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主役は誰だ
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マルガリータ嬢が連れ去られるのを呆然と見詰めていたアタマガだったが、自分も上手く使われたのに気付いて憤慨し、衛兵に両腕を掴まれる
「もうしわけっ申し訳有りません!どうか息子をお許し下さい!」
愛する息子まで捕らえられると焦る夫妻に私は大きく溜め息を吐いた
「人様の教育方針に口を挟むのは何ですが流石に甘やかし過ぎましたね」
婚約破棄をするのは大声で話してたらしく私の耳にも入っていた。まさかあんな大きな場所でするとは思わなかったが
卒業近くなり婚約者の居ないマルガリータ嬢が唆したとも言われているが、それに乗っかって実行したのはアタマガだ
「3年、様子を見て融資もした。約束通り、領地は返還され王家の所有となる」
「タカラ伯爵家からの融資、慰謝料も王家から支払いサザンド伯爵家は廃爵だ」
王家2人の言葉に伯爵夫妻は涙を流した
私と無事、婚姻すれば可愛い息子は助かったのだ。
貴族の地位も失わず、食べるのも衣服を買うのも困らない、融資も返さず婿入りさせられたのにと歯茎を噛み締めていた
当のアタマガだけが不思議顔である
「廃爵ってどうして…タカラが家に嫁入りするんだよな?」
呆然と呟く彼を襲う恐ろしい真実、アタマガのサザンド家はもう5年近く不況で度々、エルシャ姫のテコ入れが有り、取り戻した財産をアタマガの遊興費へ充てる繰り返しで2年経ち、ついに王家もナタを振るった。
領主として領民よりも息子の贅沢費にする伯爵は要らない、と。
3年やる。王家からも支援する、それでだめなら船を降りろ、と。
我が家との婚約の事も有り、元は私が嫁入り予定だったが、両親の流行り病に寄る病死で爵位を継いだのも3年前。
跡継ぎの兄も同時に病に伏せたのを知ったサザンド伯爵家から私が跡継ぎになり、アタマガを婿入り出来ないかと持ちかけたのはもう自分達で領地運営が出来ないと覚悟し、爵位を返還する代わりに少しも節制しないで息子へ贅沢をさせる為だったのだろう
息子に家が潰れるまで贅沢させ、うちに入ったら安心して贅沢三昧。我が家から自分達へ送金し養わせれば平民でも安泰、奥方は離縁し実家へ帰り貴族のまま。そんなプランを王家が許すはずも無いのに
「貴方の婿入りを要求したのはご両親からですよ?サザンドの経営はそれほど悪化していたのです。私が伯爵当主になり毎月どれほど、投資しても貴方の贅沢に使われてしまいましたが」
自分の家が貧乏に驚いて両親へ振り向くが、2人とも顔を伏せ息子からの視線を逃れた
「つまり、俺がお前の家の伯爵家を継げば良いと」
「いえ、ただの婿です。当主は私なので。その予定だっただけで婚約破棄が済み私達は赤の他人になりました」
「それじゃサザンド伯爵当主を予定通り継ぐ」
「もう王家へ返還されサザンド家は平民になりましたのでそれも無理です。王家、当家への借金がどれほど有ると思っているやら?当家への返済を王家が受け持った事に寄り、我が家への返済は無くなったので貴方と私は関わりも有りません」
婚約破棄され、更にお金も払われたのでもう一生涯関わりたくない
「じゃあ再婚約すれば問題無いだろ?俺が婿入りで我慢してやる。仕事は当主の仕事だから任せた」
閃いた!と言わんばかりで頭が痛い。
誰がこの不良債権を引き取ると言うのだ!
アタマガの両親はその手が、とキラキラした瞳でこちらを見ていた。勘弁して欲しい
「もうしわけっ申し訳有りません!どうか息子をお許し下さい!」
愛する息子まで捕らえられると焦る夫妻に私は大きく溜め息を吐いた
「人様の教育方針に口を挟むのは何ですが流石に甘やかし過ぎましたね」
婚約破棄をするのは大声で話してたらしく私の耳にも入っていた。まさかあんな大きな場所でするとは思わなかったが
卒業近くなり婚約者の居ないマルガリータ嬢が唆したとも言われているが、それに乗っかって実行したのはアタマガだ
「3年、様子を見て融資もした。約束通り、領地は返還され王家の所有となる」
「タカラ伯爵家からの融資、慰謝料も王家から支払いサザンド伯爵家は廃爵だ」
王家2人の言葉に伯爵夫妻は涙を流した
私と無事、婚姻すれば可愛い息子は助かったのだ。
貴族の地位も失わず、食べるのも衣服を買うのも困らない、融資も返さず婿入りさせられたのにと歯茎を噛み締めていた
当のアタマガだけが不思議顔である
「廃爵ってどうして…タカラが家に嫁入りするんだよな?」
呆然と呟く彼を襲う恐ろしい真実、アタマガのサザンド家はもう5年近く不況で度々、エルシャ姫のテコ入れが有り、取り戻した財産をアタマガの遊興費へ充てる繰り返しで2年経ち、ついに王家もナタを振るった。
領主として領民よりも息子の贅沢費にする伯爵は要らない、と。
3年やる。王家からも支援する、それでだめなら船を降りろ、と。
我が家との婚約の事も有り、元は私が嫁入り予定だったが、両親の流行り病に寄る病死で爵位を継いだのも3年前。
跡継ぎの兄も同時に病に伏せたのを知ったサザンド伯爵家から私が跡継ぎになり、アタマガを婿入り出来ないかと持ちかけたのはもう自分達で領地運営が出来ないと覚悟し、爵位を返還する代わりに少しも節制しないで息子へ贅沢をさせる為だったのだろう
息子に家が潰れるまで贅沢させ、うちに入ったら安心して贅沢三昧。我が家から自分達へ送金し養わせれば平民でも安泰、奥方は離縁し実家へ帰り貴族のまま。そんなプランを王家が許すはずも無いのに
「貴方の婿入りを要求したのはご両親からですよ?サザンドの経営はそれほど悪化していたのです。私が伯爵当主になり毎月どれほど、投資しても貴方の贅沢に使われてしまいましたが」
自分の家が貧乏に驚いて両親へ振り向くが、2人とも顔を伏せ息子からの視線を逃れた
「つまり、俺がお前の家の伯爵家を継げば良いと」
「いえ、ただの婿です。当主は私なので。その予定だっただけで婚約破棄が済み私達は赤の他人になりました」
「それじゃサザンド伯爵当主を予定通り継ぐ」
「もう王家へ返還されサザンド家は平民になりましたのでそれも無理です。王家、当家への借金がどれほど有ると思っているやら?当家への返済を王家が受け持った事に寄り、我が家への返済は無くなったので貴方と私は関わりも有りません」
婚約破棄され、更にお金も払われたのでもう一生涯関わりたくない
「じゃあ再婚約すれば問題無いだろ?俺が婿入りで我慢してやる。仕事は当主の仕事だから任せた」
閃いた!と言わんばかりで頭が痛い。
誰がこの不良債権を引き取ると言うのだ!
アタマガの両親はその手が、とキラキラした瞳でこちらを見ていた。勘弁して欲しい
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