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なってしまった私はどうしたものかと考えていたところリリィールの方から提案があったのでそれに乗ることにすると早速出発したのだが行き先については何も聞かされていなかったので一体どこに向かっているのだろうかと思っていると到着した場所は意外な場所だったのである。というのもそこは街の中にある冒険者組合だったのだ。
何故こんなところに連れてこられたのか理解できなかった私は首を傾げていたのだが、そんな私に構うことなく中に入ると受付の方へと向かって歩いて行く彼女の後をついて行くと何やら手続きを行っている様子だったが一体何をやっているのだろうかと思い眺めていると無事に終了したらしく戻ってきた彼女に連れられて奥の部屋へと向かった。そこで待っていたのは一人の女性であり、その人こそがこの組合の責任者だということが分かった時には驚きを通り越して呆然としてしまったものである。まさかこんな場所に来ることになるとは思いもしなかったのだから当然の反応だと思うことだろう。
そんなことを考えているうちに話は進んでいたようでいつの間にやら話が纏まっていたらしくこれから仕事に向かうことになっていたようだ。何でも魔物の討伐依頼があるということでその手伝いとして同行することになったのだということを知った私は戸惑いつつも断るわけにもいかずに仕方なく了承することにしたのだった。
こうして私達は街の外にある森へと向かうことになったわけだが道中でリリィールから説明を受けることになった。その内容によると今回受けた依頼というのは薬草採取の護衛というものであったらしい。なんでも最近この森の周辺でゴブリンの群れが出没するようになったらしく被害が続出しているために早急に対処する必要があるということだったのだが如何せん数が多いために苦戦を強いられているのだとか。それで少しでも戦力が欲しいということらしかった。それを聞いて納得した私は頷くと気を引き締めることにした。何せ初めての仕事なのだからしっかりこなさなければならないと思ったからである。
森の中に入ると程なくしてゴブリンの集団を発見することが出来た。数は10匹ほどで全員が棍棒や短剣などで武装しており、私達の姿を見つけるや否や一斉に襲いかかってきたのである。それを見た私は即座に魔法を発動させると氷の槍を作り出してそれを撃ち放ったのである。その結果、先頭にいたゴブリンの胸に命中したことで絶命させることに成功すると同時に後続を巻き込むようにして倒れて行ったのを見て動揺したのか動きが鈍くなったところに追撃を仕掛けるべく駆け出した私は一気に距離を詰めると拳を振り抜いて殴り飛ばしたり蹴り飛ばして倒していった。リリィールはと言うと得意の魔法を使ってゴブリン達を翻弄しているようだった。どうやら風の魔法で吹き飛ばしたり雷を落として痺れさせたりしているようで次々と倒れていくゴブリン達を見て感心していたものの油断せずに警戒を怠らないようにしながら戦っているとようやく最後の一匹を倒すことに成功したことでホッと胸を撫で下ろしたのである。「お疲れ様、セリアちゃん凄かったよ~」そう言って頭を撫でてくれるリリィールに照れ臭さを感じながらも褒められていることが嬉しくて頬が緩んでしまうのを感じた私は思わずニヤけてしまっていたのだがそのことに気が付いた彼女はクスリと笑ってみせると更に続けてこう言った。「それにしても驚いたなあ~まさかあんなに強いとは思わなかったもの……」その言葉にドキッとした私は慌てて取り繕うように言い訳をすると誤魔化そうとしたのだが無駄だったようだ。何故なら既に見抜かれて
何故こんなところに連れてこられたのか理解できなかった私は首を傾げていたのだが、そんな私に構うことなく中に入ると受付の方へと向かって歩いて行く彼女の後をついて行くと何やら手続きを行っている様子だったが一体何をやっているのだろうかと思い眺めていると無事に終了したらしく戻ってきた彼女に連れられて奥の部屋へと向かった。そこで待っていたのは一人の女性であり、その人こそがこの組合の責任者だということが分かった時には驚きを通り越して呆然としてしまったものである。まさかこんな場所に来ることになるとは思いもしなかったのだから当然の反応だと思うことだろう。
そんなことを考えているうちに話は進んでいたようでいつの間にやら話が纏まっていたらしくこれから仕事に向かうことになっていたようだ。何でも魔物の討伐依頼があるということでその手伝いとして同行することになったのだということを知った私は戸惑いつつも断るわけにもいかずに仕方なく了承することにしたのだった。
こうして私達は街の外にある森へと向かうことになったわけだが道中でリリィールから説明を受けることになった。その内容によると今回受けた依頼というのは薬草採取の護衛というものであったらしい。なんでも最近この森の周辺でゴブリンの群れが出没するようになったらしく被害が続出しているために早急に対処する必要があるということだったのだが如何せん数が多いために苦戦を強いられているのだとか。それで少しでも戦力が欲しいということらしかった。それを聞いて納得した私は頷くと気を引き締めることにした。何せ初めての仕事なのだからしっかりこなさなければならないと思ったからである。
森の中に入ると程なくしてゴブリンの集団を発見することが出来た。数は10匹ほどで全員が棍棒や短剣などで武装しており、私達の姿を見つけるや否や一斉に襲いかかってきたのである。それを見た私は即座に魔法を発動させると氷の槍を作り出してそれを撃ち放ったのである。その結果、先頭にいたゴブリンの胸に命中したことで絶命させることに成功すると同時に後続を巻き込むようにして倒れて行ったのを見て動揺したのか動きが鈍くなったところに追撃を仕掛けるべく駆け出した私は一気に距離を詰めると拳を振り抜いて殴り飛ばしたり蹴り飛ばして倒していった。リリィールはと言うと得意の魔法を使ってゴブリン達を翻弄しているようだった。どうやら風の魔法で吹き飛ばしたり雷を落として痺れさせたりしているようで次々と倒れていくゴブリン達を見て感心していたものの油断せずに警戒を怠らないようにしながら戦っているとようやく最後の一匹を倒すことに成功したことでホッと胸を撫で下ろしたのである。「お疲れ様、セリアちゃん凄かったよ~」そう言って頭を撫でてくれるリリィールに照れ臭さを感じながらも褒められていることが嬉しくて頬が緩んでしまうのを感じた私は思わずニヤけてしまっていたのだがそのことに気が付いた彼女はクスリと笑ってみせると更に続けてこう言った。「それにしても驚いたなあ~まさかあんなに強いとは思わなかったもの……」その言葉にドキッとした私は慌てて取り繕うように言い訳をすると誤魔化そうとしたのだが無駄だったようだ。何故なら既に見抜かれて
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