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第二話 シャッフル・カット・ドロー。シールドセット、そして挨拶。
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アップ、プレパレーション、ドロー。
引いたカードは水オドのカードだ。
手札にあるのは【女神の選択】、【流浪の魔術師】、【知識の泉のスライム】、【炎オド】、【水オド】、【凍れる炎のワイバーン】の計六枚。
相手の場には二体のクリーチャーがいる。シールドは三枚とも無事だ。この状況から逆転にするには、【幻の卵】を孵す必要がある。
【幻の卵】
幻の卵は封印カウンターが四個乗った状態で場に出る。あなたがスペルを唱えるたび、封印カウンターをひとつ取り除く。封印カウンターが全て取り除かれたら、幻の卵を裏向きにする。
卵の上にある封印カウンターは、あと三つ。今、手札にあるスペルはドロースペルである【女神の選択】だけ。だが、公開されているシールドである【アクトロミネスの涙】もまたスペル・カードだ。このカードが使えれば、計四枚のドローが可能になる。四枚引けば、一枚くらいはスペルを引くはずだ。
シールド・ゾーンにあるカードは通常破壊されなければ手札には加えられない。だが、わたしのデッキにはルールの上を行くカードが入っている。
「炎オド、セット!」
狙うのは【幻の卵】の孵化、そしてドローでダメージを与えられる火力スペルを引く事だ。まずは炎オドをセットしておく。わたしの場には【炎オド】二枚、【炎と水の宝球】、【水オド】の四枚が並んだ。
「炎、水、【流浪の魔術師】を出します!」
【流浪の魔術師】 水炎/魔術師
パワー・3/ストレングス・3/シールド・3
A(このカードは場に出たターンに攻撃に参加したり、能力を使用したりできる)
F(このカードはFを持たないクリーチャーにはブロックされない)
スペル連携:このカードが場に出た時、あなたの場に水オド、炎オドがそれぞれ一枚ずつあるなら、あなたは公開されている自分のシールドのうち、スペル・カード一枚をコストを支払わずに唱えてよい。
あなたがスペルを唱えるたび、ターン終了時までこのカードのパワーとストレングスに+3の修正を与える。
「魔術師があったか……」
蘇我さんが呟いた。
覆面をした双剣の魔術師が、狼とゾンビの前に降り立った。
「魔術師のスペル連携でシールドから【アクトロミネスの涙】を唱えます!」
アクトロミネスの涙】を唱えた事で、場に複数の処理が生まれる。まずはスペルを唱えたので【幻の卵】から封印カウンターが一つ取り除かれる。次いで、【流浪の魔術師】のパワーとストレングスに+3の修正が与えられる。パワー・6/ストレングス・6。
そして、【アクトロミネスの涙】の効果でカード三枚をドロー。
引いたのは【水オド】、【炎オド】、【炎雷破】のカード。
よし!
「さらに、【女神の選択】!」
【女神の選択】 水
クイック/シールド・1
あなたのライブラリーの一番上から二枚カードを見る。いずれか一枚を選び手札に加え、もう一枚をライブラリーの一番上から一番下に置く。
封印カウンターがさらに取り除かれる。残り、一つ。
【流浪の魔術師】のパワーとストレングスが9になった。
蘇我さんは黙って頷く。
ライブラリーの一番上からカードを二枚見る。一枚は【忘却】、もう一枚は【女神の選択】。
「こちらを手札に」
わたしは【女神の選択】を手札に入れ、【忘却】をライブラリーの一番下に置いた。
「スライムを捨てて水オド追加! もう一回【女神の選択】!」
【知識の泉のスライム】
知識の泉のスライムを手札から捨てる:あなたのオドゾーンに水オド一点を加える。
――これで。
【幻の卵】に置かれた最後の封印カウンターが取り除かれる。
「【幻の卵】を孵化させます!」
封印を解かれた卵が孵る。わたしは【幻の卵】のカードを一度スリーブから引き抜くと、裏向きにして入れ直す。
「【燐光のブルーフェニックス】!」
燃え盛る蒼き炎の翼を持つ不死鳥が、戦場に姿を現した。
引いたカードは水オドのカードだ。
手札にあるのは【女神の選択】、【流浪の魔術師】、【知識の泉のスライム】、【炎オド】、【水オド】、【凍れる炎のワイバーン】の計六枚。
相手の場には二体のクリーチャーがいる。シールドは三枚とも無事だ。この状況から逆転にするには、【幻の卵】を孵す必要がある。
【幻の卵】
幻の卵は封印カウンターが四個乗った状態で場に出る。あなたがスペルを唱えるたび、封印カウンターをひとつ取り除く。封印カウンターが全て取り除かれたら、幻の卵を裏向きにする。
卵の上にある封印カウンターは、あと三つ。今、手札にあるスペルはドロースペルである【女神の選択】だけ。だが、公開されているシールドである【アクトロミネスの涙】もまたスペル・カードだ。このカードが使えれば、計四枚のドローが可能になる。四枚引けば、一枚くらいはスペルを引くはずだ。
シールド・ゾーンにあるカードは通常破壊されなければ手札には加えられない。だが、わたしのデッキにはルールの上を行くカードが入っている。
「炎オド、セット!」
狙うのは【幻の卵】の孵化、そしてドローでダメージを与えられる火力スペルを引く事だ。まずは炎オドをセットしておく。わたしの場には【炎オド】二枚、【炎と水の宝球】、【水オド】の四枚が並んだ。
「炎、水、【流浪の魔術師】を出します!」
【流浪の魔術師】 水炎/魔術師
パワー・3/ストレングス・3/シールド・3
A(このカードは場に出たターンに攻撃に参加したり、能力を使用したりできる)
F(このカードはFを持たないクリーチャーにはブロックされない)
スペル連携:このカードが場に出た時、あなたの場に水オド、炎オドがそれぞれ一枚ずつあるなら、あなたは公開されている自分のシールドのうち、スペル・カード一枚をコストを支払わずに唱えてよい。
あなたがスペルを唱えるたび、ターン終了時までこのカードのパワーとストレングスに+3の修正を与える。
「魔術師があったか……」
蘇我さんが呟いた。
覆面をした双剣の魔術師が、狼とゾンビの前に降り立った。
「魔術師のスペル連携でシールドから【アクトロミネスの涙】を唱えます!」
アクトロミネスの涙】を唱えた事で、場に複数の処理が生まれる。まずはスペルを唱えたので【幻の卵】から封印カウンターが一つ取り除かれる。次いで、【流浪の魔術師】のパワーとストレングスに+3の修正が与えられる。パワー・6/ストレングス・6。
そして、【アクトロミネスの涙】の効果でカード三枚をドロー。
引いたのは【水オド】、【炎オド】、【炎雷破】のカード。
よし!
「さらに、【女神の選択】!」
【女神の選択】 水
クイック/シールド・1
あなたのライブラリーの一番上から二枚カードを見る。いずれか一枚を選び手札に加え、もう一枚をライブラリーの一番上から一番下に置く。
封印カウンターがさらに取り除かれる。残り、一つ。
【流浪の魔術師】のパワーとストレングスが9になった。
蘇我さんは黙って頷く。
ライブラリーの一番上からカードを二枚見る。一枚は【忘却】、もう一枚は【女神の選択】。
「こちらを手札に」
わたしは【女神の選択】を手札に入れ、【忘却】をライブラリーの一番下に置いた。
「スライムを捨てて水オド追加! もう一回【女神の選択】!」
【知識の泉のスライム】
知識の泉のスライムを手札から捨てる:あなたのオドゾーンに水オド一点を加える。
――これで。
【幻の卵】に置かれた最後の封印カウンターが取り除かれる。
「【幻の卵】を孵化させます!」
封印を解かれた卵が孵る。わたしは【幻の卵】のカードを一度スリーブから引き抜くと、裏向きにして入れ直す。
「【燐光のブルーフェニックス】!」
燃え盛る蒼き炎の翼を持つ不死鳥が、戦場に姿を現した。
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