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第25話:スパイスフェスティバル開幕!
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「にゃ~~~っ!!
こんなに人がいるにゃ!!」
ミュリが目を輝かせながら、
王都の広場を見回している。
「おい、はしゃぐなよ。
今日は大事な日なんだからな。」
「でもにゃ! 屋台がいっぱい
並んでるにゃ!
あっちもこっちも美味しそうな
匂いがするにゃ!」
「……お前、
手伝う気あるのか?」
「もちろんにゃ! ミュリは
レオンの右腕にゃ!」
「今まで右腕らしいことした
ことないけどな……。」
スパイスフェスティバル当日。
広場には王宮の料理人たちを
はじめ、さまざまな商人たち
が自慢の料理を並べていた。
俺たちのブースもその一角に
あり、試食用の料理を準備
している。
「にゃふふ~♪ レオンの
スパイス料理、すごい人気
にゃ!」
「そりゃそうだろうな。」
テーブルの前にはすでに
長蛇の列ができていた。
──俺たちの目的は、
このフェスティバルで本物の
スパイスの味を広め、
バルドールたちが流通させ
ようとしている粗悪品を
根絶すること。
「レオン様、追加のスパイス
をお持ちしました!」
「助かる!」
王宮の料理人たちも総出で
協力してくれている。
料理の香りに引き寄せられた
客たちは、次々と俺たちの
ブースに集まってきた。
「う、うまい! こんなに
香り豊かなスパイス料理
は初めてだ!」
「このスープ、まるで異国の
味わいだな……!」
「こっちの肉料理も最高だ!」
おお、いい反応だ。
「レオン、この調子なら
勝てそうにゃ!」
「まだ油断するな。
バルドールが何か仕掛けて
くるかもしれない。」
「にゃっ……
また厄介ごとにゃ?」
「まあ、アイツのこと
だからな。」
すると、広場の反対側から
騒がしい声が聞こえてきた。
⸻
バルドールの妨害
「みなさ~ん!
本物のスパイス料理なんて
言ってますが、実はもっと
美味しくて、もっと安い
スパイスがありますよ!」
「にゃにゃ!? あれは……!」
ミュリが指差した先には、
バルドールの部下らしき
商人が立っていた。
「我々のスパイスは
王宮のものより遥かにお得!
しかも味も遜色なし!」
「嘘をつくな。」
俺はすぐにそいつの
前に立った。
「何か証拠でも?」
「じゃあ、食べ比べて
みようじゃないか。」
俺は自分のスパイスを
使ったスープと、そいつの
スパイスを使ったスープを
用意した。
「さて、お客さんに判断して
もらおう。」
「ふん、それは望むところだ!」
試食のために数人の客を選び、
それぞれのスープを味わって
もらう。
「……うん? こっちのスープ、
なんか変な後味がするぞ?」
「ほんとだ。香りは強いけど、
なんだか舌にピリピリ
するな……。」
「でも、レオンさんのスープ
はまろやかで香りも深い!」
「こっちの方が
断然美味いぞ!」
客たちが俺のスープを
絶賛する一方で、バルドール側
のスープには不満の声が上がる。
「ちっ……!」
「ふふ~ん♪ どうやら勝負は
決まったみたいにゃ!」
ミュリが得意げに尻尾を
揺らす。
「お前たちのスパイス、
混ぜ物が入ってるだろ?」
「な、何のことだか……。」
「俺のスパイスはすべて
厳選したもの。
お前たちのは……
明らかに粗悪品だ。」
「くっ……!」
バルドールの部下は
舌打ちすると、足早に
立ち去った。
⸻
フェスティバルの大成功
「にゃふ~! レオンたちの
スパイスが勝ったにゃ!」
「まあ、当然の結果だな。」
俺たちのブースには、
さらに多くの客が集まり、
スパイスの評判は一気に
広まった。
「レオン様、
すごい人気ですね!」
「おかげで王宮のスパイスも
信頼を取り戻しました!」
「これでバルドールも
簡単には手を出せなく
なりますね。」
「ふむ……確かに。」
バルドールは簡単には
諦めないだろうが、
少なくともこれで
奴の企みを阻止すること
はできた。
「さて、
そろそろ片付けるか。」
「にゃ~……
もう終わりにゃ?」
「何だ、
その残念そうな顔は。」
「だってにゃ! まだまだ
食べたいものがいっぱい
あるにゃ!」
「お前、本当に仕事する
気あったのか?」
「にゃふふ~♪
もちろんにゃ!」
ミュリはしっぽを揺らし
ながら、屋台の方を
見つめる。
「……まあ、いいか。」
俺は苦笑しながら、
彼女の頭を軽く撫でた。
「にゃ~!
もっと撫でるにゃ!」
「お前な……。」
「レオン、スパイス
フェスティバル、
楽しかったにゃ!」
「そうだな……でも、
まだ終わりじゃない。」
「にゃ?」
「バルドールがこれで
大人しくするとは
思えない。
次にどんな手を打って
くるか……。」
「にゃ~……
また厄介ごとにゃ……。」
「まあ、気を引き締めて
おくさ。」
こうして、スパイス
フェスティバルは大成功に
終わった。しかし、
バルドールの次の策を
考えると、まだまだ気が
抜けない。
──戦いはまだ続く。
こんなに人がいるにゃ!!」
ミュリが目を輝かせながら、
王都の広場を見回している。
「おい、はしゃぐなよ。
今日は大事な日なんだからな。」
「でもにゃ! 屋台がいっぱい
並んでるにゃ!
あっちもこっちも美味しそうな
匂いがするにゃ!」
「……お前、
手伝う気あるのか?」
「もちろんにゃ! ミュリは
レオンの右腕にゃ!」
「今まで右腕らしいことした
ことないけどな……。」
スパイスフェスティバル当日。
広場には王宮の料理人たちを
はじめ、さまざまな商人たち
が自慢の料理を並べていた。
俺たちのブースもその一角に
あり、試食用の料理を準備
している。
「にゃふふ~♪ レオンの
スパイス料理、すごい人気
にゃ!」
「そりゃそうだろうな。」
テーブルの前にはすでに
長蛇の列ができていた。
──俺たちの目的は、
このフェスティバルで本物の
スパイスの味を広め、
バルドールたちが流通させ
ようとしている粗悪品を
根絶すること。
「レオン様、追加のスパイス
をお持ちしました!」
「助かる!」
王宮の料理人たちも総出で
協力してくれている。
料理の香りに引き寄せられた
客たちは、次々と俺たちの
ブースに集まってきた。
「う、うまい! こんなに
香り豊かなスパイス料理
は初めてだ!」
「このスープ、まるで異国の
味わいだな……!」
「こっちの肉料理も最高だ!」
おお、いい反応だ。
「レオン、この調子なら
勝てそうにゃ!」
「まだ油断するな。
バルドールが何か仕掛けて
くるかもしれない。」
「にゃっ……
また厄介ごとにゃ?」
「まあ、アイツのこと
だからな。」
すると、広場の反対側から
騒がしい声が聞こえてきた。
⸻
バルドールの妨害
「みなさ~ん!
本物のスパイス料理なんて
言ってますが、実はもっと
美味しくて、もっと安い
スパイスがありますよ!」
「にゃにゃ!? あれは……!」
ミュリが指差した先には、
バルドールの部下らしき
商人が立っていた。
「我々のスパイスは
王宮のものより遥かにお得!
しかも味も遜色なし!」
「嘘をつくな。」
俺はすぐにそいつの
前に立った。
「何か証拠でも?」
「じゃあ、食べ比べて
みようじゃないか。」
俺は自分のスパイスを
使ったスープと、そいつの
スパイスを使ったスープを
用意した。
「さて、お客さんに判断して
もらおう。」
「ふん、それは望むところだ!」
試食のために数人の客を選び、
それぞれのスープを味わって
もらう。
「……うん? こっちのスープ、
なんか変な後味がするぞ?」
「ほんとだ。香りは強いけど、
なんだか舌にピリピリ
するな……。」
「でも、レオンさんのスープ
はまろやかで香りも深い!」
「こっちの方が
断然美味いぞ!」
客たちが俺のスープを
絶賛する一方で、バルドール側
のスープには不満の声が上がる。
「ちっ……!」
「ふふ~ん♪ どうやら勝負は
決まったみたいにゃ!」
ミュリが得意げに尻尾を
揺らす。
「お前たちのスパイス、
混ぜ物が入ってるだろ?」
「な、何のことだか……。」
「俺のスパイスはすべて
厳選したもの。
お前たちのは……
明らかに粗悪品だ。」
「くっ……!」
バルドールの部下は
舌打ちすると、足早に
立ち去った。
⸻
フェスティバルの大成功
「にゃふ~! レオンたちの
スパイスが勝ったにゃ!」
「まあ、当然の結果だな。」
俺たちのブースには、
さらに多くの客が集まり、
スパイスの評判は一気に
広まった。
「レオン様、
すごい人気ですね!」
「おかげで王宮のスパイスも
信頼を取り戻しました!」
「これでバルドールも
簡単には手を出せなく
なりますね。」
「ふむ……確かに。」
バルドールは簡単には
諦めないだろうが、
少なくともこれで
奴の企みを阻止すること
はできた。
「さて、
そろそろ片付けるか。」
「にゃ~……
もう終わりにゃ?」
「何だ、
その残念そうな顔は。」
「だってにゃ! まだまだ
食べたいものがいっぱい
あるにゃ!」
「お前、本当に仕事する
気あったのか?」
「にゃふふ~♪
もちろんにゃ!」
ミュリはしっぽを揺らし
ながら、屋台の方を
見つめる。
「……まあ、いいか。」
俺は苦笑しながら、
彼女の頭を軽く撫でた。
「にゃ~!
もっと撫でるにゃ!」
「お前な……。」
「レオン、スパイス
フェスティバル、
楽しかったにゃ!」
「そうだな……でも、
まだ終わりじゃない。」
「にゃ?」
「バルドールがこれで
大人しくするとは
思えない。
次にどんな手を打って
くるか……。」
「にゃ~……
また厄介ごとにゃ……。」
「まあ、気を引き締めて
おくさ。」
こうして、スパイス
フェスティバルは大成功に
終わった。しかし、
バルドールの次の策を
考えると、まだまだ気が
抜けない。
──戦いはまだ続く。
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