婚約者から悪役令嬢だと言われてしまい、仕方がないので娼婦になります。ところが?

岡暁舟

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その4 

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好き勝手が通用するのは子供のうちだけ、と私たちはいい加減気が付かなければなりません。王子様はなおさらです。自分の都合だけで物事を判断していたら、酷いことになります。今はそれでもいいでしょう。王子様におもてだって歯向かう者はいません。

しかしながら、いったんそのバランスが崩れると、どういうことになるのか……想像に難くないと思います。大国の圧力に屈して、この国が滅びる可能性もあります。そんな大国の出現を許していないのは、他ならぬ、軍人たちのおかげなのです。

「マルク様の遊びの範疇は、私たちの予想を遥かに上回っておりました。なんと、隣国の姫にまで及んでいたのです!」

「隣国ですって?」

マルク様のハーレムがどれほど国際色豊かなのか……なんて、感心している場合ではありません。私がマルク様に捨てられて悲しいと感じることなど、些細なことなのです。

「それでは、あちらの王族の皆様はさぞかし、お怒りなのではないでしょうか?」

「ご推察の通りでございます」

「……なるほど、これはいよいよ大変なことになりそうですね?」

「ですから、早いうちに手を打たないといけないのです……」

確かに、マルク様が私に婚約破棄を進言した理由として、その背後に他国の干渉があったという噂も耳にしたことがあります。それはどうも真実らしいですね。

「全てが片付いたら、エリザベス様も完全に自由を得ることができるわけですから。私どもは、より良い世界の構築とエリザベス様の名誉回復を切に願い、これからも頑張ってまいります!」

軍人たちの心強い言葉に、私は小さな拍手を送りました。

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