姉の策略で第二王子の婚約者となりましたが……。

岡暁舟

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「これで私は安心して彼女と婚約できる……なんてことはないんだな……」

スーグラ様はがっかりしているようだった。何をそんなに落胆する必要があるのだろうか、私にはよくわからなかったのだけれども。

「待ってくれ!!!」

シュード様がこっそりと駆け寄ってくる。もちろん、私のほうにやってくるのだ。

「どうして……私のことは???私のことはどうするんですか???」

エクアは当然、心配を始める。このままになってしまったら……それは非常に大変なことなのだから。

「そんなことはさせない……私は絶対に許さないぞ!!!」

父親は勝手に憤っている。

「メリーさん……もう一度あなたの近くに歩み寄る資格があるんだったら……」

シュード様はもう私のところに来たがっている。私は当然、拒む権利がない。一方で、ここまで私のことを好きでいてくれたスーグラ様にはいくぶんか申し訳ない気分にもなるのだが……。


「私のことを……もっともっと好きになってほしい……いいや、そこまで言うのはおこがましいかもしれない。まずは、私のことをもっと知ってほしい。ダメですか???私のことをもっと頼ってほしい……それが望みなんです」

「ふざけるな!!!」

父親はついに逆上……そして、ついに私のほうへ向かって走り出した。その意図は……よくわかっていた。
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