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結婚初夜 ②
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「ミカエル、先に寝室で休んでおいで」
誰にも気づかれないように、そっとサイモンが僕の耳元で話す。
「僕は大丈夫。サイモンはもう少しいるんでしょ?部屋に戻る時はサイモンと一緒がいい」
本当はすぐにでも寝室で休みたかったけれど、細かい準備に指示を出したりと、サイモンの方が疲れているはず。
これからはサイモンと一緒に、何事も乗り越えていかなければならない。
こんなところで甘えてなんていられない。
招待客と目が合い、ニコッと微笑み返しているとサイモンがテーブルの上に置いてあったワイングラスとフォークを手に取り、フォークでグラスをチンチンと鳴らした。
「ご歓談中のところ、申し訳ありません。時間も遅くなってまいりましたので、私たちは失礼させていただきます。今日は私たちのためにお集まりいただき、ありがとうございました。まだお時間のよろしい方は、食事などごゆっくりお楽しみください」
そういい終わらないうちに、サイモンはヒョイと片手で僕を抱き上げ、スタスタと邸宅に向かって歩き始めた。
「え?あんな終わり方していいの?」
「いい、いい。あの人たちに付き合っていたら、朝になってしまうよ」
そうならなくもないか、と思ってしまい苦笑してしまった。邸宅内に入ってもサイモンは僕を抱き抱えたまま歩く。
「重くない?」
僕だって18歳。いくら華奢だとはいえ、ずっと抱き上げているのには重たいと思う。
「全然。ミカエルはもう少し食べて太らないといけないと、思うぐらいだ。今度、美味しいお菓子をたくさん買って帰ってくる」
サイモンは僕の頬を人差し指で突く。
「もうそんなこと言って、サイモンはすぐ僕にお菓子を食べさそうと餌付けする」
と言ってしまって、ハッとする。
サイモンがすぐにお菓子で餌付けしようとしていたのは僕で、ミカではない。
体が弱かったミカは、食べ物も制限されていて、食べられる甘いものといえば生の果物か、ドライフルーツぐらいだった。
「今度はどんなドライフルーツを持ってきてくれるの?」
慌てて僕が言い直すと、
「え?お菓子じゃなくて、ドライフルーツがいいの?」
と、聞き返されてしまった。
もしかして、サイモンは僕が本当のミカエルではないと気づいている?
様子を伺うようにサイモンの顔を覗きこむ。
「……!ああそうだった。ミカエルはドライフルーツが好きだったな。ごめんごめん。今度、一緒に街に買いに行こう」
僕のことをミカエルと呼んでいるので、気がついているのではない。
ほっと胸を撫で下ろす。
誰にも気づかれないように、そっとサイモンが僕の耳元で話す。
「僕は大丈夫。サイモンはもう少しいるんでしょ?部屋に戻る時はサイモンと一緒がいい」
本当はすぐにでも寝室で休みたかったけれど、細かい準備に指示を出したりと、サイモンの方が疲れているはず。
これからはサイモンと一緒に、何事も乗り越えていかなければならない。
こんなところで甘えてなんていられない。
招待客と目が合い、ニコッと微笑み返しているとサイモンがテーブルの上に置いてあったワイングラスとフォークを手に取り、フォークでグラスをチンチンと鳴らした。
「ご歓談中のところ、申し訳ありません。時間も遅くなってまいりましたので、私たちは失礼させていただきます。今日は私たちのためにお集まりいただき、ありがとうございました。まだお時間のよろしい方は、食事などごゆっくりお楽しみください」
そういい終わらないうちに、サイモンはヒョイと片手で僕を抱き上げ、スタスタと邸宅に向かって歩き始めた。
「え?あんな終わり方していいの?」
「いい、いい。あの人たちに付き合っていたら、朝になってしまうよ」
そうならなくもないか、と思ってしまい苦笑してしまった。邸宅内に入ってもサイモンは僕を抱き抱えたまま歩く。
「重くない?」
僕だって18歳。いくら華奢だとはいえ、ずっと抱き上げているのには重たいと思う。
「全然。ミカエルはもう少し食べて太らないといけないと、思うぐらいだ。今度、美味しいお菓子をたくさん買って帰ってくる」
サイモンは僕の頬を人差し指で突く。
「もうそんなこと言って、サイモンはすぐ僕にお菓子を食べさそうと餌付けする」
と言ってしまって、ハッとする。
サイモンがすぐにお菓子で餌付けしようとしていたのは僕で、ミカではない。
体が弱かったミカは、食べ物も制限されていて、食べられる甘いものといえば生の果物か、ドライフルーツぐらいだった。
「今度はどんなドライフルーツを持ってきてくれるの?」
慌てて僕が言い直すと、
「え?お菓子じゃなくて、ドライフルーツがいいの?」
と、聞き返されてしまった。
もしかして、サイモンは僕が本当のミカエルではないと気づいている?
様子を伺うようにサイモンの顔を覗きこむ。
「……!ああそうだった。ミカエルはドライフルーツが好きだったな。ごめんごめん。今度、一緒に街に買いに行こう」
僕のことをミカエルと呼んでいるので、気がついているのではない。
ほっと胸を撫で下ろす。
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