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第八幕 転生歌姫と母娘の絆
第八幕 13 『獣騎士』
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第二段階目の変貌を遂げた魔族…ラルヴァ。
三段階目が無いことを祈るよ…
身の丈は3メートル近くなり、身体中を覆っていた白い獣毛は漆黒に染まる。
顔は更に凶悪なものになって、額からは大きく鋭い角まで生えてきた。
辛うじて人型をしていると言うだけで、人間だった時の面影など微塵も感じない。
さっき私が斬りつけた傷跡も塞がってしまったようだ。
再生能力も相当なものと見た方が良さそうだ。
『ふしゅぅ~~~っ……こうなったからには、もうお前たちには万に一つの勝ち目も無いぞ』
そう言うのも納得出来るほど、この異形から放たれるプレッシャーはこれまでの比ではない。
じっとりと背中に嫌な汗が流れる。
ともすれば押し潰されそうになる肺に、無理やり空気を吸い込んで何とか呼吸を整える。
「うおーーっ!![鬼神降臨]っ!!」
っ!!
もう切り札を!?
それ程の相手と判断したんだね、父さん。
「後衛はもっと離れろっ!!巻き込まれるぞ!!」
『どるぅあーーーっ!!!』
ドガァンッ!!
一瞬で間合いを詰めたラルヴァが父さんに大剣を叩き込んだ!
それを大剣で防ぐが、落雷のような凄まじい破壊音が辺りに鳴り響く!
「くっ!」
『くかかっ!俺の一撃をまともに受け止めるたぁ、人間の癖にやるじゃねぇか!!』
「へっ!そいつぁありがとうよっ…と!!」
ドゴォッ!!
大剣同士で斬り結んだ体勢から、父さんはヤツの腹に蹴りを放って吹き飛ばす!!
数メートルほど後ろに吹き飛ばされたが、しかし全く効いて無い様子だ。
『ふん…パワーもなかなかのもんだ。印持ち以外にもこんな奴がいるとはな…少し驚いたぜ……っ!?』
ヤツが余裕の態度を見せていたところに、ティダ兄が神速でもって背後に回り込んで、その野太い首に双剣で斬りつける!!
ガィンッ!!
「ちっ!!何て硬さだ…!」
およそ生身の身体に斬りつけたようなものではない硬質な音が響き、ノーダメージであることが伺える。
『こっちは相当なスピードだな。だが攻撃力は大したことはねぇな』
そんな事はない。
父さんは別格としても、ティダ兄だって攻撃力が劣る訳ではない。
アイツが馬鹿みたいに硬いだけだ。
後手に回ったら一気に飲み込まれる!
ここは攻撃の手を緩めちゃだめだ!
「はあーーっ!!」
「せやぁーーっっ!!」
「うぉらぁーーっっ!!」
私、カイト、父さんが三方から同時に斬りかかる!!
「しゃらくせえっ!!」
ぶおんっ!!
私達を迎撃しようと、ヤツは大剣で広範囲をまとめて薙ぎ払うように振り回す!!
ガギィンッッ!!!
「ふんっ!!カティア!カイト!やれっ!!」
父さんが一撃を受け止めてくれたお蔭で私とカイトが攻め入る隙が生じた!
私もカイトも既に印は全開で発動している。
如何なヤツとて、これで攻撃が通らないことはないはずっ!!
ザグッ!!
ザスッ!!
『ぐあっ!?小癪なっ!!』
確かに攻撃は通ったけど…浅いっ!
「うおっ!?」
ぶんっっ!!
切り結んでいた大剣を無理やり振り回して父さんを吹き飛ばし、至近にいた私達に反撃してくるが、即座に退いてギリギリで躱す。
…ホントに、紙一重だよ!
そして、前衛の間合いが広がったところに…!
「[日輪華]!!」
バシュ!!
ティセラさんの[日輪華]が炸裂する!!
魔族が『異界の魂』の特性を引き継いでるなら、特攻となるはずだけど…どうだ!?
『うぐおーーっっっ!!効かんわっっ!!』
強烈な光が晴れた後には、白煙を上げながらも健在な姿を見せるヤツが…
退魔効果だけでなく、超高温も伴うはずなのに耐えるとは…
全くのノーダメージではないだろうが、魔法防御も桁違いだ。
「[絶凍気流]!!」
更に姉さんの冷凍魔法がヤツに襲いかかるが、これも致命ダメージを与えるには至らない。
『ええいっ!雑魚共が煩わしいっ!!まとめて吹き飛ばしてくれるわっ!!』
すると、ヤツの闘気がぐんぐんと高まっていき、薄っすらと燐光すら帯び始める…!
マズイいっ!!
「やべぇっ!?あの技は!!退避しろぉっ!!!」
「みんなっ!!さがってぇーーーっっ!!」
声をあらん限りに振り絞って皆に退避を促しながら、自分自身も極力距離を取ろうと後退する!!
『くらえっっ!![爆縮怒号烈気]!!』
極限まで圧縮された膨大な闘気が一気に開放され、ヤツを中心として大爆発を起こす!!
ドゴォーーーーンンッッッ!!!!
「きゃあーーーっっ!!」
直撃は免れたものの爆風で吹き飛ばされる!!
ガッ!!
「あぐっ!!?」
壁面まで飛ばされて受け身を取ることも出来ずに頭を強打してしまった…!
ま、まずい…意識が、朦朧…と……
「カティア!!?」
「「カティア様っ!!」」
あぁ……皆の…声が……遠くに……聞こえ……
ミー……ティア……待って…て…
助けに……行く……から…
…………
………
……
…
三段階目が無いことを祈るよ…
身の丈は3メートル近くなり、身体中を覆っていた白い獣毛は漆黒に染まる。
顔は更に凶悪なものになって、額からは大きく鋭い角まで生えてきた。
辛うじて人型をしていると言うだけで、人間だった時の面影など微塵も感じない。
さっき私が斬りつけた傷跡も塞がってしまったようだ。
再生能力も相当なものと見た方が良さそうだ。
『ふしゅぅ~~~っ……こうなったからには、もうお前たちには万に一つの勝ち目も無いぞ』
そう言うのも納得出来るほど、この異形から放たれるプレッシャーはこれまでの比ではない。
じっとりと背中に嫌な汗が流れる。
ともすれば押し潰されそうになる肺に、無理やり空気を吸い込んで何とか呼吸を整える。
「うおーーっ!![鬼神降臨]っ!!」
っ!!
もう切り札を!?
それ程の相手と判断したんだね、父さん。
「後衛はもっと離れろっ!!巻き込まれるぞ!!」
『どるぅあーーーっ!!!』
ドガァンッ!!
一瞬で間合いを詰めたラルヴァが父さんに大剣を叩き込んだ!
それを大剣で防ぐが、落雷のような凄まじい破壊音が辺りに鳴り響く!
「くっ!」
『くかかっ!俺の一撃をまともに受け止めるたぁ、人間の癖にやるじゃねぇか!!』
「へっ!そいつぁありがとうよっ…と!!」
ドゴォッ!!
大剣同士で斬り結んだ体勢から、父さんはヤツの腹に蹴りを放って吹き飛ばす!!
数メートルほど後ろに吹き飛ばされたが、しかし全く効いて無い様子だ。
『ふん…パワーもなかなかのもんだ。印持ち以外にもこんな奴がいるとはな…少し驚いたぜ……っ!?』
ヤツが余裕の態度を見せていたところに、ティダ兄が神速でもって背後に回り込んで、その野太い首に双剣で斬りつける!!
ガィンッ!!
「ちっ!!何て硬さだ…!」
およそ生身の身体に斬りつけたようなものではない硬質な音が響き、ノーダメージであることが伺える。
『こっちは相当なスピードだな。だが攻撃力は大したことはねぇな』
そんな事はない。
父さんは別格としても、ティダ兄だって攻撃力が劣る訳ではない。
アイツが馬鹿みたいに硬いだけだ。
後手に回ったら一気に飲み込まれる!
ここは攻撃の手を緩めちゃだめだ!
「はあーーっ!!」
「せやぁーーっっ!!」
「うぉらぁーーっっ!!」
私、カイト、父さんが三方から同時に斬りかかる!!
「しゃらくせえっ!!」
ぶおんっ!!
私達を迎撃しようと、ヤツは大剣で広範囲をまとめて薙ぎ払うように振り回す!!
ガギィンッッ!!!
「ふんっ!!カティア!カイト!やれっ!!」
父さんが一撃を受け止めてくれたお蔭で私とカイトが攻め入る隙が生じた!
私もカイトも既に印は全開で発動している。
如何なヤツとて、これで攻撃が通らないことはないはずっ!!
ザグッ!!
ザスッ!!
『ぐあっ!?小癪なっ!!』
確かに攻撃は通ったけど…浅いっ!
「うおっ!?」
ぶんっっ!!
切り結んでいた大剣を無理やり振り回して父さんを吹き飛ばし、至近にいた私達に反撃してくるが、即座に退いてギリギリで躱す。
…ホントに、紙一重だよ!
そして、前衛の間合いが広がったところに…!
「[日輪華]!!」
バシュ!!
ティセラさんの[日輪華]が炸裂する!!
魔族が『異界の魂』の特性を引き継いでるなら、特攻となるはずだけど…どうだ!?
『うぐおーーっっっ!!効かんわっっ!!』
強烈な光が晴れた後には、白煙を上げながらも健在な姿を見せるヤツが…
退魔効果だけでなく、超高温も伴うはずなのに耐えるとは…
全くのノーダメージではないだろうが、魔法防御も桁違いだ。
「[絶凍気流]!!」
更に姉さんの冷凍魔法がヤツに襲いかかるが、これも致命ダメージを与えるには至らない。
『ええいっ!雑魚共が煩わしいっ!!まとめて吹き飛ばしてくれるわっ!!』
すると、ヤツの闘気がぐんぐんと高まっていき、薄っすらと燐光すら帯び始める…!
マズイいっ!!
「やべぇっ!?あの技は!!退避しろぉっ!!!」
「みんなっ!!さがってぇーーーっっ!!」
声をあらん限りに振り絞って皆に退避を促しながら、自分自身も極力距離を取ろうと後退する!!
『くらえっっ!![爆縮怒号烈気]!!』
極限まで圧縮された膨大な闘気が一気に開放され、ヤツを中心として大爆発を起こす!!
ドゴォーーーーンンッッッ!!!!
「きゃあーーーっっ!!」
直撃は免れたものの爆風で吹き飛ばされる!!
ガッ!!
「あぐっ!!?」
壁面まで飛ばされて受け身を取ることも出来ずに頭を強打してしまった…!
ま、まずい…意識が、朦朧…と……
「カティア!!?」
「「カティア様っ!!」」
あぁ……皆の…声が……遠くに……聞こえ……
ミー……ティア……待って…て…
助けに……行く……から…
…………
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