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後日談
最終話:その後にのさらに後は?
マエリスの事件から三年後のとある日。
それは結婚前の出来事だった。
婚礼用の衣装やらの調整も落ち着き、好奇心からそれらを見にアルテュセール侯爵邸にやって来たリアーヌ。
今年で十九歳になる彼女は未だ婚約者はおらず独り身よ。なお、参考までに執事見習いで使っているシャルロについて聞いてみたら『あはは、今さらシャルくんはないですよ』と返って来たわ。
もちろん目は笑って無かったわね……
リアーヌは私が結婚式で着る豪華な純白の衣装を見て、「うわぁ~」と、顔を上気させて興奮していたわ。
ひとしきり見たあとはサロンでお茶の時間。
「素敵なドレスでしたわ!」
興奮冷めやらぬリアーヌは、グイグイと前のめりだった。
徐々に近づいてくるリアーヌをどうどうと抑えつつ、私の近くの年下の子は、何でこんなにグイグイ来る子ばかりなのかしらね? と、少しぼやいていたのも仕方が無いと思うわ。
「王太子妃のウェディングドレスだから絶対に妥協はしないって、王妃様がおっしゃったのよ」
「なるほどです。王家の威信と言う奴ですわねジルダお姉さま!」
王太子の婚約者となってからも、変わらず『お姉さま』と慕って呼んでくれるリアーヌ。もちろん当初は、回りの者から苦言ややっかみを貰っていた様だが、私が皆に聞こえるように『以前どおりで良いわよ』と、言ったことでそれも収まっていた。
しかしその配慮が、まさかこんな結果になるとは思わなかったわ……
サロンのドアがノックされて執事がドアを開けた。
「やあ失礼するよ、レディたち!」
女性の両手では抱えきれないほどの真紅の薔薇の花束を持って入ってきたのは、私の残念なお兄様だった。
今年で二十七歳になるお兄様は、シスコンをこじらせてやっぱり未婚。おまけに婚約者はなしよ。
持ってきた花束は私にではなく、スッとリアーヌへを渡されたわ。
別に悔しくなんかないけれどね。いや、本気で(真顔
シスコンをこじらせたお兄様の出した結論はきっとこんな感じかしらね。
一つ、私が婚約した事で絶望したお兄様。
二つ、リアーヌが私のことを『ジルダお姉さま』と呼ぶ。
三つ、ジルダがお姉さまなら、リアーヌは血の繋がらない俺の妹か?
それ以来、お兄様はリアーヌに熱烈なプロポーズするようになったのよ。
ちなみに……
お兄様はアルテュセール侯爵家の嫡男で、兄妹は私だけ。妹の私はすでに婚約済みで王家に嫁ぐのだから当たり前だけど、アルテュセール侯爵家を継ぐ事はないわ。
そしてリアーヌは、子爵家の次男シャルロを婿に貰おうとしていた事から分かるように、一人娘でエモン子爵家の家督を継げる婿養子の旦那が必要なのよね。
つまりお互いがお互いの家を背負っているって訳よ。
だからプロポーズされたリアーヌは、
「申し訳ございません。婿に来られる方以外はお断りしていますので……」
と言う至極真っ当な返事をしたわ。
もちろんこれは社交辞令の断り文句で、本音を言えば、
「わたし、ジルダお姉さまの代わりなんて嫌ですよ!
大体なんでわたしなんですか!?」
勿論私の代わりが嫌じゃなくて、シスコンの相手が~って意味よ。
「私がリアーヌを妹扱いしたのが裏目に出たみたい、本当にごめんなさい」
こればっかりは心の底から本気で謝ったわよ!
※
さらに一年。
まず最初にマエリスとジェレミー先輩は二度と表舞台に出ることは無いから、私が今さらここで語ることは何もない。
リアーヌは未だ未婚で婚約者は居ない。でも執事になったシャルロも私のお兄様もどちらも眼中は無しみたい。
可愛らしい彼女の結婚がこれほど難航しているのはきっと私の責任でしょうね。
リアーヌとは元々仲が良くてその関係は変わらないが、立場はずいぶんと変わってしまったのよ。つまりリアーヌの取り入れば王太子妃の覚えが良くなると言う事ね。
だから人気はあるけど迂闊に選べないって状態が続いているみたいだわ。
さてそんなリアーヌの突然アプローチを始めたお兄様は、最近では他国の制度を勉強して、この国に取り入れようと動き出しているみたい。
侯爵家の力を最大限に利用して幾つかの制度は取り入れられて浸透し始めているが、お兄様の本命の制度はまだまだ浸透しないみたいね。
なんでも他国では、爵位を重複して所持して将来は自分の子供に分けて継がせることが出来るんですって。
これが取り入れられれば、リアーヌとの結婚に障害は無くなるとお兄様は思っているみたい。リアーヌの心情を知る私からすると、そこでやっとふりだし、その後リアーヌが振り向くかはお兄様の改心次第って所かしらね。
ケヴィン(元)先生は、自身の侯爵領地に引きこもって王都には出てこなくなった。
これは大公から睨まれていると言うのが大きな原因でしょうね。
最初の数年は大人しかったのだけど、フロリーア様が再婚しオディロン様の第一子を生んだ後から突然おかしな噂が流れ始めたわ。
なんでも領地内の若い女性に手を出しまくっていると言う話だったわね。
気に入った娘が居れば屋敷に上げて侍女にするみたい。その後の彼女たちの運命は想像の通りよ。
そんなことをしていれば悪い噂が流れるのは当たり前で、平民らも娘を不幸にするよりはと断るようになったそうね。でも断った家には何故か盗人が入ったり、嫌がらせする集団が出入りして商売が上手くいかなくなったりするらしいわ。
暴力団でも雇っているのかしらね?
まぁ噂がすべて本当かどうかは知らないのだけど、かの侯爵領からは若い娘を持つかなりの数の領民が逃げだしたそうよ。
あと数年もすると女性不足でとっても困るんじゃないかしら?
続いて私の元婚約者のリオネル。
彼は五歳下の妹に家督を譲る事になったわ。あの事件の後に改心するかと思っていたのだけど、彼はマエリスの入った修道院に毎日通い詰めたそうなのよね。
随分とまめなことだけど、相手は重犯罪者なのだから、逢いに行って、はいどうぞなんて言われる訳も無く、むしろ一度も会うことは無かったはずよ。
ほんと、何しに行っていたのかしらね?
その愚行のお陰で学園は欠席続き、一時は卒業が危ぶまれたわ。
まぁその辺りはお金の力で解決できる程度の問題なのだけど……
しかしそれらの一連の行動を彼の父であるベネックス伯爵閣下が許さなかったのよ。
でもベネックス伯爵家に男子はリオネル一人きり、結婚して旦那を向かえないと爵位を継げない妹に、家督を継がせる決断をさせられたベネックス伯爵閣下が可哀相よね。
なお現在のリオネルは屋敷の離れにほぼ監禁状態で外出は禁止みたい。
ちなみにこの時点で、過去の噂に加えて最悪の物件になったから婚約者はもちろん無しよ。勘当こそされていないのだけど、貴族との結婚は絶望的じゃないかしら?
最後がアントナン様。
彼はマエリスに出会う前の聡明な王子に立ち戻っていた。フェルの話では仕事も速くて正確で凄く助かっているそうよ。
心を入れ替えて~と言う、とても良い話なのだけど、彼は入れ替えすぎたみたい。
なんと彼はミリッツァ様の留学先の学校に乗り込んで行って彼女に求婚したの!
どの口がそれを言うのよと思ったけどそれは私の感情で、フェルはそれを聞いて嬉しそうに笑っていたわ。
でもこれはフェルの方が少数派。
それを伝え聞いたボードレール公爵閣下は大激怒したわ。
でも少数派はもう少しだけ居たみたいで、他ならぬミリッツァ様は明確に断る事はせずに回答を保留したそうよ。
と言うのが実は二年前の話、いまもやっぱり保留中なのよねぇ……
結論無しで二年もヤキモキさせられて、流石の私も確認したわ。
「ミリッツァ様、一体いつまで返事を保留しておくんですか?」
「あら気になるの、ふふふ。
そうね、いつかは許して結婚を受けて上げようとは思っているわよ。でも今はまだ無理みたい。
わたしと彼、一体どっちが気が長いかしらね?」
長期戦の構えを見せたミリッツァ様は、虚空を見つめてクスクスと笑っていたわ。
それは結婚前の出来事だった。
婚礼用の衣装やらの調整も落ち着き、好奇心からそれらを見にアルテュセール侯爵邸にやって来たリアーヌ。
今年で十九歳になる彼女は未だ婚約者はおらず独り身よ。なお、参考までに執事見習いで使っているシャルロについて聞いてみたら『あはは、今さらシャルくんはないですよ』と返って来たわ。
もちろん目は笑って無かったわね……
リアーヌは私が結婚式で着る豪華な純白の衣装を見て、「うわぁ~」と、顔を上気させて興奮していたわ。
ひとしきり見たあとはサロンでお茶の時間。
「素敵なドレスでしたわ!」
興奮冷めやらぬリアーヌは、グイグイと前のめりだった。
徐々に近づいてくるリアーヌをどうどうと抑えつつ、私の近くの年下の子は、何でこんなにグイグイ来る子ばかりなのかしらね? と、少しぼやいていたのも仕方が無いと思うわ。
「王太子妃のウェディングドレスだから絶対に妥協はしないって、王妃様がおっしゃったのよ」
「なるほどです。王家の威信と言う奴ですわねジルダお姉さま!」
王太子の婚約者となってからも、変わらず『お姉さま』と慕って呼んでくれるリアーヌ。もちろん当初は、回りの者から苦言ややっかみを貰っていた様だが、私が皆に聞こえるように『以前どおりで良いわよ』と、言ったことでそれも収まっていた。
しかしその配慮が、まさかこんな結果になるとは思わなかったわ……
サロンのドアがノックされて執事がドアを開けた。
「やあ失礼するよ、レディたち!」
女性の両手では抱えきれないほどの真紅の薔薇の花束を持って入ってきたのは、私の残念なお兄様だった。
今年で二十七歳になるお兄様は、シスコンをこじらせてやっぱり未婚。おまけに婚約者はなしよ。
持ってきた花束は私にではなく、スッとリアーヌへを渡されたわ。
別に悔しくなんかないけれどね。いや、本気で(真顔
シスコンをこじらせたお兄様の出した結論はきっとこんな感じかしらね。
一つ、私が婚約した事で絶望したお兄様。
二つ、リアーヌが私のことを『ジルダお姉さま』と呼ぶ。
三つ、ジルダがお姉さまなら、リアーヌは血の繋がらない俺の妹か?
それ以来、お兄様はリアーヌに熱烈なプロポーズするようになったのよ。
ちなみに……
お兄様はアルテュセール侯爵家の嫡男で、兄妹は私だけ。妹の私はすでに婚約済みで王家に嫁ぐのだから当たり前だけど、アルテュセール侯爵家を継ぐ事はないわ。
そしてリアーヌは、子爵家の次男シャルロを婿に貰おうとしていた事から分かるように、一人娘でエモン子爵家の家督を継げる婿養子の旦那が必要なのよね。
つまりお互いがお互いの家を背負っているって訳よ。
だからプロポーズされたリアーヌは、
「申し訳ございません。婿に来られる方以外はお断りしていますので……」
と言う至極真っ当な返事をしたわ。
もちろんこれは社交辞令の断り文句で、本音を言えば、
「わたし、ジルダお姉さまの代わりなんて嫌ですよ!
大体なんでわたしなんですか!?」
勿論私の代わりが嫌じゃなくて、シスコンの相手が~って意味よ。
「私がリアーヌを妹扱いしたのが裏目に出たみたい、本当にごめんなさい」
こればっかりは心の底から本気で謝ったわよ!
※
さらに一年。
まず最初にマエリスとジェレミー先輩は二度と表舞台に出ることは無いから、私が今さらここで語ることは何もない。
リアーヌは未だ未婚で婚約者は居ない。でも執事になったシャルロも私のお兄様もどちらも眼中は無しみたい。
可愛らしい彼女の結婚がこれほど難航しているのはきっと私の責任でしょうね。
リアーヌとは元々仲が良くてその関係は変わらないが、立場はずいぶんと変わってしまったのよ。つまりリアーヌの取り入れば王太子妃の覚えが良くなると言う事ね。
だから人気はあるけど迂闊に選べないって状態が続いているみたいだわ。
さてそんなリアーヌの突然アプローチを始めたお兄様は、最近では他国の制度を勉強して、この国に取り入れようと動き出しているみたい。
侯爵家の力を最大限に利用して幾つかの制度は取り入れられて浸透し始めているが、お兄様の本命の制度はまだまだ浸透しないみたいね。
なんでも他国では、爵位を重複して所持して将来は自分の子供に分けて継がせることが出来るんですって。
これが取り入れられれば、リアーヌとの結婚に障害は無くなるとお兄様は思っているみたい。リアーヌの心情を知る私からすると、そこでやっとふりだし、その後リアーヌが振り向くかはお兄様の改心次第って所かしらね。
ケヴィン(元)先生は、自身の侯爵領地に引きこもって王都には出てこなくなった。
これは大公から睨まれていると言うのが大きな原因でしょうね。
最初の数年は大人しかったのだけど、フロリーア様が再婚しオディロン様の第一子を生んだ後から突然おかしな噂が流れ始めたわ。
なんでも領地内の若い女性に手を出しまくっていると言う話だったわね。
気に入った娘が居れば屋敷に上げて侍女にするみたい。その後の彼女たちの運命は想像の通りよ。
そんなことをしていれば悪い噂が流れるのは当たり前で、平民らも娘を不幸にするよりはと断るようになったそうね。でも断った家には何故か盗人が入ったり、嫌がらせする集団が出入りして商売が上手くいかなくなったりするらしいわ。
暴力団でも雇っているのかしらね?
まぁ噂がすべて本当かどうかは知らないのだけど、かの侯爵領からは若い娘を持つかなりの数の領民が逃げだしたそうよ。
あと数年もすると女性不足でとっても困るんじゃないかしら?
続いて私の元婚約者のリオネル。
彼は五歳下の妹に家督を譲る事になったわ。あの事件の後に改心するかと思っていたのだけど、彼はマエリスの入った修道院に毎日通い詰めたそうなのよね。
随分とまめなことだけど、相手は重犯罪者なのだから、逢いに行って、はいどうぞなんて言われる訳も無く、むしろ一度も会うことは無かったはずよ。
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まぁその辺りはお金の力で解決できる程度の問題なのだけど……
しかしそれらの一連の行動を彼の父であるベネックス伯爵閣下が許さなかったのよ。
でもベネックス伯爵家に男子はリオネル一人きり、結婚して旦那を向かえないと爵位を継げない妹に、家督を継がせる決断をさせられたベネックス伯爵閣下が可哀相よね。
なお現在のリオネルは屋敷の離れにほぼ監禁状態で外出は禁止みたい。
ちなみにこの時点で、過去の噂に加えて最悪の物件になったから婚約者はもちろん無しよ。勘当こそされていないのだけど、貴族との結婚は絶望的じゃないかしら?
最後がアントナン様。
彼はマエリスに出会う前の聡明な王子に立ち戻っていた。フェルの話では仕事も速くて正確で凄く助かっているそうよ。
心を入れ替えて~と言う、とても良い話なのだけど、彼は入れ替えすぎたみたい。
なんと彼はミリッツァ様の留学先の学校に乗り込んで行って彼女に求婚したの!
どの口がそれを言うのよと思ったけどそれは私の感情で、フェルはそれを聞いて嬉しそうに笑っていたわ。
でもこれはフェルの方が少数派。
それを伝え聞いたボードレール公爵閣下は大激怒したわ。
でも少数派はもう少しだけ居たみたいで、他ならぬミリッツァ様は明確に断る事はせずに回答を保留したそうよ。
と言うのが実は二年前の話、いまもやっぱり保留中なのよねぇ……
結論無しで二年もヤキモキさせられて、流石の私も確認したわ。
「ミリッツァ様、一体いつまで返事を保留しておくんですか?」
「あら気になるの、ふふふ。
そうね、いつかは許して結婚を受けて上げようとは思っているわよ。でも今はまだ無理みたい。
わたしと彼、一体どっちが気が長いかしらね?」
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