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翌日、俺たちは冒険者ギルドへと足を運んだ。


「ここがアーガスの冒険者ギルドか……」


俺はギルドの中に入る。中はめちゃくちゃ広く、食堂や酒場も併設されていた。


「冒険者登録したいのですが」


俺は受付に向かい、冒険者登録の申請をする。


「ではこちらの書類に記入をお願いします」


俺は渡された紙に必要事項を記入する。


「それでは、適性試験を行います」


受付のお姉さんは水晶のような魔道具を取り出した。


「これは?」


「この水晶に魔力を込めることで、あなたの魔力がわかります」


俺は言われるままに水晶に手をかざす。すると、水晶が目が眩むほどの強烈な閃光を放つ。


ビキビキビキビキビキビキッ!


水晶にひびが入り、粉々に砕け散った。


「し、信じられません……水晶が壊れるなんて……」


受付のお姉さんは驚愕の表情を浮かべる。


「あ、あの……合格でいいんでしょうか?」


「は、はい……合格です」


続いては実技試験を受けることになった。


「ギルド側が用意した試験官と1対1で勝負してもらいます。試験官に勝つか、もしくは戦闘不能にすれば合格となります」


「分かりました」


俺はギルドの修練場に向かう。するとそこには筋骨隆々の40代くらいの男性がいた。


「あなたが試験官ですか?」


「そうだ、俺が試験官のガインだ」


「俺はカイトと言います。よろしくお願いします!」


俺とガインさんは互いに剣を構える。


「では、始め!」


審判の合図で試合が始まった。


「うおおおおおおっ!」


ガインさんが剣を振りかぶって突進してくる。


「縮地」


俺はガインさんの背後に移動し、首筋に手刀を振り下ろした。ドサッ! ガインさんは気絶し、試験官はあっけなく倒されてしまった。


「し……勝者カイト!」


試験官を倒した俺は、無事に冒険者の資格を手に入れるのであった。


「君がガインを倒したという新人かね?」


俺たちはギルドマスターの部屋に呼び出されていた。


「ええ、そうです」


「ガインは冒険者ランクAのベテランでな、そんな相手によく勝てたな……」


「たまたまですよ」


「謙遜するな、君は強い。新人はFランクから始まるが、特例で君をDランク冒険者として認定しよう」


「ありがとうございます」


こうして俺は冒険者ギルドにDランク冒険者として認定されたのであった。


「これが君のギルドカードだ」


ギルドマスターはギルドカードを差し出してくる。俺はそれを受け取った。


「これで君も晴れて冒険者だ! 君の活躍を期待しているよ」


こうして俺の冒険者生活が始まるのであった。
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