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蓮side/so far
(仮)/蓮side.11
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翌朝、美優の家の前で待っていると、昨日よりも早い時間に「いってきます!」という声とともに玄関が開いた。
「おはよう美優。今日は早いね」
「ひぃぃっ!!」バタン!!
俺が居る事に驚いて美優は扉を閉めてしまう。
もしかして昨日あんな事があったから嫌われた?
どうしよう…。
とりあえず美優にまた逃げられてしまうのは避けたいので、一旦家の前から離れて美優を待つことにした。
しばらくすると美優が歩いてきたので、十字路の電柱の影に身を潜めていた俺は、美優の口を塞ぎ後ろから抱き締めるように捕まえた。
「きゃっ!…んんんーっ!!」
「シーッ。美優、俺だよ」
「んんっ!?」
「逃げないって約束するなら手を離してあげる」
「ぷはっ!はぁ、はぁ…」
「おはよ、美優」
「おはよって…相澤君何してるの!?誘拐か変質者かと思ったよ!!」
「だって美優が逃げちゃうから」
こうでもしないと美優とゆっくり話ができないから…。
「とりあえず…離してくれないかな?」
「んー?嫌」
「は?」
「いーやっ」
美優の髪からはシャンプーの甘い香りがする。後ろから抱き締めていると、身長差がある美優を上から覗き込む形になり、美優の大きなバストに目が奪われる。
スルスルとウエストをなぞり少しずつ上へと
指を滑らせ、胸のラインをツーと撫でる。
「ちょっと!何して…」
「美優がいけないんだよ?」
こんないやらしい身体で俺を誘って。
俺がどんな思いでこの1年間我慢していたのか知ってる?
「やっ…やめてっ!」
「やめて欲しい?」
「お願い…やめて」
「あー…美優のその目、めちゃくちゃゾクゾクする」
目尻にウルッと涙をためて上目遣いで懇願する姿は腰にクる。
「美優、愛してる。俺と付き合うか、結婚するか、どっちがいい?」
「はぁ?!何よその二択!どっちも無理」
「我が儘だなぁ。じゃあ今ここで俺に犯されるのと、付き合うのどっちがいい?」
「だから何なのよ!その二択はっ…!ひゃっ!ちょっと、どこ触って…!?」
左手で胸を揉むとマシュマロみたいな柔らかな感触が手いっぱいに広がる。右手は太股の外側から内側へと滑らせ、美優の素肌がスベスベで気持ちがいい。
「ほら、早く答えないと犯されちゃうよ?」
いいの?と耳元で囁けば、ビクッと美優の肩が揺れた。
太股を撫でる手が上へとゆっくり移動する。あと少しでショーツに触れてしまいそうな状況で…
「つ、付き合うから!!もうやめて!!」
美優の口からずっと待ち望んだ言葉が聞けた。
「美優っ!嬉しいっ!」
ぎゅっともう一度抱き締める。
あー、マジで幸せ。ちょっと強引に言わせてしまったけど、これから少しずつ俺を好きになってくれればいい。
「その代わりっ!…仮だから」
「え?」
「彼氏(仮)!!」
「彼氏(仮)?なんで(仮)なの?」
思わぬ言葉に抱き締める手が緩み、腕の中から美優が抜け出し距離を取られてしまう。
「き…昨日、相澤君が自分で言ってたでしょ?だから彼氏(仮)」
「(仮)が取れて、彼氏じゃないの?」
「昨日まではクラスメイトだったの!」
ムッ!と怒った顔をしてるつもりかもしれないけれど、美優はどんな表情も可愛く見えてしまうから困る。
「ふぅん。まぁいいよ」
(仮)でも、彼氏は彼氏。
いずれ正式な彼氏になるから問題ない。
「じゃあ学校行こ」
はいっ、と手を差し出す。
「え…?」
「え、じゃないでしょ?手を繋ごう」
「なんで…」
「彼氏でしょ?」
「(仮)だもん」
「みーゆーうーっ」
俺は彼氏という肩書きだけが欲しい訳じゃない。
「な…何?」
「俺達の関係について、よぉーく話し合う必要がありそうだね。ちょうど明日は土曜日だから…俺の家においでよ」
「いっ…家!?無理、無理、無理!」
「ふっ、なぁーに?俺にナニかされちゃうって警戒してるの?美優、見掛けによらずえっちなんだね」
「はぁ?!そんなんじゃないもんっ!」
「そ?じゃあ明日10時に駅でね」
「え、あ…、うぅ…」
「ほら、そろそろ行かないと遅刻しちゃうよ?」
それとも二人でサボる?と耳元で囁けば美優の顔がポッと赤くなった。
ちょっと意地っ張りな美優の扱い方がわかってきた気がする。上手いこと明日のお家デートの約束を取り付けた。
俺はわざと美優に連絡先を教えない。
美優の気が変わったり、周りから何か言われてドタキャンをさせない為だ。
連絡ができなければ、真面目で優しい美優は約束をすっぽかす事ができないだろう。
ふふ、明日が楽しみ。
「おはよう美優。今日は早いね」
「ひぃぃっ!!」バタン!!
俺が居る事に驚いて美優は扉を閉めてしまう。
もしかして昨日あんな事があったから嫌われた?
どうしよう…。
とりあえず美優にまた逃げられてしまうのは避けたいので、一旦家の前から離れて美優を待つことにした。
しばらくすると美優が歩いてきたので、十字路の電柱の影に身を潜めていた俺は、美優の口を塞ぎ後ろから抱き締めるように捕まえた。
「きゃっ!…んんんーっ!!」
「シーッ。美優、俺だよ」
「んんっ!?」
「逃げないって約束するなら手を離してあげる」
「ぷはっ!はぁ、はぁ…」
「おはよ、美優」
「おはよって…相澤君何してるの!?誘拐か変質者かと思ったよ!!」
「だって美優が逃げちゃうから」
こうでもしないと美優とゆっくり話ができないから…。
「とりあえず…離してくれないかな?」
「んー?嫌」
「は?」
「いーやっ」
美優の髪からはシャンプーの甘い香りがする。後ろから抱き締めていると、身長差がある美優を上から覗き込む形になり、美優の大きなバストに目が奪われる。
スルスルとウエストをなぞり少しずつ上へと
指を滑らせ、胸のラインをツーと撫でる。
「ちょっと!何して…」
「美優がいけないんだよ?」
こんないやらしい身体で俺を誘って。
俺がどんな思いでこの1年間我慢していたのか知ってる?
「やっ…やめてっ!」
「やめて欲しい?」
「お願い…やめて」
「あー…美優のその目、めちゃくちゃゾクゾクする」
目尻にウルッと涙をためて上目遣いで懇願する姿は腰にクる。
「美優、愛してる。俺と付き合うか、結婚するか、どっちがいい?」
「はぁ?!何よその二択!どっちも無理」
「我が儘だなぁ。じゃあ今ここで俺に犯されるのと、付き合うのどっちがいい?」
「だから何なのよ!その二択はっ…!ひゃっ!ちょっと、どこ触って…!?」
左手で胸を揉むとマシュマロみたいな柔らかな感触が手いっぱいに広がる。右手は太股の外側から内側へと滑らせ、美優の素肌がスベスベで気持ちがいい。
「ほら、早く答えないと犯されちゃうよ?」
いいの?と耳元で囁けば、ビクッと美優の肩が揺れた。
太股を撫でる手が上へとゆっくり移動する。あと少しでショーツに触れてしまいそうな状況で…
「つ、付き合うから!!もうやめて!!」
美優の口からずっと待ち望んだ言葉が聞けた。
「美優っ!嬉しいっ!」
ぎゅっともう一度抱き締める。
あー、マジで幸せ。ちょっと強引に言わせてしまったけど、これから少しずつ俺を好きになってくれればいい。
「その代わりっ!…仮だから」
「え?」
「彼氏(仮)!!」
「彼氏(仮)?なんで(仮)なの?」
思わぬ言葉に抱き締める手が緩み、腕の中から美優が抜け出し距離を取られてしまう。
「き…昨日、相澤君が自分で言ってたでしょ?だから彼氏(仮)」
「(仮)が取れて、彼氏じゃないの?」
「昨日まではクラスメイトだったの!」
ムッ!と怒った顔をしてるつもりかもしれないけれど、美優はどんな表情も可愛く見えてしまうから困る。
「ふぅん。まぁいいよ」
(仮)でも、彼氏は彼氏。
いずれ正式な彼氏になるから問題ない。
「じゃあ学校行こ」
はいっ、と手を差し出す。
「え…?」
「え、じゃないでしょ?手を繋ごう」
「なんで…」
「彼氏でしょ?」
「(仮)だもん」
「みーゆーうーっ」
俺は彼氏という肩書きだけが欲しい訳じゃない。
「な…何?」
「俺達の関係について、よぉーく話し合う必要がありそうだね。ちょうど明日は土曜日だから…俺の家においでよ」
「いっ…家!?無理、無理、無理!」
「ふっ、なぁーに?俺にナニかされちゃうって警戒してるの?美優、見掛けによらずえっちなんだね」
「はぁ?!そんなんじゃないもんっ!」
「そ?じゃあ明日10時に駅でね」
「え、あ…、うぅ…」
「ほら、そろそろ行かないと遅刻しちゃうよ?」
それとも二人でサボる?と耳元で囁けば美優の顔がポッと赤くなった。
ちょっと意地っ張りな美優の扱い方がわかってきた気がする。上手いこと明日のお家デートの約束を取り付けた。
俺はわざと美優に連絡先を教えない。
美優の気が変わったり、周りから何か言われてドタキャンをさせない為だ。
連絡ができなければ、真面目で優しい美優は約束をすっぽかす事ができないだろう。
ふふ、明日が楽しみ。
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