冷酷非情の雷帝に嫁ぎます～妹の身代わりとして婚約者を押し付けられましたが、実は優しい男でした～

19

翌日、朝起きると私はいつも通り身支度を整えてから学校へ向かう。授業が終わると、私はエルナと一緒に寮へと戻った。


「今日は何か予定ある？」


「特にないかな……」


私が答えるとエルナが提案する。


「じゃあ図書室で勉強しない？ テストも近いし」


（確かにそれも良いかも）


私が了承すると、二人は早速図書館へと向かったのだった。

図書館に着くと、私たちは空いている席を見つけて座った。そして教科書を開くと黙々と勉強を始める。しばらく経ってから友人達がやってきた。そして私たちの様子を見て声をかけてきた。


「あなた達も勉強してるのね」


「ええ、テスト近いから」


私は答えつつ友人達と会話を交わす。それからはお互いに質問しあったりして勉強会となった。勉強を始めて1時間ほどが経った頃、私はふと時計を見た。するとちょうど夕食の時間だったことに気づき、友人達に告げる。


「そろそろ帰ろうかしら？」


私が立ち上がると友人達も立ち上がった。そして一緒に寮に向かうことにする。寮の食堂に着くと料理を受け取ってテーブルについた。そして談笑しながら食事を楽しんだのだった。


「ごちそうさまでした」


食事を終えた私たちは席を立ち、自分の部屋に戻ろうとしたが友人の一人が引き留める。


「ねぇ、この後みんなで遊びに行かない？」


「そうね！ 行きましょう！」


私はエルナと顔を見合わせた。


（どうしよう……）


私が迷っていると、エルナが言う。


「行ってみたら？たまには息抜きも必要だと思うわ」


（確かにそうかもしれない……）


私が答えずにいると、友人達は盛り上がっていた。そして私達は連れ立って寮を出ると街に出たのだった。


（やっぱりこうなるか……）


私は心の中でため息をつく。友人たちと一緒に街を歩いていると、いろいろな店を見て回ることになったのだ。


（まあ良いか……たまにはこういうのも悪くないかも）


私はそう思いながら友人たちとの楽しい時間を過ごしたのだった。


「今日は楽しかったわ！」


友人達が口々に言う。私も笑顔を浮かべて返した。


（みんな楽しんでくれたみたいで良かった……）


私が安堵していると、友人の一人が口を開いた。


「ところでフィーナはライトニング様ともうやったの？」


「もうって何！？」


私は顔を真っ赤にして首を横に振る。すると友人達が口々に言った。


「まだなんだ！」


「まあ、ゆっくりでいいんじゃない？」


「ゆっくりって言われても……」


（そういうわけにもいかないし……）


私が困惑していると、友人達はさらに続けた。


「でもフィーナなら大丈夫よ！」


「応援してるわ」


（うぅ……恥ずかしいんだけど……）

その後、友人たちとの楽しい時間は続き、街を歩きながら様々な店を訪れました。笑顔が絶えず、気が付けば夜も更けていました。


「もうこんな時間か。帰ろうか？」


友人の一人が提案すると、他の友人たちも同意の意味を示しました。
帰り道、私はエルナに寄り添って歩きながら、その日の出来事について話しました。


「やっぱり外に出るのも悪くないね。ありがとう、エルナ」


エルナは微笑みながら


「いいえ、こちらこそありがとう。でも、気になることがあるみたいだけど、どうしてるの？」


と尋ねてきました。



「あのね、友人たちがさっき…」


と私が言いかけたところで、エルナは理解した様子で頷きました。


「ああ、それね。ライトニング様とのことでしょう？」


私は顔を赤くして「そ、それなんだけど……」と言いかけると、エルナはにっこり笑いました。


「大丈夫、気にしなくていいよ。友人たちは心配してくれているだけだから」


「でも、まだ…」と私が言おうとすると、エルナは優しく手を添えました。


「フィーナ、自分のペースでいいんだよ。何かを急ぐ必要はないし、友人たちもそれを理解してくれているよ」


その言葉に安心感を覚え、私はにっこりと微笑みました。


「ありがとう、エルナ。本当に心強いわ」


寮に戻り、部屋に戻ると、友人たちとの楽しいひと時が思い出として心に残りました。そして、明日への新しい一歩を踏み出す準備が整ったような気がしました。そんな会話を繰り広げながら私たちは帰路についたのだった。