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第16話:王宮の料理長、来店!?
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パサージュの朝は活気に
満ちていた。昨日の
「謎スパイス」の大ヒットを
受けて、「ミュリのもふもふ
スパイス店」は開店二日目に
して早くも話題沸騰。
「にゃふ~! 今日も
大盛況間違いなしにゃ!」
店の前でしっぽをブンブン
振りながら気合を入れる
ミュリ。
「お前、昨日の奇跡に浮かれ
すぎるなよ。今日はしっかり
準備してから——」
「にゃ!? レオン、大変にゃ!」
「何が大変なんだよ、
まだ店開けてないだろ!」
「店の前にすごい人だかりが
できてるにゃ!」
「……は?」
俺はミュリの指差す方向を
見た。
そこには、やたら豪華な服を
着た男が腕を組んで仁王立ち
している。
「……あれ、もしかして……
やばい奴じゃね?」
「にゃ!? やばいのかにゃ!?」
「いや、見たことはないが……
あの服装、ただの客とは
思えない……。」
その瞬間、男の背後から
小さな従者らしき人物が
駆け寄り、大声で宣言した。
「お静かに! 王宮料理長、
ガストロ様のご到着である!」
「にゃにゃにゃ!?
王宮料理長!?」
「おい、マジかよ……!!」
⸻
王宮料理長、
ミュリのスパイスに興味を示す
「ここが噂のスパイス店か……。」
料理長のガストロは鋭い目つきで
店内を見回し、腕を組んで唸る。
「……ふむ。確かに、香りは
悪くない。だが、問題は味だ。」
「お、おいミュリ!
何か適当に出せ!」
「にゃふっ、まかせるにゃ!」
ミュリは得意げに奥から例の
「謎スパイス」を持ってきた。
「これは昨日、たくさんの
お客様に大好評だった
スパイスにゃ!」
ガストロは慎重に瓶を開け、
一つまみ指でつまむと、
鼻を近づけて深く吸い込んだ。
「……ほう、面白い香りだな。
スパイシーな中に甘みがある。
そして……ほのかに
フルーティーな香りも感じる。」
「にゃふっ! 料理長さんもわかるにゃ?」
「当然だ。私は王宮の料理を
任される者。素材の持つ力を
引き出すことに関しては
誰にも負けん。」
「じゃあ、試してみるにゃ!」
ミュリは店の奥で簡単な調理を
始めた。フライパンにバターを
溶かし、鶏肉を焼き始める。
そして、その上から
「謎スパイス」を振りかけた。
ジュウウウ……!
バターとスパイスが混ざり
合い、芳醇な香りが広がる。
「ほう……
なかなか良い香りだ。」
ミュリは焼き上がった肉を
一口サイズに切り、
ガストロの前に差し出した。
「はい、どうぞにゃ!」
「……では、いただこう。」
ガストロは慎重に一口噛み
しめた。そして——
「——うまい!」
「にゃふ!」
「なんと絶妙なバランスだ……!
甘みとスパイスの辛さが絶妙に
絡み合い、肉の旨味を引き立て
ている……!」
「でしょでしょ!? これ、
すっごく美味しいにゃ!」
「……ミュリ、いや、
お前が間違って並べたスパイス
の正体、やっぱりとんでもない
ものだったんじゃないか……?」
「にゃ? そうなのかにゃ?」
「お前、本当に何も考えずに
売ってたんだな!?」
⸻
王宮からの正式な依頼
「ふむ……これは使える。」
ガストロは腕を組み、
しばらく考え込んだ後、
ミュリを見つめた。
「このスパイス、王宮に卸す
ことは可能か?」
「にゃ!?」
「な、なに……?」
「王宮の料理には常に最高級の
食材と調味料が使われる。
このスパイスは、ぜひとも
宮廷料理に取り入れたい。」
「ええっ!? す、すごいことに
なってきたにゃ!」
「お、おいミュリ!
こんな大事な話、適当に
返事するなよ!?」
「にゃふ~……
でも、王宮にスパイスが
入ったら、私のスパイスが
もっと広まるにゃ!」
「……まあ、
それはそうだけど……。」
ガストロはさらに続けた。
「正式な契約の前に、
いくつかの試作品を作りたい。
スパイスを一定量、王宮に送る
ことは可能か?」
「にゃっふ、もちろんにゃ!」
「よし、では後日、正式な使者を
送る。その時に詳細を詰めると
しよう。」
こうして、「ミュリのもふもふ
スパイス店」は王宮との取引を
開始することになったのだった。
⸻
大ピンチ!? 在庫不足発覚!
「にゃふ~! すごいことに
なったにゃ!」
「おいおい、落ち着けよ。
これ、ちゃんと供給できる
のか?」
「え? できるにゃ!」
「……まさかとは思うが、
お前、在庫の量をちゃんと
確認してるよな?」
「……にゃ?」
「……いや、その顔はやって
ないな!?」
「にゃふ~……もしかして、
もう残ってないかも……?」
「はああああ!?!?
お前なあ!!」
慌てて棚を確認するが、
「謎スパイス」の瓶はわずかに
残るのみ。
「おい、これ、
どうすんだよ!!」
「にゃ、にゃふ~……」
ミュリのしっぽがダラリと
垂れ、猫耳もしょんぼりと
折れた。
「しょ、しょうがないにゃ……
また探してくるにゃ!」
「探すって、お前、どこで
買ったかも覚えてないん
だろ!?」
「……にゃ。」
「このポンコツ
猫めぇぇぇ!!」
こうして、王宮との契約を
取り付けたはいいものの、
「謎スパイス」の在庫不足
という新たな問題が発生して
しまった。
満ちていた。昨日の
「謎スパイス」の大ヒットを
受けて、「ミュリのもふもふ
スパイス店」は開店二日目に
して早くも話題沸騰。
「にゃふ~! 今日も
大盛況間違いなしにゃ!」
店の前でしっぽをブンブン
振りながら気合を入れる
ミュリ。
「お前、昨日の奇跡に浮かれ
すぎるなよ。今日はしっかり
準備してから——」
「にゃ!? レオン、大変にゃ!」
「何が大変なんだよ、
まだ店開けてないだろ!」
「店の前にすごい人だかりが
できてるにゃ!」
「……は?」
俺はミュリの指差す方向を
見た。
そこには、やたら豪華な服を
着た男が腕を組んで仁王立ち
している。
「……あれ、もしかして……
やばい奴じゃね?」
「にゃ!? やばいのかにゃ!?」
「いや、見たことはないが……
あの服装、ただの客とは
思えない……。」
その瞬間、男の背後から
小さな従者らしき人物が
駆け寄り、大声で宣言した。
「お静かに! 王宮料理長、
ガストロ様のご到着である!」
「にゃにゃにゃ!?
王宮料理長!?」
「おい、マジかよ……!!」
⸻
王宮料理長、
ミュリのスパイスに興味を示す
「ここが噂のスパイス店か……。」
料理長のガストロは鋭い目つきで
店内を見回し、腕を組んで唸る。
「……ふむ。確かに、香りは
悪くない。だが、問題は味だ。」
「お、おいミュリ!
何か適当に出せ!」
「にゃふっ、まかせるにゃ!」
ミュリは得意げに奥から例の
「謎スパイス」を持ってきた。
「これは昨日、たくさんの
お客様に大好評だった
スパイスにゃ!」
ガストロは慎重に瓶を開け、
一つまみ指でつまむと、
鼻を近づけて深く吸い込んだ。
「……ほう、面白い香りだな。
スパイシーな中に甘みがある。
そして……ほのかに
フルーティーな香りも感じる。」
「にゃふっ! 料理長さんもわかるにゃ?」
「当然だ。私は王宮の料理を
任される者。素材の持つ力を
引き出すことに関しては
誰にも負けん。」
「じゃあ、試してみるにゃ!」
ミュリは店の奥で簡単な調理を
始めた。フライパンにバターを
溶かし、鶏肉を焼き始める。
そして、その上から
「謎スパイス」を振りかけた。
ジュウウウ……!
バターとスパイスが混ざり
合い、芳醇な香りが広がる。
「ほう……
なかなか良い香りだ。」
ミュリは焼き上がった肉を
一口サイズに切り、
ガストロの前に差し出した。
「はい、どうぞにゃ!」
「……では、いただこう。」
ガストロは慎重に一口噛み
しめた。そして——
「——うまい!」
「にゃふ!」
「なんと絶妙なバランスだ……!
甘みとスパイスの辛さが絶妙に
絡み合い、肉の旨味を引き立て
ている……!」
「でしょでしょ!? これ、
すっごく美味しいにゃ!」
「……ミュリ、いや、
お前が間違って並べたスパイス
の正体、やっぱりとんでもない
ものだったんじゃないか……?」
「にゃ? そうなのかにゃ?」
「お前、本当に何も考えずに
売ってたんだな!?」
⸻
王宮からの正式な依頼
「ふむ……これは使える。」
ガストロは腕を組み、
しばらく考え込んだ後、
ミュリを見つめた。
「このスパイス、王宮に卸す
ことは可能か?」
「にゃ!?」
「な、なに……?」
「王宮の料理には常に最高級の
食材と調味料が使われる。
このスパイスは、ぜひとも
宮廷料理に取り入れたい。」
「ええっ!? す、すごいことに
なってきたにゃ!」
「お、おいミュリ!
こんな大事な話、適当に
返事するなよ!?」
「にゃふ~……
でも、王宮にスパイスが
入ったら、私のスパイスが
もっと広まるにゃ!」
「……まあ、
それはそうだけど……。」
ガストロはさらに続けた。
「正式な契約の前に、
いくつかの試作品を作りたい。
スパイスを一定量、王宮に送る
ことは可能か?」
「にゃっふ、もちろんにゃ!」
「よし、では後日、正式な使者を
送る。その時に詳細を詰めると
しよう。」
こうして、「ミュリのもふもふ
スパイス店」は王宮との取引を
開始することになったのだった。
⸻
大ピンチ!? 在庫不足発覚!
「にゃふ~! すごいことに
なったにゃ!」
「おいおい、落ち着けよ。
これ、ちゃんと供給できる
のか?」
「え? できるにゃ!」
「……まさかとは思うが、
お前、在庫の量をちゃんと
確認してるよな?」
「……にゃ?」
「……いや、その顔はやって
ないな!?」
「にゃふ~……もしかして、
もう残ってないかも……?」
「はああああ!?!?
お前なあ!!」
慌てて棚を確認するが、
「謎スパイス」の瓶はわずかに
残るのみ。
「おい、これ、
どうすんだよ!!」
「にゃ、にゃふ~……」
ミュリのしっぽがダラリと
垂れ、猫耳もしょんぼりと
折れた。
「しょ、しょうがないにゃ……
また探してくるにゃ!」
「探すって、お前、どこで
買ったかも覚えてないん
だろ!?」
「……にゃ。」
「このポンコツ
猫めぇぇぇ!!」
こうして、王宮との契約を
取り付けたはいいものの、
「謎スパイス」の在庫不足
という新たな問題が発生して
しまった。
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