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後編
十三話 敗北した勇者
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「…私は勇者なぞどうでもよかった。だがガイスト様は違ったのだ」
「私もよ。勇者…この言葉は私にとって鎖だった。でもあなたと対峙したり邪悪なバルムガイストの存在を知った時、この力の意味を知った…」
クロバからは聖なるオーラが発せられ周囲の暗黒はみるみる消滅していく。
ラーナの纏う強大で邪悪な魔力さえも無力化してゆく。
「ば、ばかな…ありえぬ…こんなことが…」
「以前聞いた……里で勇者が覚醒するのは世界に危機が迫っている時、らしい…あなたたちが何者か知らないけど、私はライトの敵は全て倒すと決めた…」
魔法陣も無力化され追いつめられるラーナ。
だが表情には不気味なほど余裕がある。
「…よかろう……私も覚悟を決めよう…ふふふ…」
異質な魔力を感じたライトは大声でラーナを止める。
「ダメだっ! ラーナ様お止めください」
「ちょっとライト、ダメよ、アイツは変異している。もう人じゃない」
ラーナは濃縮した魔力を口から直接身体に流し込む。
理性を失った魔法使いはおぞましい異形へと変貌。
全て魔法で解決できる。
これがもはやアークメイジですらなくなった悲惨な魔法使いの末路である。
「ラーナ様…」
「ラーナブルンはもういない、目の前にいるのは敵。討つべき邪悪な存在よ、しっかりして!!」
肉体が肥大化し怪物へと変異したラーナ。
ライトはラーナから受け取ったガラス玉を握り魔力を解放する。
「…つらいと思うけど…ラーナブルンは…」
「うん、邪悪な存在を討つ…そのためにここへ…」
怪物は咆哮し二人を牽制。
「…これでは近づけない…ならば…」
不利な状況と判断したクロバは剣を両手で持ち身構える。
「隙をつくる…ラーナ様を…お願いね」
ライトはクロバの肩に触り前に出る。
言葉を失い自分の目の前に立つ存在をただ攻撃する。
そんな哀れな怪物と化してしまったラーナブルン。
「ライト……あなた…」
「魔法使いの末路が…こんな……」
ライトは魔力に溺れて沈んだ、かつての師を見て嘆いた。
前に出るライトだったが、肉塊となったが師の面影がまだ存在しているそれに攻撃することができない。
ラーナはライトを敵と認識してはいるが歩行すら困難になり、ついにはその場に倒れてしまう。
「魔力は人を……魔法使いは世界を救える…魔法は平和をもたらす!!」
今まで信じてきたものが目の前で崩れ落ちたライト。
師であり尊敬して存在が魔力に飲まれた様は彼の精神を不安定にさせている。
「ねえ」
「えっ…」
涙する彼を受け止め抱きしめるクロバ。
「クロバ…」
「つらいよね、何かおかしいよね」
「…」
ライトはクロバに身をゆだね目を閉じる。
「あなたが世界に絶望したとしても…忘れないで、私はそばにいるから…あなたのそばにいるから」
「…クロバ…」
「私は邪悪な存在を倒すため訓練され…戦うことが運命だった…けれど… 」
「うん…」
クロバは剣をライトに渡し、突如前に出て肉塊ラーナと対峙する。
「クロバっ! 危ない、攻撃がくる」
物質を硬化しクロバを攻撃するラーナ。
丸腰の彼女は突如魔力を解放して肉塊に強烈な電撃を放つ。
「あれは…勇者の…雷…か…」
肉塊はクロバが放った雷により一瞬で黒焦げになった。
ここにアークメイジラーナブルンは倒れた。
「私はもう逃げない、邪悪な存在を倒しあなたと…」
クロバはライトを見て話す。
黒焦げのラーナは最後の力で油断した彼女を硬化物質で攻撃。
「クロバっ!!」
「うっ…」
腹部に命中した物質は鋭く尖っており殺傷力が高い。
「ふふ…運命を受け入れたのが……少し…遅かったのかしら…」
「ああ…クロバ…そんな……」
彼女はライトの腕に倒れ込み激しく咳き込む。
「これでいいの…私は里から逃げて多くの人の運命を狂わせた……これはそんな私への罰ね…」
「何をそんな……」
腹部を抑えるクロバ。
どうやら攻撃は彼女にとって致命傷のようだ。
「私…あなたに会えて…よかった…本当…よ?」
クロバの手から力が抜ける。
「…」
何故こうなる?
彼女はただ自由に生きたかっただけだろう。
運命とか、決まりとか、もううんざりだ。
こんな…世界……クローバーを奪った世界なぞ…。
憎い、理不尽。
そして…不条理。
彼の心は闇が濃くなり負が身を支配する。
…君は有能だが、運命や世界からは嫌われているようだね。
「…んっ」
…君の嘆きやどうしようもないその感情、確かに私へ伝わった。
ライトはラーナから受け取った真っ黒な玉を取り出す。
玉は邪悪なオーラを放っている。
その強烈なエネルギーに自分の魔力が拒絶反応をする。その際生じた魔力のスパーク衝撃にてライトは思わず玉を落としてしまう。
落下した玉は割れることなく不気味に発光している。
…その女性はまだ息がある。ここの魔力を君が取り込めば蘇生は十分可能。
アークメイジならこの程度お遊びだろう?
「…」
何だこの頭に響く声は?
…だが確かにここの溢れる無限の魔力を使えばクロバは助かる。
「クロバ…」
ライトは玉を拾い懐にしまう。
そして謎の声に従い魔力を解放、精神を集中する。
「ラーナを討伐できたようですね」
「えっ…」
ライトは突如現れた者の声に驚き魔力を飛散させてしまう。
「セイントフェザー様…」
「…どうやらクローバーが負傷したようですね…」
状況を確認したセイントフェザーはクロバの状態を起こし傷をみる。
「腹部を貫かれて……」
「…重傷だわ…外傷もだけど…本人からもう生きる気力が感じられない…」
「そんな…」
セイントフェザーはライトにクロバを委ねる。
「外傷の治癒は出来ても、彼女の心の傷を癒すのはあなたしかできない」
「…」
「この地の絶大な魔力は人を狂わせる。残念だけどラーナは魔力に取りつかれ自我を失った」
「ラーナ様はご子息を…」
「ええ、そうね…」
沈黙する二人。
ポタポタとクロバの腹部からは出血しており顔色が悪くなってゆく。
「ライト」
「はい」
「私は総合へ帰ります」
セイントフェザーはライトに背を向ける。
「…」
無言のライト。
「ふふ」
セイントフェザーは彼を見て笑いクロバへ癒しの魔法を放つ。
「んっ…私は…」
傷が回復し意識が戻るクロバ。
「クロバっ」
「ちょっ、ライト近っ、どっ…どうしたのよ…」
距離が近いことに驚くクロバ。
ライトは傷が回復した彼女を見て涙する。
「よかった…」
「ありがとう、あなたが回復してくれたのね」
「いや、回復は…」
周囲を見渡すがセイントフェザーの姿はなかった。
「ん?どうしたの?」
「今ここに総合の……」
「ふふふ、そうね、総合へ報告しに行きましょうか、委員長殿」
クロバは無事に回復した。
勇者であることを感じさせぬ、いつもの彼女がそこにいる。
ワイト国に戻った二人はすぐ総合協会へ。
「これで国はしばらく落ち着くだろうから…ゆっくりできるわね」
「うん…」
「ライト?あなた顔色が悪いわよ?」
…なんだろう、国に帰還してからどうも体調が悪い。
強烈な魔力が自分の魔力に干渉しているような…。
「ちょっと?ほんと大丈夫?」
「…」
何だ、立っていられない…。
これは……。
ライトは懐に入れた玉に触れる。
すると意識を失いその場に倒れてしまう。
「ちょっとライト、す、すぐに医務室へお願いします」
クロバは警備にライトを運ぶようお願いする。
「…」
「うむ」
「悲劇はこの後起こります」
リリはひと呼吸し二人に伝える。
「話してリリ…ライトの闇を…」
「うむ、あいつはもう一人ではない」
二人の言葉を聞き喜ぶリリ。
医務室へ運ばれたライトはアークメイジと接触したことで、彼も邪悪な存在と化したのではと見なされた。魔法協会への調査にて、理事のディアトラは既に姿を消しており、魔法協会への不審はすぐに広まった。
そして魔法使いたちは邪悪の化身という風潮になってしまったのだ。
そして…医務室から拘束されたライトが総合の一室に連行されたのだった。
「このような無礼を…」
警備がライトを封魔の椅子に拘束する。
…くっくっくっ。
ラーナは見事に役目を果たしたようだな。
さあ魔法使いライトよ、今こそ目覚める時だ。
新たなアークメイジの誕生だ。
「うぅっ…」
医者がライトへ精神安定剤を打とうとするが、突然凄まじい魔力を解放。
そして魔力封じの椅子をも破壊しアークメイジとしての能力をも解放する。
部屋一帯は邪悪なオーラが漂いその禍々しい姿に医師らは失神。
クロバは邪悪な魔力を放つライトを見つめる。
「…いいわ、あなたが破壊を望むなら…私はあなたを…」
騒ぎを聞いて駆けつけた兵士たちをクロバは倒す。
「…世界が闇に支配されたとしても…私たちは…」
さらに戦士協会ユシアが扉を破壊、ジェネラルを率いて入室する。
室内のおぞましい光景をみて、ライトを睨み付ける。
「ラーナの弟子であるあなたを私たちはマークしていたのよ。既に外も固めてある、もう終わりよアークメイジライト」
「こんなことになるとはな…じゃがこれも運命、さあクローバー、ライト、抗ってみせよ」
二人は抜刀し身構える。
そんな戦士を前にしてライトは口を開く。
「愚か者どもが。滅びた剣術で今さら何ができる?」
ライトの言葉を聞き冷静になるジェネラル。
以前と声質が変わっている彼に違和感があるようだ。
「…ユシア様…あれは……あれは本当に委員長ライトなのでしょうか…」
本来の声に別の声が重複しているようだ。
そんなジェネラルは身構えてこそいるが攻撃には踏み込めない。
だがユシアは違った。
「もはや委員長だろうとなかろうと…目の前にいる邪悪な魔法使いを倒す、それだけよ」
ライトと対峙するユシア。
それを阻むクロバ。
「ユシア様、こんなことになって残念です。ですが私は…私は愛する者を守ります」
クロバも抜刀しライトのそばで身構える。
「…複雑でしょうが手抜きするとやられる、いいわねジェネラル。かつての戦士クロバーとは比較にならない気迫を感じるわ…」
「…わかって…おります…」
ジリジリと距離をつめるユシア。
その時、緊迫する室内に多数の魔法使いが入ってくる。
「委員長、邪悪な魔力を纏おうともこの身はあなた様に従います」
魔法使いらは一斉に自らの魔力をライトへと捧げる。
急変する事態に戸惑うユシア。
「ここでそんな溜め込んだ魔力を放てばみんな死滅するぞ」
「くっ…」
「魔法使いどもめ…」
ユシアたちは魔法使いを峰打ちで気絶させ肥大するライトの魔力への供給を断った。
「ユシア様お覚悟」
そんな彼女の動きを見極め、構えた剣を破壊するクロバ。
「くっ、以前とは格が違う」
「私はただ愛する者を守りたい…それだけです」
ユシアは破壊された剣を捨て腰に帯刀するもう一本の剣を抜きクロバと撃ち合う。
ジェネラルは魔法使いらを蹴散らし、ようやくライトと対峙する。
「お前は何者だ…」
「私は闇…」
「なるほど……やはり闇がライトに憑依しておるか…ならば彼を返せっ!!」
剣を両手持ちにしてライトを激しく攻撃するジェネラル。
左肩に深々と斬り込む強烈な一撃だが彼は全く怯まない。
「素晴らしい一撃だ、褒美をやろう」
ライトは剣の刃を軽々と掴み、そのままジェネラルへ突き刺す。
重厚な白銀の鎧を突き抜け吐血するジェネラル。
「ぐふっ……やはり…貴様ライトではないな…」
何者かがライトに憑依していることを確信するジェネラル。
「くっ、ジェネラル下がれ」
「ジェネラル様っ!!」
交戦中のユシアとクロバは致命傷を受けたジェネラルをみる。
「…これは……ライトでは…ありません…どうか……騙されないで…」
ジェネラルは血を吐きながらも二人に伝える。
「無様だな、破邪の剣を失った時、お前の役目は終わったのだ」
ライトは剣に魔法を放ち遠隔操作にてジェネラルの胸部を数回斬りつける。
「うぐっ……クローバー、こんなことになり…すまない…」
切り刻まれて倒れるジェネラル。
ユシアは鋭い眼光でライトをとらえ力強く剣を握る。
クロバはジェネラルが倒れたことで戦意を喪失。
「アークメイジライトっ!!」
ユシアは叫びライトへと突撃。
特攻する彼女を笑いカウンターを構える。
「怒りは人を錯覚させ精神を屈折させるぞ」
「黙れっ」
怒り狂い突進してくるユシアを煽るライト。
だが彼女は妙な動きを見せる。
「何だとっ!!」
ユシアは剣を逆手に持ち、ライトのカウンターを逃れ、その両腕に斬撃を放つ。
「これでしばらく魔法の類いは使えん」
「貴様…滅んだと思っていたが…まさか破邪の剣術を…」
ライトは片膝をつき魔力が弱体化。
「クローバー、あなたが彼を想う気持ちは本物でしょうし、できるなら二人で幸せに暮らしてほしい」
「ユシア様…」
「だけど…国と天秤にかけた時、愛する者と国の危機を天秤にかけた時……私は……」
ライトは破邪の剣技を受けて魔力を消失、ついに倒れてしまう。
ユシアはクロバに自分の剣を渡し跪く。
「勇者クローバー、邪悪を払えるのはあなただけです。ライトを連れ戻せるのもあなただけです」
「…」
ユシアの剣を持ちゆっくりとライトに近づくクロバ。
「…あなたがライトに…」
「勇者クローバーか。破邪の剣術使いと勇者のコンビとはさすがに分が悪い」
倒れて無力化されてもその不気味なオーラは消えないライト。
クロバは剣を構えて目を閉じる。
「やめろ、後悔するぞ、聖戦士の言葉なぞ信じるな」
クロバはライトに巣くう闇をとらえた。
目を見開き剣を振り下ろす。
命中の瞬間、立ち上がりその刃を受け止めるライト。
彼の身体から黒い霧のようなものが現れる。
「見事だ勇者クローバー、だが愛する者を前にした人は愚かだ…」
「なっ…」
「クローバーさん、あなたには感謝いたします」
「バルムガイストっ!!!」
ライトと霧の後方に突如出現したのはバルムガイスト。
クロバは魔力を集中させバルムガイストに狙いを定める。
「くっくっくっ、さあ雷を放ち闇を払いなさい」
大声で叫ぶバルムガイスト。
「クローバーやめろっ!!ライトは、ライトはもう正気に戻っているぞっ!!」
冷静になったユシアは理解した。
バルムガイストをみて逆上したクローバーにライトを討たせる、それこそが敵の狙いだった。
霧は消滅し、意識が戻ったライトに勇者の雷が直撃する。
「ぐあぁっ」
ライトは再び倒れた。
身体中から煙があがり電撃の凄まじさが分かる。
薄れゆく意識の中、泣き叫ぶクローバーが倒れ込む。
彼女の腹部は貫かれ虫の息であった。
「……これは……クロバに攻撃したのはまさか……」
ライトは自分の手を見て震える。
「どういうことなのリリ?」
「うむ、敵の目的がいまいち分からぬ」
「バルムガイストはライトの魔力こそが魔王を降臨させると信じていたのです。クローバーを勇者の里から逃げるように進言したのもガイストでしょう。ただ彼女が結界を発動させたのは予定外だった…」
「…クローバーは…最初から踊らされていた?」
「バルムガイストが上手だったのです。私が駆けつけた時、ライトは重傷でクローバーは回復不能の魔法の矢で再び腹部を貫かれていました」
「うむ…同士討ちと錯覚させたのか……」
「…ライトに憑依していた存在とバルムガイストはグルだったのね…」
「はい、ライトはこれを自分の魔力が暴走した結果と認識しました。つまり…自分がクローバーを…と…」
「うむ」
「…」
愛する者を自分が手にかけてしまった。
過程はどうあれクローバーを失ってしまったライトは絶望した。
この騒動により魔法協会の信頼は失墜し多くの魔法使いたちはワイト国を追われた。
協会の幹部は逃亡したり処刑されたりと、この一件で魔法協会は壊滅状態となり数名の研究者を残すのみとなってしまった。
委員長ライトは逮捕され処刑が決定する。
だが、彼の罪を軽減させようという動きがあり、結果は協会追捕処分となった。
「…」
「私がもう少し早くあの場に到着していたらと思うと……」
「うむ…」
「リリが現場にいても悲劇は起きた……バルムガイストと邪悪な存在は狡猾だったのよ…」
「クローバーは……勇者でした……自分の運命を受け入れて闇と戦う覚悟でしたが…」
「うむ、戦士協会は影ながら彼女をサポートしていたのだな」
「はい…ジェネラルはもちろん、ユシアは魔法使いを憎んでいただけで彼女のことをとても心配していたんです」
「師ラーナと愛するクローバーを失い、さらには協会を追放……ライトは本格的に歪んでいくわけね…」
うつむくカノン。
「そうです、ライトはクローバーの葬儀で皆に彼女を蘇生させると宣言しました」
「うむ」
最愛の人を失ったライトの所在はしばらく不明であったが師ラーナブルンと同じく危険地域にて研究を開始しているとの噂が広がった。
「愛する者を失った人の願いは実にシンプルです。もう一度故人に会いたい、生き返ってほしい……」
リリはゆっくりと皆に告げる。
「そんなの…叶うわけがない……ライトは間違っているわ……」
カノンはリリに話す。
「…」
「うむ…」
カノンの言葉に想うことがあるリリ。
「亡くなってしまった人はもう戻らないのよ。どんなにつらくてもかなしくても…それを受け入れないと……」
カノンは小声だが話す内容は力強く信念がある。
ジンは目を閉じ腕を組みながら彼女の話を聞いている。
「そうですね、カノン様の言う通りです、ライトは現実から逃げて魔法にて解決できると思っていました。それが間違い……でも…」
「……うん、ライトは自分が間違っていることに気づいていたのだと思う…だけど止まれなかった……」
「……うむ、不器用だか知らんが……アイツは説教だ…」
リリはカノンとジンの優しさを感じた。
ライトは一人ではない。
彼を慕う魔法使いたちは多い。
「総合も魔法協会同様に何名か幹部が処刑され、ワイトの協会はもう崩壊寸前でした。私は暗躍するガイストらを止められず、信じた者によって肉体を失うことになります」
「話して……リリ…」
総合はセイントフェザー自らが精鋭を率いてライトの討伐を決行。
隊は聖戦士ユシアが指揮し、またしてもアークメイジ討伐が始まる。
次回へ続く。
「私もよ。勇者…この言葉は私にとって鎖だった。でもあなたと対峙したり邪悪なバルムガイストの存在を知った時、この力の意味を知った…」
クロバからは聖なるオーラが発せられ周囲の暗黒はみるみる消滅していく。
ラーナの纏う強大で邪悪な魔力さえも無力化してゆく。
「ば、ばかな…ありえぬ…こんなことが…」
「以前聞いた……里で勇者が覚醒するのは世界に危機が迫っている時、らしい…あなたたちが何者か知らないけど、私はライトの敵は全て倒すと決めた…」
魔法陣も無力化され追いつめられるラーナ。
だが表情には不気味なほど余裕がある。
「…よかろう……私も覚悟を決めよう…ふふふ…」
異質な魔力を感じたライトは大声でラーナを止める。
「ダメだっ! ラーナ様お止めください」
「ちょっとライト、ダメよ、アイツは変異している。もう人じゃない」
ラーナは濃縮した魔力を口から直接身体に流し込む。
理性を失った魔法使いはおぞましい異形へと変貌。
全て魔法で解決できる。
これがもはやアークメイジですらなくなった悲惨な魔法使いの末路である。
「ラーナ様…」
「ラーナブルンはもういない、目の前にいるのは敵。討つべき邪悪な存在よ、しっかりして!!」
肉体が肥大化し怪物へと変異したラーナ。
ライトはラーナから受け取ったガラス玉を握り魔力を解放する。
「…つらいと思うけど…ラーナブルンは…」
「うん、邪悪な存在を討つ…そのためにここへ…」
怪物は咆哮し二人を牽制。
「…これでは近づけない…ならば…」
不利な状況と判断したクロバは剣を両手で持ち身構える。
「隙をつくる…ラーナ様を…お願いね」
ライトはクロバの肩に触り前に出る。
言葉を失い自分の目の前に立つ存在をただ攻撃する。
そんな哀れな怪物と化してしまったラーナブルン。
「ライト……あなた…」
「魔法使いの末路が…こんな……」
ライトは魔力に溺れて沈んだ、かつての師を見て嘆いた。
前に出るライトだったが、肉塊となったが師の面影がまだ存在しているそれに攻撃することができない。
ラーナはライトを敵と認識してはいるが歩行すら困難になり、ついにはその場に倒れてしまう。
「魔力は人を……魔法使いは世界を救える…魔法は平和をもたらす!!」
今まで信じてきたものが目の前で崩れ落ちたライト。
師であり尊敬して存在が魔力に飲まれた様は彼の精神を不安定にさせている。
「ねえ」
「えっ…」
涙する彼を受け止め抱きしめるクロバ。
「クロバ…」
「つらいよね、何かおかしいよね」
「…」
ライトはクロバに身をゆだね目を閉じる。
「あなたが世界に絶望したとしても…忘れないで、私はそばにいるから…あなたのそばにいるから」
「…クロバ…」
「私は邪悪な存在を倒すため訓練され…戦うことが運命だった…けれど… 」
「うん…」
クロバは剣をライトに渡し、突如前に出て肉塊ラーナと対峙する。
「クロバっ! 危ない、攻撃がくる」
物質を硬化しクロバを攻撃するラーナ。
丸腰の彼女は突如魔力を解放して肉塊に強烈な電撃を放つ。
「あれは…勇者の…雷…か…」
肉塊はクロバが放った雷により一瞬で黒焦げになった。
ここにアークメイジラーナブルンは倒れた。
「私はもう逃げない、邪悪な存在を倒しあなたと…」
クロバはライトを見て話す。
黒焦げのラーナは最後の力で油断した彼女を硬化物質で攻撃。
「クロバっ!!」
「うっ…」
腹部に命中した物質は鋭く尖っており殺傷力が高い。
「ふふ…運命を受け入れたのが……少し…遅かったのかしら…」
「ああ…クロバ…そんな……」
彼女はライトの腕に倒れ込み激しく咳き込む。
「これでいいの…私は里から逃げて多くの人の運命を狂わせた……これはそんな私への罰ね…」
「何をそんな……」
腹部を抑えるクロバ。
どうやら攻撃は彼女にとって致命傷のようだ。
「私…あなたに会えて…よかった…本当…よ?」
クロバの手から力が抜ける。
「…」
何故こうなる?
彼女はただ自由に生きたかっただけだろう。
運命とか、決まりとか、もううんざりだ。
こんな…世界……クローバーを奪った世界なぞ…。
憎い、理不尽。
そして…不条理。
彼の心は闇が濃くなり負が身を支配する。
…君は有能だが、運命や世界からは嫌われているようだね。
「…んっ」
…君の嘆きやどうしようもないその感情、確かに私へ伝わった。
ライトはラーナから受け取った真っ黒な玉を取り出す。
玉は邪悪なオーラを放っている。
その強烈なエネルギーに自分の魔力が拒絶反応をする。その際生じた魔力のスパーク衝撃にてライトは思わず玉を落としてしまう。
落下した玉は割れることなく不気味に発光している。
…その女性はまだ息がある。ここの魔力を君が取り込めば蘇生は十分可能。
アークメイジならこの程度お遊びだろう?
「…」
何だこの頭に響く声は?
…だが確かにここの溢れる無限の魔力を使えばクロバは助かる。
「クロバ…」
ライトは玉を拾い懐にしまう。
そして謎の声に従い魔力を解放、精神を集中する。
「ラーナを討伐できたようですね」
「えっ…」
ライトは突如現れた者の声に驚き魔力を飛散させてしまう。
「セイントフェザー様…」
「…どうやらクローバーが負傷したようですね…」
状況を確認したセイントフェザーはクロバの状態を起こし傷をみる。
「腹部を貫かれて……」
「…重傷だわ…外傷もだけど…本人からもう生きる気力が感じられない…」
「そんな…」
セイントフェザーはライトにクロバを委ねる。
「外傷の治癒は出来ても、彼女の心の傷を癒すのはあなたしかできない」
「…」
「この地の絶大な魔力は人を狂わせる。残念だけどラーナは魔力に取りつかれ自我を失った」
「ラーナ様はご子息を…」
「ええ、そうね…」
沈黙する二人。
ポタポタとクロバの腹部からは出血しており顔色が悪くなってゆく。
「ライト」
「はい」
「私は総合へ帰ります」
セイントフェザーはライトに背を向ける。
「…」
無言のライト。
「ふふ」
セイントフェザーは彼を見て笑いクロバへ癒しの魔法を放つ。
「んっ…私は…」
傷が回復し意識が戻るクロバ。
「クロバっ」
「ちょっ、ライト近っ、どっ…どうしたのよ…」
距離が近いことに驚くクロバ。
ライトは傷が回復した彼女を見て涙する。
「よかった…」
「ありがとう、あなたが回復してくれたのね」
「いや、回復は…」
周囲を見渡すがセイントフェザーの姿はなかった。
「ん?どうしたの?」
「今ここに総合の……」
「ふふふ、そうね、総合へ報告しに行きましょうか、委員長殿」
クロバは無事に回復した。
勇者であることを感じさせぬ、いつもの彼女がそこにいる。
ワイト国に戻った二人はすぐ総合協会へ。
「これで国はしばらく落ち着くだろうから…ゆっくりできるわね」
「うん…」
「ライト?あなた顔色が悪いわよ?」
…なんだろう、国に帰還してからどうも体調が悪い。
強烈な魔力が自分の魔力に干渉しているような…。
「ちょっと?ほんと大丈夫?」
「…」
何だ、立っていられない…。
これは……。
ライトは懐に入れた玉に触れる。
すると意識を失いその場に倒れてしまう。
「ちょっとライト、す、すぐに医務室へお願いします」
クロバは警備にライトを運ぶようお願いする。
「…」
「うむ」
「悲劇はこの後起こります」
リリはひと呼吸し二人に伝える。
「話してリリ…ライトの闇を…」
「うむ、あいつはもう一人ではない」
二人の言葉を聞き喜ぶリリ。
医務室へ運ばれたライトはアークメイジと接触したことで、彼も邪悪な存在と化したのではと見なされた。魔法協会への調査にて、理事のディアトラは既に姿を消しており、魔法協会への不審はすぐに広まった。
そして魔法使いたちは邪悪の化身という風潮になってしまったのだ。
そして…医務室から拘束されたライトが総合の一室に連行されたのだった。
「このような無礼を…」
警備がライトを封魔の椅子に拘束する。
…くっくっくっ。
ラーナは見事に役目を果たしたようだな。
さあ魔法使いライトよ、今こそ目覚める時だ。
新たなアークメイジの誕生だ。
「うぅっ…」
医者がライトへ精神安定剤を打とうとするが、突然凄まじい魔力を解放。
そして魔力封じの椅子をも破壊しアークメイジとしての能力をも解放する。
部屋一帯は邪悪なオーラが漂いその禍々しい姿に医師らは失神。
クロバは邪悪な魔力を放つライトを見つめる。
「…いいわ、あなたが破壊を望むなら…私はあなたを…」
騒ぎを聞いて駆けつけた兵士たちをクロバは倒す。
「…世界が闇に支配されたとしても…私たちは…」
さらに戦士協会ユシアが扉を破壊、ジェネラルを率いて入室する。
室内のおぞましい光景をみて、ライトを睨み付ける。
「ラーナの弟子であるあなたを私たちはマークしていたのよ。既に外も固めてある、もう終わりよアークメイジライト」
「こんなことになるとはな…じゃがこれも運命、さあクローバー、ライト、抗ってみせよ」
二人は抜刀し身構える。
そんな戦士を前にしてライトは口を開く。
「愚か者どもが。滅びた剣術で今さら何ができる?」
ライトの言葉を聞き冷静になるジェネラル。
以前と声質が変わっている彼に違和感があるようだ。
「…ユシア様…あれは……あれは本当に委員長ライトなのでしょうか…」
本来の声に別の声が重複しているようだ。
そんなジェネラルは身構えてこそいるが攻撃には踏み込めない。
だがユシアは違った。
「もはや委員長だろうとなかろうと…目の前にいる邪悪な魔法使いを倒す、それだけよ」
ライトと対峙するユシア。
それを阻むクロバ。
「ユシア様、こんなことになって残念です。ですが私は…私は愛する者を守ります」
クロバも抜刀しライトのそばで身構える。
「…複雑でしょうが手抜きするとやられる、いいわねジェネラル。かつての戦士クロバーとは比較にならない気迫を感じるわ…」
「…わかって…おります…」
ジリジリと距離をつめるユシア。
その時、緊迫する室内に多数の魔法使いが入ってくる。
「委員長、邪悪な魔力を纏おうともこの身はあなた様に従います」
魔法使いらは一斉に自らの魔力をライトへと捧げる。
急変する事態に戸惑うユシア。
「ここでそんな溜め込んだ魔力を放てばみんな死滅するぞ」
「くっ…」
「魔法使いどもめ…」
ユシアたちは魔法使いを峰打ちで気絶させ肥大するライトの魔力への供給を断った。
「ユシア様お覚悟」
そんな彼女の動きを見極め、構えた剣を破壊するクロバ。
「くっ、以前とは格が違う」
「私はただ愛する者を守りたい…それだけです」
ユシアは破壊された剣を捨て腰に帯刀するもう一本の剣を抜きクロバと撃ち合う。
ジェネラルは魔法使いらを蹴散らし、ようやくライトと対峙する。
「お前は何者だ…」
「私は闇…」
「なるほど……やはり闇がライトに憑依しておるか…ならば彼を返せっ!!」
剣を両手持ちにしてライトを激しく攻撃するジェネラル。
左肩に深々と斬り込む強烈な一撃だが彼は全く怯まない。
「素晴らしい一撃だ、褒美をやろう」
ライトは剣の刃を軽々と掴み、そのままジェネラルへ突き刺す。
重厚な白銀の鎧を突き抜け吐血するジェネラル。
「ぐふっ……やはり…貴様ライトではないな…」
何者かがライトに憑依していることを確信するジェネラル。
「くっ、ジェネラル下がれ」
「ジェネラル様っ!!」
交戦中のユシアとクロバは致命傷を受けたジェネラルをみる。
「…これは……ライトでは…ありません…どうか……騙されないで…」
ジェネラルは血を吐きながらも二人に伝える。
「無様だな、破邪の剣を失った時、お前の役目は終わったのだ」
ライトは剣に魔法を放ち遠隔操作にてジェネラルの胸部を数回斬りつける。
「うぐっ……クローバー、こんなことになり…すまない…」
切り刻まれて倒れるジェネラル。
ユシアは鋭い眼光でライトをとらえ力強く剣を握る。
クロバはジェネラルが倒れたことで戦意を喪失。
「アークメイジライトっ!!」
ユシアは叫びライトへと突撃。
特攻する彼女を笑いカウンターを構える。
「怒りは人を錯覚させ精神を屈折させるぞ」
「黙れっ」
怒り狂い突進してくるユシアを煽るライト。
だが彼女は妙な動きを見せる。
「何だとっ!!」
ユシアは剣を逆手に持ち、ライトのカウンターを逃れ、その両腕に斬撃を放つ。
「これでしばらく魔法の類いは使えん」
「貴様…滅んだと思っていたが…まさか破邪の剣術を…」
ライトは片膝をつき魔力が弱体化。
「クローバー、あなたが彼を想う気持ちは本物でしょうし、できるなら二人で幸せに暮らしてほしい」
「ユシア様…」
「だけど…国と天秤にかけた時、愛する者と国の危機を天秤にかけた時……私は……」
ライトは破邪の剣技を受けて魔力を消失、ついに倒れてしまう。
ユシアはクロバに自分の剣を渡し跪く。
「勇者クローバー、邪悪を払えるのはあなただけです。ライトを連れ戻せるのもあなただけです」
「…」
ユシアの剣を持ちゆっくりとライトに近づくクロバ。
「…あなたがライトに…」
「勇者クローバーか。破邪の剣術使いと勇者のコンビとはさすがに分が悪い」
倒れて無力化されてもその不気味なオーラは消えないライト。
クロバは剣を構えて目を閉じる。
「やめろ、後悔するぞ、聖戦士の言葉なぞ信じるな」
クロバはライトに巣くう闇をとらえた。
目を見開き剣を振り下ろす。
命中の瞬間、立ち上がりその刃を受け止めるライト。
彼の身体から黒い霧のようなものが現れる。
「見事だ勇者クローバー、だが愛する者を前にした人は愚かだ…」
「なっ…」
「クローバーさん、あなたには感謝いたします」
「バルムガイストっ!!!」
ライトと霧の後方に突如出現したのはバルムガイスト。
クロバは魔力を集中させバルムガイストに狙いを定める。
「くっくっくっ、さあ雷を放ち闇を払いなさい」
大声で叫ぶバルムガイスト。
「クローバーやめろっ!!ライトは、ライトはもう正気に戻っているぞっ!!」
冷静になったユシアは理解した。
バルムガイストをみて逆上したクローバーにライトを討たせる、それこそが敵の狙いだった。
霧は消滅し、意識が戻ったライトに勇者の雷が直撃する。
「ぐあぁっ」
ライトは再び倒れた。
身体中から煙があがり電撃の凄まじさが分かる。
薄れゆく意識の中、泣き叫ぶクローバーが倒れ込む。
彼女の腹部は貫かれ虫の息であった。
「……これは……クロバに攻撃したのはまさか……」
ライトは自分の手を見て震える。
「どういうことなのリリ?」
「うむ、敵の目的がいまいち分からぬ」
「バルムガイストはライトの魔力こそが魔王を降臨させると信じていたのです。クローバーを勇者の里から逃げるように進言したのもガイストでしょう。ただ彼女が結界を発動させたのは予定外だった…」
「…クローバーは…最初から踊らされていた?」
「バルムガイストが上手だったのです。私が駆けつけた時、ライトは重傷でクローバーは回復不能の魔法の矢で再び腹部を貫かれていました」
「うむ…同士討ちと錯覚させたのか……」
「…ライトに憑依していた存在とバルムガイストはグルだったのね…」
「はい、ライトはこれを自分の魔力が暴走した結果と認識しました。つまり…自分がクローバーを…と…」
「うむ」
「…」
愛する者を自分が手にかけてしまった。
過程はどうあれクローバーを失ってしまったライトは絶望した。
この騒動により魔法協会の信頼は失墜し多くの魔法使いたちはワイト国を追われた。
協会の幹部は逃亡したり処刑されたりと、この一件で魔法協会は壊滅状態となり数名の研究者を残すのみとなってしまった。
委員長ライトは逮捕され処刑が決定する。
だが、彼の罪を軽減させようという動きがあり、結果は協会追捕処分となった。
「…」
「私がもう少し早くあの場に到着していたらと思うと……」
「うむ…」
「リリが現場にいても悲劇は起きた……バルムガイストと邪悪な存在は狡猾だったのよ…」
「クローバーは……勇者でした……自分の運命を受け入れて闇と戦う覚悟でしたが…」
「うむ、戦士協会は影ながら彼女をサポートしていたのだな」
「はい…ジェネラルはもちろん、ユシアは魔法使いを憎んでいただけで彼女のことをとても心配していたんです」
「師ラーナと愛するクローバーを失い、さらには協会を追放……ライトは本格的に歪んでいくわけね…」
うつむくカノン。
「そうです、ライトはクローバーの葬儀で皆に彼女を蘇生させると宣言しました」
「うむ」
最愛の人を失ったライトの所在はしばらく不明であったが師ラーナブルンと同じく危険地域にて研究を開始しているとの噂が広がった。
「愛する者を失った人の願いは実にシンプルです。もう一度故人に会いたい、生き返ってほしい……」
リリはゆっくりと皆に告げる。
「そんなの…叶うわけがない……ライトは間違っているわ……」
カノンはリリに話す。
「…」
「うむ…」
カノンの言葉に想うことがあるリリ。
「亡くなってしまった人はもう戻らないのよ。どんなにつらくてもかなしくても…それを受け入れないと……」
カノンは小声だが話す内容は力強く信念がある。
ジンは目を閉じ腕を組みながら彼女の話を聞いている。
「そうですね、カノン様の言う通りです、ライトは現実から逃げて魔法にて解決できると思っていました。それが間違い……でも…」
「……うん、ライトは自分が間違っていることに気づいていたのだと思う…だけど止まれなかった……」
「……うむ、不器用だか知らんが……アイツは説教だ…」
リリはカノンとジンの優しさを感じた。
ライトは一人ではない。
彼を慕う魔法使いたちは多い。
「総合も魔法協会同様に何名か幹部が処刑され、ワイトの協会はもう崩壊寸前でした。私は暗躍するガイストらを止められず、信じた者によって肉体を失うことになります」
「話して……リリ…」
総合はセイントフェザー自らが精鋭を率いてライトの討伐を決行。
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次回へ続く。
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