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第3話:猫族の戦闘スタイル?
しおりを挟む朝の市場は活気に満ちていた。
俺とミュリは、昨日の盗難事件
を乗り越え、気分を新たに
仕入れに出ていた。
「お兄ちゃん、
今日も頑張ろうね!」
ミュリは尻尾をフリフリ、
ご機嫌な様子で歩いている。
猫耳もキラキラしていて、
まるで陽の光を反射して
いるみたいだ。
いや、かわいいな……。
これ、マーケティングに
使えないか? “看板娘の
キラキラ猫耳付き接客”
とか……。
「……お兄ちゃん?」
「いや、なんでもない。
よし、まずはスパイス商の
ところへ行こう」
俺たちは市場の奥へ向かい、
取引相手のスパイス商──
ゴルツの店へ足を運んだ。
「お、ミュリちゃん!
今日もかわいいねぇ!」
ゴルツは陽気なおじさんで、
ミュリのことを
お気に入りらしい。
「えへへ~ありがとー!」
ミュリの尻尾がぶんぶん
振れている。ゴルツの店は
香辛料が豊富で、異世界の
食文化を知るのにうって
つけの場所だ。
「今日はどんなスパイスを
探してるんだ?」
「風邪予防のハーブティー用に、
ちょっと香りの強いものが
欲しいんだけど……」
俺がそう言うと、ゴルツは
うーんと唸った。
「香りの強いものなら、
この“赤薔薇の実”が
いいかもな。熱湯を注ぐと
甘い香りが立って、
身体も温まる」
「いいね、
それを少しもらおう」
俺が取引を進めていると、
ミュリが耳をぴくんと
動かした。
「……なんか、
嫌な予感がする」
「え?」
猫族って、
第六感とかあるのか?
俺が気になって周囲を
見回した瞬間だった──。
「うわっ!」
突然、背後から何者かが
突っ込んできた!
「きゃっ!」
ミュリがバランスを崩して
倒れそうになり──
ズバン!!
そのまま猫キックが炸裂。
突っ込んできた男は見事に
吹っ飛んで地面に転がった。
「痛ぇー!!」
「え? なにこれ?」
ミュリはポカンとした顔で
自分の足を見ていた。
「ミュリ、お前、今の……」
「……わたし、蹴った?」
「ああ、
華麗な猫キックだったな」
「ええええっ!?」
ミュリは大慌てで尻尾を
バタバタさせ、猫耳も
ピクピク動いている。
やっぱり天然なのかよ……。
因縁の男、再び!
「くそっ……痛ぇ……」
地面に転がった男が
よろよろと立ち上がった。
昨日の借金取りの男だ。
「お前……」
「お前らのせいで、
こっちは商売ができなく
なっちまったんだよ!」
「いや、それは
お前が悪いんだろ」
「うるせぇ! お前ら、
今日こそ痛い目に
遭わせてやる!」
男は仲間を呼んで
いたらしく、周囲には
ゴロツキ風の男たちが
数人集まっていた。
「お兄ちゃん……まずいよ、
囲まれてる……」
ミュリの尻尾がシュンと
垂れ、猫耳も折れかけ
ている。
「ミュリ、
ここは冷静にな──」
「やっちまえ!!」
男たちが一斉に襲い
かかってきた。
「ひゃあああっ!!」
ミュリは驚いて後ずさる。
その瞬間──
「にゃっ!」
バシィッ!!
猫パンチが炸裂し、
最前列の男が顔を押さえて
のけぞった。だが、
ミュリはバランスを
崩して転倒。
「わあああっ!」
そして、そのまま足を
バタバタさせながら、
もう一人の男の顔面に
渾身の猫キックを
叩き込んだ。
ドカッ!!
「ぐえぇぇぇ!!!」
男は一瞬で気絶。
「……すごい」
俺は唖然とした。
「えっ、えっ!?
いま何が起こったの!?」
ミュリは自分の足を見つめ、
尻尾がぐるぐると
回っている。天然すぎて
自分の攻撃力に気づいて
いない。
「こ、こいつら強ぇぞ……!」
残りのゴロツキたちが
ひるんでいる。
「チッ……覚えてろよ!」
リーダー格の男が捨て
台詞を吐き、仲間たちを
引き連れて逃げていった。
「……勝った?」
「勝ったな」
俺とミュリは顔を見合わせ、
ホッと息をついた。
戦いの後
「お兄ちゃん、わたし……
けっこう強いの?」
ミュリは不安げに耳を
ペタリと折り、尻尾も
シュンとしている。
「いや、強いというか、
天才的な天然戦闘能力を
持ってるな」
「そ、そんなぁ……」
ミュリはうなだれた。
「でも、これをちゃんと
コントロールできるように
なれば、すごく役に立つぞ」
俺はミュリの頭をポンポン
と撫でた。すると、
彼女の尻尾がふわっと
持ち上がり、猫耳も
ピクピク動き出す。
「……そっか。じゃあ、
お兄ちゃん、わたしに
戦い方教えて!」
「え?」
「お兄ちゃん、頭がいいし、
強くなりたい! だって、
お店を守らなきゃ!」
ミュリはきらきらした
目で俺を見つめる。
「……よし。じゃあ、
俺のマーケティングと
ロジックで、ミュリの
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