王子様、あなたの不貞を私は糧にします

岡暁舟

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「クレア!!!ああ、よかったわ。目をさましたのね!!!」

幸いなことに、記憶はすべて残っておりました。私のことを抱きかかえていたのは、ほかでもなくソーニャでした。

「ソーニャ、どうして???」

「だって、あなたは私のために命懸けで……ああ、あなたはけが人なんだから無理してはいけないわ。さあ、ゆっくり力を抜いて、まずはリラックスしてね」

ソーニャは随分と優しくなっていました。私のことを陥れようとしていたあの面影はどこかに行ってしまったようでした。

「ソーニャ……私はあなたのことを信頼してもいいのかしら???」

この際だから、ストレートに質問してみました。

「いいに決まっているでしょう。私のことをもっと頼ってよ……あなたは私にとって命の恩人なんだから」

命の恩人……そんなたいそうなものではないと思いました。アンソニー様が私たちを、そしてこの世界を裏切るようなことをしなければ……このような結末にはならなかったはずなのですから。

「ソーニャ様!!!ご無事ですか!!!」

ソーニャのことを支持していた若いメイドたちが、彼女の元に駆け寄りました。

「ええ、なんとか大丈夫よ」

「それはよかったです!!!」

「気にしないで……私よりも……この病人のほうをいたわってあげてちょうだいな」

ソーニャは言いました。

「クレア様……私ども、あなた様のことをどうやら勘違いしていたようです。申し訳ございませんでした」

「いいのよ、わかってくれれば……」

平和な世界……になるのでしょうか???さんざん私たちをたぶらかした男たちはまだ残っておりました。アンソニー様を殺してしまった現場を目撃したのです。私は最高レベルの謀反人なわけです。ですから、私はこれから世界の名誉にかけて逮捕されるものだと思っておりました。

「逃げろ!!!!!」

でもね、実際は違ったようでした。わたしの狂気じみた犯行を目撃してしまったことにより、彼らはもはや私に近寄る勇気を持っていませんでした。まあ、今度は自分たちが返り討ちにあうリスクがありましたからね。当然といえば当然のことなのでしょう。

だとすれば、逆にこちらがチャンスということになりましょう。私どもには戦う手段がありました。そして、この世界を変えるために行動する勇気を持ち合わせておりました。

「さあ、このまま進みましょう。武器を手に持ち!!!」

私は叫びました。彼らにとって、私たちは怪物のような存在だったのかもしれません。まあ、仕方のないことですね。
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