12 / 20
12月16日
しおりを挟む
街はクリスマスムードいっぱいである。
流れる音楽はクリスマスソングだし、夜になればイルミネーションが綺麗だろうと思われる装飾が並んでいる。
しかし。
クリスマス周辺の勤務はしっかり入っているからあたしには関係ない。
「藤田くんが最近篠崎さんが相手してくれないってぼやいてたわよ。」
喜多原先生がケーキを食べながら言った。
「相手って夜の相手ですよねぇ…。」
「え?」
「えって何ですか?」
従姉妹さんへのプレゼントはあっさりネックレスに決まった。
そしてあたしたちはホテルのランチビュッフェに来ている。
喜多原先生は細い体で意外にもよく食べていた。
「夜の相手ってどういうこと?」
「御飯食べて、寝て?
ぶっちゃけ下半身のお世話係ですよ、あたし。」
「そんなことないでしょう?あの藤田くんが。」
喜多原先生の手は止まったままだ。
「そんなことも何も、あたし夜にしか誘われてませんけど。」
誘われてない、というのは本当だ。
あたしがそうなるようにしたから。
夜しかあいてない日にしか一緒に過ごす時間を作らなかったから。
次の日には予定を入れて、できるだけその日のうちに帰るから。
「それにその関係も終わりにしたつもりなんですけど。」
「2人はてっきり内緒で付き合っていると思ってたんだけどな…。」
「川島先生もあたしと藤田先生が付き合っていると思っていたみたいですね。」
「あぁ、川島先生ね…。」
「それよりですね、この後あたしの買い物にお付き合い願えませんか?」
すっかりいろいろあって忘れていたのだ。
「明日高校の同窓会がありまして。」
「あらやだ。」
くすくすと喜多原先生は笑った。
「ここでいい人が見つかればなぁ、とか思うんですよね。」
返事をだしたときはそう思っていた。
そんなことすら忘れるかのようなばたばたした毎日だったから。
喜多原先生が見繕ってくれたのはワインレッドのワンピース。
ノースリーブだがそこに黒のプードルファーのボレロを合わせるといい感じだ。
ワインレッドのワンピースもハイウエストで切り替えが入っていてスカート部分はピンク裏地にレースが重なっている。
結婚式にも使えそうだ。
ついでにバッグも買ってしまった。
流れる音楽はクリスマスソングだし、夜になればイルミネーションが綺麗だろうと思われる装飾が並んでいる。
しかし。
クリスマス周辺の勤務はしっかり入っているからあたしには関係ない。
「藤田くんが最近篠崎さんが相手してくれないってぼやいてたわよ。」
喜多原先生がケーキを食べながら言った。
「相手って夜の相手ですよねぇ…。」
「え?」
「えって何ですか?」
従姉妹さんへのプレゼントはあっさりネックレスに決まった。
そしてあたしたちはホテルのランチビュッフェに来ている。
喜多原先生は細い体で意外にもよく食べていた。
「夜の相手ってどういうこと?」
「御飯食べて、寝て?
ぶっちゃけ下半身のお世話係ですよ、あたし。」
「そんなことないでしょう?あの藤田くんが。」
喜多原先生の手は止まったままだ。
「そんなことも何も、あたし夜にしか誘われてませんけど。」
誘われてない、というのは本当だ。
あたしがそうなるようにしたから。
夜しかあいてない日にしか一緒に過ごす時間を作らなかったから。
次の日には予定を入れて、できるだけその日のうちに帰るから。
「それにその関係も終わりにしたつもりなんですけど。」
「2人はてっきり内緒で付き合っていると思ってたんだけどな…。」
「川島先生もあたしと藤田先生が付き合っていると思っていたみたいですね。」
「あぁ、川島先生ね…。」
「それよりですね、この後あたしの買い物にお付き合い願えませんか?」
すっかりいろいろあって忘れていたのだ。
「明日高校の同窓会がありまして。」
「あらやだ。」
くすくすと喜多原先生は笑った。
「ここでいい人が見つかればなぁ、とか思うんですよね。」
返事をだしたときはそう思っていた。
そんなことすら忘れるかのようなばたばたした毎日だったから。
喜多原先生が見繕ってくれたのはワインレッドのワンピース。
ノースリーブだがそこに黒のプードルファーのボレロを合わせるといい感じだ。
ワインレッドのワンピースもハイウエストで切り替えが入っていてスカート部分はピンク裏地にレースが重なっている。
結婚式にも使えそうだ。
ついでにバッグも買ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
最強魔術師の歪んだ初恋
黒瀬るい
恋愛
伯爵家の養子であるアリスは親戚のおじさまが大好きだ。
けれどアリスに妹が産まれ、アリスは虐げれるようになる。そのまま成長したアリスは、男爵家のおじさんの元に嫁ぐことになるが、初夜で破瓜の血が流れず……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる
柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった!
※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件
水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」
結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。
出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。
愛を期待されないのなら、失望させることもない。
契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。
ただ「役に立ちたい」という一心だった。
――その瞬間。
冷酷騎士の情緒が崩壊した。
「君は、自分の価値を分かっていない」
開始一分で愛さない宣言は撤回。
無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。
以後、
寝室は強制統合
常時抱っこ移動
一秒ごとに更新される溺愛
妻を傷つける者には容赦なし宣言
甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。
さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――?
自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。
溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる