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「私は愛されない……全く愛されていないんだ……」
シュード様が話を進めていくうちにつれて、エクアのテンションはどんどん下がっていった。でも、もはやシュード様は婚約者であるエクアのことをだんだん気にしなくなっていった。
「どうして???私はたくさんの人から好かれていた……わけじゃないの???」
エクアが疑問に感じるのは当然のことだった。大して美しいわけではない。公爵家の長女という肩書しか、彼女には最初から存在していないのだから。
そして、聴衆も少しずつ彼女のことを見放すようになっていった。
「確かに、あんな顔では、シュード様の婚約者としては微妙だろうなあ……」
一人がそんなことを言い出すと、この噂はどんどん広がっていった。でも、虚構ではない。残酷かもしれないが、それは事実だった。
「どうすればいい……どうしてこんなことになってしまったんだ???」
父親は頭を抱えていた。当然のことだ。最初からだいぶ無理なミッションだった。最初から婚約相手を私にしておけば……いやいや、今更こんなことを議論しても意味はないのだろう。
「あなたに触れられない……でも遠くからあなたのことを見ていると、どうしても抱きしめたくなってしまう。あなたのことを貶す人は多かったが、それは逆に、あなたが私の婚約者にふさわしいことの裏返しだったんだ……」
シュード様の視線がひと際熱く感じた。
「そんなこと……あっていいのか!!!」
父親が声を荒げた。
「一度決まった婚約を覆すだなんて……そんなことはできないはずだ!!!」
父親の怒りはある意味理解できた……でも、結局は自分の保身しか考えていないのだとばれてしまうような感じで、評判はどんどん落ちていく……まあ、仕方のないことだと思った。
シュード様が話を進めていくうちにつれて、エクアのテンションはどんどん下がっていった。でも、もはやシュード様は婚約者であるエクアのことをだんだん気にしなくなっていった。
「どうして???私はたくさんの人から好かれていた……わけじゃないの???」
エクアが疑問に感じるのは当然のことだった。大して美しいわけではない。公爵家の長女という肩書しか、彼女には最初から存在していないのだから。
そして、聴衆も少しずつ彼女のことを見放すようになっていった。
「確かに、あんな顔では、シュード様の婚約者としては微妙だろうなあ……」
一人がそんなことを言い出すと、この噂はどんどん広がっていった。でも、虚構ではない。残酷かもしれないが、それは事実だった。
「どうすればいい……どうしてこんなことになってしまったんだ???」
父親は頭を抱えていた。当然のことだ。最初からだいぶ無理なミッションだった。最初から婚約相手を私にしておけば……いやいや、今更こんなことを議論しても意味はないのだろう。
「あなたに触れられない……でも遠くからあなたのことを見ていると、どうしても抱きしめたくなってしまう。あなたのことを貶す人は多かったが、それは逆に、あなたが私の婚約者にふさわしいことの裏返しだったんだ……」
シュード様の視線がひと際熱く感じた。
「そんなこと……あっていいのか!!!」
父親が声を荒げた。
「一度決まった婚約を覆すだなんて……そんなことはできないはずだ!!!」
父親の怒りはある意味理解できた……でも、結局は自分の保身しか考えていないのだとばれてしまうような感じで、評判はどんどん落ちていく……まあ、仕方のないことだと思った。
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