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第五話「私は生物学的に女子高生ではないということですか」
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「お前、せっかくの休日なんじゃから遊びにでも出かけたらどうじゃ? 女子高生は休みになったら友達とスイーツ食いに行く生き物じゃないんかの」
「だとしたら、そのスイーツを食べられない私は生物学的に女子高生ではないということですか」
「いや、生物学的にロボットは生物ではないんじゃけど……」
昼間から居間でテレビを見ていた私にお茶を啜るジジイが呆れたような物言いで女子高生を解き始めました。
女子高生から一番遠い人種だというのに……。
「そういえば食べ物を口に入れられる機能は流石につけてもらわないと厳しいですね。クラスメイトに昼食を食べないことを指摘されました」
「あぁ、そういえばそこで怪しまれるか。全然考えとらんかったわ」
「ジジイ、あなたもしかして普段食事をしないんですか? そうでない限り普通はそこに気付かないなんてあり得ないような……」
「うっかりしとったんじゃよ。しかし食べたものはどうするんじゃ? 体の中に収納して帰ってきたら取り出して廃棄か? そのために弁当を持っていくんか?」
「何故でしょう。正論ではあるのですがもの凄く腹が立ちますね。裏切っていいですか?」
私はその言葉と共に立ち上がり、右耳の穴に指を差しいれようとします。
そんな私にジジイは慌てた表情。
「あー、こらこら! リミッター解除して暴れようとするな! 我が家が平屋建てになってしまうぞ!」
「二階が一階になるのなら私の部屋はなくならないので一向に構いませんが」
「その代わりお前の部屋が玄関を兼ねることになるぞ。それでええんか!?」
「……仕方ありませんね、やめておきますか」
リミッター解除案はとりあえず凍結となりました。
怯えるくらいならこんなシステム搭載しなければいいのに。
端的に言ってアホですね。
「……まったくお前がおると騒がしいのぉ。出来ることなら遊びに出てワシにテレビのチャンネル決定権を返してくれ」
「見たいものがあるならリモコンを使ってチャンネルを変えればいいでしょう」
「変えたってお前、目から赤外線出して直接テレビのチャンネル変えるじゃろうが……」
最初から諦めているのかジジイはリモコンを握らず、興味のないバラエティ番組の再放送に視線を注ぎます。
「それで話題を戻しますが……人間の食べ物を食べられるようにすることは可能ですか?」
「もちろん可能じゃ。しかし、さっきも言ったが体の中に食べたものを収納することになる。それって夏だと食べ物が腐って口臭とかヤバくならんか? ロボの中って熱いじゃろうし」
体臭とは無縁だと思っていたロボットの体ですが、人間に近づくほどその悩みに縁が生まれるのは当然なのでしょうか。
流石に口臭がキツくなるのは嫌ですね。
ヒトとして、女性として、ロボとして却下です。
「しかし、体に食べ物を抱えて歩いているのは人間だって同じでしょう。人は一体どうやって食べたものを処理しているのか、人間上級者のジジイならよく分かってるでしょう」
「年寄りのことを人間上級者とか言うんじゃないわい」
「じゃあ、人間永世名人」
「それ、ワシ死んどらんか……? まぁ、どうでもいいわい。それよりお前の要求ってつまり――ウンコできるようにしてくれって言っとるんか?」
「……はぁ?」
花も恥じらう乙女に対して下品極まりない表現の数々。
私は不機嫌と殺意を隠すことなく露にします。
「もう少しぼかした表現をすべきでしたね、クソジジイ」
「お前がキレている内容的にクソは駄目じゃろ」
「ジジイの表現は直接的過ぎます。法が許さなくとも私が老人虐待を許可しますよ」
「あぁ、分かった分かった! ワシが悪かったから右耳に指入れようとするんじゃない! あとお年寄りは大事にせんか!」
再び立ち上がった私に対して、割と本気で懇願してくるジジイ。
流石に私も自分の部屋が玄関になるのは困るのでリミッター解除案は再凍結します。
「しかし、食べ物を口にできるようにしてどうしたいんじゃ? あ、あれか! さっきワシが言った『友達とスイーツ食べに行く女子高生』に実は憧れとるんか?」
「いえ、私室にあるポテトチップス、ダンボール一箱分が勿体ないので」
「なんで食えもしないチップスがそんな大量に!?」
「あとお小遣いを使い切ったので、またお金を寄越しなさい」
「こらこら話を聞けい! ――って、全部チップスに変わったんか!? ワシは友達と遊ぶための金と言ったはずじゃ! お前の友達は芋なのか!?」
「あーあー、うるさいですね。とりあえず事情は話したのですから何とかして下さいな」
ジジイは顎に手を触れさせ、「うーん」と悩みます。
「まぁ、やってみることはやってみるが……上手くいくかのぉ? 何か良い方法が思いつけばいいが……」
○
「なんか今日の愛朔さんって時々、体からブゥーンって音しない? なんかどこかで聞いた音に似てるんだけど……何だろう?」
「姫崎さん、人間からそんな奇妙な音は鳴りません。それよりも昼休みですよ。昼食にしましょう」
昼休み、前の席を占拠して向き合うように座る姫崎さんとよく分からない会話を交わしつつ、私はカバンからお弁当を取り出します。
「あれれー!? 愛朔さん、今日はお弁当食べるの!? ロボットなのに!?」
「いや、ロボットじゃないですから! 私だってお弁当くらい食べます。馬鹿にしないで下さい、ダイエットが終わっただけです」
「そうなの? あ、でも弁当の中乾電池だらけだったりして! アルカリをおかずにマンガン食べたりするんでしょ!」
「そんなわけないでしょう……。私のお弁当は至って普通。さぁ、ご覧あれ!」
私はロボット論争に決着をつける一手になると確信し、自信満々に弁当箱を開きます。もちろん中身はきちんとした人間の食べるものばかりが揃った弁当。
……なのですが、
「何ですか、これは! 地味な弁当……おのれ、ジジイに作らせたのは失敗でしたか!」
ひじきやきんぴらごぼう、ちくわ天などなど地味なものばかり。
「えー、健康的で良さそうじゃない? おじいさんが作ってくれたの?」
「……えぇ、まぁ。正直もっと華やかな中身を想像してました。ネット検索で調べたお弁当と違ってタコさんウインナーも入ってませんし……最悪です」
弁当の味などどうでもいい私にとって唯一楽しめるポイントであるビジュアルがまさかの0点。思わず溜め息をこぼします。
すると、その吐息が姫崎さんの方へと流れたらしく彼女は「むっ!」と反応します。
「あれ……愛朔さんの息、なんかアレじゃない?」
「え、私の息ですか……?」
姫崎さんの表情、そして昨日ジジイとした口臭の話が頭に過ぎります。
……いや、まだ何も食べていないのですが、もうすでに?
「もしかして、その……私の息、アレですか?」
「うん、確信したよ。愛朔さん、やっぱりロボじゃん」
「え、ロボ? いや、どういう脈絡でそこに繋がるんですか……」
もしかしてオイルの匂いでもしたのでしょうか?
そう懸念した私でしたが――問題は匂いではなかったのです。
「いやどう考えてもロボじゃん。息がすっごく冷たいんだよ! っていうかさっきのブゥーンって音、冷蔵庫の音だったんじゃない?」
「……え?」
何を言われているのか分からず呆気に取られる――も、すぐに思い当たります。
今日私がスリープモードから目覚めた時、食べ物を咀嚼して飲み込む機能を追加したと言われました。しかし、問題の食べ物の保管に対する答えはどうしたのだろうと思っていたのです。
まさかの冷蔵保管!?
――どうやら私の体は冷蔵庫に改造されたようです。
「だとしたら、そのスイーツを食べられない私は生物学的に女子高生ではないということですか」
「いや、生物学的にロボットは生物ではないんじゃけど……」
昼間から居間でテレビを見ていた私にお茶を啜るジジイが呆れたような物言いで女子高生を解き始めました。
女子高生から一番遠い人種だというのに……。
「そういえば食べ物を口に入れられる機能は流石につけてもらわないと厳しいですね。クラスメイトに昼食を食べないことを指摘されました」
「あぁ、そういえばそこで怪しまれるか。全然考えとらんかったわ」
「ジジイ、あなたもしかして普段食事をしないんですか? そうでない限り普通はそこに気付かないなんてあり得ないような……」
「うっかりしとったんじゃよ。しかし食べたものはどうするんじゃ? 体の中に収納して帰ってきたら取り出して廃棄か? そのために弁当を持っていくんか?」
「何故でしょう。正論ではあるのですがもの凄く腹が立ちますね。裏切っていいですか?」
私はその言葉と共に立ち上がり、右耳の穴に指を差しいれようとします。
そんな私にジジイは慌てた表情。
「あー、こらこら! リミッター解除して暴れようとするな! 我が家が平屋建てになってしまうぞ!」
「二階が一階になるのなら私の部屋はなくならないので一向に構いませんが」
「その代わりお前の部屋が玄関を兼ねることになるぞ。それでええんか!?」
「……仕方ありませんね、やめておきますか」
リミッター解除案はとりあえず凍結となりました。
怯えるくらいならこんなシステム搭載しなければいいのに。
端的に言ってアホですね。
「……まったくお前がおると騒がしいのぉ。出来ることなら遊びに出てワシにテレビのチャンネル決定権を返してくれ」
「見たいものがあるならリモコンを使ってチャンネルを変えればいいでしょう」
「変えたってお前、目から赤外線出して直接テレビのチャンネル変えるじゃろうが……」
最初から諦めているのかジジイはリモコンを握らず、興味のないバラエティ番組の再放送に視線を注ぎます。
「それで話題を戻しますが……人間の食べ物を食べられるようにすることは可能ですか?」
「もちろん可能じゃ。しかし、さっきも言ったが体の中に食べたものを収納することになる。それって夏だと食べ物が腐って口臭とかヤバくならんか? ロボの中って熱いじゃろうし」
体臭とは無縁だと思っていたロボットの体ですが、人間に近づくほどその悩みに縁が生まれるのは当然なのでしょうか。
流石に口臭がキツくなるのは嫌ですね。
ヒトとして、女性として、ロボとして却下です。
「しかし、体に食べ物を抱えて歩いているのは人間だって同じでしょう。人は一体どうやって食べたものを処理しているのか、人間上級者のジジイならよく分かってるでしょう」
「年寄りのことを人間上級者とか言うんじゃないわい」
「じゃあ、人間永世名人」
「それ、ワシ死んどらんか……? まぁ、どうでもいいわい。それよりお前の要求ってつまり――ウンコできるようにしてくれって言っとるんか?」
「……はぁ?」
花も恥じらう乙女に対して下品極まりない表現の数々。
私は不機嫌と殺意を隠すことなく露にします。
「もう少しぼかした表現をすべきでしたね、クソジジイ」
「お前がキレている内容的にクソは駄目じゃろ」
「ジジイの表現は直接的過ぎます。法が許さなくとも私が老人虐待を許可しますよ」
「あぁ、分かった分かった! ワシが悪かったから右耳に指入れようとするんじゃない! あとお年寄りは大事にせんか!」
再び立ち上がった私に対して、割と本気で懇願してくるジジイ。
流石に私も自分の部屋が玄関になるのは困るのでリミッター解除案は再凍結します。
「しかし、食べ物を口にできるようにしてどうしたいんじゃ? あ、あれか! さっきワシが言った『友達とスイーツ食べに行く女子高生』に実は憧れとるんか?」
「いえ、私室にあるポテトチップス、ダンボール一箱分が勿体ないので」
「なんで食えもしないチップスがそんな大量に!?」
「あとお小遣いを使い切ったので、またお金を寄越しなさい」
「こらこら話を聞けい! ――って、全部チップスに変わったんか!? ワシは友達と遊ぶための金と言ったはずじゃ! お前の友達は芋なのか!?」
「あーあー、うるさいですね。とりあえず事情は話したのですから何とかして下さいな」
ジジイは顎に手を触れさせ、「うーん」と悩みます。
「まぁ、やってみることはやってみるが……上手くいくかのぉ? 何か良い方法が思いつけばいいが……」
○
「なんか今日の愛朔さんって時々、体からブゥーンって音しない? なんかどこかで聞いた音に似てるんだけど……何だろう?」
「姫崎さん、人間からそんな奇妙な音は鳴りません。それよりも昼休みですよ。昼食にしましょう」
昼休み、前の席を占拠して向き合うように座る姫崎さんとよく分からない会話を交わしつつ、私はカバンからお弁当を取り出します。
「あれれー!? 愛朔さん、今日はお弁当食べるの!? ロボットなのに!?」
「いや、ロボットじゃないですから! 私だってお弁当くらい食べます。馬鹿にしないで下さい、ダイエットが終わっただけです」
「そうなの? あ、でも弁当の中乾電池だらけだったりして! アルカリをおかずにマンガン食べたりするんでしょ!」
「そんなわけないでしょう……。私のお弁当は至って普通。さぁ、ご覧あれ!」
私はロボット論争に決着をつける一手になると確信し、自信満々に弁当箱を開きます。もちろん中身はきちんとした人間の食べるものばかりが揃った弁当。
……なのですが、
「何ですか、これは! 地味な弁当……おのれ、ジジイに作らせたのは失敗でしたか!」
ひじきやきんぴらごぼう、ちくわ天などなど地味なものばかり。
「えー、健康的で良さそうじゃない? おじいさんが作ってくれたの?」
「……えぇ、まぁ。正直もっと華やかな中身を想像してました。ネット検索で調べたお弁当と違ってタコさんウインナーも入ってませんし……最悪です」
弁当の味などどうでもいい私にとって唯一楽しめるポイントであるビジュアルがまさかの0点。思わず溜め息をこぼします。
すると、その吐息が姫崎さんの方へと流れたらしく彼女は「むっ!」と反応します。
「あれ……愛朔さんの息、なんかアレじゃない?」
「え、私の息ですか……?」
姫崎さんの表情、そして昨日ジジイとした口臭の話が頭に過ぎります。
……いや、まだ何も食べていないのですが、もうすでに?
「もしかして、その……私の息、アレですか?」
「うん、確信したよ。愛朔さん、やっぱりロボじゃん」
「え、ロボ? いや、どういう脈絡でそこに繋がるんですか……」
もしかしてオイルの匂いでもしたのでしょうか?
そう懸念した私でしたが――問題は匂いではなかったのです。
「いやどう考えてもロボじゃん。息がすっごく冷たいんだよ! っていうかさっきのブゥーンって音、冷蔵庫の音だったんじゃない?」
「……え?」
何を言われているのか分からず呆気に取られる――も、すぐに思い当たります。
今日私がスリープモードから目覚めた時、食べ物を咀嚼して飲み込む機能を追加したと言われました。しかし、問題の食べ物の保管に対する答えはどうしたのだろうと思っていたのです。
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