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第一話 素直になれない再会(2)
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◆◆◆
素直になれない再会
◆◆◆
中学三年の修了式が終わったあと、わたしは女を磨いた。
といっても外見だけだ。料理とかそういう家庭的なことは一切やっていない。
なんでそんなことを突然がんばり始めたのか、自分でもよくわからない。
何かに熱心になることで彼のことを完全に忘れようとしたのかもしれない。
努力の結果は……よくわからない。
結局変わったのは髪形だけ。化粧は校則で派手なものは禁止されていたから、そもそもあまり頑張りようがない。
前よりは可愛くなったかな? と当時のわたしは思っていた。
そして気付いた。これは高校デビューというやつなのではないか、と。
いや、そんな大げさなものではないか、と、当時のわたしは思い直した。髪型が変わっただけだし。
そうしてわたしは高校生になった。
◆◆◆
彼女を高校で見つけた時は驚いた。
同じ学校だということは彼女の知り合いから聞いて知っていた。
それでも驚いた。
中学の時よりも可愛くなった、そう思った。
だから当時の俺は焦ったのを覚えている。
他の誰かに彼女を取られるかもしれない、そんな風に思ったのを覚えている。
そんな自分をバカだとも思った。
中学ではろくに話してすらいない。向こうはこっちのことなんてなんとも思っていないはずだからだ。
一方的で見苦しい感情。
その気持ちを捨ててしまえばいい、そうすれば楽になる、いまさら彼女を振り向かせようとしてどうなる? そんなことを考えたりもしたが、綺麗になった彼女が気になるというのは本心からのものであり、消せるものでは無かった。
素直になれない再会
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中学三年の修了式が終わったあと、わたしは女を磨いた。
といっても外見だけだ。料理とかそういう家庭的なことは一切やっていない。
なんでそんなことを突然がんばり始めたのか、自分でもよくわからない。
何かに熱心になることで彼のことを完全に忘れようとしたのかもしれない。
努力の結果は……よくわからない。
結局変わったのは髪形だけ。化粧は校則で派手なものは禁止されていたから、そもそもあまり頑張りようがない。
前よりは可愛くなったかな? と当時のわたしは思っていた。
そして気付いた。これは高校デビューというやつなのではないか、と。
いや、そんな大げさなものではないか、と、当時のわたしは思い直した。髪型が変わっただけだし。
そうしてわたしは高校生になった。
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彼女を高校で見つけた時は驚いた。
同じ学校だということは彼女の知り合いから聞いて知っていた。
それでも驚いた。
中学の時よりも可愛くなった、そう思った。
だから当時の俺は焦ったのを覚えている。
他の誰かに彼女を取られるかもしれない、そんな風に思ったのを覚えている。
そんな自分をバカだとも思った。
中学ではろくに話してすらいない。向こうはこっちのことなんてなんとも思っていないはずだからだ。
一方的で見苦しい感情。
その気持ちを捨ててしまえばいい、そうすれば楽になる、いまさら彼女を振り向かせようとしてどうなる? そんなことを考えたりもしたが、綺麗になった彼女が気になるというのは本心からのものであり、消せるものでは無かった。
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