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84 隣のあの子は
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元は自分の気持ちを押し殺しがちな大人しいタイプの令嬢だったとしても、奔放過ぎる長女に巻き込まれ、ソニア側妃殿下の性格がおかしくなられたのだとしたら我慢も限界だったのかも知れない
だってまだ十代の頃の話でしょう?
前世で考えたら普通に裕福で不自由無い暮らしをしてる子が我慢出来る?
貴族の様に政略的な婚約でも好きになってからの別れは辛いわ
勿論、三女の令嬢の我慢はその比じゃないと思う。
お会いした事は無いのだが、未亡人になられた夫人は今頃どう過ごされていらっしゃるのか。
アンタロス家が失くなり、ソニア側妃殿下は儚くなられ、長女は不明、既に実家は親戚から養子を貰い後を継がれての実家住まい、肩身は狭かろう
夫人の心情を慮れば心が落ち込みそうになる。
しかし、隣に居るアッシュはそんなのでうちを巻き込むなよーと軽口を叩いてお義母様に叱られていた
まぁ、15にもなって居ない男の子に今30代で大人の女性の気持ちを推し量れと言われても分からないわね
抱き抱えているアイク義兄様に頭部を撫でられ不貞腐れてる顔が嬉しそう。
単純な義弟だ
「ソニア側妃殿下が妃殿下になられた経緯がそれだから、きちんと妃殿下教育を終えず、しかもミカエリス殿下が産まれ離縁も容易には出来ずにここまで来てしまったのをまさか孫にまで持ち込む羽目になるのは前王も本意では無かったのは解っておくれ」
お祖父様も申し訳無さ気に仰るものだから私は慌てて首を振るう
「レンファは意外と図太いから大丈夫だろ」
「アッシュは黙って」
こいつの口を塞いで欲しい、永久に。
「アイクが甘やかすからよ」
義母に責められ困惑する義兄
「話を戻すとつまりフォーレットの姫はもしかするとソニア側妃殿下の姉令嬢に当たる方の娘の可能性が有ると言う事ですね」
クロフォード義兄様の言葉に頷く私。ピンク髪、青葉の瞳の姫様に何処か妃殿下の面影が無い訳では無くて。
ならば姫様が最初に突っ掛けていらっしゃった態度も内容はさておき、一応は義娘になる予定だった身としては納得が行く、と。
生母様を公表されて居ないフォーレットの姫、フォーレット王の唯一の子で有るにも関わらず、他国に留学なんて普通は有り得ない。だが、生母が我が国出身ならどうだろうか?
実の叔母が王の側室だとすれば強い後ろ立てを既に持っている事になるし、ミカエリス殿下目当てだとしたら本来なら簡単に私から奪えた筈だった
ミクル姫が姉令嬢のお子はあくまで推測では有るが
「外交でフォーレットの皇帝に挨拶に行く時は正妃がいらっしゃるから側室様には会わない侭、なんですよね」
アイク義兄様はお義母様の連れ子でルアージュを継がないからか、早々に職を持って家を離れがちな人になってしまった人。
何処か浮き世離れしてる雰囲気も有るし、沈着冷静な所はクロフォード義兄様にも似た空気を醸し出している
義父は連れ子だからと愛情を差別されるような方では無いとは思う。
しかし、ここで育っても居ない私が義兄様の考えや何かを推察する権利は無い
たまに執務室でアッシュに経営の帳簿書き等を教えていると、自分が出来るようになったら安心したアイク義兄が居なくなりそうで怖い。と、アッシュがぼやいているのを聞いているぐらいだ
まだ手の掛かる弟で居たい。でも、領民の為には早く確り義父の助けが出来るようになってより良い生活をして欲しい。
矛盾なようだが何時かはそうなるだろう、仕方無い話をたまにしている
アイク義兄様も実母を喪い、妹のセリア義母様が引き取った人だから、実の父がいらっしゃるマイヤミ国に行く機会が有り、実の父と同じ外交官を選んだのは…思う所が有るのだと
何時かあちらに帰りたいとか、お父様が迎えに来られたりも有るかも知れないものね
居る時はアッシュがべったりで離れないのと、余り表情は出ないのにそんな義弟が可愛くて仕方無いと言うかの如く甘やかし放題な姿は昔っからだからお義母様に責められる度に目線だけ避けて誤魔化すのだ。
それを見る度に気持ちは繋がっているのだから良いだろう、と私は横目で微笑ましく眺めているのだけれど
だってまだ十代の頃の話でしょう?
前世で考えたら普通に裕福で不自由無い暮らしをしてる子が我慢出来る?
貴族の様に政略的な婚約でも好きになってからの別れは辛いわ
勿論、三女の令嬢の我慢はその比じゃないと思う。
お会いした事は無いのだが、未亡人になられた夫人は今頃どう過ごされていらっしゃるのか。
アンタロス家が失くなり、ソニア側妃殿下は儚くなられ、長女は不明、既に実家は親戚から養子を貰い後を継がれての実家住まい、肩身は狭かろう
夫人の心情を慮れば心が落ち込みそうになる。
しかし、隣に居るアッシュはそんなのでうちを巻き込むなよーと軽口を叩いてお義母様に叱られていた
まぁ、15にもなって居ない男の子に今30代で大人の女性の気持ちを推し量れと言われても分からないわね
抱き抱えているアイク義兄様に頭部を撫でられ不貞腐れてる顔が嬉しそう。
単純な義弟だ
「ソニア側妃殿下が妃殿下になられた経緯がそれだから、きちんと妃殿下教育を終えず、しかもミカエリス殿下が産まれ離縁も容易には出来ずにここまで来てしまったのをまさか孫にまで持ち込む羽目になるのは前王も本意では無かったのは解っておくれ」
お祖父様も申し訳無さ気に仰るものだから私は慌てて首を振るう
「レンファは意外と図太いから大丈夫だろ」
「アッシュは黙って」
こいつの口を塞いで欲しい、永久に。
「アイクが甘やかすからよ」
義母に責められ困惑する義兄
「話を戻すとつまりフォーレットの姫はもしかするとソニア側妃殿下の姉令嬢に当たる方の娘の可能性が有ると言う事ですね」
クロフォード義兄様の言葉に頷く私。ピンク髪、青葉の瞳の姫様に何処か妃殿下の面影が無い訳では無くて。
ならば姫様が最初に突っ掛けていらっしゃった態度も内容はさておき、一応は義娘になる予定だった身としては納得が行く、と。
生母様を公表されて居ないフォーレットの姫、フォーレット王の唯一の子で有るにも関わらず、他国に留学なんて普通は有り得ない。だが、生母が我が国出身ならどうだろうか?
実の叔母が王の側室だとすれば強い後ろ立てを既に持っている事になるし、ミカエリス殿下目当てだとしたら本来なら簡単に私から奪えた筈だった
ミクル姫が姉令嬢のお子はあくまで推測では有るが
「外交でフォーレットの皇帝に挨拶に行く時は正妃がいらっしゃるから側室様には会わない侭、なんですよね」
アイク義兄様はお義母様の連れ子でルアージュを継がないからか、早々に職を持って家を離れがちな人になってしまった人。
何処か浮き世離れしてる雰囲気も有るし、沈着冷静な所はクロフォード義兄様にも似た空気を醸し出している
義父は連れ子だからと愛情を差別されるような方では無いとは思う。
しかし、ここで育っても居ない私が義兄様の考えや何かを推察する権利は無い
たまに執務室でアッシュに経営の帳簿書き等を教えていると、自分が出来るようになったら安心したアイク義兄が居なくなりそうで怖い。と、アッシュがぼやいているのを聞いているぐらいだ
まだ手の掛かる弟で居たい。でも、領民の為には早く確り義父の助けが出来るようになってより良い生活をして欲しい。
矛盾なようだが何時かはそうなるだろう、仕方無い話をたまにしている
アイク義兄様も実母を喪い、妹のセリア義母様が引き取った人だから、実の父がいらっしゃるマイヤミ国に行く機会が有り、実の父と同じ外交官を選んだのは…思う所が有るのだと
何時かあちらに帰りたいとか、お父様が迎えに来られたりも有るかも知れないものね
居る時はアッシュがべったりで離れないのと、余り表情は出ないのにそんな義弟が可愛くて仕方無いと言うかの如く甘やかし放題な姿は昔っからだからお義母様に責められる度に目線だけ避けて誤魔化すのだ。
それを見る度に気持ちは繋がっているのだから良いだろう、と私は横目で微笑ましく眺めているのだけれど
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