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蓮side/so far
叶という字は…/蓮side.9
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「美優、好きです!付き合おう」
「ごめんなさい。無理です」
昼休み、俺は2回目の告白をしていた。
「はっ、蓮だっせー。今日も振られてんじゃん」
「省吾うるさい。知ってる?『叶』って字は口に出して十回言うって書くんだぞ。毎日告白したらオッケーもらえるかもしれないだろ」
10回といわず、付き合えるまで一生言いつづけるつもり。
「あの…このやりとりいつまで続くの?罰ゲームとか、冗談だって解ってるから。私そういうノリ苦手なので困ります…」
「美優、これは冗談とか、ましてや罰ゲームなんて事絶対無いよ!俺は美優が好きなの。愛してる。どうしたら信じてくれる?まだ年齢的に受理されないけど婚姻届とか書こうか?それとも法的に書面で契約書交わす?美優の言う通りに何でもするよ?」
まさか冗談や罰ゲームで告白してると思われていたなんて…。実家の顧問弁護士に契約書について聞いておかないとな。
美優が安心して付き合ってくれるなら何でもする。
そんな事を考えていたら伊村由妃が立ち上がり大声を出した。
「相澤!美優はね、とぉーーーーっってもピュアなの!ファーストキスの味はレモンって夢みてるし、今でもサンタさん信じてるくらいなんだからね!チャラいあんたが気まぐれで手を出していいような存在じゃないのよっ!」
「わぁぁーっ!!由妃ちゃんっ!!」
顔を真っ赤にして慌てる美優。
サンタさんを信じてるとか可愛すぎる。
しかもファーストキスもまだだって情報に心が踊る。
彼氏が居ないのは知っていたけど、俺みたいに付き合ってなくても全部経験済みってこともあるから。
まぁ、美優にセフレがいるとも思えないけど。(そんな奴居たら殺すし)
「美優可愛いっ!サンタさんは俺がなってあげるし、美優のファーストキスはレモン味にするからねっ!」
「甘音ちゃん、諦めなよ。蓮ね、1年前に君に一目惚れしてからずーっと片思いしてんの。確かにそれまでは遊びまくってたけど、恋に落ちてからは誰ともシテないし。俺が保証する!」
「うん、省吾の言う通り美優を好きになってからは誰も抱いてないよ。もう美優だけしかいらないんだ。本当に好きなんだ。信じて」
「はぁー?やっぱりそれまで遊んでたんじゃない。美優、信じちゃ駄目よ」
あぁー、どうしたら俺の気持ちが伝わるのかな?今まで遊んできたのがこんな風に裏目に出るなんて…。セフレなんてつくらなきゃよかった。
そう心底思ったのは、その日の夕方だった。
「ごめんなさい。無理です」
昼休み、俺は2回目の告白をしていた。
「はっ、蓮だっせー。今日も振られてんじゃん」
「省吾うるさい。知ってる?『叶』って字は口に出して十回言うって書くんだぞ。毎日告白したらオッケーもらえるかもしれないだろ」
10回といわず、付き合えるまで一生言いつづけるつもり。
「あの…このやりとりいつまで続くの?罰ゲームとか、冗談だって解ってるから。私そういうノリ苦手なので困ります…」
「美優、これは冗談とか、ましてや罰ゲームなんて事絶対無いよ!俺は美優が好きなの。愛してる。どうしたら信じてくれる?まだ年齢的に受理されないけど婚姻届とか書こうか?それとも法的に書面で契約書交わす?美優の言う通りに何でもするよ?」
まさか冗談や罰ゲームで告白してると思われていたなんて…。実家の顧問弁護士に契約書について聞いておかないとな。
美優が安心して付き合ってくれるなら何でもする。
そんな事を考えていたら伊村由妃が立ち上がり大声を出した。
「相澤!美優はね、とぉーーーーっってもピュアなの!ファーストキスの味はレモンって夢みてるし、今でもサンタさん信じてるくらいなんだからね!チャラいあんたが気まぐれで手を出していいような存在じゃないのよっ!」
「わぁぁーっ!!由妃ちゃんっ!!」
顔を真っ赤にして慌てる美優。
サンタさんを信じてるとか可愛すぎる。
しかもファーストキスもまだだって情報に心が踊る。
彼氏が居ないのは知っていたけど、俺みたいに付き合ってなくても全部経験済みってこともあるから。
まぁ、美優にセフレがいるとも思えないけど。(そんな奴居たら殺すし)
「美優可愛いっ!サンタさんは俺がなってあげるし、美優のファーストキスはレモン味にするからねっ!」
「甘音ちゃん、諦めなよ。蓮ね、1年前に君に一目惚れしてからずーっと片思いしてんの。確かにそれまでは遊びまくってたけど、恋に落ちてからは誰ともシテないし。俺が保証する!」
「うん、省吾の言う通り美優を好きになってからは誰も抱いてないよ。もう美優だけしかいらないんだ。本当に好きなんだ。信じて」
「はぁー?やっぱりそれまで遊んでたんじゃない。美優、信じちゃ駄目よ」
あぁー、どうしたら俺の気持ちが伝わるのかな?今まで遊んできたのがこんな風に裏目に出るなんて…。セフレなんてつくらなきゃよかった。
そう心底思ったのは、その日の夕方だった。
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