28 / 28
28
しおりを挟む
雲ひとつない、突き抜けるような青空。
王城の庭園は、今日、かつてない異様な熱気と祝福に包まれていた。
「レディース・アンド・ジェントルマン! そして、全てのナイス・マッスルたちよ!!」
司会台に立ったセドリック王子が、マイク(魔道具)を片手に絶叫する。
「本日は、我が師匠レオナルド・バーンシュタインと、我が永遠のライバル(?)ウィルヘルミナ嬢の結婚式だ! 盛り上がる準備はできているかァァァッ!?」
「「「イエッサー!!!」」」
参列席から、地響きのような返事が轟く。
片側には、煌びやかなドレスや礼服に身を包んだ貴族たち。
もう片側には、ピチピチのタキシード(特注)を着て、サングラスをかけた『カフェ・マッスル・パラダイス』のスタッフ軍団。
その光景はカオスの一言に尽きるが、不思議と一体感があった。
「それでは、新郎の入場だ! 見よ、あの仕上がりを!」
ファンファーレが鳴り響く。
バージンロードの向こうから、レオナルド様が歩いてきた。
「おお……っ!」
会場からどよめきが起きる。
今日の彼は、私が心血を注いで開発した『伸縮自在・魔獣レザー配合タキシード』を纏っている。
歩くたびに太ももの筋肉が生地を押し上げるが、決して弾けない。
黒い生地が引き締まった肉体を強調し、オールバックの髪型が精悍さを際立たせている。
「かっこいい……」
「まるで神話の戦士だわ……」
貴婦人たちが扇子で顔を隠しながらときめいている。
祭壇の前で立ち止まったレオナルド様は、緊張で少し強張っていたが、私の方を向いて待っていた。
「続いて、新婦の入場!」
私は深呼吸をして、一歩を踏み出した。
隣を歩くのは、かつて私を勘当したお父様だ。
「……ミーナ」
お父様が小声で囁く。
「綺麗だぞ。……あの時、お前を追い出した愚かな父を、許してくれとは言わん。だが……おめでとう」
お父様の目には涙が浮かんでいる。
「ありがとうございます、お父様。……私、今が一番幸せです」
私は笑顔で答えた。
私が身に纏うのは、背中が大胆にカットされた純白のマーメイドドレス。
歩くたびに、背中の筋肉(広背筋と僧帽筋)の美しいラインが露わになり、参列者の視線を釘付けにする。
「見て、あの背中……」
「なんて健康的な美しさなの……」
「あれこそ、『勝利のVシェイプ』だわ!」
私は胸を張り、レオナルド様の元へと歩いた。
そして、彼の手を取る。
「……待っていたぞ、ミーナ」
「お待たせしました、レオナルド様」
私たちは祭壇の前に並んだ。
その前には、神父役を務める国王陛下(!)が立っていた。
「コホン。……国王自ら仲人を務めるなど前代未聞だが、まあよい。二人とも、覚悟はできておるな?」
「はい」
「うむ。では、誓いの言葉を」
陛下が目配せをする。
私たちは顔を見合わせ、昨夜練習した『あの誓い』を口にした。
「私、レオナルドは誓います。増量期なる時も、減量期なる時も、貴女の管理する食事を残さず食べ、鋼の肉体と精神で貴女を守り抜くことを」
「私、ウィルヘルミナは誓います。プロテインが美味しい時も、筋肉痛で動けない時も、貴方の筋肉を愛で、支え、最高のパンプアップ・ライフを提供することを」
会場がざわつく。
「なんだその誓いは?」
「新しい宗教か?」
しかし、陛下は満足げに頷いた。
「よろしい! 二人の筋肉(あい)に、神の祝福があらんことを! ……誓いのキスを!」
レオナルド様が、そっとベールを持ち上げる。
「ミーナ……」
彼の大きな手が、私の頬を包む。
その指先は少し震えていたけれど、温かかった。
「一生、離さない」
「はい……離れません」
私たちは唇を重ねた。
その瞬間。
ドォォォォォンッ!!!
セドリック王子の合図で、祝砲(空砲)が放たれた。
「おめでとうォォォッ!!」
「ヒューヒューッ!!」
「ナイス・カップル! ナイス・マッスル!!」
嵐のような拍手と歓声。
空からは、花びらと共に、キラキラと輝く紙吹雪(と、微量のプロテインパウダー)が舞い落ちる。
私たちは笑い合いながら、参列者の方を向いた。
そこには、涙を流して拍手するリリィ様の姿があった。
「うぅっ……ミーナ様ぁ……! お綺麗ですぅ……! 早くウェディング・ミートが食べたいですぅ……!」
「リリィ、花より団子だな」
隣でガロンさんがハンカチを差し出している。
いい雰囲気だ。
◇
そして、披露宴。
王城の庭園に用意されたのは、ウェディングケーキではない。
「さあ、皆様! 本日のメインイベントです!」
セドリック王子が、巨大なワゴンを引いて現れた。
その上に鎮座するのは、高さ3メートルにも及ぶ、巨大なローストビーフの塊だった。
「な、なんだあれは!?」
「山か!?」
どよめくゲストたち。
「これぞ、『マッスル・ビーフ・タワー』! 最高級の和牛を丸ごと焼き上げ、積み上げた芸術品だ!」
王子が得意げに紹介する。
「新郎新婦による、ケーキ入刀ならぬ、『ミート入刀』です! ガロン、剣を!」
ガロンさんが、儀礼用の大剣をレオナルド様に手渡す。
「……ミーナ、準備はいいか?」
「はい。しっかりと握ってくださいね」
私たちは二人で柄を握りしめた。
狙うは、肉の頂点。
「参ります! せーのっ!」
「「マッスル・スラッシュ!!!」」
ズドォォォォンッ!!
大剣が肉の塔を一刀両断する。
溢れ出る肉汁。
広がる香ばしい匂い。
「おおおおおおッ!!」
「ブラボー!!」
リリィ様が一番に駆け寄ってきた。
「切り分けます! 私が切り分けますからぁッ!」
彼女は猛然と肉に食らいつこうとして、ガロンさんに止められている。
その騒ぎを見ながら、レオナルド様が私の耳元で囁いた。
「……幸せだな」
「ええ」
「こんなに騒がしくて、カロリーが高くて、筋肉質な結婚式……俺たちらしい」
「ふふっ、本当に」
私は彼を見上げた。
出会った頃は、行き倒れの不審者だと思っていた。
まさか、こうして隣で笑い合える日が来るなんて。
「レオナルド様」
「ん?」
「私、悪役令嬢を辞めて、本当によかったです」
私は心からの言葉を紡いだ。
「王妃教育も、ドレスも捨てて……ここで貴方とカフェを開いて。……私の人生、今が一番『パンプアップ』しています」
「……ああ」
レオナルド様は、愛おしそうに目を細めた。
「俺もだ。貴女に出会って、俺の人生(きんにく)は完成した」
彼は私を強く抱き寄せた。
「愛している、ウィルヘルミナ。……これから先も、俺の隣で笑っていてくれ」
「はい。……そして、貴方の筋肉を、一番近くで見守らせてくださいね」
私たちは再びキスをした。
今度は、肉の匂いと、甘い幸せの味がした。
空には、いつの間にか虹がかかっていた。
きっと神様も、この筋肉バカなカップルを祝福してくれているのだろう。
「さあ! 食うぞ! 飲むぞ!」
「プロテインのおかわりはこちらだー!」
「王子、上裸になるのは止めてください!」
騒がしい宴は、夜まで続くだろう。
私の新しい人生。
騎士団長の妻として、そして『カフェ・マッスル・パラダイス』のオーナーとして。
愛と筋肉に満ちた毎日は、まだ始まったばかりだ。
「さて、レオナルド様。明日の朝のトレーニングメニューですが……」
「えっ、新婚初日からか?」
「当然です。幸せ太りは許しませんわよ?」
「……お手柔らかに頼む」
苦笑する彼の手を引いて、私は未来へと歩き出した。
ようこそ、私たちの楽園へ。
ここでは、いつでも極上の笑顔と筋肉(プロテイン)が、貴方をお待ちしています!
王城の庭園は、今日、かつてない異様な熱気と祝福に包まれていた。
「レディース・アンド・ジェントルマン! そして、全てのナイス・マッスルたちよ!!」
司会台に立ったセドリック王子が、マイク(魔道具)を片手に絶叫する。
「本日は、我が師匠レオナルド・バーンシュタインと、我が永遠のライバル(?)ウィルヘルミナ嬢の結婚式だ! 盛り上がる準備はできているかァァァッ!?」
「「「イエッサー!!!」」」
参列席から、地響きのような返事が轟く。
片側には、煌びやかなドレスや礼服に身を包んだ貴族たち。
もう片側には、ピチピチのタキシード(特注)を着て、サングラスをかけた『カフェ・マッスル・パラダイス』のスタッフ軍団。
その光景はカオスの一言に尽きるが、不思議と一体感があった。
「それでは、新郎の入場だ! 見よ、あの仕上がりを!」
ファンファーレが鳴り響く。
バージンロードの向こうから、レオナルド様が歩いてきた。
「おお……っ!」
会場からどよめきが起きる。
今日の彼は、私が心血を注いで開発した『伸縮自在・魔獣レザー配合タキシード』を纏っている。
歩くたびに太ももの筋肉が生地を押し上げるが、決して弾けない。
黒い生地が引き締まった肉体を強調し、オールバックの髪型が精悍さを際立たせている。
「かっこいい……」
「まるで神話の戦士だわ……」
貴婦人たちが扇子で顔を隠しながらときめいている。
祭壇の前で立ち止まったレオナルド様は、緊張で少し強張っていたが、私の方を向いて待っていた。
「続いて、新婦の入場!」
私は深呼吸をして、一歩を踏み出した。
隣を歩くのは、かつて私を勘当したお父様だ。
「……ミーナ」
お父様が小声で囁く。
「綺麗だぞ。……あの時、お前を追い出した愚かな父を、許してくれとは言わん。だが……おめでとう」
お父様の目には涙が浮かんでいる。
「ありがとうございます、お父様。……私、今が一番幸せです」
私は笑顔で答えた。
私が身に纏うのは、背中が大胆にカットされた純白のマーメイドドレス。
歩くたびに、背中の筋肉(広背筋と僧帽筋)の美しいラインが露わになり、参列者の視線を釘付けにする。
「見て、あの背中……」
「なんて健康的な美しさなの……」
「あれこそ、『勝利のVシェイプ』だわ!」
私は胸を張り、レオナルド様の元へと歩いた。
そして、彼の手を取る。
「……待っていたぞ、ミーナ」
「お待たせしました、レオナルド様」
私たちは祭壇の前に並んだ。
その前には、神父役を務める国王陛下(!)が立っていた。
「コホン。……国王自ら仲人を務めるなど前代未聞だが、まあよい。二人とも、覚悟はできておるな?」
「はい」
「うむ。では、誓いの言葉を」
陛下が目配せをする。
私たちは顔を見合わせ、昨夜練習した『あの誓い』を口にした。
「私、レオナルドは誓います。増量期なる時も、減量期なる時も、貴女の管理する食事を残さず食べ、鋼の肉体と精神で貴女を守り抜くことを」
「私、ウィルヘルミナは誓います。プロテインが美味しい時も、筋肉痛で動けない時も、貴方の筋肉を愛で、支え、最高のパンプアップ・ライフを提供することを」
会場がざわつく。
「なんだその誓いは?」
「新しい宗教か?」
しかし、陛下は満足げに頷いた。
「よろしい! 二人の筋肉(あい)に、神の祝福があらんことを! ……誓いのキスを!」
レオナルド様が、そっとベールを持ち上げる。
「ミーナ……」
彼の大きな手が、私の頬を包む。
その指先は少し震えていたけれど、温かかった。
「一生、離さない」
「はい……離れません」
私たちは唇を重ねた。
その瞬間。
ドォォォォォンッ!!!
セドリック王子の合図で、祝砲(空砲)が放たれた。
「おめでとうォォォッ!!」
「ヒューヒューッ!!」
「ナイス・カップル! ナイス・マッスル!!」
嵐のような拍手と歓声。
空からは、花びらと共に、キラキラと輝く紙吹雪(と、微量のプロテインパウダー)が舞い落ちる。
私たちは笑い合いながら、参列者の方を向いた。
そこには、涙を流して拍手するリリィ様の姿があった。
「うぅっ……ミーナ様ぁ……! お綺麗ですぅ……! 早くウェディング・ミートが食べたいですぅ……!」
「リリィ、花より団子だな」
隣でガロンさんがハンカチを差し出している。
いい雰囲気だ。
◇
そして、披露宴。
王城の庭園に用意されたのは、ウェディングケーキではない。
「さあ、皆様! 本日のメインイベントです!」
セドリック王子が、巨大なワゴンを引いて現れた。
その上に鎮座するのは、高さ3メートルにも及ぶ、巨大なローストビーフの塊だった。
「な、なんだあれは!?」
「山か!?」
どよめくゲストたち。
「これぞ、『マッスル・ビーフ・タワー』! 最高級の和牛を丸ごと焼き上げ、積み上げた芸術品だ!」
王子が得意げに紹介する。
「新郎新婦による、ケーキ入刀ならぬ、『ミート入刀』です! ガロン、剣を!」
ガロンさんが、儀礼用の大剣をレオナルド様に手渡す。
「……ミーナ、準備はいいか?」
「はい。しっかりと握ってくださいね」
私たちは二人で柄を握りしめた。
狙うは、肉の頂点。
「参ります! せーのっ!」
「「マッスル・スラッシュ!!!」」
ズドォォォォンッ!!
大剣が肉の塔を一刀両断する。
溢れ出る肉汁。
広がる香ばしい匂い。
「おおおおおおッ!!」
「ブラボー!!」
リリィ様が一番に駆け寄ってきた。
「切り分けます! 私が切り分けますからぁッ!」
彼女は猛然と肉に食らいつこうとして、ガロンさんに止められている。
その騒ぎを見ながら、レオナルド様が私の耳元で囁いた。
「……幸せだな」
「ええ」
「こんなに騒がしくて、カロリーが高くて、筋肉質な結婚式……俺たちらしい」
「ふふっ、本当に」
私は彼を見上げた。
出会った頃は、行き倒れの不審者だと思っていた。
まさか、こうして隣で笑い合える日が来るなんて。
「レオナルド様」
「ん?」
「私、悪役令嬢を辞めて、本当によかったです」
私は心からの言葉を紡いだ。
「王妃教育も、ドレスも捨てて……ここで貴方とカフェを開いて。……私の人生、今が一番『パンプアップ』しています」
「……ああ」
レオナルド様は、愛おしそうに目を細めた。
「俺もだ。貴女に出会って、俺の人生(きんにく)は完成した」
彼は私を強く抱き寄せた。
「愛している、ウィルヘルミナ。……これから先も、俺の隣で笑っていてくれ」
「はい。……そして、貴方の筋肉を、一番近くで見守らせてくださいね」
私たちは再びキスをした。
今度は、肉の匂いと、甘い幸せの味がした。
空には、いつの間にか虹がかかっていた。
きっと神様も、この筋肉バカなカップルを祝福してくれているのだろう。
「さあ! 食うぞ! 飲むぞ!」
「プロテインのおかわりはこちらだー!」
「王子、上裸になるのは止めてください!」
騒がしい宴は、夜まで続くだろう。
私の新しい人生。
騎士団長の妻として、そして『カフェ・マッスル・パラダイス』のオーナーとして。
愛と筋肉に満ちた毎日は、まだ始まったばかりだ。
「さて、レオナルド様。明日の朝のトレーニングメニューですが……」
「えっ、新婚初日からか?」
「当然です。幸せ太りは許しませんわよ?」
「……お手柔らかに頼む」
苦笑する彼の手を引いて、私は未来へと歩き出した。
ようこそ、私たちの楽園へ。
ここでは、いつでも極上の笑顔と筋肉(プロテイン)が、貴方をお待ちしています!
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
【完結】捨ててください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと貴方の側にいた。
でも、あの人と再会してから貴方は私ではなく、あの人を見つめるようになった。
分かっている。
貴方は私の事を愛していない。
私は貴方の側にいるだけで良かったのに。
貴方が、あの人の側へ行きたいと悩んでいる事が私に伝わってくる。
もういいの。
ありがとう貴方。
もう私の事は、、、
捨ててください。
続編投稿しました。
初回完結6月25日
第2回目完結7月18日
恋人に夢中な婚約者に一泡吹かせてやりたかっただけ
棗
恋愛
伯爵令嬢ラフレーズ=ベリーシュは、王国の王太子ヒンメルの婚約者。
王家の忠臣と名高い父を持ち、更に隣国の姫を母に持つが故に結ばれた完全なる政略結婚。
長年の片思い相手であり、婚約者であるヒンメルの隣には常に恋人の公爵令嬢がいる。
婚約者には愛を示さず、恋人に夢中な彼にいつか捨てられるくらいなら、こちらも恋人を作って一泡吹かせてやろうと友達の羊の精霊メリー君の妙案を受けて実行することに。
ラフレーズが恋人役を頼んだのは、人外の魔術師・魔王公爵と名高い王国最強の男――クイーン=ホーエンハイム。
濡れた色香を放つクイーンからの、本気か嘘かも分からない行動に涙目になっていると恋人に夢中だった王太子が……。
※小説家になろう・カクヨム様にも公開しています
【完結】忘れてください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。
貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。
夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。
貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。
もういいの。
私は貴方を解放する覚悟を決めた。
貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。
私の事は忘れてください。
※6月26日初回完結
7月12日2回目完結しました。
お読みいただきありがとうございます。
【完結】「心に決めた人がいる」と旦那様は言った
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
「俺にはずっと心に決めた人がいる。俺が貴方を愛することはない。貴女はその人を迎え入れることさえ許してくれればそれで良いのです。」
そう言われて愛のない結婚をしたスーザン。
彼女にはかつて愛した人との思い出があった・・・
産業革命後のイギリスをモデルにした架空の国が舞台です。貴族制度など独自の設定があります。
----
初めて書いた小説で初めての投稿で沢山の方に読んでいただき驚いています。
終わり方が納得できない!という方が多かったのでエピローグを追加します。
お読みいただきありがとうございます。
悪役令嬢の涙
拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。
【完結】愛したあなたは本当に愛する人と幸せになって下さい
高瀬船
恋愛
伯爵家のティアーリア・クランディアは公爵家嫡男、クライヴ・ディー・アウサンドラと婚約秒読みの段階であった。
だが、ティアーリアはある日クライヴと彼の従者二人が話している所に出くわし、聞いてしまう。
クライヴが本当に婚約したかったのはティアーリアの妹のラティリナであったと。
ショックを受けるティアーリアだったが、愛する彼の為自分は身を引く事を決意した。
【誤字脱字のご報告ありがとうございます!小っ恥ずかしい誤字のご報告ありがとうございます!個別にご返信出来ておらず申し訳ございません( •́ •̀ )】
貴方が選んだのは全てを捧げて貴方を愛した私ではありませんでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の名門公爵家の出身であるエレンは幼い頃から婚約者候補である第一王子殿下に全てを捧げて生きてきた。
彼を数々の悪意から守り、彼の敵を排除した。それも全ては愛する彼のため。
しかし、王太子となった彼が最終的には選んだのはエレンではない平民の女だった。
悲しみに暮れたエレンだったが、家族や幼馴染の公爵令息に支えられて元気を取り戻していく。
その一方エレンを捨てた王太子は着々と破滅への道を進んでいた・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
マッスルカフェᕙ( ˙꒳˙ )ᕗ
私も入り浸りたい🤣
なんなら住み込みたい!(笑)