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第二章 アルメリアでの私の日々
不穏なダンスパーティーの始まり
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「アタナシア様お支度完了致しましたか?」
「はっはい! えっともう少しです!」
マリエラの声が響き、私は立ち上がろうとしたところでぐっとルーナに抑えられる。彼女は私の髪を結っていたのだ。
「お嬢様動かないでください」
「ごっごめん」
座り直して大人しく鏡の中の私を眺める。
「はいできましたよ」
ブラシを置いてルーナはにこりと笑う。
「お綺麗ですお嬢様」
「ありがとう! ルーナのおかげよ」
椅子から立って最終確認をする。
「──ドレスを送ってくださったギルバート殿下にもお見せしたいですね」
後ろにいたルーナがにこにこしながら言う。
「……そうね」
鏡に手をつく。今日の装いはほとんど殿下からの贈り物だ。アルメリアのダンスパーティーに参加する話を手紙に書いたら、わざわざ新しいドレスや宝飾品を送ってくれたのだ。
(ありがとうございます)
心の中で礼を言って私はマーガレット王女とアレクシス殿下と合流し、学校のダンスパーティーに向かった。
学校は既に到着した生徒達で和気あいあいとしていた。皆から滲み出るわくわくを感じ取り、私も足が浮き立つ。
参加者に紛れ、会場内に足を踏み入れる。中央の天井には大きなシャンデリアが付けられ、きらきら輝いていた。
軽食や飲み物も置いてあり、小腹がすいた参加者が手に取り談笑しながら手に取っている。
私達は端のほうへ寄り、本格的にパーティーが始まるまで座っていることにした。アレクシス殿下は開始前に用事があるとのことで席を外している。
「お兄様とターシャが踊っている間どうしようかしら」
「私踊りませんよ?」
「えっ!?」
事前にアレクシス殿下と相談したのだ。パートナーにはなるけれど、ファーストダンスは踊らないと。
建前としてはこれでもギルバート殿下という婚約者がいるのに、アレクシス殿下と踊るのは外交上で問題になるのを避けるため……という体だ。
本音は私もアレクシス殿下も、ファーストダンスの間マーガレット王女を一人にはして置けないという思いからだった。
そんなことをマーガレット王女に勘づかれたら思い詰めてしまいそうで、彼女には事前に何も言わなかった。
「……私のせい?」
ほら、やっぱりそう思われてしまう。
「私が……誰もパートナーに選ばなくて。ターシャ楽しみにしてたのに踊らないのは……」
どんどん声が小さくなり俯いてしまう。私は不敬を承知でぐっと彼女の頬を持ち上げた。
「私は何も言ってません。勝手に決めつけないでください」
「でも」
「罪悪感を抱いてしまうなら。私と踊って下さりますか?」
「……本気?」
「他にも女子同士で踊る人はいるみたいですよ」
ここは正式な社交場ではない。だから格式も低く、皆各々をダンスに誘っている。ただ、ファーストダンスは男女でしか踊らないみたいだが。
二曲目がかかったら輪の中に入ろうと、私は手を取ってマーガレット王女を促す。
「──あのっ」
突然後ろから声がかかり、私は振り向く。
そこに居たのは他クラスの男子生徒だった。何回か合同授業で見かけた顔だ。
彼はゴクリと唾を飲み込んでから私たちに告げた。
「マーガレット王女殿下、私とファーストダンスを踊っていただけませんか」
「…………はい?」
マーガレット王女は困惑じみた声をもらした。
「えっと……アタナシア様ではなくて、私ですか?」
自身を指さしている。
「はい、そうです」
「私にはジェラ……っ!」
こういう場にはいつもジェラルド様と参加していたのだろう。自然と口をついて出たのは彼の名前だ。
きっと以前はそうやって誘いを断っていたのだ。それが彼女にとっての当たり前で、だけどこれからは当たり前ではない。無意識に出た己の言葉にマーガレット王女はぐっと口を引き結び、次の瞬間には瞳が大きく揺れた。
にわかに入口の方が騒がしくなる。周りにいた生徒とマーガレット王女の視線を追うと、間の悪いことに話題に上がった本人がシェリル様をエスコートしながら現れたらしい。
美男美女の二人は周りの視線を一身に集めていた。婚約者同士だと説明されても信じてしまいそうなほど、お似合いに見える。
淡い青のドレスに身を包んだシェリル様は乙女のように頬を薔薇色に染め、背伸びしてジェラルド様に何か囁いている。
彼も彼で口元を緩め、目は優しく軽く屈んで相槌を打っていた。
もし、あれがギルバート殿下だったら。私はショックでこの場から離れていただろう。
だがマーガレット王女は目を逸らし、何も見なかったことにしてゆっくり返答した。
「──貴方のお誘いお受けします」
「本当ですか!? 嘘ではないですよね」
「ええ」
優雅に微笑み、差し出された青年の手を取った。
そのまま中央へと二人は移動する。一人残された私はどうしようかと悩んでいると、アレクシス殿下が戻ってきた。
「マーガレットは?」
「ダンスのお誘いを受けまして、あちらに」
示せば今まさにファーストダンスが始まる瞬間だった。楽器の演奏が奏でられ、ゆったりとしたワルツが聞こえてくる。
アレクシス殿下はぐるりと全体に目を通し、ため息を漏らした。
「──ジェラルドも馬鹿な真似を」
「…………」
「破棄だなんて」
噂が流れた時には、アレクシス殿下はジェラルド様を問いつめていた。ジェラルド様が婚約を破棄しようとしていたのは知っていたらしいが、仮にそうなったとしてもまだ先のことだと思っていたらしい。
一度ジェラルド様を問いつめてからは、アレクシス殿下ももう何も言わなくなった。マーガレット王女の意思が固いのと、このまま婚約を結んでいても仲が拗れて良い結果にはならないから。
「ほら、見てごらんよ」
アレクシス殿下の視線の先はジェラルド様だ。
華麗なステップでシェリル様をリードしている。特段変わった所はない。微笑を浮かべ、唇は控えめに弧を描いている。
だけど彼の目には違うように映るらしい。
アレクシス殿下は、はっと笑う。
「──だから手放すなと散々説得していたのに」
そこで一曲目が終わった。マーガレット王女は軽く頭を下げてからささっと戻ってくる。
「お兄様、用事は終わったのですか」
「終わったよ。暇になるはずなんだけど……」
アレクシス殿下は顔を顰めた。慌てた様子で駆け寄ってきたのは、運営側の生徒だった。
「はっはい! えっともう少しです!」
マリエラの声が響き、私は立ち上がろうとしたところでぐっとルーナに抑えられる。彼女は私の髪を結っていたのだ。
「お嬢様動かないでください」
「ごっごめん」
座り直して大人しく鏡の中の私を眺める。
「はいできましたよ」
ブラシを置いてルーナはにこりと笑う。
「お綺麗ですお嬢様」
「ありがとう! ルーナのおかげよ」
椅子から立って最終確認をする。
「──ドレスを送ってくださったギルバート殿下にもお見せしたいですね」
後ろにいたルーナがにこにこしながら言う。
「……そうね」
鏡に手をつく。今日の装いはほとんど殿下からの贈り物だ。アルメリアのダンスパーティーに参加する話を手紙に書いたら、わざわざ新しいドレスや宝飾品を送ってくれたのだ。
(ありがとうございます)
心の中で礼を言って私はマーガレット王女とアレクシス殿下と合流し、学校のダンスパーティーに向かった。
学校は既に到着した生徒達で和気あいあいとしていた。皆から滲み出るわくわくを感じ取り、私も足が浮き立つ。
参加者に紛れ、会場内に足を踏み入れる。中央の天井には大きなシャンデリアが付けられ、きらきら輝いていた。
軽食や飲み物も置いてあり、小腹がすいた参加者が手に取り談笑しながら手に取っている。
私達は端のほうへ寄り、本格的にパーティーが始まるまで座っていることにした。アレクシス殿下は開始前に用事があるとのことで席を外している。
「お兄様とターシャが踊っている間どうしようかしら」
「私踊りませんよ?」
「えっ!?」
事前にアレクシス殿下と相談したのだ。パートナーにはなるけれど、ファーストダンスは踊らないと。
建前としてはこれでもギルバート殿下という婚約者がいるのに、アレクシス殿下と踊るのは外交上で問題になるのを避けるため……という体だ。
本音は私もアレクシス殿下も、ファーストダンスの間マーガレット王女を一人にはして置けないという思いからだった。
そんなことをマーガレット王女に勘づかれたら思い詰めてしまいそうで、彼女には事前に何も言わなかった。
「……私のせい?」
ほら、やっぱりそう思われてしまう。
「私が……誰もパートナーに選ばなくて。ターシャ楽しみにしてたのに踊らないのは……」
どんどん声が小さくなり俯いてしまう。私は不敬を承知でぐっと彼女の頬を持ち上げた。
「私は何も言ってません。勝手に決めつけないでください」
「でも」
「罪悪感を抱いてしまうなら。私と踊って下さりますか?」
「……本気?」
「他にも女子同士で踊る人はいるみたいですよ」
ここは正式な社交場ではない。だから格式も低く、皆各々をダンスに誘っている。ただ、ファーストダンスは男女でしか踊らないみたいだが。
二曲目がかかったら輪の中に入ろうと、私は手を取ってマーガレット王女を促す。
「──あのっ」
突然後ろから声がかかり、私は振り向く。
そこに居たのは他クラスの男子生徒だった。何回か合同授業で見かけた顔だ。
彼はゴクリと唾を飲み込んでから私たちに告げた。
「マーガレット王女殿下、私とファーストダンスを踊っていただけませんか」
「…………はい?」
マーガレット王女は困惑じみた声をもらした。
「えっと……アタナシア様ではなくて、私ですか?」
自身を指さしている。
「はい、そうです」
「私にはジェラ……っ!」
こういう場にはいつもジェラルド様と参加していたのだろう。自然と口をついて出たのは彼の名前だ。
きっと以前はそうやって誘いを断っていたのだ。それが彼女にとっての当たり前で、だけどこれからは当たり前ではない。無意識に出た己の言葉にマーガレット王女はぐっと口を引き結び、次の瞬間には瞳が大きく揺れた。
にわかに入口の方が騒がしくなる。周りにいた生徒とマーガレット王女の視線を追うと、間の悪いことに話題に上がった本人がシェリル様をエスコートしながら現れたらしい。
美男美女の二人は周りの視線を一身に集めていた。婚約者同士だと説明されても信じてしまいそうなほど、お似合いに見える。
淡い青のドレスに身を包んだシェリル様は乙女のように頬を薔薇色に染め、背伸びしてジェラルド様に何か囁いている。
彼も彼で口元を緩め、目は優しく軽く屈んで相槌を打っていた。
もし、あれがギルバート殿下だったら。私はショックでこの場から離れていただろう。
だがマーガレット王女は目を逸らし、何も見なかったことにしてゆっくり返答した。
「──貴方のお誘いお受けします」
「本当ですか!? 嘘ではないですよね」
「ええ」
優雅に微笑み、差し出された青年の手を取った。
そのまま中央へと二人は移動する。一人残された私はどうしようかと悩んでいると、アレクシス殿下が戻ってきた。
「マーガレットは?」
「ダンスのお誘いを受けまして、あちらに」
示せば今まさにファーストダンスが始まる瞬間だった。楽器の演奏が奏でられ、ゆったりとしたワルツが聞こえてくる。
アレクシス殿下はぐるりと全体に目を通し、ため息を漏らした。
「──ジェラルドも馬鹿な真似を」
「…………」
「破棄だなんて」
噂が流れた時には、アレクシス殿下はジェラルド様を問いつめていた。ジェラルド様が婚約を破棄しようとしていたのは知っていたらしいが、仮にそうなったとしてもまだ先のことだと思っていたらしい。
一度ジェラルド様を問いつめてからは、アレクシス殿下ももう何も言わなくなった。マーガレット王女の意思が固いのと、このまま婚約を結んでいても仲が拗れて良い結果にはならないから。
「ほら、見てごらんよ」
アレクシス殿下の視線の先はジェラルド様だ。
華麗なステップでシェリル様をリードしている。特段変わった所はない。微笑を浮かべ、唇は控えめに弧を描いている。
だけど彼の目には違うように映るらしい。
アレクシス殿下は、はっと笑う。
「──だから手放すなと散々説得していたのに」
そこで一曲目が終わった。マーガレット王女は軽く頭を下げてからささっと戻ってくる。
「お兄様、用事は終わったのですか」
「終わったよ。暇になるはずなんだけど……」
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