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っていたので安堵すると同時に警戒心を強めた状態で話しかけることにした。「何の用かしら?」そう言うと彼女は笑顔を浮かべたまま答えた。「先程お話ししたプレゼントを持ってきたのですが中に入ってもいいですか?」その言葉を聞いた瞬間、緊張が走った私はゴクリと唾を飲み込むと覚悟を決めてからこう告げた。「いいわ、入ってちょうだい」そして彼女を招き入れると椅子に腰掛けて向かい合って座る形になり無言のまま時間だけが過ぎていったのだが遂にその時は訪れたようだ。不意に立ち上がった彼女がこちらへ歩み寄ってきたのを見た私は思わず身構えてしまったのだが次の瞬間、ふわりと抱きしめられたことによって身動きが取れなくなってしまっただけでなく耳元で囁かれた言葉によって完全に思考を停止させられてしまったことで何も考えられなくなったまま呆然とすることしかできずにいたのだがそんな中で彼女が囁いた言葉に背筋が凍り付くような感覚を覚えることになった。
「さあ、始めましょうか」そう告げる彼女の表情は今まで見たこともない程に妖艶な雰囲気を漂わせており、その瞳はまるで獲物を狙う肉食獣のようにギラついていて恐ろしさすら感じるほどであったがその一方で見惚れてしまう程の美しさを持ち合わせているようにも思えたため、不覚にもドキドキしてしまった私だったのだがそれが命取りとなったことを悟る暇もなくベッドに押し倒されてしまったことで完全に退路を断たれてしまったことで焦りを覚えた私は必死になって逃れようとしたが無駄であった。
「嫌ぁっ!離してぇっ!!」
泣き叫ぶようにして懇願する私だったが聞き入れられるはずもなくあっさりと組み伏せられた後で服を脱がされてしまったことで裸にされてしまった上に手足を拘束されてしまったことで完全に自由を奪われた状態になってしまったことで絶望的な気分に陥っていたところに覆い被さってきた彼女に対して恐怖心を抱いた私は必死になって抵抗したが無駄に終わるどころかむしろ逆効果であったらしく余計に興奮させてしまっただけであった。
「ふふ、そんなに怖がらなくても大丈夫ですよご主人様?優しくしてあげますから安心してください」そう言いながら頬を撫でてくるリリィールに対し嫌悪感を抱いていた私は顔を背けるようにして拒絶の意思を示したのだがそんなことはお構いなしといった様子で首筋に舌を這わせてきたかと思うとそのまま鎖骨の方へと移動していき胸元まで辿り着くとその先端を口に含んで吸い付いてきたのだがその瞬間、ビリッとした感覚に襲われたことで変な声が出てしまいそうになったところで何とか堪えることに成功した私は安堵のため息を漏らすことになったのだが次の瞬間には更なる刺激に襲われることになったことで悲鳴を上げることになったのである。なんと、リリィールは空いている方の手でもう片方の胸を弄び始めたのである。指先で転がすようにしたり摘まんだりする度に襲ってくる快感に耐えられず身悶えていると不意に下半身に触れられたことでビクッと身体を震わせることになった私は恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になっていることを自覚しながら俯くことしかできなかったわけだがそんな彼女の反応を楽しむかのようにクスリと笑った後で言ったのである。
「可愛いですね、ご主人様……」
その言葉を聞いただけでゾクゾクした感覚が背筋を駆け巡っていくのを感じた私はこれ以上されたらおかしくなってしまうと本気で思ったため慌てて制止しようとするも間に合わず、割れ目に沿ってなぞられた直後に膣内へと侵入してきた指に敏感な部分を探り当てられてしまったことで一際大きな声を上
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