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I will love again, as if nothing last night
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夜が明ける。
今日くらいは明けなくてもいいだろうと、灯理がやるせない気持ちを抱こうが、そんなものは関係なしに、時間は進み、地球は回り、そして夜は明けるのだ。
気兼ねなく嵐が眠っていられるように一日くらい夜のままでいてほしくても、なんなら夜続きでも降って朝を覆い隠すだけでもよかったのに。
それでも、灯理の瞳を指す旭女の光は、昨日、通り掛かりのように過ぎ去った豪雨がまるで気のせいであったかと思えるくらいに、晴れ晴れしくて、忌々しかった。
リビングのカーテンを開け放ち、窓を開ける。ベランダに出て下を覗けば、影のように濡れたアスファルトの未水だけが、昨日の雨の残滓としてこの世界に確かに存在した。
灯理は部屋に入って網戸だけを閉める。夏の太陽はもうすぐアスファルトに残った証拠を隠滅すると確信させるくらいの熱気をもう振り撒いていた。
キッチンに立ち、水を一杯飲み干してから、フライパンをコンロに置く。
冷蔵庫を開けて、二秒だけ悩んでから、灯理は卵を二つ手に取った。
食材を並べていたら、リビングのドアが鳴った。
一呼吸入れて、覚悟を決めてから、灯理は振り返り。
俯いた顔の嵐が、泣き腫らして膨らんだ目泉と赤く焼けた目を見て、その覚悟は粉々に砕けて心が震えた。
言葉が喉にこびりついて出て来ないまま、灯理は嵐に歩み寄る。
「おはよ、ございます」
嵐の声が痛々しい。
「あ、あぁ」
灯理の方が、嵐よりも情けなく、声を擦れさせた。
嵐はふらふらと危なげな足運びで、リビングの椅子に座り、スマートフォンを取り出して両手で握り締めた。
「あやまらなきゃ」
ごとり、と嵐がスマートフォンをテーブルに転がした。
嵐は震える指で、その画面をなぞり、電話機能を呼び出そうとする。
「ま、まて、嵐」
「謝らなきゃ」
灯理が制止しても、嵐はいやいやと頭を振って、同じ台詞を繰り返し吐き出す。
「真先輩に、ちゃんと謝って、説明しなきゃ!」
「嵐!」
灯理は嵐の指が触れる直前にスマートフォンをテーブルから取り上げた。
嵐の刺すような瞳を向けられて、灯理は退きそうになるが、どうにか自分を奮い立たせる。
「嵐、落ち着け。ちゃんと気持ちを整理しないと、感情ばっかりが口をついて、そんなんじゃ、言いたいことなんにも相手に伝わらないまま誤解されるから。それに、な、そんな泣きそうで苦しそうな声聞いたら、彼氏だってさらに心配しちまうぞ」
灯理はゆっくりと噛んで含めるように、嵐の心へと声を届けようと努める。
ぽろり、ほろり、と嵐の眦から頬へと、涙が滑り落ちていく。
「なんで……?」
嵐の口から漏れた困惑に、灯理はどう言い聞かせたらいいかと頭を悩ませる。
けれど、そんな必要がないと、続く言葉が教えてくれた。
「なんで、あかりさん、そんなにやさしいの?」
言い終えると共に、嵐が涙にえずく。
溢れる涙を両手を使って何度も拭い、雫焼けした目の下が、さらに擦られて赤く腫れていく。
灯理が慌ててその手を掴めば、嵐は幼児のようにわんわんと泣いて声を張り上げる。
「なんで、あたしが、あたしがっ、わるい、のにっ、いつも、なら、灯理さっ、が、しかっ、てっ、くれるのにっ」
「何言ってんだ。嵐が悪い訳ないだろう、ばか」
灯理は嵐の頬を両手で抱える。
熱い雫で手のひらが焼けてしまいそうだった。
「一緒になんて言えばいいか、考えよう。そもそも、俺が露包むのランタンを預けたのがいけなかったんだ。俺は、自分で、苦しくたって自分であれを管理するべきだったんだ」
「ちが、あたし、あたしがえらんだの、それに、いえな、あたしいえなくて、だからっ」
じくじくと、嵐は胸の中が爛れる想いだった。
誰かを悪く言うなら、自分が罪を被ろうとする。そんな似た者同士が、この家に住んでいる二人だ。
灯理が嵐から手を離し、キッチンでタオルを濡らして戻ってくる。
ひやりと、濡れタオルを目に押し当てられて、嵐はびくりと体を強張らせる。
「ほら、そんな泣き顔を彼氏に見せたいのか、お前は」
冷たさで嵐の涙が引いていく。
心を置き去りにして、体は生理現象だけで気持ちを冷やしていく。
「朝飯食って、一緒に考えよう。な?」
灯理の労りに、嵐の心はなんにも反応できなかった。
手際よく、簡単に作れる献立がすぐにテーブルに並べられて、お膳立てはすぐに済ませられた。
嵐も箸を取り、スクランブルエッグを一口運ぶ。
温かくて、優しい味がして、やっぱり美味しかった。
「おいひい……」
「うまいっていいながら泣くなよ」
嵐の頬をまた転がる雫を見て、灯理は困ったように笑う。
「とりあえず、謝るのはいいとして、昨日急に帰った言い訳をしないとな」
嵐の反応は鈍いけれど、食事を進めていることに最低限の安堵を抱きつつ、灯理は話す。
「だれか殺すか?」
「めっ!? なんで灯理さんがいきなり犯罪者にならないといけないんですかっ!?」
「あぁ? ……ああ、ちげーよ。大事な用事あんのに仕事を休む時に、適当な親戚を死んだことにして忌引き使うってのがあるんだよ」
「めぅぅ? 玲さんとこ、そんなことしないといけないの?」
「うちはその場で言ってすぐに帰れるくらいに緩いけど、世の中の会社は有給も好きに使えないとこが多いんだよ」
説明をしながら、灯理は、この案はダメだなと考える。
嵐は身内で不幸があったとか危篤になったとかいう嘘をつけそうもない。
真正直さも善し悪しだ。
嵐よりも早く食事を終えた灯理は水を飲んで口を流した。
「なら、俺が怪我したことにして、病院に呼ばれたって言え」
「め? あかりさん、健康だよ?」
「お前な、嘘つかないんだったら、本当のこと言うか。なんか、お前の彼氏ならそれでも受け入れそうだし、ありっちゃあり、か?」
自分であり得ないこととして言い始めながら、言っている内にむしろ本当のことを言った方がいいんじゃないかと、灯理は途中で思考を引っ繰り返す。いつまで隠すのかという問題もあるし、これを好機にばらしてしまうというのも、現実的に良策な感じもしてくる。
「やだ」
しかし、嵐は鋭く、それを拒否した。
だって、昨日嵐が逃げるのを促した衝動も、本当のことを言いたくなかったからだ。
本当のことを言って、真が露包むとの入れ替えも受け入れてくれて。
それで、真が露包むも含めて嵐を愛してくれたら。
そんなことになったら、真の想いが、露包むにも向かってしまう。
独り占めできなくなってしまう。
そんな浅ましい嫉妬こそが、嵐の心を焦がし汚れさせたのだ。
だからどうしても、真には、嵐は嵐だけの存在であると想い続けてもらわないと困るのだ。
そんな自分の本心を、湧き起こして。
嵐はハッと、灯理を見た。
こんな醜い感情を知られたらと思うと、恐ろしくて仕方がなかった。
「そうか。まぁ、そうだよな。こんな与太話、誰が信じるんだって話だしな」
それで灯理がなんでもないように話をまとめるから、嵐はほっとした。
ほっとしてなかったことにする自分も意地悪くて嫌になったけれど、それを顔に出したら灯理が心配して聞き出されてしまうから、がんばって自分の気持ちに気付かないふりをした。
「じゃ、やっぱり俺が怪我したことにしとけよ。実際、ランタンで火傷とか切り傷とか、たまにやるしな」
「めぇ? でも、真先輩に灯理さんが会ったら、それでバレるよ?」
「なんで俺がお前の彼氏に会わないといけないんだよ。そんな修羅場案件ごめん被るわ」
「え、灯理さん、真先輩に会わないの?」
「会わねぇよ。なんで会うのが当たり前みたいに言ってんだよ」
灯理は心底呆れた声を上げつつ、席を立つ。
話も落ち着きそうだから、やっと心置きなく食後のコーヒーを淹れるつもりなのだ。
「だって、二人とも大事な人だし」
嵐は灯理の背中に向けて口を尖らせる。
灯理は振り返らずに、コーヒーミルに豆を転がした。
「やめとけ、このばか娘。自分の彼女が知らない男と住んでるとか、最悪だぞ」
「めぅ」
常識がない嵐を叱り付けて、灯理は豆を挽いた。
立ち上る香りは、少しだけやるせなさを躙って、見えなくしてくれる。
「いいから、お前は彼氏に謝って、昨日は同居人が怪我して病院に呼ばれたって言え。それで、今日はどうするんだ?」
「……うん」
嵐は納得しきれないと返事を口籠らせる。
「今日も、真先輩のとこに、行く。やり直す、そうやり直すの」
ダメだった昨日を謝罪して、今日正しくやり直す。
嵐はそれだけを胸に決めて、起きてきた。
「そうか。がんばれよ」
エスプレッソマシンに水を注ぐ音だけが、二人の耳を叩き、少しだけ泡立つ心を宥めた。
今日くらいは明けなくてもいいだろうと、灯理がやるせない気持ちを抱こうが、そんなものは関係なしに、時間は進み、地球は回り、そして夜は明けるのだ。
気兼ねなく嵐が眠っていられるように一日くらい夜のままでいてほしくても、なんなら夜続きでも降って朝を覆い隠すだけでもよかったのに。
それでも、灯理の瞳を指す旭女の光は、昨日、通り掛かりのように過ぎ去った豪雨がまるで気のせいであったかと思えるくらいに、晴れ晴れしくて、忌々しかった。
リビングのカーテンを開け放ち、窓を開ける。ベランダに出て下を覗けば、影のように濡れたアスファルトの未水だけが、昨日の雨の残滓としてこの世界に確かに存在した。
灯理は部屋に入って網戸だけを閉める。夏の太陽はもうすぐアスファルトに残った証拠を隠滅すると確信させるくらいの熱気をもう振り撒いていた。
キッチンに立ち、水を一杯飲み干してから、フライパンをコンロに置く。
冷蔵庫を開けて、二秒だけ悩んでから、灯理は卵を二つ手に取った。
食材を並べていたら、リビングのドアが鳴った。
一呼吸入れて、覚悟を決めてから、灯理は振り返り。
俯いた顔の嵐が、泣き腫らして膨らんだ目泉と赤く焼けた目を見て、その覚悟は粉々に砕けて心が震えた。
言葉が喉にこびりついて出て来ないまま、灯理は嵐に歩み寄る。
「おはよ、ございます」
嵐の声が痛々しい。
「あ、あぁ」
灯理の方が、嵐よりも情けなく、声を擦れさせた。
嵐はふらふらと危なげな足運びで、リビングの椅子に座り、スマートフォンを取り出して両手で握り締めた。
「あやまらなきゃ」
ごとり、と嵐がスマートフォンをテーブルに転がした。
嵐は震える指で、その画面をなぞり、電話機能を呼び出そうとする。
「ま、まて、嵐」
「謝らなきゃ」
灯理が制止しても、嵐はいやいやと頭を振って、同じ台詞を繰り返し吐き出す。
「真先輩に、ちゃんと謝って、説明しなきゃ!」
「嵐!」
灯理は嵐の指が触れる直前にスマートフォンをテーブルから取り上げた。
嵐の刺すような瞳を向けられて、灯理は退きそうになるが、どうにか自分を奮い立たせる。
「嵐、落ち着け。ちゃんと気持ちを整理しないと、感情ばっかりが口をついて、そんなんじゃ、言いたいことなんにも相手に伝わらないまま誤解されるから。それに、な、そんな泣きそうで苦しそうな声聞いたら、彼氏だってさらに心配しちまうぞ」
灯理はゆっくりと噛んで含めるように、嵐の心へと声を届けようと努める。
ぽろり、ほろり、と嵐の眦から頬へと、涙が滑り落ちていく。
「なんで……?」
嵐の口から漏れた困惑に、灯理はどう言い聞かせたらいいかと頭を悩ませる。
けれど、そんな必要がないと、続く言葉が教えてくれた。
「なんで、あかりさん、そんなにやさしいの?」
言い終えると共に、嵐が涙にえずく。
溢れる涙を両手を使って何度も拭い、雫焼けした目の下が、さらに擦られて赤く腫れていく。
灯理が慌ててその手を掴めば、嵐は幼児のようにわんわんと泣いて声を張り上げる。
「なんで、あたしが、あたしがっ、わるい、のにっ、いつも、なら、灯理さっ、が、しかっ、てっ、くれるのにっ」
「何言ってんだ。嵐が悪い訳ないだろう、ばか」
灯理は嵐の頬を両手で抱える。
熱い雫で手のひらが焼けてしまいそうだった。
「一緒になんて言えばいいか、考えよう。そもそも、俺が露包むのランタンを預けたのがいけなかったんだ。俺は、自分で、苦しくたって自分であれを管理するべきだったんだ」
「ちが、あたし、あたしがえらんだの、それに、いえな、あたしいえなくて、だからっ」
じくじくと、嵐は胸の中が爛れる想いだった。
誰かを悪く言うなら、自分が罪を被ろうとする。そんな似た者同士が、この家に住んでいる二人だ。
灯理が嵐から手を離し、キッチンでタオルを濡らして戻ってくる。
ひやりと、濡れタオルを目に押し当てられて、嵐はびくりと体を強張らせる。
「ほら、そんな泣き顔を彼氏に見せたいのか、お前は」
冷たさで嵐の涙が引いていく。
心を置き去りにして、体は生理現象だけで気持ちを冷やしていく。
「朝飯食って、一緒に考えよう。な?」
灯理の労りに、嵐の心はなんにも反応できなかった。
手際よく、簡単に作れる献立がすぐにテーブルに並べられて、お膳立てはすぐに済ませられた。
嵐も箸を取り、スクランブルエッグを一口運ぶ。
温かくて、優しい味がして、やっぱり美味しかった。
「おいひい……」
「うまいっていいながら泣くなよ」
嵐の頬をまた転がる雫を見て、灯理は困ったように笑う。
「とりあえず、謝るのはいいとして、昨日急に帰った言い訳をしないとな」
嵐の反応は鈍いけれど、食事を進めていることに最低限の安堵を抱きつつ、灯理は話す。
「だれか殺すか?」
「めっ!? なんで灯理さんがいきなり犯罪者にならないといけないんですかっ!?」
「あぁ? ……ああ、ちげーよ。大事な用事あんのに仕事を休む時に、適当な親戚を死んだことにして忌引き使うってのがあるんだよ」
「めぅぅ? 玲さんとこ、そんなことしないといけないの?」
「うちはその場で言ってすぐに帰れるくらいに緩いけど、世の中の会社は有給も好きに使えないとこが多いんだよ」
説明をしながら、灯理は、この案はダメだなと考える。
嵐は身内で不幸があったとか危篤になったとかいう嘘をつけそうもない。
真正直さも善し悪しだ。
嵐よりも早く食事を終えた灯理は水を飲んで口を流した。
「なら、俺が怪我したことにして、病院に呼ばれたって言え」
「め? あかりさん、健康だよ?」
「お前な、嘘つかないんだったら、本当のこと言うか。なんか、お前の彼氏ならそれでも受け入れそうだし、ありっちゃあり、か?」
自分であり得ないこととして言い始めながら、言っている内にむしろ本当のことを言った方がいいんじゃないかと、灯理は途中で思考を引っ繰り返す。いつまで隠すのかという問題もあるし、これを好機にばらしてしまうというのも、現実的に良策な感じもしてくる。
「やだ」
しかし、嵐は鋭く、それを拒否した。
だって、昨日嵐が逃げるのを促した衝動も、本当のことを言いたくなかったからだ。
本当のことを言って、真が露包むとの入れ替えも受け入れてくれて。
それで、真が露包むも含めて嵐を愛してくれたら。
そんなことになったら、真の想いが、露包むにも向かってしまう。
独り占めできなくなってしまう。
そんな浅ましい嫉妬こそが、嵐の心を焦がし汚れさせたのだ。
だからどうしても、真には、嵐は嵐だけの存在であると想い続けてもらわないと困るのだ。
そんな自分の本心を、湧き起こして。
嵐はハッと、灯理を見た。
こんな醜い感情を知られたらと思うと、恐ろしくて仕方がなかった。
「そうか。まぁ、そうだよな。こんな与太話、誰が信じるんだって話だしな」
それで灯理がなんでもないように話をまとめるから、嵐はほっとした。
ほっとしてなかったことにする自分も意地悪くて嫌になったけれど、それを顔に出したら灯理が心配して聞き出されてしまうから、がんばって自分の気持ちに気付かないふりをした。
「じゃ、やっぱり俺が怪我したことにしとけよ。実際、ランタンで火傷とか切り傷とか、たまにやるしな」
「めぇ? でも、真先輩に灯理さんが会ったら、それでバレるよ?」
「なんで俺がお前の彼氏に会わないといけないんだよ。そんな修羅場案件ごめん被るわ」
「え、灯理さん、真先輩に会わないの?」
「会わねぇよ。なんで会うのが当たり前みたいに言ってんだよ」
灯理は心底呆れた声を上げつつ、席を立つ。
話も落ち着きそうだから、やっと心置きなく食後のコーヒーを淹れるつもりなのだ。
「だって、二人とも大事な人だし」
嵐は灯理の背中に向けて口を尖らせる。
灯理は振り返らずに、コーヒーミルに豆を転がした。
「やめとけ、このばか娘。自分の彼女が知らない男と住んでるとか、最悪だぞ」
「めぅ」
常識がない嵐を叱り付けて、灯理は豆を挽いた。
立ち上る香りは、少しだけやるせなさを躙って、見えなくしてくれる。
「いいから、お前は彼氏に謝って、昨日は同居人が怪我して病院に呼ばれたって言え。それで、今日はどうするんだ?」
「……うん」
嵐は納得しきれないと返事を口籠らせる。
「今日も、真先輩のとこに、行く。やり直す、そうやり直すの」
ダメだった昨日を謝罪して、今日正しくやり直す。
嵐はそれだけを胸に決めて、起きてきた。
「そうか。がんばれよ」
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