【完結】たとえ彼の身代わりだとしても貴方が僕を見てくれるのならば… 〜初恋のαは双子の弟の婚約者でした〜

葉月

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結婚初夜 ④

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「こんな格好、変じゃ、ない?」
「綺麗だよ、ミカエル……」
 真剣な眼差しでそう言われ、顔が真っ赤になる。

「ミカエル、大事な話があるんだ。聞いてくれるかい?」
「うん」
 サイモンに手を引かれ、2人してベッドのヘリに座る。
「俺たちは結婚式を挙げてパートナーになった。もしかしてさっき侍女に何か言われたかもしれないけど、俺はミカエルが番になってもいいと思える時まで、待とうと思っている。だから何も焦ることはないんだよ」
 サイモンはきっと初夜のことを言っていると思う。

 僕自身、サイモンと番になりたいと思っているけれど、番になる行為は心配だらけ。
 父様と母様は異性同士の結婚で、同性同士の行為については、よくご存知なかった。
 だから僕は、一般的に知られていることを少し聞いただけで、何をどうするのか詳しい話は知らない。
 変なことをしてしまったらどうしよう、初めては痛いって聞くけど、どれほどの痛みなんだろう。

 行為自体も全然知らなくて、自分がどうすればいいかなんて全然わからない。
 ちゃんと知っているのは、アルファとオメガの体が繋がりひとつになった時頸を噛むと番になること。それだけ。

「サイモン」
「ん?」
「僕、サイモンと番にはなりたいんだ」
「うん」
「でも番になるまでの行為のこと、全然知らなくて、知らないことが不安なんだ」
「うん」
「頭の中でサイモンと番になりたい。でもそれまでのことが不安。だけど番になりたい……が、ずっとぐるぐる回ってる」
「うん」
「サイモンはどうしたい?」
「俺もミカエルと番になりたい。でもミカエルに不安があるうちは、その不安を取り除いてやりたいし、時間が欲しいっていうならミカエルがいいって言うまで待つよ」
「僕はすぐにでもサイモンと番になりたい。僕が不安に思ってること、サイモンがいろいろ教えてくれるってこと?」
「ミカエルの不安がそれでなくなるのであれば……」
「サイモン、僕にいろいろ教えて」
「ミカエル、君って、本当に……」
 サイモンは一瞬目を丸くしたけれどすぐに困ったように微笑み、僕の頬にキスをする。

「怖くなったら言うんだよ」
 こくんと頷くと、サイモンは僕を抱き上げ、対面になるように自分の膝の上に僕を座らせた。

「ミカエル、こっち向いて」
 僕が見上げると、
「キス、するからね」
 頷き目をつむる僕の唇にサイモンの唇を重ねた。
 額や頬にしてくれていたキスよりも、ずっと優しくて気持ちいい。

「どう?怖くない?」
 こくりと頷く。
「口、開けて」
「キスするの?」
「大人のね」
 大人のキスってどんなのだろう?
 なんだかすごくどきどきする。

 目を閉じほんのわずか口を開けると唇と唇が重なり合う。
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