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第一王子シュード様と第二王子スーグラ様。非常に対照的な王子と言えるだろう。
シュード様は第一王子に相応しいプレイボーイ(?)体質だった。学院内のカーストは言うまでもなくトップクラス……そして、常に10名ほどの令嬢を傍に仕えさせていた。
実を言うと、私が公爵家の令嬢と知らなかったのか、たまたま声をかけられたことが一度あった。
「そこのお嬢さん……」
私を側用人に仕立て上げたかったのだろう。でも、私には興味がなかった。
「おいおい、無視するのかい???」
プライドの問題だった。お互い。彼が声をかけた女は必ず振り返る。でも、私は振り返らなかった。それに納得いかなかったのだろう。
「なんだ、あの女は……」
シュード様は愚痴った。すると、周りの女たちが私のことを説明しているようだった。
「あの女は変人ですよ……」
「そうか、変人か。まあ、確かにあの目が物語っているな。ああ、どこぞやの誰かさんとくっつけばお似合いだろうがな……」
変人でもなんでもいい。ああいう男と絡むのはめんどくさい。素っ気ない態度をとり続けたら、最後は諦めた。
ああ言う男はプライドの高い女……そう、例えばエクアにお似合いだと思った。
一方のスーグラ様と言えば……彼は全く存在感がなかった。誰も気に留めなかった。王子と言う肩書がウソみたい。最も、彼はそんな肩書を気にしていなかった。周囲の人間は彼のことを尊敬することもなく、ただ単にスーグラと呼んだ。
シュード様は第一王子に相応しいプレイボーイ(?)体質だった。学院内のカーストは言うまでもなくトップクラス……そして、常に10名ほどの令嬢を傍に仕えさせていた。
実を言うと、私が公爵家の令嬢と知らなかったのか、たまたま声をかけられたことが一度あった。
「そこのお嬢さん……」
私を側用人に仕立て上げたかったのだろう。でも、私には興味がなかった。
「おいおい、無視するのかい???」
プライドの問題だった。お互い。彼が声をかけた女は必ず振り返る。でも、私は振り返らなかった。それに納得いかなかったのだろう。
「なんだ、あの女は……」
シュード様は愚痴った。すると、周りの女たちが私のことを説明しているようだった。
「あの女は変人ですよ……」
「そうか、変人か。まあ、確かにあの目が物語っているな。ああ、どこぞやの誰かさんとくっつけばお似合いだろうがな……」
変人でもなんでもいい。ああいう男と絡むのはめんどくさい。素っ気ない態度をとり続けたら、最後は諦めた。
ああ言う男はプライドの高い女……そう、例えばエクアにお似合いだと思った。
一方のスーグラ様と言えば……彼は全く存在感がなかった。誰も気に留めなかった。王子と言う肩書がウソみたい。最も、彼はそんな肩書を気にしていなかった。周囲の人間は彼のことを尊敬することもなく、ただ単にスーグラと呼んだ。
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