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0.茜さんは俺のもの ※

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 むせかえるほどの甘い甘い匂い。その香りは私の身体を縛り付けて離さない。

「茜さん、会いたかった。触れたくて仕方がなかった。今日は、またあの時みたいに茜さんを抱くよ。」

息ができないほどに抱きしめられる。この香り、パリでの出来事を思い出し、体温が上がる。

「れお君…ちょっと…だけ待って…。」

「待てない。」

息ができないほど、激しいキス。洋服は花弁が散る様に床に落ちていく。

「んっ…はぁっ…。」

「茜さんの肌は真っ白で綺麗だ。そして、いい香りだ。俺と会えない間、パリでの出来事思い出してた?」

茜の顔は真っ赤に染まっていく。こくんと頷く。
彼の香りに包まれて何度も思い返し、背徳的な行為をするほど、乱されていた。

「顔が真っ赤だよ。もしかしてひとりでシてた?…キスだけで、顔がトロトロ。」

耳元で話す低めの声で、腰がゾクリと粟立つ。

「そんなに質問しないで…。」

「聞かなきゃわかんないよ。言えないなら、身体にきこうか。」

茜の細い首筋から、華奢な鎖骨へ降りて柔らかな胸へと辿り着く。掌から少し溢れる様に触れられ、1番触れてほしい部分は先を尖らせている。

「どうやって自分でしたの?胸は触った?でも、茜さんはこうやって摘まれるより、舐められる方が好きだよね?」

「んんっ…あっ。」

「いいね。その甘い声。いい反応だ。もっと気持ちよくなろうね。」

胸ばかり攻められて、もどかしくなる。

「れお君…お願い…。もう、沢山気持ち良くなりたい…。」

大胆な発言をした茜に、彼は一瞬驚いた顔をしたが、優しく微笑む。

「うん。そうだね。今日は、ヤダって泣き喚いてもやめたりしないから、覚悟はいいね?」

それから、どのくらい時間が経っただろう。執拗に愛撫をうけ、何度も何度も絶頂に達している。

「ふぅっ…んっ!あっ!あぁ…あ!」

「茜さん、何回イッた?まだ、イけるでしょ?」

「もう…っん!無理…っはぁ…!」

「無理じゃないよ。もう一回気持ち良くなろっか。」

そう言うと、長い指を増やされ中をぐちぐちとかき混ぜられる。何度も愛液が溢れ出る様に弄ばれる。大きく張りつめ、腫れあがった敏感な部分を柔らかい舌で舐め上げられる。

「イクっ…!もうぅ…あぁあっ!むりぃ…!イク!イっちゃう…!んああぁ…!」

「いいね。その声。かなりくる。………ぐしょぐしょな茜さんのココ、もう挿れるよ。」

待ち侘びていた感覚に身体も心も満たされて溢れ出る。

「あぁぁ…っ!だめ!まだイッてるから…んっ。う、動かな…っ!」

「入れただけでイッたんだ。可愛い。…でも、そのお願いは、きけないな。」

手首を掴まれ、逃げられない程深く挿入される。
愛液で内腿までぬるぬるとしているのが、動くたびに伝わり、いやらしい水音がする。腕や脚にチカラが入らず、自分の身体ではない様な錯覚まで起こす。
勝手に唇からは喘ぎ声が漏れ出す。

「茜さん…っ。すっごく、エロい。なか、入れて欲しかった?」

「うんっ…!あぁんっ!もう…いやっ…!」

「嫌ならやめてもいいよ?」

「いやっ…!やめないっ…でっ!はぁっん!」

「こんなに乱れてるのに、やめられたら、せつないね。俺ももう、引き返せないっ。んっ…。」

「んんんっ…!」

身体の上に覆い被さり、攻められながら唇が重なる。唇が離れたかと思うと細くて白い腰を掴まれ動きは一気に早くなる。更に深い所まで突き上げられて全身が粟立つ。

「茜さんがエロくて、可愛くて…もう限界。」

「れお君っ…!イッちゃ……っ!!」

「っ…俺も…っ。」

一瞬身体がこわばり、力が一気に抜けて、れおの声が遠くで聞こえる。

「茜さん。もう、誰にも触れさせない。早く俺のものになって。」
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