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「………明日から王太子に許可をとって必ず22時前には帰宅する。そこから毎日1時間ずつダンスの練習だ。俺に恥だけはかかせるなよ?」
「無理だと思いますよ?」
「………………」
即答したわたしに、旦那さまの青筋がまたピクピクと………、
血圧上がってますよー!!
「というか、そのくらい調べてなかったんですか?わたしの『失格淑女伝説』は結構有名なお話ですよ?」
「シッカクシュクジョデンセツ………、」
「はい。ダンス、裁縫、刺繍、楽器演奏、歌、あとは剣術と魔術の実技の点数が全て30点未満だったという伝説です」
「………それらは平均が80点越えで有名の教科じゃなかったか?」
「はい。でも取れなかったんです」
言っていて恥ずかしいが仕方がない。
過去の事実はどう足掻いたとしても覆し用のないものなのだから。
「………調べたところによると貴様は学園を首席で卒業していたはずだが………、」
「今あげたテスト以外の科目と今あげた科目の筆記は常に全て100点だったので」
「………なんつー点数の取り方だ」
「よく言われます」
わたしは頭でっかちなのだから仕方がない。
「なので、舞踏会は行きたくないです」
威風堂々言い放つと、旦那さまからまた頭をチョップされた。
頭でっかちのわたしの頭を叩き続けるとはいい度胸だ。
馬鹿になったらどうしてくれる。わたしにはこの頭脳以外には全くもって取り柄がないというのに………。
*************************
読んでいただきありがとうございます🐈🐈🐈
「無理だと思いますよ?」
「………………」
即答したわたしに、旦那さまの青筋がまたピクピクと………、
血圧上がってますよー!!
「というか、そのくらい調べてなかったんですか?わたしの『失格淑女伝説』は結構有名なお話ですよ?」
「シッカクシュクジョデンセツ………、」
「はい。ダンス、裁縫、刺繍、楽器演奏、歌、あとは剣術と魔術の実技の点数が全て30点未満だったという伝説です」
「………それらは平均が80点越えで有名の教科じゃなかったか?」
「はい。でも取れなかったんです」
言っていて恥ずかしいが仕方がない。
過去の事実はどう足掻いたとしても覆し用のないものなのだから。
「………調べたところによると貴様は学園を首席で卒業していたはずだが………、」
「今あげたテスト以外の科目と今あげた科目の筆記は常に全て100点だったので」
「………なんつー点数の取り方だ」
「よく言われます」
わたしは頭でっかちなのだから仕方がない。
「なので、舞踏会は行きたくないです」
威風堂々言い放つと、旦那さまからまた頭をチョップされた。
頭でっかちのわたしの頭を叩き続けるとはいい度胸だ。
馬鹿になったらどうしてくれる。わたしにはこの頭脳以外には全くもって取り柄がないというのに………。
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