【R18】ショートケーキHoney~異常な程溺愛してくる彼氏に私の心臓が持ちません~

しろ

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本編

変質者?!

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「おはよ、伊織。私もう行くね」

「ふわぁ…はよ。随分早くない?何かあるの?」

「何も起きないようにする為に早く行くのよ!」

「はぁ?意味わからん。ほら、弁当忘れんなよ」

「わ、伊織ありがとう!」

いつもより30分早く起きて身支度を整え、いざ学校へ!!「いってきます!」ガチャ。


「おはよう美優。今日は早いね」

「ひぃぃっ!!」バタン!!

今何か見えた気がする。
思わず玄関のドアを閉めてしまった…。

「美優、何してんの?忘れ物?」

伊織が訝しげな顔で聞いてくるけどそれどころじゃない。
何で?何で?何で?昨日より30分も早い時間なのに何でもう居るの?!そっとドアスコープを覗いて見る。…あれ?居ない…。さっきのは見間違い?

「なぁ、またストーカー居るの?」
伊織が後ろからグイッとドアスコープを覗き込む。

「うんん、見間違いだったみたい」

「心配なら送ってこうか?」

「大丈夫。ありがとう伊織。いってきます」

「気をつけてね」

ドアの前に誰も居ない事を確認して、私は足早に駅へと歩き出す。
家から数メートル、最初の十字路に差し掛かった時、路地の影から伸びてきた手に私は口を塞がれ捕らえられる。

「きゃっ!…んんんーっ!!」
なっ、何事!?後ろから羽交い締めされるような体勢で口を塞がれている為、くぐもった声が漏れる。

「シーッ。美優、俺だよ」

「んんっ!?」
チラリと視線を後ろへ向ければ、相澤くんの笑顔が間近に迫る。『俺だよ』の一言がこんなに恐怖を煽るなんて初めて。

「逃げないって約束するなら手を離してあげる」

耳元に唇を寄せられて囁かれるとムズムズする。私がコクコクと勢いよく頷いたのを確認して、爽やかな笑顔で相澤君は口から手を離す。

「ぷはっ!はぁ、はぁ…」

「おはよ、美優」

「おはよって…相澤君何してるの!?誘拐か変質者かと思ったよ!!」

「だって美優が逃げちゃうから」

ムスッとした表情を浮かべ、さも私が悪いという言い方はやめて欲しい。

「とりあえず…離してくれないかな?」

口を塞がれていた手は離してもらえたものの、未だ後ろから抱き締められている状況な訳で…。こんな所をご近所さんに見られでもしたら恥ずかし過ぎるっ!

「んー?嫌」

「は?」

「いーやっ」

駄々っ子のようにニヤリと笑う相澤君の手が、スルスルと私のウエストをなぞり、少しずつ上へと伸びていく。

「ちょっと!何して…」

「美優がいけないんだよ?」

相澤君の綺麗な指先が私の胸にツーッと触れる。私の何がいけないのかサッパリ解らない。

「やっ…やめてっ!」

「やめて欲しい?」

涙目になりながら私は頷き相澤君に懇願する。

「お願い…やめて」

「あー…美優のその目、めちゃくちゃゾクゾクする」

ハァハァと相澤君の息が荒くなり、耳に息がかかりくすぐったい。ヤバイ、ヤバイ。この人マジでヤバイ人なんじゃない?!

「美優、愛してる。俺と付き合うか、結婚するか、どっちがいい?」

「はぁ?!何よその二択!どっちも無理。」

「我が儘だなぁ。じゃあ今ここで俺に犯されるのと、付き合うのどっちがいい?」

「だから何なのよ!その二択はっ…!ひゃっ!ちょっと、どこ触って…!?」

相澤君の左手は胸を、右手は太股を撫で始めた。

「ほら、早く答えないと犯されちゃうよ?」

いいの?と囁きながら、太股を撫でる手が上へとゆっくり移動する。あと少しでショーツに触れてしまいそうな状況で…

「つ、付き合うから!!もうやめて!!」

「美優っ!嬉しいっ!」
相澤君はとびきり爽やかな笑顔をむける。

「その代わりっ!…仮だから」

「え?」

「彼氏(仮)!!」

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