LOVE☆GAME

葉月カイト

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クリスマスそして年明け

18

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いい匂いがする。
何?
和菓子?
すっごく甘い匂いがする。





「ん?あれ、寝てた?」



目覚ますと颯太のベッドの上にいた。




「何作ってんの?」
「ん?あ、起きた?蒸しパン」
「手伝おうか?」



颯太は何でも基本作れる。
颯太が作るのはうまい。




「作ってみたくなったから。もう少しで完成するから由貴くんは座って待ってて?」



颯太はお菓子系は絶対に手伝わせてくれない。
仕方ない。
テレビでも見てよう。




**********



30分後。
完成したのか颯太が持ってきた。



「お待たせー。はいどうぞ」
「いただきます」




あれ?
これって。



「栗?」
「実家から貰ったから栗きんとん作ってみたんだ」
「美味しい」
「良かった。そば作ろうか?」
「カップ麺でよくね?」
「由貴くんはっ。作るからあとで買い物付き合ってね?」



寒い時は基本外に出たくない。
颯太はそうでもないらしく買い物と言って俺を連れ出す。




そもそも俺は人に酔うから嫌なんだけど。



それよりも最近、颯太が構ってくる。
それが嫌なわけじゃない。
むしろ嬉しいんだけどさ、なんというか複雑というか。
颯太は俺の彼氏でもないのに。



颯太から聞いたわけじゃないけど。
颯太が好きな子いるらしいし。
なら迷惑なだけじゃん。
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