普段は恋愛ものは読まないのですが、最初から引き込まれてしまいました。
続きが気になり、一気に読んでしまいました。
とても読みやすく、面白かったと思います。
強いて言うなら、水津さんと凛子さんのハッピーな部分を最後に読んでみたかったです。

受賞おめでとうございます。
作者様の作品は何作か拝読し、初めてコメントいたします。

タイトルが『芋虫』でカテゴリがサスペンス、ホラーなど付いていたのでどんなものだろうとおっかなびっくり読み始めましたが、内容は恋愛や人間関係が絡んでいて大変好みの作品で良かったです。

主人公の主観と妄想(？)が行き来しているところは本当にこんがらがって時間軸や人間関係をちゃんと把握するのに繰り返し読みました。水津の存在と言動が主人公に与えたようにこちらにも疑心暗鬼をこれでもかと植え付けてきていたのでハラハラしながら…
途中途中で水津の気持ちは恋愛のそれになっていたのが分かりながらも水津を信じきれなかったというか…内容に惹き込まれました笑
最終話で本当にスッキリです。

妹が一番のホラーでした！恐ろしい…
彼女にとって姉が一番のめの上のたんこぶだったんですね。そして姉の自己評価の低さはここが根本的な問題なのに鳥肌…
元婚約者やその周りにもドン引きでした。
自分の信じる正義の為なら何をしても良いと思い込む人間の醜い部分が良く表されていた内容だと思います。誰しもそんな部分を持っているからこそ恐いのだと感じました。

物語の先で凛子が幸せになってくれればと願います。

素敵な作品でした。ありがとうございました。

ホラミス大賞、読者賞受賞おめでとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))