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第3話 卵投げ
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私は武の極みというものを目指して日々修練に励んでいた。
しかしある日自らの才能ではそこに至ることは無理だということに気付いてしまった。
とっくに気付いていたが目を逸らしていただけなのかもしれない。
結局私は全てを諦めあらゆる勝負から降りることを決意した。
ところが今まで私は自らを精神的、肉体的に鍛え高みに達することしか考えてこなかったのでこれからどのように生きていこうかという考えはまるで無かった。
今更になってどのような仕事が出来るのかも皆目検討がつかなかったし、そう簡単に仕事が見つかるとも思えなかった。
人生の目標を失いもがき苦しんでいた私に唐突に転機が訪れた。
ある日あてどもなく歩いていた私は街のゴロツキに絡まれてしまった。
全く抵抗する気のない私に対してゴロツキどもは良い的を見つけたとばかりに生卵を投げつけてきた。
だが私も少しは武の心得のある身、生卵を反射的に受け止めつい投げ返してしまったのである。
ゴロツキどもは勿論卵黄卵白に塗れ怒り心頭に発した。
襲いかかってくるゴロツキどもに対しどう対処したものかと考えていた刹那、私を車に乗せて誘拐するものがいた。
彼こそが私が生卵を受け止め投げ返す光景を偶々近くで見ていたという闇のブローカーであった。
彼はなんと私を「卵投げ」なる闇社会の地下競技の選手としてスカウトしたのである。
私が後に無敗の卵投げ王者、アンタッチャブルアルブミンキングとして地下卵投げ界にて君臨することになるとはその時はまだ知る由もなかった。
しかしある日自らの才能ではそこに至ることは無理だということに気付いてしまった。
とっくに気付いていたが目を逸らしていただけなのかもしれない。
結局私は全てを諦めあらゆる勝負から降りることを決意した。
ところが今まで私は自らを精神的、肉体的に鍛え高みに達することしか考えてこなかったのでこれからどのように生きていこうかという考えはまるで無かった。
今更になってどのような仕事が出来るのかも皆目検討がつかなかったし、そう簡単に仕事が見つかるとも思えなかった。
人生の目標を失いもがき苦しんでいた私に唐突に転機が訪れた。
ある日あてどもなく歩いていた私は街のゴロツキに絡まれてしまった。
全く抵抗する気のない私に対してゴロツキどもは良い的を見つけたとばかりに生卵を投げつけてきた。
だが私も少しは武の心得のある身、生卵を反射的に受け止めつい投げ返してしまったのである。
ゴロツキどもは勿論卵黄卵白に塗れ怒り心頭に発した。
襲いかかってくるゴロツキどもに対しどう対処したものかと考えていた刹那、私を車に乗せて誘拐するものがいた。
彼こそが私が生卵を受け止め投げ返す光景を偶々近くで見ていたという闇のブローカーであった。
彼はなんと私を「卵投げ」なる闇社会の地下競技の選手としてスカウトしたのである。
私が後に無敗の卵投げ王者、アンタッチャブルアルブミンキングとして地下卵投げ界にて君臨することになるとはその時はまだ知る由もなかった。
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