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「ここここ……皇帝陛下ですって!」
バートンはすっかり恐縮していた。いや、バートンは皇帝陛下のことを知らない。私ですら初めてそのご尊顔を拝するわけだから、辺境伯爵のバートンにとってはビッグイベントというわけだった。
スティーブンは……おそらく、皇帝陛下のことを知っていた。これだけ世間の認知度が高いので当然と言えば当然だった。
「バートン……そんなに恐縮しなくても、多分大丈夫よ……」
皇帝陛下はニコニコしていた。
「まあまあ、君たちのような若者に色恋沙汰はつきものだがな……ここは病院だから静かにしてもらわないと困るぞ?」
そういえば、聞いたことがある。皇帝陛下は医者であり、王宮病院の名誉院長を務めていると。それで……たまたま視察にいらしたのだろうか。
「はああっ、大変恐縮でございますっ!」
スティーブンは従順だった。
「それで……今回の責任は一体誰にあるのだろうかね……」
皇帝陛下は私たち全体に質問を投げかけた。どうして……こうした個人的な問題に皇帝陛下が首を突っ込むのか、分からなかった。
「はあっ、それは間違いなく、ここにおります元々は私の婚約者でありますアンナと……アンナを強奪した辺境伯爵のバートンでございます!!」
スティーブンはすぐに答えた。いや、それは誤解なんだけど……。
「なるほど……相違ないか?」
「はいっ、ございません!!」
スティーブンがそう言い切ったら、流石に信じるよね。もう勝ち目はないと思った。
「念のため、君の意見も聞いてみたい。何か言いたいことがあれば……遠慮せずに言ってみなさい……」
皇帝陛下は私の発言を許した。私は今回の概略を包み隠さず伝えることにした……。
バートンはすっかり恐縮していた。いや、バートンは皇帝陛下のことを知らない。私ですら初めてそのご尊顔を拝するわけだから、辺境伯爵のバートンにとってはビッグイベントというわけだった。
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「バートン……そんなに恐縮しなくても、多分大丈夫よ……」
皇帝陛下はニコニコしていた。
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そういえば、聞いたことがある。皇帝陛下は医者であり、王宮病院の名誉院長を務めていると。それで……たまたま視察にいらしたのだろうか。
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