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本編
☆【最終話】初夜を迎えて(前)☆④
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感触を楽しむように尻タブを揉みしだいていた手が、下着の食い込みに気付く。
「ケイはいやらしい下着を身に着けているのですね?」
興奮を隠せない獣の様な表情で恥ずかしいことを問われて、羞恥心が限界だった俺は、照れ隠しからつい口調が荒くなってしまう。
「なっ……! こ、これは俺が着たくて着た訳じゃなくて、用意されてたから仕方なく穿いただけだ……。いやらしいとか、そんなこと言うなら今すぐ脱ぐから離せよ!」
抱き込むルシアンの胸を押して脱出を試みるけどびくともしない。
細く見えるけど鍛えられて筋肉がついている胸板は逞しく、俺が押したくらいじゃ動かすことは出来そうにもなかった。
「申し訳ありません! 決してケイを辱めるつもりなどはなく、この下着を私のために身に着けてくださったのだと思うと嬉しくて、思わず声に出してしまったのです。どうか私に見せてはいただけないでしょうか?」
強請るように上目遣いで見詰められると許してやりたくなるから、俺もだいぶルシアンに甘いとは思う。
改めて見せるのは恥ずかしいけど、もっと恥ずかしいことをするのだからと腹を括り小さく頷くと、それを確認したルシアンはギュッと俺を抱きしめると再び抱き上げてベッドの真ん中に移動した。
横たえられた俺はワンピースを脱がされて、小さなエロいパンツ一枚の格好にされる。
食い入るように見つめているルシアンの視線の先は勿論俺の股間で……。
羞恥でどうにかなってしまいそうになるけど、そんな調子で最後まで出来るとは思えないから、ルシアンの焦がすような視線に必死に耐える。
「はぁ……美しいです。白地に私の瞳の色のレースだなんて。――嬉しいです。ケイの可愛らしいここを護る下着が私の色だなんて……幸せすぎて、もういつ死んでも良いほどに心が満たされています!」
天井を仰ぐようにそう言って顔を覆うルシアンに、相変わらず変態でキモイなとは思いつつ、喜んでくれていることには嬉しさを感じる。
「死んでも良いくらい幸せって言うけど、これから身も心も一つになってもっと幸せになるんじゃないのか? 俺、結婚して直ぐに未亡人なんて勘弁だからなww 俺のこと幸せにしてくれるって言うなら長生きしてもらわなきゃ」
俺がそう言うと、ルシアンは覆っていた手を降ろして俺を見詰める。
俺の顔を見るその瞳は眦がほんのり赤くなっていて、見るからに幸せといった感じで俺も嬉しくなった。
こういう小さな幸せをこれからたくさん感じていくのだと思うと、ルシアンと結婚して良かったと心からそう思った。
「勿論です! 私はケイを絶対に幸せにしてみせます!」
「なら、長生きして一緒に幸せになろうな、旦那様?」
恥ずかしいのを堪えながらルシアンを煽ると、顔を真っ赤にして噛みつくように俺の唇を奪った。
「ケイはいやらしい下着を身に着けているのですね?」
興奮を隠せない獣の様な表情で恥ずかしいことを問われて、羞恥心が限界だった俺は、照れ隠しからつい口調が荒くなってしまう。
「なっ……! こ、これは俺が着たくて着た訳じゃなくて、用意されてたから仕方なく穿いただけだ……。いやらしいとか、そんなこと言うなら今すぐ脱ぐから離せよ!」
抱き込むルシアンの胸を押して脱出を試みるけどびくともしない。
細く見えるけど鍛えられて筋肉がついている胸板は逞しく、俺が押したくらいじゃ動かすことは出来そうにもなかった。
「申し訳ありません! 決してケイを辱めるつもりなどはなく、この下着を私のために身に着けてくださったのだと思うと嬉しくて、思わず声に出してしまったのです。どうか私に見せてはいただけないでしょうか?」
強請るように上目遣いで見詰められると許してやりたくなるから、俺もだいぶルシアンに甘いとは思う。
改めて見せるのは恥ずかしいけど、もっと恥ずかしいことをするのだからと腹を括り小さく頷くと、それを確認したルシアンはギュッと俺を抱きしめると再び抱き上げてベッドの真ん中に移動した。
横たえられた俺はワンピースを脱がされて、小さなエロいパンツ一枚の格好にされる。
食い入るように見つめているルシアンの視線の先は勿論俺の股間で……。
羞恥でどうにかなってしまいそうになるけど、そんな調子で最後まで出来るとは思えないから、ルシアンの焦がすような視線に必死に耐える。
「はぁ……美しいです。白地に私の瞳の色のレースだなんて。――嬉しいです。ケイの可愛らしいここを護る下着が私の色だなんて……幸せすぎて、もういつ死んでも良いほどに心が満たされています!」
天井を仰ぐようにそう言って顔を覆うルシアンに、相変わらず変態でキモイなとは思いつつ、喜んでくれていることには嬉しさを感じる。
「死んでも良いくらい幸せって言うけど、これから身も心も一つになってもっと幸せになるんじゃないのか? 俺、結婚して直ぐに未亡人なんて勘弁だからなww 俺のこと幸せにしてくれるって言うなら長生きしてもらわなきゃ」
俺がそう言うと、ルシアンは覆っていた手を降ろして俺を見詰める。
俺の顔を見るその瞳は眦がほんのり赤くなっていて、見るからに幸せといった感じで俺も嬉しくなった。
こういう小さな幸せをこれからたくさん感じていくのだと思うと、ルシアンと結婚して良かったと心からそう思った。
「勿論です! 私はケイを絶対に幸せにしてみせます!」
「なら、長生きして一緒に幸せになろうな、旦那様?」
恥ずかしいのを堪えながらルシアンを煽ると、顔を真っ赤にして噛みつくように俺の唇を奪った。
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