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第17話:スパイスの謎を追え!
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「にゃ~~……
どうしようにゃ……。」
ミュリは店の棚を開けて、
何度も確認しているが、
在庫が増えるわけもなく、
やっぱり「謎スパイス」は
ほぼ空っぽ。
「だから言っただろ!
在庫管理しとけって!!」
俺は頭を抱えた。
王宮との契約が決まりかけた
このタイミングで、まさかの
スパイス不足。しかも、
このスパイスの正体すら
わかってないんだから、
補充することすらできない。
「ミュリ、お前、どこでこの
スパイス仕入れたんだ?」
「にゃ? うーん……」
「うーん、じゃねぇ!!
思い出せ!!」
「にゃふ~……
ええと……あっ!」
「思い出したか!?」
「なんか市場で適当に
買ったにゃ!」
「適当かよ!!」
俺はガックリと肩を
落とした。まったく
こいつは……。
天然すぎるだろ。
「市場のどの店で買ったか
覚えてるか?」
「えーっと……
あの時、お腹空いてて、
焼き鳥食べながら歩いてた
にゃ。」
「うん、それで?」
「それで、いい匂いがする店が
あったから、
なんとなく入って……」
「……で?」
「おじいさんに
『これ何のスパイス?』って
聞いたら、『知らん、適当に
混ぜたやつ』って言われた
にゃ。」
「おい待て!!
お前、そんな怪しいものを
仕入れてたのか!?」
「だって、
美味しかったにゃ!!」
「……まあ、
結果的に王宮料理長まで
唸らせたんだから、
間違いでは
なかったのか……?」
しかし、スパイスの供給が
不安定では商売にならない。
最悪、王宮との契約は
取り消しになるかもしれない。
「よし、ミュリ!
その市場の店に
もう一度行くぞ!」
「にゃふっ! 了解にゃ!」
⸻
市場での聞き込み調査!
市場は今日も賑やかだった。
ミュリは尻尾をフリフリ
しながら、俺の隣を歩く。
「えっとねー、たしか
この辺だった気がするにゃ。」
「ちゃんと覚えてろよ……。」
「にゃふん!
あそこにいるにゃ!」
ミュリが指をさした先には、
小さなスパイス屋があった。
店の前には色とりどりの
スパイスが並べられ、
香辛料のいい香りが漂って
いる。
「すみませーん!」
「おう、なんじゃ?
ほほう、猫族のお嬢ちゃん、
また来たのか?」
店の奥から出てきたのは
白髪の老人だった。
「この前買ったスパイス、
もう一度ほしいにゃ!」
「スパイス? どれじゃ?」
「えーっと……あれ?」
「思い出せ!」
「……にゃー……。」
ミュリがまた猫耳を
ピコピコ動かしながら
首をかしげる。頼むから
しっかりしてくれ。
「ええと、なんかこう、
甘くてスパイシーで、
ちょっとフルーティーな
やつだったにゃ!」
「……甘くてスパイシーで
フルーティー? ふむ、
そんなスパイス、わしが
適当に混ぜたやつじゃな。」
「それ! それにゃ!!」
「……って、適当!?
つまり、おじいさんも
正体知らないのかよ!!」
俺は思わず頭を抱えた。
やっぱりこいつ、
ものすごく適当に買って
たんじゃねぇか!!
「おじいさん、
そのスパイスの材料、
何を混ぜたのか覚えて
ますか?」
「さあのう……
だが、確か森の交易商人が
持ってきた材料を使った
気がする。」
「交易商人?」
「そうじゃ。
森の奥地に住む者たちが
持ってきた珍しい香草や
スパイスを売っておるの
じゃよ。」
「それ、どこで会えるのか
にゃ?」
「交易商人たちは月に一度、
市場に来る。
次に来るのは……
三日後じゃな。」
「三日後か……それじゃ、
待つしかないな。」
「にゃー……
早く手に入れたいのに
にゃ……。」
「焦っても仕方ない。
まずは確実に情報を得る
ことが大事だ。」
「レオン、やっぱりしっかり
してるにゃ。」
「お前が適当すぎるだけだ!!」
「にゃふ~。」
ミュリは反省してるのかして
ないのか、尻尾をゆらゆら
揺らしている。
⸻
追加のスパイス探し!
「三日後まで何もしないのも
もったいない。市場でもう
少し他のスパイスを探して
みるか。」
「そうにゃ!
もっと新しいスパイスも
仕入れるにゃ!」
こうして俺たちは市場を
歩き回り、スパイスの情報を
集めることにした。
「おい、このスパイスどうだ?」
「うーん……ちょっと違うにゃ。」
「じゃあ、こっちは?」
「……近いけど、もう少し甘みが
ある感じだったにゃ。」
「なかなかピッタリのものは
ないな……。」
俺たちは市場のスパイス店を
何軒も回ったが、どうしても
完全一致するものは見つから
ない。
「やっぱり、交易商人を待つ
しかないか……。」
「にゃふー……仕方ないにゃ。」
「それまでに、別のスパイスの
組み合わせを試してみるのも
ありだな。」
「いいにゃ! いろいろ試して、
新しいミュリのオリジナル
スパイスを作るにゃ!」
「お前……そういうときだけ
前向きだな。」
こうして俺たちは、三日後の
交易商人との交渉に向け、
オリジナルスパイスの試作を
始めることにした。
どうしようにゃ……。」
ミュリは店の棚を開けて、
何度も確認しているが、
在庫が増えるわけもなく、
やっぱり「謎スパイス」は
ほぼ空っぽ。
「だから言っただろ!
在庫管理しとけって!!」
俺は頭を抱えた。
王宮との契約が決まりかけた
このタイミングで、まさかの
スパイス不足。しかも、
このスパイスの正体すら
わかってないんだから、
補充することすらできない。
「ミュリ、お前、どこでこの
スパイス仕入れたんだ?」
「にゃ? うーん……」
「うーん、じゃねぇ!!
思い出せ!!」
「にゃふ~……
ええと……あっ!」
「思い出したか!?」
「なんか市場で適当に
買ったにゃ!」
「適当かよ!!」
俺はガックリと肩を
落とした。まったく
こいつは……。
天然すぎるだろ。
「市場のどの店で買ったか
覚えてるか?」
「えーっと……
あの時、お腹空いてて、
焼き鳥食べながら歩いてた
にゃ。」
「うん、それで?」
「それで、いい匂いがする店が
あったから、
なんとなく入って……」
「……で?」
「おじいさんに
『これ何のスパイス?』って
聞いたら、『知らん、適当に
混ぜたやつ』って言われた
にゃ。」
「おい待て!!
お前、そんな怪しいものを
仕入れてたのか!?」
「だって、
美味しかったにゃ!!」
「……まあ、
結果的に王宮料理長まで
唸らせたんだから、
間違いでは
なかったのか……?」
しかし、スパイスの供給が
不安定では商売にならない。
最悪、王宮との契約は
取り消しになるかもしれない。
「よし、ミュリ!
その市場の店に
もう一度行くぞ!」
「にゃふっ! 了解にゃ!」
⸻
市場での聞き込み調査!
市場は今日も賑やかだった。
ミュリは尻尾をフリフリ
しながら、俺の隣を歩く。
「えっとねー、たしか
この辺だった気がするにゃ。」
「ちゃんと覚えてろよ……。」
「にゃふん!
あそこにいるにゃ!」
ミュリが指をさした先には、
小さなスパイス屋があった。
店の前には色とりどりの
スパイスが並べられ、
香辛料のいい香りが漂って
いる。
「すみませーん!」
「おう、なんじゃ?
ほほう、猫族のお嬢ちゃん、
また来たのか?」
店の奥から出てきたのは
白髪の老人だった。
「この前買ったスパイス、
もう一度ほしいにゃ!」
「スパイス? どれじゃ?」
「えーっと……あれ?」
「思い出せ!」
「……にゃー……。」
ミュリがまた猫耳を
ピコピコ動かしながら
首をかしげる。頼むから
しっかりしてくれ。
「ええと、なんかこう、
甘くてスパイシーで、
ちょっとフルーティーな
やつだったにゃ!」
「……甘くてスパイシーで
フルーティー? ふむ、
そんなスパイス、わしが
適当に混ぜたやつじゃな。」
「それ! それにゃ!!」
「……って、適当!?
つまり、おじいさんも
正体知らないのかよ!!」
俺は思わず頭を抱えた。
やっぱりこいつ、
ものすごく適当に買って
たんじゃねぇか!!
「おじいさん、
そのスパイスの材料、
何を混ぜたのか覚えて
ますか?」
「さあのう……
だが、確か森の交易商人が
持ってきた材料を使った
気がする。」
「交易商人?」
「そうじゃ。
森の奥地に住む者たちが
持ってきた珍しい香草や
スパイスを売っておるの
じゃよ。」
「それ、どこで会えるのか
にゃ?」
「交易商人たちは月に一度、
市場に来る。
次に来るのは……
三日後じゃな。」
「三日後か……それじゃ、
待つしかないな。」
「にゃー……
早く手に入れたいのに
にゃ……。」
「焦っても仕方ない。
まずは確実に情報を得る
ことが大事だ。」
「レオン、やっぱりしっかり
してるにゃ。」
「お前が適当すぎるだけだ!!」
「にゃふ~。」
ミュリは反省してるのかして
ないのか、尻尾をゆらゆら
揺らしている。
⸻
追加のスパイス探し!
「三日後まで何もしないのも
もったいない。市場でもう
少し他のスパイスを探して
みるか。」
「そうにゃ!
もっと新しいスパイスも
仕入れるにゃ!」
こうして俺たちは市場を
歩き回り、スパイスの情報を
集めることにした。
「おい、このスパイスどうだ?」
「うーん……ちょっと違うにゃ。」
「じゃあ、こっちは?」
「……近いけど、もう少し甘みが
ある感じだったにゃ。」
「なかなかピッタリのものは
ないな……。」
俺たちは市場のスパイス店を
何軒も回ったが、どうしても
完全一致するものは見つから
ない。
「やっぱり、交易商人を待つ
しかないか……。」
「にゃふー……仕方ないにゃ。」
「それまでに、別のスパイスの
組み合わせを試してみるのも
ありだな。」
「いいにゃ! いろいろ試して、
新しいミュリのオリジナル
スパイスを作るにゃ!」
「お前……そういうときだけ
前向きだな。」
こうして俺たちは、三日後の
交易商人との交渉に向け、
オリジナルスパイスの試作を
始めることにした。
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