなぞるように擦り付けてきて、それに倣うように俺も勇気を出すと舌を絡ませてみる。
途端に甘く痺れて多幸感に包まれて、夢中になりながら舌を絡ませ合った。
俺は舌を軽く吸い上げたり、甘噛みされるたびに甘い吐息を漏らしてしまう。
「んぅっ……」
「んちゅっ……。ケイ、どうか我慢なさらずに、愛らしい声をお聞かせください……」
男の喘ぎ声なんて気色悪いだけだと思うのに、ルシアンは聞きたいというし、漏れ出る声を抑えるのも大変だからアンアンいうのは恥ずかしいけれど、出てしまう分に関しては開き直ろうかと思い直した。
それでも可愛いとかもっと聞かせてとか言われると恥ずかしいし反発してしまって、結局我慢してしまうんだけど……。
「あっ……んぅっ、あぁんぅっ……」
「はぁっ……何て可愛らしい声なのでしょう……」
「か、かわいくなんて、ないだろっ!」
そんなやり取りをしつつも、ルシアンの幸せそうな顔を見ると満更でもないと思ってしまう俺は、十分ルシアンに夢中だと思う。
ルシアンの低い声もいつも以上に艶を含んでいて、そんな声で囁かれて下腹が疼いてしまうことはもう否定のしようがない。
「んむっ……ちゅっ……ふぁっ……、ル、ルシーっ……」
「ふうっ……ケイは可愛らしいですねっ。んぅっ……わたしは、私は、本当に、幸せ者です……」
口内を貪りながらルシアンは俺の体に手を這わせると、腕や背中を撫でさすった。
隣り合ってベッドに腰掛けた状態でキスをしているから撫でる手は後ろ側を這っていて、背中を撫でている手が段々と後ろの穴の方に降りてきた……。
後ろに意識を移すと、そこで食い込んだTバックのことを思い出して、慌てて離れようとした。
しかしルシアンにがっしりと抱き込まれて、より深くなった口付けに正常な思考を奪われた俺は、ルシアンの成すがままに身を委ねるしかなかった。
ワンピースの上からサワサワと撫でていた手が、布越しに下着を身に着けていないようなお尻の感触に気付いたようで、一瞬動きを止めたけれど、いやらしくやわやわと揉みしだき始めた。
もう片方の手でワンピースを捲りあげると、慎重な手つきで俺のお尻に触れる。
直に感じるルシアンの手は温かくて、俺よりも少し大きな硬い男の手だった。
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