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第二章 アリスは不思議の国にて待つ
第九話 ヘルハルトという男(14)
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◆◆◆
しばらくしてサイラスは目を覚ました。
椅子で眠ったせいか、体が痛い。
そして窓から差し込む光の色から、時間はそれほど経っていないことがわかった。
ルイスはテーブルのそばで図面のようなものを眺めていた。
サイラスはその背に声をかけようとしたが、先に口を開いたのはルイスであった。
「気が付いたようだな」
その言葉にサイラスは尋ね返した。
「夢を見なかったし、大工の声も聞こえなかったのだが」
これでは意味が無いのでは? サイラスはそう尋ねたが、ルイスは首を振って答えた。
「問題無い。作業は終わった」
「作業? 私の体に何かしたのか?」
ルイスは「そうだ」と言って答えた。
「何か変わったように感じないか?」
この言葉でサイラスはようやく気付いた。
「……なにかが頭の中で騒いでいるような気がする」
「なら上手くいったということだ」
「なにがだ? 私に何をしたんだ?」
ルイスは説明した。
「大工の言葉は普通は感知できない。そのための機能が必要だ。そしてお前も知っているように、人体改造は大工の手によって行われている。つまり、大工が自ら交流するために機能を加えない限り、大工の声は聞こえないというわけだ」
そしてルイスはサイラスの頭を指差しながら説明を加えた。
「お前の頭の中にはそのための回路が作られていた。だが、お前の場合は眠っている時にしか機能しないようになっていた。だから私が虫を使ってそれを改造したというわけだ。意識を自分の脳内に向けて集中してみろ。お前ならばわかるはずだ」
サイラスは言われたとおりに目を閉じて集中した。
脳内に虫を走らせて調べる。
それはすぐに見つかった。
頭の中で小さく響いているざわめき、それに感応している回路があった。
ルイスが言ったとおり、それは虫で改造された痕跡があった。
そしてふと思ったサイラスはそれを声に出した。
「この『神経回路』を他人に移植すれば、その者も大工の声が聞こえるようになるのではないのか?」
これにルイスは首を振って答えた。
「中をよく見ろ。見たことの無い部品があるだろう?」
サイラスが頷きを返すと、ルイスは続けて口を開いた。
「虫が脳に対して出来ることは神経を切ったり、神経の代わりになることと、虫自体の計算能力を利用して演算回路を組むことくらいだ。大工のようにまったく新しい臓器を作れるわけじゃない。その部品を作れなければ、神経回路だけ移植しても無駄だ」
そして「おそらく」とルイスは説明を付け加えた。
「その部品は変換器だろう。大工の言葉を電気信号に変えて神経に走らせるための部品だと思われる」
そういうことか、サイラスは納得しかけた。
が、直後に新しい疑問が浮かんだため、サイラスは再び尋ね返した。
「じゃあ、このような回路を持っているかどうかで、大工の声が聞こえる人間かどうかの判別が出来るというわけか?」
これにルイスは首を振って、
「それは確かにその通りだが、回路の数や位置は人によって違う。回路を探すよりも心を読むほうが早い」
「人によって数が違う?」
「ああ。私の場合は頭に一つと、両手の平にも一つずつある」
ルイスは「それに、」と言葉を繋げた。
「機能自体も人によってそれぞれだ。『かつての』私を例に挙げると、最初は好奇心が強制で働くだけだった。他人の大工がある活動をした際に、それに意識が惹かれるというものだった」
妙な機能だ、サイラスがそう思った直後、ルイスは言葉を続けた。
「その原因を調べて私はこのような機能の存在を知った。声が聞こえるようになったのはそれからしばらく経ってからだ。推測だが、私の大工は他人の大工から技術を盗もうとしていたんだと思う。そのために私にこんな機能を持たせたのだろう」
そこまでの話を聞いて、サイラスはようやくこの機能を持つ人間が少ない理由を理解した。
普通は必要無いからだ。
大工の声を頭で理解出来るようになっても普通の生活には何の役にも立たない。
自分のように大工と情報共有する必要性がなければ不要だ。普通の人にとっては大工は声無き縁の下の力持ちであり、それで特に問題は無いのだ。
サイラスのその思考がまとまるのを確認してから、ルイスは口を開いた。
「では仕事にかかろう。ベッドで寝ているその子の頭の中を見てみろ」
サイラスは頷き、ベッドのそばに歩み寄った。
仰向けに寝ている女の子の額に手を当てて意識を集中させる。
直後、サイラスはすぐに気付いた。
サイラスはそれを声に出した。
「……意識が無いだけかと思ったが、違うのだな。この子には人格が無い。理性と本能が破壊されている。まるでからっぽだ」
これにルイスは「そうだ」と返し、サイラスの隣に並び立ちながら言葉を続けた。
「既に基本的な実験は先の女性達がすませている。シャロンの魂が飢えずに住みつけるかどうかなどは調べ終わっている。あとは大工の反応を見るだけだ」
そう言って、ルイスは巨大な虫の塊のようなものを頭から生み出した。
懐かしい気配。
それがシャロンの魂か、サイラスがそう尋ねるよりも早く、ルイスはそれを女の頭の中に入れた。
そしてルイスは説明を付け加えた。
「シャロンの魂には相手の脳に取り付く機能が備わっている。相手の脳から栄養を奪いながら、移住作業を勝手に進めるようにできている」
その説明を聞きながらサイラスは感じ取った。
大工の声が聞こえ始めたのだ。
だからルイスは問うた。
「聞こえたようだな。どう思う?」
「……?」
サイラスには首を傾げるしか無かった。
だからサイラスは正直に答えた。
「……よくわからない。ただの騒音に聞こえる」
これに、ルイスは笑みを浮かべながら口を開いた。
「それで正解だ。私にもただの騒音に聞こえる」
「どういうことだ?」
「大工は体内の住人だ。しかし一人じゃない。数え切れないくらいいる。例えれば、私とお前は大勢の声を高い空の上で聞いているようなものだ。だから騒音のように聞こえて当たり前だ」
さらにルイスは説明を加えた。
「優れた感知能力者が数百人の声を選んで聞き分けるのとは規模が違う。大工は万単位の数、いや、もっと上かもしれない」
「ということは、大工の声を集計して分類するのは不可能に近いということか?」
ルイスは少し考えてから答えた。
「……不可能では無いはずだ。大工達は多数決で物事を決めているようだからな。つまりなにかしらの手段で集計しているということだ。その機能を利用させてもらえれば出来るだろう」
結局、大工の手を借りるしかない。サイラスはその説明に納得したが、まだ解けていない疑問が一つあった。
サイラスはそれを尋ねた。
「では、この騒音からどうやって判断する?」
ルイスは笑みを浮かべながら答えた。
「簡単さ。声の調子から判断するのさ。いまの騒音は大きな異物が入ってきたことによる動揺と混乱だ」
ルイスは視線をサイラスから女のほうに移しながら言葉を続けた。
「重要なのはこの混乱がおさまったあとだ。集団の声が激しいものに、怒りや反発が感じられるものに変わった場合はダメだと思ったほうがいい」
そしてルイスは再びサイラスのほうに視線を戻して口を開いた。
「と言っても、今回の場合は拒絶されない確率のほうが高いから安心しろ。侵入者が優秀なものであった場合は、大工達は新たな支配者としてすんなりと受け入れることが多い」
そう言ったあと、ルイスはベッドに背を向けてその場から離れ始めた。
「どこへ?」
サイラスがそう尋ねると、ルイスは背を向けたまま答えた。
「飲み物をいれてくる。混乱がおさまるのには少し時間がかかるからな」
答えながらルイスはドアを開き、後ろ手で閉めた。
そして思った。
(サイラスにあの神経回路のことを教えたとき、敵意のような声を感じた。あの回路のことはサイラスには秘密にしておきたかったということか……? ならば、あの回路はただ話をするためだけのものでは無い……?)
考えてみれば、寝ている間だけというのがそもそも妙である。
サイラスのあの神経回路の周囲には、まだ作成途中と見える回路や部品などがあった。
詳しく調べようとした直後、死神による反撃を受けた。
やはり秘密にしておきたい何かなのなのだろう。
ということは、あの神経回路は異なる機能を補助するための回路?
「……」
しかしそれ以上は情報が足りないため答えが出ない。
ゆえに、ルイスはそこで思考を切った。
しばらくしてサイラスは目を覚ました。
椅子で眠ったせいか、体が痛い。
そして窓から差し込む光の色から、時間はそれほど経っていないことがわかった。
ルイスはテーブルのそばで図面のようなものを眺めていた。
サイラスはその背に声をかけようとしたが、先に口を開いたのはルイスであった。
「気が付いたようだな」
その言葉にサイラスは尋ね返した。
「夢を見なかったし、大工の声も聞こえなかったのだが」
これでは意味が無いのでは? サイラスはそう尋ねたが、ルイスは首を振って答えた。
「問題無い。作業は終わった」
「作業? 私の体に何かしたのか?」
ルイスは「そうだ」と言って答えた。
「何か変わったように感じないか?」
この言葉でサイラスはようやく気付いた。
「……なにかが頭の中で騒いでいるような気がする」
「なら上手くいったということだ」
「なにがだ? 私に何をしたんだ?」
ルイスは説明した。
「大工の言葉は普通は感知できない。そのための機能が必要だ。そしてお前も知っているように、人体改造は大工の手によって行われている。つまり、大工が自ら交流するために機能を加えない限り、大工の声は聞こえないというわけだ」
そしてルイスはサイラスの頭を指差しながら説明を加えた。
「お前の頭の中にはそのための回路が作られていた。だが、お前の場合は眠っている時にしか機能しないようになっていた。だから私が虫を使ってそれを改造したというわけだ。意識を自分の脳内に向けて集中してみろ。お前ならばわかるはずだ」
サイラスは言われたとおりに目を閉じて集中した。
脳内に虫を走らせて調べる。
それはすぐに見つかった。
頭の中で小さく響いているざわめき、それに感応している回路があった。
ルイスが言ったとおり、それは虫で改造された痕跡があった。
そしてふと思ったサイラスはそれを声に出した。
「この『神経回路』を他人に移植すれば、その者も大工の声が聞こえるようになるのではないのか?」
これにルイスは首を振って答えた。
「中をよく見ろ。見たことの無い部品があるだろう?」
サイラスが頷きを返すと、ルイスは続けて口を開いた。
「虫が脳に対して出来ることは神経を切ったり、神経の代わりになることと、虫自体の計算能力を利用して演算回路を組むことくらいだ。大工のようにまったく新しい臓器を作れるわけじゃない。その部品を作れなければ、神経回路だけ移植しても無駄だ」
そして「おそらく」とルイスは説明を付け加えた。
「その部品は変換器だろう。大工の言葉を電気信号に変えて神経に走らせるための部品だと思われる」
そういうことか、サイラスは納得しかけた。
が、直後に新しい疑問が浮かんだため、サイラスは再び尋ね返した。
「じゃあ、このような回路を持っているかどうかで、大工の声が聞こえる人間かどうかの判別が出来るというわけか?」
これにルイスは首を振って、
「それは確かにその通りだが、回路の数や位置は人によって違う。回路を探すよりも心を読むほうが早い」
「人によって数が違う?」
「ああ。私の場合は頭に一つと、両手の平にも一つずつある」
ルイスは「それに、」と言葉を繋げた。
「機能自体も人によってそれぞれだ。『かつての』私を例に挙げると、最初は好奇心が強制で働くだけだった。他人の大工がある活動をした際に、それに意識が惹かれるというものだった」
妙な機能だ、サイラスがそう思った直後、ルイスは言葉を続けた。
「その原因を調べて私はこのような機能の存在を知った。声が聞こえるようになったのはそれからしばらく経ってからだ。推測だが、私の大工は他人の大工から技術を盗もうとしていたんだと思う。そのために私にこんな機能を持たせたのだろう」
そこまでの話を聞いて、サイラスはようやくこの機能を持つ人間が少ない理由を理解した。
普通は必要無いからだ。
大工の声を頭で理解出来るようになっても普通の生活には何の役にも立たない。
自分のように大工と情報共有する必要性がなければ不要だ。普通の人にとっては大工は声無き縁の下の力持ちであり、それで特に問題は無いのだ。
サイラスのその思考がまとまるのを確認してから、ルイスは口を開いた。
「では仕事にかかろう。ベッドで寝ているその子の頭の中を見てみろ」
サイラスは頷き、ベッドのそばに歩み寄った。
仰向けに寝ている女の子の額に手を当てて意識を集中させる。
直後、サイラスはすぐに気付いた。
サイラスはそれを声に出した。
「……意識が無いだけかと思ったが、違うのだな。この子には人格が無い。理性と本能が破壊されている。まるでからっぽだ」
これにルイスは「そうだ」と返し、サイラスの隣に並び立ちながら言葉を続けた。
「既に基本的な実験は先の女性達がすませている。シャロンの魂が飢えずに住みつけるかどうかなどは調べ終わっている。あとは大工の反応を見るだけだ」
そう言って、ルイスは巨大な虫の塊のようなものを頭から生み出した。
懐かしい気配。
それがシャロンの魂か、サイラスがそう尋ねるよりも早く、ルイスはそれを女の頭の中に入れた。
そしてルイスは説明を付け加えた。
「シャロンの魂には相手の脳に取り付く機能が備わっている。相手の脳から栄養を奪いながら、移住作業を勝手に進めるようにできている」
その説明を聞きながらサイラスは感じ取った。
大工の声が聞こえ始めたのだ。
だからルイスは問うた。
「聞こえたようだな。どう思う?」
「……?」
サイラスには首を傾げるしか無かった。
だからサイラスは正直に答えた。
「……よくわからない。ただの騒音に聞こえる」
これに、ルイスは笑みを浮かべながら口を開いた。
「それで正解だ。私にもただの騒音に聞こえる」
「どういうことだ?」
「大工は体内の住人だ。しかし一人じゃない。数え切れないくらいいる。例えれば、私とお前は大勢の声を高い空の上で聞いているようなものだ。だから騒音のように聞こえて当たり前だ」
さらにルイスは説明を加えた。
「優れた感知能力者が数百人の声を選んで聞き分けるのとは規模が違う。大工は万単位の数、いや、もっと上かもしれない」
「ということは、大工の声を集計して分類するのは不可能に近いということか?」
ルイスは少し考えてから答えた。
「……不可能では無いはずだ。大工達は多数決で物事を決めているようだからな。つまりなにかしらの手段で集計しているということだ。その機能を利用させてもらえれば出来るだろう」
結局、大工の手を借りるしかない。サイラスはその説明に納得したが、まだ解けていない疑問が一つあった。
サイラスはそれを尋ねた。
「では、この騒音からどうやって判断する?」
ルイスは笑みを浮かべながら答えた。
「簡単さ。声の調子から判断するのさ。いまの騒音は大きな異物が入ってきたことによる動揺と混乱だ」
ルイスは視線をサイラスから女のほうに移しながら言葉を続けた。
「重要なのはこの混乱がおさまったあとだ。集団の声が激しいものに、怒りや反発が感じられるものに変わった場合はダメだと思ったほうがいい」
そしてルイスは再びサイラスのほうに視線を戻して口を開いた。
「と言っても、今回の場合は拒絶されない確率のほうが高いから安心しろ。侵入者が優秀なものであった場合は、大工達は新たな支配者としてすんなりと受け入れることが多い」
そう言ったあと、ルイスはベッドに背を向けてその場から離れ始めた。
「どこへ?」
サイラスがそう尋ねると、ルイスは背を向けたまま答えた。
「飲み物をいれてくる。混乱がおさまるのには少し時間がかかるからな」
答えながらルイスはドアを開き、後ろ手で閉めた。
そして思った。
(サイラスにあの神経回路のことを教えたとき、敵意のような声を感じた。あの回路のことはサイラスには秘密にしておきたかったということか……? ならば、あの回路はただ話をするためだけのものでは無い……?)
考えてみれば、寝ている間だけというのがそもそも妙である。
サイラスのあの神経回路の周囲には、まだ作成途中と見える回路や部品などがあった。
詳しく調べようとした直後、死神による反撃を受けた。
やはり秘密にしておきたい何かなのなのだろう。
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