【完結】たとえ彼の身代わりだとしても貴方が僕を見てくれるのならば… 〜初恋のαは双子の弟の婚約者でした〜

葉月

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結婚初夜 ③

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 寝室に着き、サイモンがガチャリと部屋のドアを開けると、中には2人の侍女が待っていた。

「ミカエル様、湯浴みの用意ができております」
 侍女は「こちらへ」と僕の手を引き、隣の部屋にあるバスルームへと連れて行く。
 侍女2人がかりで隅々まで綺麗に洗われた後、バラの香の香油で全身をマッサージされ、最後にシルクでできた前開きワンピース型のネグリジェを着せられた。
 きっとこれれは初夜の準備だ。

「もし必要であれば、これを」
 小さな銀色の皿の上に錠剤が一つ入っている。
「これは?」
「ヒート促進剤でございます」
「!」
「これからなさることは、ミカエル様にとって初めての体験で、少々お体に負担にかけてしまうかと思います。促進剤をお飲みになられましたら、お体の負担が軽減され、オメガの方はこの方法をよくお使いになられます。ミカエル様、これからのことご不安だと思いますが、サイモン様はお優しい方です。何があっても受け入れてくださいます。ミカエル様はサイモン様に全てをお捧げください」
 そう言って侍女は部屋から出ていった。

 初夜。
 サイモンは優しいけれど、これからすることを考えると不安が大きい。
 促進剤を手に取る。
 それにオメガの人はこの方法をよく使っているっていうし……。
 口の中に促進剤を入れ、水で流し込んだ。
 ……。
 体温が上がったり息苦しくなったりせず、今のところ、特に変化はない。
 弱い促進剤なのかな?
 それとも僕が効きにくい体質なのかな?

 寝室に戻ると、サイモンが大きな窓から外の様子を見ていた。
「サイモン……?」
 下着を付けず、薄いネグリジェだけの姿を見られるのは恥ずかしかったけれど、何も声をかけないのもおかしいと声をかけるとサイモンが振り返る。

 僕の姿を見たサイモンはハッと息を飲み、僕から目を逸らさず、そのまま僕の方へ近づいてくる。
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