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最終章 そして戦士達は人類の未来のための戦いに挑む
第二十四話 神殺し、再び(35)
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その言葉に嘘は無かった。
ゆえにアルフレッドは初手から最大全力であった。
魔力で銀色に染まった二刀が十字を描く。
足を止めてのその動作に、敵の銃兵が照準を合わせる。
しかしそれよりも大盾兵がアルフレッドの間に壁を作るほうが速い。
アルフレッドは大盾兵に守られながら十字を描き続けた。
重ねに重ねて十三連。
重ねている間に、周囲に展開している蝶を手元に集合させる。
視界が蝶で埋まって見えなくなるほどの数。
そして十三連目が完成する直前、アルフレッドは心の声で大盾兵達に合図を送った。
合図を受けた大盾兵が守りを解除し、左右に離れてアルフレッドの正面をあける。
それによって視界が開くと同時にアルフレッドは心の叫びを響かせた。
“重ね十三連! 灰染め墨流蝶・百鬼夜行ッ!”(はいぞめすみながし・ひゃっきやこう)
叫びと共にすべての十字が融合し、ねじれ歪んで光の嵐と化す。
その渦の中に蝶の群れも吸い込まれ、溶けて混じって濁流と化す。
そして蝶だったものは荒波の中で異形に変じた。
イカの触腕、サメの顎、以上に牙が発達したトビウオのような何かなど、様々な黒い異形が白い濁流に乗り、灰色の津波となる。
これに対し、アリスが取った選択肢は回避では無かった。
真正面からの突撃。
走りながら十字を重ね、嵐を放つ。
しかし重ねた枚数が少ない。
ゆえに放たれた濁流は明らかに相殺はできない規模。
されど問題は無かった。
走るアリスの両横には大盾を持った味方が追従していた。
濁流が放たれた直後にアリスの前に割り込んで壁となる。
間も無く二つの嵐はぶつかり合った。
予想通りにアルフレッドの嵐が押し破り、アリス達を飲み込む。
濁流が木々に爪痕を残す音と、大盾をひっかき削るような音が耳に痛く響く。
そのぶつかり合いの中からアルフレッドは感じ取れていた。
アリス達の足が止まっていないことを。
ゆえにアルフレッドは二刀を正面に構えて踏み込んだ。
間も無く、ぶつかり合う光の嵐の中から一つの人影が飛び出してきた。
一番に飛び出してきたそれは感じ取った通り、アリスだった。
そしてアリスもアルフレッドの踏み込みを感じ取っていた。
双方の武器は同じ。そして二人は師弟の関係でもある。
ゆえに双方は同じ形であった。
同じ構えから、同じ型で二刀を振るい、
「「破ッ!」」
二人は同じで気勢でぶつかり合った。
ゆえにアルフレッドは初手から最大全力であった。
魔力で銀色に染まった二刀が十字を描く。
足を止めてのその動作に、敵の銃兵が照準を合わせる。
しかしそれよりも大盾兵がアルフレッドの間に壁を作るほうが速い。
アルフレッドは大盾兵に守られながら十字を描き続けた。
重ねに重ねて十三連。
重ねている間に、周囲に展開している蝶を手元に集合させる。
視界が蝶で埋まって見えなくなるほどの数。
そして十三連目が完成する直前、アルフレッドは心の声で大盾兵達に合図を送った。
合図を受けた大盾兵が守りを解除し、左右に離れてアルフレッドの正面をあける。
それによって視界が開くと同時にアルフレッドは心の叫びを響かせた。
“重ね十三連! 灰染め墨流蝶・百鬼夜行ッ!”(はいぞめすみながし・ひゃっきやこう)
叫びと共にすべての十字が融合し、ねじれ歪んで光の嵐と化す。
その渦の中に蝶の群れも吸い込まれ、溶けて混じって濁流と化す。
そして蝶だったものは荒波の中で異形に変じた。
イカの触腕、サメの顎、以上に牙が発達したトビウオのような何かなど、様々な黒い異形が白い濁流に乗り、灰色の津波となる。
これに対し、アリスが取った選択肢は回避では無かった。
真正面からの突撃。
走りながら十字を重ね、嵐を放つ。
しかし重ねた枚数が少ない。
ゆえに放たれた濁流は明らかに相殺はできない規模。
されど問題は無かった。
走るアリスの両横には大盾を持った味方が追従していた。
濁流が放たれた直後にアリスの前に割り込んで壁となる。
間も無く二つの嵐はぶつかり合った。
予想通りにアルフレッドの嵐が押し破り、アリス達を飲み込む。
濁流が木々に爪痕を残す音と、大盾をひっかき削るような音が耳に痛く響く。
そのぶつかり合いの中からアルフレッドは感じ取れていた。
アリス達の足が止まっていないことを。
ゆえにアルフレッドは二刀を正面に構えて踏み込んだ。
間も無く、ぶつかり合う光の嵐の中から一つの人影が飛び出してきた。
一番に飛び出してきたそれは感じ取った通り、アリスだった。
そしてアリスもアルフレッドの踏み込みを感じ取っていた。
双方の武器は同じ。そして二人は師弟の関係でもある。
ゆえに双方は同じ形であった。
同じ構えから、同じ型で二刀を振るい、
「「破ッ!」」
二人は同じで気勢でぶつかり合った。
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