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『悪役令嬢はモテすぎた結果、結婚しました!~無表情騎士と新婚スローライフ、始まります~』
続・第2話:婚約報告の書き方がわかりませんの!
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王都行きの馬車の手配は明後日。
つまりそれまでに、提出すべき“婚約報告書類”を仕上げなければならないのですけれど――
「……な、なにこの用紙……なんで“口調の記載”欄なんてあるんですの!? “普段の呼び方を明記”って……!?」
王国書式の婚約報告書は、噂に違わぬ激ムズ書類でした。
たとえば――
【婚約当事者同士の呼称/敬称関係】
→ ロゼリア「アレクシス様」、アレクシス「ロゼリア」
→ ※親密度により「呼び捨て」または「愛称」での変更を推奨することがある
【プロポーズの形式】
→ □ 花束を渡された □ 指輪を贈られた □ その他:_____
【恋愛関係の開始時期(大体で可)】
→ えっ、何月何日ですの!? そ、そんなの“花占いをしてもらったあたり”ですけれど……?
「これ、明らかに“ロマンチック度”を測ろうとしてません!?」
ロフトからのぞいていたカイがケラケラ笑いながら降りてきた。
「うわ~、それ“婚姻届より恥ずかしいやつ”だよね! 国が見てるってすごいわ~!」
「もしかしてこれ、わたくしを辱めるための陰謀じゃありませんわよね!? 王都の闇が深いですわ!!」
そんな中、アレクシス様は――
黙々と、すらすらと、書類を記入しておられました。
「……あ、アレクシス様!? もう進んでますの!?」
「……手続きは得意だ」
「内容、読んでます!? “相手を初めて意識した瞬間”って欄に、“金魚すくいの集中力”って書いてません!? それでいいんですの!?」
「印象深かった」
「真顔で言われても納得できませんわあああ!!」
そして、最大の難関――
【今後の将来像について】
→ □ 村で静かに暮らしたい
→ □ 王都で活動していきたい
→ □ 相手に任せたい
→ □ その他:______
――この選択欄を前にして、わたくしは手が止まりました。
(わたくしは、これからどこで、誰と、どう生きていきたいのか――)
そのとき。
アレクシス様が、そっと筆を置いて言った。
「ロゼリア。……お前の希望に、俺は合わせる」
「え?」
「村でも、王都でも。どこであっても……お前と一緒にいられればいい」
わたくしの心に、ふわりと風が吹いたような感覚が広がって――
そっと微笑んで、ペンを取りました。
「でしたら……“ふたりで決めた場所”にチェックを入れても構いませんわね?」
「……ああ」
こうして、わたくしたちは“共に生きる未来”を選び取り――
いよいよ、王都への旅へと踏み出す準備が整ったのです。
つまりそれまでに、提出すべき“婚約報告書類”を仕上げなければならないのですけれど――
「……な、なにこの用紙……なんで“口調の記載”欄なんてあるんですの!? “普段の呼び方を明記”って……!?」
王国書式の婚約報告書は、噂に違わぬ激ムズ書類でした。
たとえば――
【婚約当事者同士の呼称/敬称関係】
→ ロゼリア「アレクシス様」、アレクシス「ロゼリア」
→ ※親密度により「呼び捨て」または「愛称」での変更を推奨することがある
【プロポーズの形式】
→ □ 花束を渡された □ 指輪を贈られた □ その他:_____
【恋愛関係の開始時期(大体で可)】
→ えっ、何月何日ですの!? そ、そんなの“花占いをしてもらったあたり”ですけれど……?
「これ、明らかに“ロマンチック度”を測ろうとしてません!?」
ロフトからのぞいていたカイがケラケラ笑いながら降りてきた。
「うわ~、それ“婚姻届より恥ずかしいやつ”だよね! 国が見てるってすごいわ~!」
「もしかしてこれ、わたくしを辱めるための陰謀じゃありませんわよね!? 王都の闇が深いですわ!!」
そんな中、アレクシス様は――
黙々と、すらすらと、書類を記入しておられました。
「……あ、アレクシス様!? もう進んでますの!?」
「……手続きは得意だ」
「内容、読んでます!? “相手を初めて意識した瞬間”って欄に、“金魚すくいの集中力”って書いてません!? それでいいんですの!?」
「印象深かった」
「真顔で言われても納得できませんわあああ!!」
そして、最大の難関――
【今後の将来像について】
→ □ 村で静かに暮らしたい
→ □ 王都で活動していきたい
→ □ 相手に任せたい
→ □ その他:______
――この選択欄を前にして、わたくしは手が止まりました。
(わたくしは、これからどこで、誰と、どう生きていきたいのか――)
そのとき。
アレクシス様が、そっと筆を置いて言った。
「ロゼリア。……お前の希望に、俺は合わせる」
「え?」
「村でも、王都でも。どこであっても……お前と一緒にいられればいい」
わたくしの心に、ふわりと風が吹いたような感覚が広がって――
そっと微笑んで、ペンを取りました。
「でしたら……“ふたりで決めた場所”にチェックを入れても構いませんわね?」
「……ああ」
こうして、わたくしたちは“共に生きる未来”を選び取り――
いよいよ、王都への旅へと踏み出す準備が整ったのです。
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