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二
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意識を取り戻した私は、いったい自分に何が起こったのか? ここはどこなのか? さっぱり分からない。
さっきまで道路の上にいて、周りに人や、車があった。だけど今、私の周りは木ばかりで何もない。
体には異常はなく。来ている服も学校のセーラ服で特に変化はない。いつもと違う所があったとしたら両足に銃をしまうためのホルスターが付いたこと、それと腰にポーチが付いていた事ぐらいである。これを一体何に使うのか今は全く分からない。
「ん? なんだろうこれ?」
周りに何かないかと思い、手探りで辺りを散策していると、何かにぶつかったのを感じた。私は、その方へと視線を移してみる。するとそこにあったのは二丁の銃と数枚のコインがそこに落ちていた。どうしてこんな物が私の近くに落ちているのかは分からないけど、頼れるものがこれしかないならしょうがないと思い手に取ってみることにした。すると、銃の方はモデルガンなんかよりも少し大きく、中にはコインが十枚ほど入っている。
試しに撃てるのかなと思い、目の前にある木に銃口を向けて、引き金を引いてみる。すると、一枚のコインがものすごいスピードで撃ちだされる。そのコインは目の前の木を貫通していしまい目の前にある木に小さな穴が開いてしまったのです。私はなかなかの威力に少し驚いてしまった。
私は、銃が使えることの確認も出来たところで、もしかすると足についていたホルスターにしまえるのではないかと思いしまってみることに、するとぴったりと二丁ともホルスターに収納出来てしまった。残ったコインは腰についているポーチに収納しておくことにし、そろそろこの森から出るために行動しようと思いいたった。
ただ、どちらに行けば街や村などがあるのか分からない。でもだからと言ってこのままここにいても何も始まらない。そう思った私は、近くにあった木の枝を地面に立ててその倒れた方へと進もうと決めたのだった。
「よっし! こっちだね!」
枝の倒れた方へと歩き始めた。
それから一時間ほどはな何もなないまま時間だけが過ぎていき、辺りはすでに真っ暗であった。
「は~~、何もないよ~、一体どう進んだら森から出られるのかな?」
ため息混じりに、呟いてみる。
私は、左手に付けていた時計を見てみると時刻は既に六時を回ろうとしていた。いつもなら家で夕食を食べている時間。
「もうこんな時間なの? お腹空いたよ~!」
疲れのあまりその場に座り込んで大声で叫んでしまった。
「もう歩きたくないよ」
私の目からポツリ、ポツリと涙が出てくる。
「ママのご飯が食べたい。温かいお風呂に入りたい。ふわふわのお布団で横になりたい」
どうして、私がこんな目に合わないといけないの? そんな事ばかりが頭の中に浮かんでくる。
「楽しみにしていたゲームがしたい。愛と一緒にに遊びに行きたい。クラスメイトのみんなともう一度会いたい」
体を丸くして泣きながらそんなことを言っていると、近くの茂みから足音が聞こえてきた。私はもしかしたら誰が助けにいてくれたのではないか。そう思い、心の中に少しの希望が生まれた。
私は、泣くのを辞めて足音の方へと視線を移す。
もうすぐしたら誰かが来てくれるのではないか、早く来て、そのような気持ちが心を満たしていく。
だが、そんな私の前に姿を見せたのは人とは違う体に毛を生やした熊に似た大きな獣であった。だが、ただ熊に似ていると言うだけで大きさは動物園で見る熊よりも遥かにでかい。
それの獣を見た私は、急いで逃げようと立ち上がろうとするも足が震えてうまく立ち上がることにが出来ない。
「動いて、動いてよ」
少しずつ、少しずつ獣が私の方へと近づいてくる。
その恐怖のあまり私の目から再び涙が溢れてくる。
とっさに私は、足についているホルスターにしまっていた銃へと手が伸びた。右手で銃を持ち、獣に銃口を向ける。
「こっちに近づいてきたら撃つよ! 本当に撃つんだからね! だからあっちに行って! お願いだから行ってよ!」
獣がそんな言葉など聞くはずもなく、こちらとの距離を少しずつ縮めてくる。
震える手で私は銃を数発撃つも獣に当たることはなく全く別方向へと飛んで行ってしまう。
「もう駄目かも。ごめんねママ、パパ、愛、みんなにもう一度会いたかったよ」
どうすることもできず、もうここで死んでしまうと、元の世界へと戻ることをあきらめかけたその時、一人のお爺さんが私の前に現れた。背にはかごを背負い、山菜採取の帰りかと思われるお爺さん。
「お爺さん、早く逃げてください!」
自分もかなり危険な状態にいるにも関わらず目の前にいるお爺さんの心配をしいる。
「心配せんでよいよ。そんなことよりもじゃ、これを少し持っておいてくれるかのお嬢さんや?」
背負っているかごを私に渡してきた。私は頭を縦に振って頷き、かごを受け取る。
「少しの間そこで大人しくしとくんじゃよ」
やさしい笑顔で私にそう言うと、獣の元へ向かっていった。
私のせいでお爺さんが死んでしまう。心の中でそんなことを考えていた。
だが、それは杞憂に終わる。目の前でお爺さんは自分の身長よりの何倍もある獣をたった一撃で倒してしまった。
私は目のまえで一体何が起こったのか理解出来ないでいた。
「もう大丈夫じゃよ。こんな暗い森の中で一人っきりで怖かったじゃろ」
お爺さんは私の頭を撫でながら慰めてくれる。その言葉を聞いた私は、先ほどまでの緊張の糸が切れたように目からは大量の涙が溢れてきて止まらなくなりお爺さんの胸に顔を埋めて大声で泣いてしまった。
「みょうだみぇかとおみょった。しにゅかとおみょうったよ~」
涙のせいでまとものしゃべれない。
「そうじゃろ、そうじゃろ」
ただ優しく背中を撫でて慰めてくれる。
それから、一時間。ようやく私の涙も止まった。
「もう大丈夫かの?」
「はい、くすん。みっともないところをお見せしました」
「別によいぞ。あんなモンスターが急に目の前に現れたら誰でも怖いもんじゃ」
「はい」
「お嬢ちゃん、お名前は何と言うのかの?」
「縁結です」
「エニシとな? 変な名前じゃの」
「いえ、縁は性で結が名前になります」
「そうなのか。わしはトールじゃ。よろしくの」
「こちらこそよろしくお願いいたします」
「それでなんじゃがユイよ、今日はどこか泊まるところはあるのかの?」
「いえ、さっきもただ森から出ようと思い探索していたのですが、特に何も見つからず今日は野宿をするしかないと思っていたところに先ほどのモンスターが現れて襲われてしまったのです」
「そうか、ならわしの家に来るかの? 今日はもう遅い。野宿なんぞしたらまたあのようなモンスターに襲われるかもわからんからしな」
「ですが、ご迷惑ではありませんか?」
「年寄りの一人暮らし、たまには話し相手ぐらい欲しくての」
「分かりました。では、お言葉に甘えさせていただきます」
二つ返事で答える。
お爺さんから預かっていたかごを返すと、お爺さんは家に向かって歩き始めたのだった。
さっきまで道路の上にいて、周りに人や、車があった。だけど今、私の周りは木ばかりで何もない。
体には異常はなく。来ている服も学校のセーラ服で特に変化はない。いつもと違う所があったとしたら両足に銃をしまうためのホルスターが付いたこと、それと腰にポーチが付いていた事ぐらいである。これを一体何に使うのか今は全く分からない。
「ん? なんだろうこれ?」
周りに何かないかと思い、手探りで辺りを散策していると、何かにぶつかったのを感じた。私は、その方へと視線を移してみる。するとそこにあったのは二丁の銃と数枚のコインがそこに落ちていた。どうしてこんな物が私の近くに落ちているのかは分からないけど、頼れるものがこれしかないならしょうがないと思い手に取ってみることにした。すると、銃の方はモデルガンなんかよりも少し大きく、中にはコインが十枚ほど入っている。
試しに撃てるのかなと思い、目の前にある木に銃口を向けて、引き金を引いてみる。すると、一枚のコインがものすごいスピードで撃ちだされる。そのコインは目の前の木を貫通していしまい目の前にある木に小さな穴が開いてしまったのです。私はなかなかの威力に少し驚いてしまった。
私は、銃が使えることの確認も出来たところで、もしかすると足についていたホルスターにしまえるのではないかと思いしまってみることに、するとぴったりと二丁ともホルスターに収納出来てしまった。残ったコインは腰についているポーチに収納しておくことにし、そろそろこの森から出るために行動しようと思いいたった。
ただ、どちらに行けば街や村などがあるのか分からない。でもだからと言ってこのままここにいても何も始まらない。そう思った私は、近くにあった木の枝を地面に立ててその倒れた方へと進もうと決めたのだった。
「よっし! こっちだね!」
枝の倒れた方へと歩き始めた。
それから一時間ほどはな何もなないまま時間だけが過ぎていき、辺りはすでに真っ暗であった。
「は~~、何もないよ~、一体どう進んだら森から出られるのかな?」
ため息混じりに、呟いてみる。
私は、左手に付けていた時計を見てみると時刻は既に六時を回ろうとしていた。いつもなら家で夕食を食べている時間。
「もうこんな時間なの? お腹空いたよ~!」
疲れのあまりその場に座り込んで大声で叫んでしまった。
「もう歩きたくないよ」
私の目からポツリ、ポツリと涙が出てくる。
「ママのご飯が食べたい。温かいお風呂に入りたい。ふわふわのお布団で横になりたい」
どうして、私がこんな目に合わないといけないの? そんな事ばかりが頭の中に浮かんでくる。
「楽しみにしていたゲームがしたい。愛と一緒にに遊びに行きたい。クラスメイトのみんなともう一度会いたい」
体を丸くして泣きながらそんなことを言っていると、近くの茂みから足音が聞こえてきた。私はもしかしたら誰が助けにいてくれたのではないか。そう思い、心の中に少しの希望が生まれた。
私は、泣くのを辞めて足音の方へと視線を移す。
もうすぐしたら誰かが来てくれるのではないか、早く来て、そのような気持ちが心を満たしていく。
だが、そんな私の前に姿を見せたのは人とは違う体に毛を生やした熊に似た大きな獣であった。だが、ただ熊に似ていると言うだけで大きさは動物園で見る熊よりも遥かにでかい。
それの獣を見た私は、急いで逃げようと立ち上がろうとするも足が震えてうまく立ち上がることにが出来ない。
「動いて、動いてよ」
少しずつ、少しずつ獣が私の方へと近づいてくる。
その恐怖のあまり私の目から再び涙が溢れてくる。
とっさに私は、足についているホルスターにしまっていた銃へと手が伸びた。右手で銃を持ち、獣に銃口を向ける。
「こっちに近づいてきたら撃つよ! 本当に撃つんだからね! だからあっちに行って! お願いだから行ってよ!」
獣がそんな言葉など聞くはずもなく、こちらとの距離を少しずつ縮めてくる。
震える手で私は銃を数発撃つも獣に当たることはなく全く別方向へと飛んで行ってしまう。
「もう駄目かも。ごめんねママ、パパ、愛、みんなにもう一度会いたかったよ」
どうすることもできず、もうここで死んでしまうと、元の世界へと戻ることをあきらめかけたその時、一人のお爺さんが私の前に現れた。背にはかごを背負い、山菜採取の帰りかと思われるお爺さん。
「お爺さん、早く逃げてください!」
自分もかなり危険な状態にいるにも関わらず目の前にいるお爺さんの心配をしいる。
「心配せんでよいよ。そんなことよりもじゃ、これを少し持っておいてくれるかのお嬢さんや?」
背負っているかごを私に渡してきた。私は頭を縦に振って頷き、かごを受け取る。
「少しの間そこで大人しくしとくんじゃよ」
やさしい笑顔で私にそう言うと、獣の元へ向かっていった。
私のせいでお爺さんが死んでしまう。心の中でそんなことを考えていた。
だが、それは杞憂に終わる。目の前でお爺さんは自分の身長よりの何倍もある獣をたった一撃で倒してしまった。
私は目のまえで一体何が起こったのか理解出来ないでいた。
「もう大丈夫じゃよ。こんな暗い森の中で一人っきりで怖かったじゃろ」
お爺さんは私の頭を撫でながら慰めてくれる。その言葉を聞いた私は、先ほどまでの緊張の糸が切れたように目からは大量の涙が溢れてきて止まらなくなりお爺さんの胸に顔を埋めて大声で泣いてしまった。
「みょうだみぇかとおみょった。しにゅかとおみょうったよ~」
涙のせいでまとものしゃべれない。
「そうじゃろ、そうじゃろ」
ただ優しく背中を撫でて慰めてくれる。
それから、一時間。ようやく私の涙も止まった。
「もう大丈夫かの?」
「はい、くすん。みっともないところをお見せしました」
「別によいぞ。あんなモンスターが急に目の前に現れたら誰でも怖いもんじゃ」
「はい」
「お嬢ちゃん、お名前は何と言うのかの?」
「縁結です」
「エニシとな? 変な名前じゃの」
「いえ、縁は性で結が名前になります」
「そうなのか。わしはトールじゃ。よろしくの」
「こちらこそよろしくお願いいたします」
「それでなんじゃがユイよ、今日はどこか泊まるところはあるのかの?」
「いえ、さっきもただ森から出ようと思い探索していたのですが、特に何も見つからず今日は野宿をするしかないと思っていたところに先ほどのモンスターが現れて襲われてしまったのです」
「そうか、ならわしの家に来るかの? 今日はもう遅い。野宿なんぞしたらまたあのようなモンスターに襲われるかもわからんからしな」
「ですが、ご迷惑ではありませんか?」
「年寄りの一人暮らし、たまには話し相手ぐらい欲しくての」
「分かりました。では、お言葉に甘えさせていただきます」
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