聖女候補に認定された幼馴染が泣きながら帰ってきたので戦争します。

名無シング

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外伝:機械之心

28.外伝:無価値な過去との決別

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その日の王国は快晴であった。

何処までも広がる青空と太陽の日差しが降り注ぎ、正に平和と言う言葉が似合う光景であった。

王国の王都である城下町を囲む城壁には、見張りの兵士が数人ほどで巡回し、中には欠伸をするほどだらけていた…

しかし…遥か先にある丘の方角から無数の黒い物が飛来してくるのを一人の兵士が気付いた。

「なんだ?あれは」
「ん?どうせ野性の飛行魔物だろ?王都の結界を破れる訳がないからほっとけほっとけ」

相方の兵士がそういうと気付いた兵士も飛来郡を放置する事に決め、巡回に戻ろうとした。
だが…その飛来郡が王都に近付くほどけたたましい風切り音が鳴り響き、その飛来物が正確に視認出来るほどの大きさにまで近づいた時、巡回していた兵士達が騒然となった。

その飛来物は鋼鉄の塊で出来ており、下腹部に当たる場所には無数の人型が引っ付いていたからだ…

そして…王都の上空を通過したと同時に、鋼鉄の飛来物に引っ付いていた人型が一斉に切り離されて降下し、張られた結界の壁を突き破って城下町へと降り注ぎ、建物や石畳を突き破ってクレーターを形成させた…

突然の降下による衝撃により、城下町全体が混乱に包まれ、人型が落ちて出来たクレーター地点には巡回中の兵士と王城に居た騎士達が一斉に駆けつけて剣や槍を構え、魔術師達は杖を構えて待機した。

一方、クレーターの中心部や建物瓦礫の中心部に落ちた人型達は何事も無く立ち上がり、王都の人間達にその姿を晒した…

「ゴ、ゴーレムだ…ゴーレムが降って来たぞ!!」

一人の老人がそう叫ぶと、ゴーレムらしき人型は腕部に収納されていた穴の開いた長い棒状物体を晒して目の前の兵士達に向け、棒の穴から火を噴かせた。

火を拭いた棒から発射された金属物は兵士の心臓を貫き、胸から赤い花を咲かせるかに様に血を噴出し、そのまま絶命した…

兵士の惨劇を見た平民の女性が悲鳴を上げたと同時に平民達は一斉に逃げ出し、兵士達はゴーレムを敵対物と認識して剣と槍で突撃し、魔術師達は弓兵達の矢と共に魔法を放った。
だが…人型達は兵士達も早く動き、棒から連続で火を噴かせて金属物を放ち、次々と兵士達を一掃していった…

降下してきた人型達が攻撃を開始したと同時に、見張りで巡回していた兵士達も掃討に参加しようと駆けつけようとしたが、城壁に向かってくる軍隊が接近するのを目撃した。

先程の飛来物よりも大型な鋼鉄の乗り物には大柄な男を包み込むような巨大な盾を構えた四足で出来た金属の化け物がしがみ付いており、その乗り物にも数人から十数人ほどの人型が乗っていた…

「ば、化け物だ!化け物が攻めてきたぞぉぉ!!」

見張りの兵士達は一斉に叫び、城壁の中へと逃げていった。
一方の大型の乗り物に乗った人型達は、乗り物に備え付けられた大砲らしき大筒を城門に照準を合わせ、熱を帯びた光線を発射させていった…

熱線を浴び続けた城門は膨大な熱量により、木や石などに含まれている物質内の水分が一瞬で水蒸気になって膨れ上がり、大爆発を起こして木っ端微塵に破壊されてしまった。

城門を破壊された事で一斉に城下町になだれ込んできた人型の軍勢は兵士や平民を問わずに金属の棒から火を噴かせ、人間達に金属物をぶつけて殺害していった…

建物に逃げ込んだ人間達には大盾を構えた四足の化け物が付いている大砲の弾で建物ごと木っ端微塵にされ…

魔術師達が張った結界に逃げ込んだ人間達は乗り物から放たれた熱線により結界ごと焼き切られて消滅した…


異形の軍勢が城下町の半分ほど壊滅させ、王城を目指そうとしたその時…立派な鎧を着た数人の人間が現れた。

「せ、聖女様だ…聖女様達が来たぞ!!」

現役から10年が過ぎた尚も、その能力は衰えていない勇者と共に魔王討伐に参加した数人の聖女達が民衆の前に現れ、異形の人型に立ち塞がった。

「ここまでだ!ゴーレム達!!お前達が何者に操られてるか知らないが、この私達の敵では」

と、女騎士の格好をした一人の聖女は剣を構えて言い終わろうとしたが、後方から飛んできた光線が胸元に命中して貫き、何が起こったのか理解出来ずに絶命した…

「ジュ、ジュリエット…?」

杖を構えた聖女は震えながら死んだ聖女を呟いた瞬間、飛来してきた蟲型の金属人形が杖の聖女に目掛けて突撃し、口に当たる場所から連続で火を噴かせながら金属物を発射させた。
無数の攻撃で身体をズタズタにされた杖の聖女は衝撃で転がり、そのまま息絶えた…

「情けない…これがあの時に選ばれた聖女と呼ばれた”メスザル”達の実力なのですか…」

二人の聖女に対して投げかけた人型…頭部以外を金属で出来た少女が聖女達に前に降り立ち、残った聖女達に睨みつけた。
その少女を見た聖女達は恐怖を覚えながらも、国の人間の為に戦う姿勢を見せた。










数分後…

大勢居た人間の軍団は、駆けつけた聖女達と共に全滅していた…

無造作に転がる死体の山の中、ミリアリスは聖女達の屍骸を一つずつ確認し、終えた物から投げ捨てていた…

「この中に、あの人の許婚だったメスザルは居なかった…となると、城の方か」

そう呟いたミリアリスは、機械人形の体を動かしながら金属音の足音を鳴らしながら城へと向かった…







王城の方は激しい攻防戦が続いていた…

「急げ!これ以上城門に危害を加えさせるな!!」

将軍らしき聖女上がりの女騎士は固く閉ざされた鋼鉄製の城門を破壊されないように、城壁に展開する弓兵と魔術師に敵兵である人型ゴーレム…戦略人形ドールズに対して攻撃命令を出していた。
しかし、その弓兵と魔術師達は戦略人形が持つ火を噴く棒…銃火器の弾丸と後方からやってくる鋼鉄の乗り物である戦車に搭載されている熱光線を出す光学兵器砲の前になすすべがなかった…

しかも、城に残っている兵力はかつての聖女の内の七割以外を除けば女とその子どものみ…男の兵士や騎士達は全員外に駆り出され、全滅してしまったのは言うまでも無かった。

「王。ここは脱出して、お子様達と合流されてください」
「駄目だ。ここで逃げ出したら元の子もない。奴等の狙いは私の方だ」

かつて勇者だった王は、未だ輝きを衰えない聖剣を床に突き立てながら構え、来るべき敵を待ち構えていた。
魔王を倒し、世界を平和にしてきた勇者に敵となった者は数多く居る。
だが、これだけのゴーレムを操るものと言ったら、あの人間しかいない…

10年前に自分が追い出したが、唯一屈服させるどころかゴーレムを反乱させて反抗してきた、あの人間以外に出来る人間はいない…
勇者はそう思いながら、敵を待ち構えていた。

しかし…城門がついに破壊され、雪崩れ込んできた敵達の中にその人間は居なかった…


王である勇者は仕方なく聖剣を持ち上げ、とにかく敵である人型ゴーレムを剣で斬って斬りまくった。
10年前の時と同じく、聖剣でゴーレムを破壊するように、ひたすら斬り続けた。



…だが、10年前の青年期とは違い、歳を取った分だけ体の衰えが見えてきた。
一向に止まる気配の無い敵の出現に、内政などで座る仕事ばかりをしていた勇者に体力の差が見え始めてきた…
数時間による敵の止まらぬ侵攻に、勇者はついに膝を地面につけてしまった。


「くっ…!あのゴーレムどもは何処まで居るんだ…!!」

勇者特有の神から与えられた加護による無敵の力と聖剣による無双の力を前にしても、数の暴力には敵わなかった。
その上、見たことの無い銃火器による銃撃と光学兵器による熱光線に、今まで魔族や魔王に傷一つ負わせられなかった聖鎧がひび割れを起こし、一部損壊をしてそこからダメージを受けてしまった。

もはや、立ち上がるだけの体力は残っておらず、肩で息をして睨みつけるばかりであった…



そんな勇者の前に、金属音の足音を鳴らしながら接近する一つの戦略人形が現れた…

「憐れだな…猿の愚王。貴様が作った平和な世界とやらはもうじき終わる」

目の前の機械で出来た戦略人形…ベルは瀕死の勇者を片手で胸倉を掴んで持ち上げ、もう片方の手で勇者の首を掴んだ。

「ぐっ…!は、ははっ…そうか…お前…ゴーレムになったのか…?」
「ゴーレムなどと比べるんじゃない。私は”人間”に近付いたのだ。神という”人間モドキ”の存在に飼い慣らされた、お前達人間と呼称する”猿”どもを駆逐し、角や羽などといった奇形物を生やす”猿モドキ”達が支配するこの世界を開放する為に、本来の”人間”が作り出した人形に生まれ変わったのだ」

ベルは勇者に対して憎らしげに言い放ち、首を掴んでいる手の力を強めた。

「ぐぇ…!な、何が人間に近付いた…だ…お前は…化け物になっただけ…じゃないか…」
「猿よりかはマシだがな」
「そ…その猿といって侮蔑する人間の体を棄て…お前はそんな金属の化け物に…こ、こんな奴が…レイカの…」

首を絞める力を増す一方に、ベルは勇者に対して冷酷に言い放った。

「言っておくが、私はあのメスザルに一切の感情を抱いていない。むしろ、何にも興味も無かった」
「な…なに…!?」
「最後に伝えよう。私は、人間と名乗る”猿”に対して、親と名乗る猿や許婚と名乗るメスザル…全ての猿に対して、一切の感情を抱いていない」

そう言って、ベルは首を絞めていた手の力を最大にし、勇者の首を圧し折った。
首の骨を砕かれ、気道や欠陥などを潰されて角度90度にまで曲げられた勇者は絶命し、全身の力が抜けてブラブラと揺れる屍骸へと変わった…
屍骸となった勇者をベルは何の感情も抱かずに投げ捨て、一言を言い放った。

「ただ、私がお前に対する怒りがあるとするなら…かつての人間が作り出した文明を否定し、その遺産であったゴーレムなどの無機物達を捨てた事…そして、我が弟子となった者をメスザルの一員にし、私が作り上げた人形をゴミ道具に変えようとしたことぐらいだ…」

ベルはそう吐き棄てた後、戦略人形以外生存者が居なくなった城を後にした…






戦乱の音が鳴り響く王都から離れた夜の街道にて…

都から急ぎ走り去る馬車のキャラバンがそこにあった…

「お父様、大丈夫かな…」
「大丈夫よ…なんせ、貴方達のお父様は勇者ですから…」

王妃の一人で最後の聖女であるレイカは、自分の子どもを含めた勇者の子ども達に宥めながら、戦火が見える王都の方を見つめた…

自分が一番子どもを産んだのと、聖女の中で一番戦闘力の低い自分が子どもと一緒に逃げ切れれば、勇者の血筋は絶えない…
他の妻達であった聖女達に託されたレイカは悔しい思いをしながらも、大事な子ども達を守る為に数少ない従者達と共に他の都市へと亡命していた。

だが…そんな浅はかな脱出は、脆くも崩れ去った…



「な、なんだこの音は…?」


馬車を操っていた御者が不快な音を立てる夜空を見上げた時、空を飛行する物体から火柱が上がり、目の前を走っていた従者達を載せた馬車を破壊して燃やしてしまった。

突然の攻撃にレイカ達を乗せた馬車を牽引していた馬が悲鳴を上げて横転し、馬車もまた反動で横倒しになってしまった。
幸い、レイカ達は投げ出されずにすみ、頭を守っていたおかげで全員打撲程度で済んだものの…馬車を操っていた御者は投げ出された衝撃で頭を地面に打ち、そのまま生き絶えていた…

「み、みんな…無事かしら…」
「は、はい…レイカお母様…」

子ども達の返事を聞いたレイカは馬車の扉をなんとか開け、自ら先に出た後に中に居た子ども達を全員外に出していった。

「お、お母様…腕が痛いよぉ…!」
「大変…!ちょっと待って…」

レイカはそう言いながら、馬車の中ですりむいて血を流す子どもに自分の着ているドレスのスカート裾の一部を破り、子どもの擦り傷の周りを包帯代わりに撒いていった。
そんな手当ての最中に再びあの不快な鳴り響き、レイカ達の前に鋼鉄の乗り物が着陸してきた…

その鋼鉄の乗り物から数体の戦略人形が降りてきて、銃器を構えながら中から降りてくる青髪の女性型戦略人形が現れた…


「こんな街道に逃げていたとは…猿にしては知恵が働きます。…貴方達に、死をお届けに参りました」

青髪の女性人形…ミリアリスが言い放ってレイカ達に近付こうとすると、レイカは腰に携えていた剣を抜いて子ども達を護る様に前に出て剣を構えた。

「そんな事をしても無駄だと分かっておりますか?」
「やってみないと分からないじゃな…っ!?」

レイカが言い終わる前に、ミリアリスは内蔵されていた銃器に火を噴かせ、後ろに居た子ども達を含めてレイカを負傷させた。
一瞬で傷を負いながらも、銃撃による痛みで泣き出す子どもを守る為にレイカはよろけながらも前に出た。

「…王都にいた聖女達とは違いますね。やはり、メスザルでも母親という感情はあるということですか」
「さっきからメスザルメスザルって言ってくれてるけど…人間を馬鹿にしないで!!」
「はぁ…こんな感情むき出しのメスザルが、あの人の許婚だったとは…やはり、人間と名乗る猿と決別して正解でした…」

ミリアリスのその言葉に、レイカは我に帰った後に返してきた…

「あの人って…もしかして、ベルの事…」
ご主人マスターの名前を呼ぶな、この裏切り者のメスザル。もし、私が…私がご主人の幼少期にお傍に居られたら…こんな下らない茶番も起こさず、あの人と共に新しい世界を作り上げる事が出来たはず…」

その憎悪の混じった言葉に、レイカは何かを悟り、ミリアリスに話しかけた。

「貴方…あの時の人形師の少女…」
「だから、なんだというのですか?私の能力を買わず、ただご主人の代わりの人形師として入れられ、鬼畜猿のハーレムの一員にされそうになった私を、ご主人は私を殺しながらも、私の独自に作り上げた人形を褒め、能力を見てくれた事を…貴方に何が分かるのですかね?…ああ、分からないから、人間と言う名の猿が君臨する平和を自称する世界を作る手伝いをしたのでしたね」

ミリアリスはレイカを冷酷な目で見ながら、銃器を構えようとした。
しかし、それと同時に魔法の火の玉がミリアリスに命中し、爆発を起こした。

「レイカお母様を馬鹿にするなぁ!!」
「お前達、ゴーレムなんか負けてたまるかぁ!!」

後に居た子ども達が魔法を展開し、護衛の戦略人形にも放つように魔法で攻撃し始めた。
魔法に対する防御壁の無い普通の戦略人形達は子ども達の魔法で破壊されたが…オリジナル特注の戦略人形であるミリアリスには魔法障壁を展開する防御機能が備わっていた為、無傷であった。

そんなミリアリスは透かさず反撃を行い、魔法を放つ準備中の子どもから次々と狙い撃った。

今度のは牽制目的ではなく、急所を狙う一撃で射撃し続けた。

「や、やめてぇ!」

レイカは一人でも子どもを守ろうと身を乗り出そうとしたが、ミリアリスはそうはさせまいとレイカの両足を撃ち抜き、地面に転がせた。
そして、無言の表情のまま、傷を負った子ども達を一人ずつを殺していった…



最後の一人を殺し終えた後、ミリアリスは瀕死のレイカに近付き、首を絞めながら身体を持ち上げた。

「ぐっ…!」
「これで…新しい世界への一歩が始まる…」
「は、ははっ…何が…新しい世界…よ…あ、貴方達の作ろうとする世界は…地獄よ…」

ミリアリスはそんな言葉を気にせずに、レイカの首を絞める力を強めていった…

「ぐぇ…!あ、貴方…達は…確実に…この世界を…死に…追いやる…はず…」
「ええ。それが望みですから。神と言う名の”人間モドキ”が作る世界など、一度滅んでしまえばいい。そして、私達が本当の世界を作る。それだけです」
「そ…それこそ…地獄よ…貴方…達は…絶…対…救…わ…れ…な…」

その言葉を最後に、レイカの首から鈍い音が鳴り響き、折れ曲がった首と共に全身の力が抜け、そのまま宙ぶらりになった…
屍骸に変わったレイカの体を、ミリアリスは無造作に投げ捨て、星空が輝く夜空を見上げた…

「地獄ならとっくの昔に見ましたよ…この不平等な歪んだ平和な世界こそ、地獄その物じゃないですか」

そう言い放った後、ミリアリスは救援用に降りてきた鋼鉄の飛行体に乗り込み、ベルの元へと向かった…







この日の王都陥落と王国滅亡により、世界の歴史は動いた…








今まで人間に抑圧された亜種族は反旗を翻し、人間達を撲滅しようと動き出し、人間を虐殺し始めた。









だが…世界の終焉までの道は、まだ終わりではなかった…








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