姉の策略で第二王子の婚約者となりましたが……。

岡暁舟

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結果として、父親は少し震えていた。王子ににらまれてしまっては、大変なことになってしまうと予想されたからだ。でも、相変わらず強気だった。

「あなたごときに倒されるような事はないと思います。私だって、強いのですから」

どこから、それほどの自信がやってくるといるのだろうか。私にはわからなかった。

「とにかく、このままではまずいでしょ」

その後、エクアが話し始めた。彼女の出番はなかなかなかった。でも、結果として自分たちがだんだんと悪い状況に陥っている事は想像できたはずだ。だから、最悪の事態は回避したいと思ったのだろう。

「お父様、これ以上は良くないと思います。私たちの負けじゃないですか」

そもそも、これは勝負なのか。私は疑問だった。どうして、勝負になってしまうのか。

「もう充分ですよ。私は何とかして、いろいろな手を使って、メリーに勝ちたいと思っていました」

それはなんとなく、最初からわかっていた。でも、私は最初から彼女と勝負するつもりなんてなかった。最終的には誰もが私のことを選ぶ、そんなふうに考えていたからかもしれない。でもそれが、今こうして現実になっているのだ。

「私の婚約者であるシュード様が決めたことなのだとしたら、私はもはや逆らうことなんてできないでしょう。お父様だって、そんなことはわかりきったことでしょう」

誰もがわかっていること、でも、彼だけは諦めきれなかったのだ。それほどこだわる必要があるのか。私のわからないところで話は動いている。

「お父様、もう終りにしましょう。それに、なんだか妹のことが悲しくなってきました」

「それはどういうことだ⁉︎」

父親は叫ぶことにしか、意味を見出していないようだった。別に、それをいいか悪いか判断するのは難しかっただろうか。
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